月曜日, 4月 27, 2026
ホームつくば5年連続で過去最大を更新 つくば市23年度当初予算案

5年連続で過去最大を更新 つくば市23年度当初予算案

中根・金田台で小学校建設に着手

五十嵐立青つくば市長は3日、新年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比6.9%増の約1085億1000万円、特別会計などを含めた総額は同比5.1%増の約1705億1000万円で、5年連続で過去最大を更新する。14日開会予定の3月議会に提案され審議される。

児童生徒数の増加に伴い学校施設の建設が続いているのが増加の主な要因。▽新たに、住宅開発が進む中根・金田台地区で小学校建設に着手し2026年4月開校を目指して用地取得と設計などを実施する(約14億8000万円)。前年度からの継続事業としては、▽TXみどりの地区に24年4月開校予定のみどりの南小中学校建設費に約51億2000万円▽主にTX沿線の小中学校などが利用する24年度オープン予定のみどりの学校プール建設費に約17億円▽25年4月稼働開始予定の新桜学校給食センター(供給能力7000食)建設に約19億円を計上する。

高齢者に電動自転車や芸術鑑賞チケットを補助

高齢者を対象にした新規事業として、▽免許返納などによる代替移動手段の確保や介護予防、社会参加の促進のため、70歳以上の高齢者が電動アシスト自転車を購入する場合、2輪自転車は最大5万円、3輪や4輪自転車は最大12万円を新たに補助したり(予算総額約3700万円)、▽70歳以上の高齢者が市と市文化振興財団が共同主催する演劇や音楽などの文化芸術公演を鑑賞する場合、1回当たり1000円を助成したり(約200万円)、▽高齢者や障害者を自家用車で移送する福祉有償運送サービスを実施しているボランティア団体を支援するため、運転者に必要な講習会を市が新規に実施(66万円)などする。

交流センターを地域コミュニティ拠点に

市民に最も身近な施設である地域交流センターの機能拡充として、17館ある交流センターを地域コミュニティの拠点とすることを目指し、全交流センターに無料Wi-Fiを整備するほか、ソファやテーブルを置いて用事がなくても居場所としてだれでも利用できるようにしたり、全館で相談業務を行えるようにする(約2750円)。

ほかに、つくばセンタービル南側を改修し、市民活動拠点(約9760万円)や国際交流拠点(約5100万円)を整備したり、つくば駅前の商業施設BiViつくば2階のつくば総合インフォメーションセンター交流サロンを改修し今年12月の開設を目指して、住民票などの交付を受けることができる市民窓口を新たに開設などする(約2700万円)。

五十嵐市長は「新型コロナの影響でこれまで内向きになっていたが、新年度は市民の活動や地域の交流を後押しし、静から動への転換を図りたい」などと話した。

市税収入6.8%増

一方、歳入は、全体のほぼ半分を占める市税収入が、前年度当初と比べ6.8%増えると見込む。内訳は人口増により納税者がさらに増え、個人市民税が同比7.9%増、立地企業の収益の伸びが続き法人市民税が同28.2%増、新築の戸建て住宅や分譲マンションの建設が続き固定資産税が同2.9%増えると見込む。

当初予算により、市の借金である市債残高は総額で22年度末と比べ約71億円増え、23年度末は約1176億3000万円になるとみられている。市の貯金である基金残高は、全体で約4億6000万円積み立てる一方、約41億6000万円取り崩し、22年度末の約224億4000万円から23年度末は約187億4000万円に減る見込み。(鈴木宏子)

