木曜日, 11月 5, 2026
ホームつくばリモートワークのストレス癒すマッサージ店【人と仕事の回顧録’21】3

リモートワークのストレス癒すマッサージ店【人と仕事の回顧録’21】3

ムートン・マッサージセラピー(つくば)ラタナ・コックァさん

つくば市に開業し8年目となるタイ古式マッサージ店。一昨年からコロナ禍を受けて客足が大きく落ち込み、大変な2年間だったという。運営するタイ人のラタナ・コックァさん(56)はコロナ禍で来店する人について「体の疲れというより、心の疲れ、ストレスを持ってお店に来るお客さんが多くなった」と話す。都内に勤務していてテレワークになり、在宅で仕事をしている人や、オンライン授業で課題に追われている学生も少なくなく、目や肩の凝りを訴えて来店する。「ムートン」はタイ語で「黄金の手」の意味。「首と頭を長くもみほぐしてほしい」「そこをもっと強めに」など、それぞれの要望に応じながらリモートワークの疲れを癒している。

あの手この手で乗り切った

タイマッサージは一昨年末、ユネスコの無形文化遺産に登録された。これを機にさらにタイマッサージのすばらしさを広めたいと思っていた矢先のコロナ禍。昨年は非常事態宣言の影響もあって月の売り上げが3分の1から4分の1以下になり、一人の客も来ない日が何日もあった。

このままでは借りている店舗の家賃が払えない、と経済産業省が支給する家賃支援給付金の申請を行い、昨年10月に給付を受けた。デスクカウンターにパーテーションを設置するなどの対策も行い、昨年11月には感染防止対策に取り組む事業者が申請できる「いばらきアマビエちゃん」システムに登録。コロナ禍以前は、支払いは現金のみの対応だったが、非接触での支払いができるようにとバーコード決済も導入した。自分とスタッフの健康管理も考えるようになり、それまで無休だったのを、毎月第3水曜日定休とした。

3人のスタッフがタイ人。ラタナさんもスタッフも1年から2年に一度は故郷タイに帰省していたが、もう丸2年以上帰れておらず寂しいという。今年8月には全員が2回のワクチン接種を終えた。心配していた副反応も思っていたより軽く済み、すぐに仕事に復帰できてほっとしたと話す。

9月頃にはお客さんの中にもワクチン接種を終えた人が多くなってきた。戻ってきた常連客からは「長い間来られなくて店がつぶれたのではないかと思った。洗濯物が出ていたから、開いていると思って来た。つぶれなくてよかった」と心配された。

来年こそはタイに

今年1月から夏にかけては客足が戻ったものの、売り上げは例年の半分から3分の2程度。8月から9月は県非常事態宣言の影響で、入っていた予約がキャンセルになることもあり、一進一退の状態が続いた。秋になり感染者も減って好調かと思ったが、次はオミクロン株への不安が出てきた。「来てくれたお客さんのおかげでなんとかお店を続けることができた。なんとか収まって、来年こそはタイに帰れたらいいな」。年末は30日まで、年明けは3日から営業する。(田中めぐみ)

