【相澤冬樹】廃校になったつくば市立小田小の跡地に整備された「小田小交流プラザ」のおひろめ会が8日、現地で行われた。施設を運営する小田地域まちづくり振興会(鈴木真人会長)が主催した。
おひろめ会は、グランドオープンを予定していた5月の開所式の代替開催。地元の区長や民生委員、各種団体の関係者を招いた。教室を改造した施設を見て回り、昼食バーベキューで交流する機会として設けられた。

会場入りした五十嵐立青つくば市長は「いわゆるR8の周辺市街地で、地域住民によるまちづくりが活発化しているが、なかでも小田地区は先行しており、モデルと言ってもいい。これをプレッシャーにぜひ取り組みを推進してほしい」と励ました。
同プラザは、2018年3月末で廃校になった旧小田小に設けられた。増築校舎と呼ばれた鉄筋コンクリート造3階建て棟の1階部分の教室と運動場を活用している。宝篋山の麓にある小田の市街地と、サイクリングロードが通る小田城跡歴史ひろばの中間部にあることから、訪れる人と地域住民の活動が交流する結節点(ハブ)として位置づけられた。
市がエアコンの取り付けや、児童用だったトイレを大人も使える形に改造する工事などを行った上、光熱費などを負担して貸し出し、同振興会がサポーター組織などを整えて自主運営する。当初は5月のグランドオープンを予定していた。
新型コロナの影響で、「集客施設なのに集客してはいけないといわれる辛い立ち上がり」(同振興会)となり、ようやく仮オープンできたのは9月になってから。週末の金・土・日曜日に教室の貸し出し利用を開始したところ、10月の来館者数はのべ1519人、団体利用数は12回を数えた。
地元の小学生らの集まり、小田っ子クラブ(参加16人)の自主企画「こどお化け屋敷」の開催をはじめ、研究学園都市地区の子供たちが団体でやってきては「スポーツ鬼ごっこ」に興じる利用もあった。
玄関ラウンジと元の家庭科室はフリースペースになっていて、1人でふらり訪れても自由に滞在できる。教室には清涼飲料をストックした冷蔵庫や電子レンジなどがあるほか、洗濯機もあって「泥んこになっても大丈夫」と利用を呼び掛けた。
このほか貸切利用でも可能。団体利用には1登録あたり1000円の初回登録料が必要。1教室は半分スペースからの利用ができ、1時間500円~、市外同1000円~、運動場は半日2000円~3000円の利用者負担金がかかる。いずれも税込み。
問い合わせは同プラザ(電話029-811-6154)http://www.odashou.com/