➡NEWSつくばが取材活動を継続するためには皆様のご支援が必要です。NEWSつくばの賛助会員になって活動を支援してください。詳しくはこちら

12 コメント

12 Comments
フィードバック
すべてのコメントを見る
スポンサー
一誠商事
tlc
sekisho




spot_img

最近のコメント

最新記事

スペインに海外出張 五十嵐つくば市長 4泊6日

つくば市の五十嵐立青市長が26日から4泊6日の日程で、国際会議「ブルームバーグ・シティラボ2026」に出席するためスペインのマドリードに海外出張する。帰国は5月1日。市が負担する費用は8万円で、渡航費、宿泊費、会議期間中の食費は主催者が支払うという。 今年から市ホームページで事前公表するようになった目的や概要などによると、市長が加入するOECD先進的市長会議(OECDチャンピオンメイヤーイニシアティブ)から招待された。同国際会議はマイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長が創設した慈善財団と、米国の非営利研究・教育機関「アスペン研究所」が主催する。世界各国から100人以上の市長や専門家らが集うという。 五十嵐市長は、建築、計画、コミュニティの変革方法について話し合う会議や非公開のセッションに参加するほか、住宅問題について議論するパネルディスカッションに登壇する予定。 日程は、26日出国し、同日マドリード着、27日から29日まで3日間、同会議に参加する。30日マドリードを離れ、5月1日帰国する。 市長の海外出張は今年2月、イギリスとフランスに8日間出張(2月1日付)して以来、今年2回目。今年度は初めて。今年度当初予算では市長の海外出張費は計上せず補正予算で対応するとしていた(3月26日付)。(鈴木宏子)

学者肌の政治家・大塚耕平氏が逝去《文京町便り》51

【コラム・原田博夫】前参院議員の大塚耕平氏が2026年3月2日に急逝した(享年66歳)。大塚氏が勤めていた日本銀行の関係者の紹介で、大塚氏とは2005年ごろから学会活動に関連して交流があった。とりわけ思い出深いのは、あまり票につながらない学会での講演を引き受けてくれたことだ。 私の学会・研究会で講演 東日本大震災後の2012年、私が第4代会長をしていた公共選択学会の研究大会で、大塚氏に基調講演をお願いしようと私が提案したところ、政治学(専門は選挙論)系の専務理事(次期の会長)が「選挙が取りざたされている時期に、現職政治家は集票が見込めない会合には出てこないのではないか」と懸念を示した。 大塚氏は日銀在職時に執筆した「公共政策としてのマクロ経済政策:財政赤字の発生と制御のメカニズムに関する考察」(成文堂、2004年)で、2000年に早稲田大学から博士(学術)号を授与されている。 この業績を強調し、私は「政治(選挙)・経済・行政・政策を研究フィールドにしている公共選択学会にとっては、現場と理論を架橋する意味でも適任と考える」と主張し、大塚氏に講師を打診したところ、特に条件を付けず引き受けいただき、円滑かつ熱心な講演を展開していただいた。 先の衆院選は立候補辞退 大塚氏は2001年の参院選で初当選(民主党)、2007年の再選後、鳩山由起夫民主党内閣で内閣府副大臣に就任した。2011年1月の菅直人第2次改造内閣では厚生労働副大臣(医療・介護・年金・福祉担当)に就任し、大震災後の対策を主導した。 野党に転じたあとは、民進党第4代代表(2017年10月~18年5月)、国民民主党初代共同代表(2018年5月~9月)、同代表代行(2018年9月~23年4月)を歴任。2024年11月の名古屋市長選では、自民、公明、立憲民主、国民民主の推薦を受けながらも落選した。 2026年2月の衆院選では、国民民主党愛知県連の推薦擁立を受けたが、体調不良を理由に立候補を辞退していた。 最後のリポートで「本家帰り」 こうした政治経歴だったが、実に筆まめな方で、メールでの情報発信を熱心に行っていた。私のところに送られてきた最後のメールは、「政治経済レポート:OKマガジン」(Vol.569、2025年10月10日)だった。 そこには「いわゆる高市トレードで株価が高騰しています。株価高騰で日銀の金融政策も利上げがしやすくなったと言えます。…『出口』戦略の推進には好環境になっているとみるべきでしょう。次回の政策決定会合が注目されます」と記され、「日銀による国債購入」「日銀による例外的資産購入」「2025年9月の日銀政策変更」について意見が述べられていた。 それ以前には、取り上げるテーマや話題が、気候変動、貿易、新薬開発など実に多彩だったので、いつ選挙活動をしているのか不思議なくらいだったが、Vol.569は(おそらくは体調不良の中)自分のメーンフィールドに戻っていた―ある種の本家帰り―ようである。ご冥福を祈りたい。(専修大学名誉教授)