◆ムートン・マッサージセラピー(つくば市竹園2-6-1)電話:029-811-6108

https://beauty.hotpepper.jp/CSP/kr/reserve/?storeId=H000471138

➡NEWSつくばが取材活動を継続するためには皆様のご支援が必要です。NEWSつくばの賛助会員になって活動を支援してください。詳しくはこちら

スポンサー
一誠商事
tlc
sekisho





spot_img

最近のコメント

最新記事

住民手づくり 8日 つくばで「おのがわ防災まつり」

空き缶炊飯、重機ボールすくいなど23のイベント 地震や豪雨などの大規模災害が全国各地で頻発する中、地域の防災意識を高め住民同士の絆をつくろうと、「おのがわ防災まつり」が8日、つくば市館野、小野川小学校で催される。住民手づくりの防災イベントで、小野川小学校区の自治会や区会などが、区域を超えて連携して取り組む。昨年に続いて2回目。昨年より多い23のブースが出展し、楽しみながら防災について学べるイベントを展開する。 空き缶でご飯を炊いたり、新聞紙スリッパやごみ袋レインコートなど、いざという時の防災グッズ作りを体験したり、災害時のスマートフォンの使い方などを学んだりできる。震度6の地震の揺れや100ミリの豪雨、火災現場の煙を体験する疑似体験コーナーも設けられる。ショベルカーに乗ってボールをすくったり、防災ストラップを作るなど、楽しみながら防災を学ぶことができるイベントが盛りだくさんだ。会場に小野川地域の地図を掲示し、参加者に危険箇所などを書き入れてもらいながら「おのがわ安心マップ」を作成する試みもある。 自治会や区会のほか、地域の民生委員、防災士なども参加し、防災に役立つ知恵を伝授する。地域企業の協賛を受け、だれでも無料で体験できるイベントとした。 同地区は転入者が増加し日常の交流が不足する傾向にある中、災害時に互いに助け合える、区会を超えた新しい関係をつくろうと、市社会福祉協議会から声が掛かったのがきっかけ。市社協の見守りネットワーク事業の一員で、ふれあい相談員の大森哲實さん(78)が中心になり、地域の相談員らに声を掛けた。2024年11月、10人で実行委員会をつくり、地域住民同士が交流できる防災イベント開催に向けた取り組みがスタートした。 その後、毎月1回打ち合わせを重ねる中、実行委員が増え、昨年11月、初めて防災まつりを開催、19のブーズが出展し、約350人が参加した。今年は400~500人の参加者を見込む。 大森さんは「日頃のつながりが、いざという時の支えになるような地域づくりを、楽しみながら進めていければ」と話す。 ◆おのがわ防災まつりは8日(日)午前10時~午後2時、つくば市館野731、小野川小学校で開催。入場無料。小野川地区住民だけでなく、だれでも参加できる。主な体験・出展コーナーは▽震度6の地震体験▽100ミリの降雨体験車▽火災現場の煙体験▽救急車・消防車展示▽パトカー・白バイ展示▽重機でボールすくい▽液状化実験▽簡易トイレの実践▽屋内簡易テント展示▽毛布で担架作り体験▽車椅子体験▽防災かるた遊び▽防災ストラップ作り▽防災クイズ▽新聞紙でスリッパ作り▽ごみ袋でレインコート作り▽防災リュック重さ体験▽おのがわ安心マップ作り▽防災科学技術研究所パネル展示▽スマホの災害時対策▽心肺蘇生法など救急対応▽自衛隊災害活動紹介など。

土浦市消防職員 窃盗容疑で逮捕

土浦市は4日、同市消防職員が同日、窃盗の疑いで水戸警察署に逮捕されたと発表した。逮捕されたのは、市消防本部土浦消防署に勤務する同市木田余東台、芳賀丈絋容疑者(26)。今年8月3日午前9時ごろから翌4日午前8時ごろまでの間、茨城町長岡、県立消防学校の寮内で、同じ寮に入っていた水戸市に住む消防士(23)など4人の財布の中から、現金計9000円を盗んだ疑い。 同消防本部消防総務課によると芳賀容疑者は、2025年10月に採用され、土浦消防署に勤務。今年4月から9月まで半年間、新人消防士の研修のため、他市町村から参加した新人消防士と一緒に寮で生活しながら消防活動について訓練などを受けていた。県立消防学校での研修終了後は、土浦消防署に戻り、4日朝まで勤務していたという。動機などは分からないとしている。 比気武行消防長は「消防職員の窃盗容疑での逮捕は心痛の思い。今後の警察の捜査に全面的に協力して参ります」とするコメントを発表した。

データセンターを議論しよう 14日 歌川学さん講演

NEWSつくば主催 「データセンターを議論しよう」をテーマに、NEWSつくばは計3回の連続講演会を開催します。第1回は14日(土)午後6時から、つくば市役所コミュニティ棟で、温暖化対策を研究する歌川学さんが「データセンターの地域影響」と題して講演し、その後、意見交換会を開きます。 つくば市大穂の元公有地にグッドマンジャパンが計画している国内最大級のデータセンターに対し、歌川さんは今年4月、排熱や水利用、騒音・振動などの環境影響可能性を指摘しました。(5月19日付、5月20日付) 歌川さんの講演会はこれまで、データセンター建設予定地近隣の大穂交流センターで計3回開かれてきましたが、歌川さんの話を直接聞きたいという声がNEWSつくばに寄せられていることから、連続講演会第1回の講師に歌川さんを迎えます。 歌川さんの指摘以降、つくば市や事業者はそれぞれ、データセンターのメリットや環境影響などについて情報発信を始めました。ただし排熱、水利用、騒音・振動など環境影響について具体的な数値予測はまだ示されておらず、市民からは依然として不安の声が出ています。14日の講演会では、これまでの市議会一般質問の答弁を中心に、現在までに明らかになった課題も踏まえてデータセンターの問題を考えます。 市民が議論する場をつくります 周辺住民団体「データセンターから市民を守る会」はこれまで、事業者のほか、市に対し住民説明会の開催を求めてきました。しかし市が10月に策定したデータセンター建設ガイドラインは、敷地境界から100メートルより外側の市民に対しては、集会型の住民説明会ではなく、展示パネルや資料を見て回るオープンハウス型説明会を開催するとし、グッドマンジャパンは、市のガイドラインに沿って、オープンハウス型の情報・相談ブースを11月から12月に開設すると市に回答しました。(8月31日付、9月29日付、10月6日付、10月23日付、10月29日付) 集会型の住民説明会は、参加した市民がそれぞれの意見を表明したり、ほかの人の意見を聞くなど、議論して合意形成を図る、民主主義を維持・発展するための重要な場でもあります。市や事業者が一般市民向けの住民説明会を開催しないと表明しているなら、地域メディアであるNEWSつくばが、その場をつくり、報道します。 地域メディアの新たな方向性を模索する動きの一つに「エンゲージド・ジャーナリズム」という取り組みがあり、米国などですでに実践されています。市民とメディアが地域の現実やニーズ、課題について対話しながら、新たな信頼とつながりを育んでいこうという試みです。NEWSつくばは、連続講演会「データセンターを議論しよう」をエンゲージド・ジャーナリズムの実践の場と位置づけ、市民の声を聞き、市民と共に、地域の具体的な課題を可視化し、報道していきます。 連続講演会は11月から月1回程度、計3回を予定しています。 連続講演会「データセンターを議論しよう」第1回歌川学さん講演会日 時 11月14日(土)午後6時~9時 講演(70分)&意見交換会(90分)会 場 つくば市役所コミュニティ棟1階参加費 300円(資料代)定 員 120人(事前予約必要)主 催 NEWSつくば参加申し込みは、グーグルフォームへ。先着順問い合わせ NEWSつくばのメール(info@newstsukuba.jp)へ。