「ツル植物の女王」クレマチス 筑波実験植物園でコレクション特別公開

約250種類のクレマチスを集めたコレクション特別公開「クレマチス園公開」が、25日からつくば市天久保の国立科学博物館 筑波実験植物園(遊川知久園長)で始まった。今回で36回目を数え、例年2万人を超える来場者が訪れる企画展だ。華やかな色彩と多様な形を持つことから「ツル植物の女王」とも呼ばれるクレマチスの魅力と、歴史、保全の取り組みを体感できる。開催は6月7日まで。 クレマチスはキンポウゲ科の植物で、北半球の温帯地域を中心に約300種が分布している。日本にも約30種の野生種が確認されている。日本の代表的な野生種で大きな花をつける「カザグルマ」は、中国原産のテッセンなどとともに19世紀の植物学者 シーボルトがヨーロッパへ持ち帰り紹介したことで、現在の多様な園芸品種のルーツの一つとなったことが知られている。 ヨーロッパでは150年以上前から品種改良が始まり、約100年前にフランスで生まれた紅色の花弁と黄色の芯が特徴の「ビル・ド・リヨン」など園芸品種は現在までに数千種に及んでいる。日本では戦後に育種が進み、青紫色から薄青色の花色を持つ12から15センチの大輪を咲かせる「藤娘」など、海外へ輸出される品種が生まれている。園内では、クレマチスが歩んだ歴史を知ることができるように、「100年以上前の品種」「昭和の品種」「新しい品種」などの表示が株ごとにつけられている。 同園では、カザグルマをはじめとするクレマチスの野生種と園芸品種、350種以上を保有している。今回の展示は「約250種類のクレマチスが時期をずらして開花し、100種類ずつ花がバトンを渡しながらリレーするような形で咲き変わっていく。訪れる時期によって異なる景観が楽しめる」と、展示を担当する同園研究員の村井良徳さんは言う。 ゴールデンウィーク頃には早咲きの品種が見頃を迎え、会期前半と後半で全く異なる種類を見ることができるのも特徴だ。昨年発表された常陸太田市の大内園芸による世界で初めてとなる緑色の壺型の花をつける「シェンロン」や、個人育種家の廣田哲也さんによる淡いピンクが特徴の「咲良(さくら)の妖精」など、流通量が少ない品種もある。 絶滅危機の野生種も 多様な園芸品種がある一方で、深刻な個体数の減少に直面する野生種がある。地域ごとに花の色や形が異なるカザグルマや、四国の限られた場所に自生するシコクハンショウヅルなどは、宅地開発やダム建設、乾燥化などの影響で自生地が急速に減少し、絶滅危惧種に指定されている。茨城県内でも近年、複数の自生地が消失しているという。園ではこうした貴重な遺伝資源の保全に力を注いでおり、DNA解析による系統研究も進められている。 村井さんは「野生種が持つポテンシャルに人の手が加わって、色と形が爆発的に多様化したのがクレマチス。これだけの花の多様性を間近に見ることができるのは、筑波実験植物園だからこそ。一つ一つの花が持つ個性を、じっくり楽しんでもらえたら」と来場を呼び掛ける。(柴田大輔) ◆コレクション特別公開「クレマチス園公開」は4月25日(土)~6月7日(日)、つくば市天久保4-1-1 国立科学博物館 筑波実験植物園で開催。開館時間は午前9時から午後5時(入園は午後4時半まで)。月曜など休館、5月4日(月)は開館。入園は一般320円、高校生以下、65歳以上、障害者などは無料。5月4日(月)と19日(火)は入場無料。◆5月3日(日)、4日(月)、19日(火)、6月7日(日)はそれぞれ午前10時~、10時半~、11時~の3回、同園研究員の村井良徳さんによる「クレマチス園見学ポイント紹介」を開催。会場は同園内のクレマチス園。各回先着10人。◆5月4日(月)と19日(火)午後1時半~、午後3時~、村井さんによる栽培講座「はじめてのクレマチス栽培」を開催。会場はクレマチス園。各回定員12人。◆5月10日(日)午後1時半~、カザグルマ研究者の飯島眞さんによる特別セミナー「風車の多様性および保全と、テッセンを中心とした種間交配の成果と今後の育種の可能性」を開催。会場は同園研修展示場3階セミナー室。定員30人。◆5月17日(日)午後1時半から村井さんによる「日本のクレマチスの野生種や園芸品種の多様性を楽しむ」。会場は研修展示場3階セミナー室。定員30人。※講座とセミナーはホームページから事前予約が必要。詳しくは同園ホームページへ。