土浦の花火2026 今年の見どころ《見上げてごらん》特別編

第95回土浦全国花火競技大会が7日午後5時30分から、土浦市の桜川畔(学園大橋付近)で催され、スターマイン、10号玉、創造花火の3部門で競技が行われる。今年の大会の見どころを、コラムニストで花火鑑賞士の小泉裕司さんが特別寄稿してくれた。 参加業者数 過去最多 【コラムニスト・小泉裕司】毎回、花火大会のプログラムを開いて、最初にチェックするのは「業者名/県名」の欄だ。今回は20都県から59業者が参加し、業者数は過去最多になる。国内の花火競技大会では一番多く、森上煙火工業所(岡山県)が新規参加。同社は一昨年から参加意向を示していたが、今回、実現した。 10号玉:45発 「10号玉の部」は直径30センチ、いわゆる尺玉1発で競う部門だ。この部門のトピックは、6重の同心円を描く「五重芯」の作品が、昨年の8業者から10業者に増えたこと。過去7大会の優勝作品は、すべて五重芯だった。 鑑賞者には、究極の造形美ともいわれる五重芯花火の色の組み合わせに着目してほしい。また、彩り豊かな点滅系や、不思議な動きの変化を見せる「自由玉」作品にも注目してほしい。 創造花火:22組 「創造花火の部」は、直径15センチの5号玉を7発打ち上げ、独創的なアイデアや新しい技術を競う部門だ。この部門はここ数年、創造性豊かな作品が増えている。 前回優勝した北日本花火興業(秋田県)は、茨城県の名産品「しらす」をテーマに、創造花火と10号玉の両部門にダブルエントリーしている。異なる種目に同じテーマでエントリーするケースは、大曲では増えているが、土浦では珍しい。県民の食生活をリサーチした作品は、観客の心をつかみそうだ。 今年の大曲大会で10号自由玉作品「8月の月暦」を披露し、ほかの花火師や観客を驚かせた芳賀火工(宮城県)の「彩食回転寿司」も楽しみだ。 スターマイン:22台 「スターマインの部」では、2.5号玉から4号玉まで400発以内で競い、すべての作品に音楽が付く。ただし、4号玉は200発以内に限られる。100分の1秒単位で、花火と音楽がシンクロする様子が見どころだ。 250発以内の大曲大会の創造花火はしっとりとした作品が主流だが、土浦大会も同様の傾向にある。そうした中、「ultra soul~魂の叫びから」(和火屋)は、かつての豪華絢爛(けんらん)な土浦花火の復活を目指す作品だ。「一緒に歌おう♪ドレミのうた」(芳賀火工)は、400発にアレンジし、2年前の大曲で高い評価を得られなかった雪辱を期す。 7分間の土浦花火づくし 前半の最後を彩るのが、大会主催者提供のワイドスターマイン。打ち上げ幅約400メートル、打ち上げ箇所9カ所、打ち上げ玉数2400発。約7分間のプログラムを前半と後半に分け、県内の煙火業者6社がそれぞれの特色を生かした4号、5号、8号玉で夜空に大パノラマを描く。構成を担当するのは、下妻市に工場を構える丸玉屋小勝煙火店だ。 大曲観光物産会も開催 花火競技とは別に、新たな企画も登場する。土浦と大曲が内閣総理大臣賞を通じて育んできた友情物語については「コラム55」で触れたが、今回は、この交流を経済や文化の分野にも広げる。全国花火競技大会を主催する大曲商工会議所が主体となり、大会オフィシャルショップ(土浦市生田町8-13、若山金物店駐車場)のそばで「大曲・観光物産販売会」を開催する。(元土浦市副市長) <ネットでも花火生中継>大会公式YouTubeライブ配信