自然の学校「宍塚」から学ぶこと《宍塚の里山》135

【コラム・吉田健人】僕は「宍塚の自然と歴史の会」の子どもスタッフをやっていて、宍塚にはたくさんの魅力があると感じています。今回、その魅力について説明します。 まず、宍塚にはたくさんの植物、鳥、虫、動物、粘菌などが暮らせる自然環境があります。特に、人の手が加わることで人と動物が関わり合いながら残されてきた、貴重な里山の自然があるのが特徴です。そこでは、生き物を実際に見て触ったり、鳴き声を聞いたりしながら、専門の先生が子供や大人のどちらにも、分かりやすく説明してくれます。 例えば、夜のカエル観察会では、その種類によって特徴的な鳴き方の違いや口の中の色や鳴嚢(めいのう)の位置など、図鑑には書いていないことを自分の目や耳で体験することができます。 また、魚の観察会では、釣りをしたり、手網などを使って、魚を観察し感じる体験ができます。そして、釣った魚はバケツやプラスチックケースに入れて先生や他の参加者とじっくりと観察することができます。先生は魚の名前の由来などを分かりやすく教えてくれます。 そして、外来種が増えることにより自然がこのあとどうなっていくのか、日本の在来種を守ることの大切さなどを教えてくれました。 先生にたくさん質問 植物の観察会では、先生の許可を得て食べられる植物を実際に食べて味わってみたり、摘みとって遊んでみたり、虫めがねで花びらや茎を観察したりして、今まで知らなかった植物のつくりなどを知ることができました。 秋に行われる収穫祭は田んぼの学校での収穫を祝う行事で、祭りでは竹を割ってコップやお箸、お皿などを作り、自分が作ったお皿に赤飯をのせて食べることもできます。普段使っている道具を、自然の材料を使って自分の手で作れることも、それらを作る材料があることも、宍塚の魅力の一つです。 僕が初めて宍塚に行った時にもたくさんの生き物がいましたが、名前などが分からず、先生の話についていくことができずにいました。そこから、生き物を知り、名前が分かったら楽しいだろうなと思うようになり、自分でも調べてみるうちに生き物がもっと好きになりました。特に大好きな鳥の観察会では先生にたくさん質問をしました。 すると、先生は僕の質問に何でも答えてくれました。僕が宍塚での活動ができている理由は、生き物のことを優しく教えてくれる先生と、ぼくのことをいつも評価し宍塚の面白さを教えてくれるスタッフのみなさんのおかげです。 僕はこれからも宍塚の子どもスタッフとして、自然のしくみや面白さをみんなに伝えるお手伝いをしながら、自分の身の回りの自然を大事にするようにしていきたいです。(小学6年、宍塚の自然と歴史の会 子どもスタッフ)