木曜日, 3月 19, 2026
ホームスポーツ10カ月ぶり出場の高橋竜也が判定勝ち コロナ禍、声援禁止し拍手で応援

10カ月ぶり出場の高橋竜也が判定勝ち コロナ禍、声援禁止し拍手で応援

【崎山勝功】日本バンタム級7位の高橋竜也(29)=土浦市出身、ヤマグチ土浦=が20日、つくばカピオ(つくば市竹園)で催された「東日本大震災復興チャリティー ダイナミックヤングファイトボクシングinつくば」(ヤマグチ土浦ボクシングジム、ヤマニ主催)に出場し、城後響(26)=大阪府出身、三迫=と対戦、3―0で相川に判定勝ちを収めた。高橋の通算成績は今回の勝利を含め47戦32勝21KO9敗6分。

高橋は昨年11月9日の試合で負傷して以来約10カ月ぶりの出場となった。中盤辺りから積極的な攻めを見せキレのある攻撃を展開、左ストレートを城後の顔面に決めるなど攻勢を強めたが、城後も粘り強く試合を進め、全8ラウンド(R)終了し、判定に持ち込まれた。結果、3人の審判が高橋優位と判定し、勝ちが決まった。

試合後、高橋は「声援が無くても応援してくれる気持ちは伝わった。チャンピオンになってみんなに感謝を返したい」と、今後への意欲を示した。

根本は判定負け、人見は3R TKO負け

同日の試合では、根本裕也(34)=つくば市出身、同=もスーパーウエルター級で足名優太(26)=東京都出身、渡嘉敷=と対戦。出血しながら全6Rを戦い抜き善戦したものの、判定で勝利を逃した。根本の通算成績は17戦6勝1KO9敗1分。根本は「ちょこちょこと相手から(パンチを)もらっていた。相手の方が強かった」と試合を振り返った。

人見信男(35)=土浦市出身、同=は小安慎吾(24)=東京都出身、三迫=と対戦。前回のデビュー戦に敗れたため何としても初勝利を飾りたかったが、小安の攻勢に押され3R49秒でレフェリーストップがかかりTKO(テクニカルノックアウト)負けを喫した。人見の通算成績は2戦0勝2敗。人見は「相手のパンチも良かったし、自分も打ち返すチャンスがあったけど、相手に飲まれて最後はストップ負けになってしまった」と語った。

感染防止対策を徹底

コロナ禍、試合会場では感染防止対策が徹底して行われた。観客はホール入り口前で体温検査を受けた後、連絡先を署名簿に記入して会場に入った。入り口が混雑したため、退場時に記入するように急きょ変更した。

観客席は1階リングサイド席を通常の約3分の1に減らし、2階は1席おきと2分の1に削減した。報道席もリングサイドからの撮影が禁止され、2階席から望遠レンズで撮影。東京から来たカメラマンは「上からだと迫力がある写真が取れない」と不満を口にした。

1席おきに養生テープで「×」印が付けられた2階観客席=同

選手入場の際に、ファンが選手名入りののぼり旗を立て、隊列を組んでの出迎えは取り止めになった。観客が声を出しての応援も禁止され、観客はマスクを着用して拍手のみの応援となった。メーン試合の高橋竜也―城後響戦では、1R目に2階観客席の子どもたちが「竜也がんばれー」と声を出して応援し、場内アナウンスが注意する一幕があった。

1試合終わるごとに、フェイスシールドとマスクを付けた運営スタッフが、リングに強酸性電解水を散布して消毒した。

会場の感染防止対策について東京から観戦に訪れた久米礼華さん(37)は「ソーシャルディスタンスをみんなで保って感染防止に努められればいいなと思った」と話した。つくばみらい市の井上直人さん(42)は「会場の雰囲気もいいし(感染防止対策を)ちゃんとやっている」と好意的に受け止めていた。

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葛城地区周辺11カ所440ヘクタールを区域指定 つくば市 住宅供給に期待

TX沿線開発地区周辺で初 つくば市は6日付で、つくばエクスプレス(TX)沿線開発地区の葛城地区周辺おおむね1キロの11カ所計440ヘクタールを区域指定した。同周辺地区は市街化を抑制する市街化調整区域のため、これまでは特定の要件を満たした土地所有者しか住宅を建てることができなかった。指定により、土地があればだれでも住宅などを建てることができるよう都市計画法上の位置づけを変えた。TX研究学園駅周辺の葛城地区(約484ヘクタール)に匹敵する面積となる。 同市がTX沿線開発地区周辺で区域指定を実施するのは葛城地区周辺が初めて。今後、他の沿線地区周辺でも区域指定を実施するかどうかについて、市開発指導課は、葛城地区の区域指定後の住宅の貼り付き状況などをみて検討したいとしている。 今回の区域指定によって建築できる建物の用途は住宅や店舗などで、高さは3階建てに相当する10メートルまでなど。11カ所440ヘクタールは現在すでに集落や住宅、店舗などが立地し、空き地や畑などが混在している。TX沿線は地価上昇が続いている中、今後は区域指定エリアの空き地などに住宅が建ち、より買い求めやすい住宅が供給されることが期待されている。 区域指定制度は、2000年の都市計画法改正で既存宅地制度廃止に伴って新たに設けられた制度。県内では猶予期間を経て06年に既存宅地制度が廃止され、つくば市では07年度から運用が始まった。運用開始に伴って同市は市内全域を調査し、①40戸以上の宅地が連続して建っている②市街化区域から概ね1キロの範囲内にある③人口が減少している集落内にある④宅地率が概ね40%以上である⑤道路や下水道が整備されているーなどの要件がある地区を対象に、これまで市内で計約1700ヘクタールを区域指定してきた。 一方、TX沿線開発地区についてはこれまで、区画整理事業が進んでいたことから区域指定から除外していた。葛城地区では2014年度に換地が実施され、18年度に区画整理事業が完了、現在、住宅が8割以上貼り付いていることなどから、「つくばに住みたいと思っても住めないという声を踏まえて」(市開発指導課)区域指定を実施した。 一方で、土地区画整理事業で開発された葛城地区は、道路や公園、公共施設や学校用地が確保されるなど公共投資により計画的なまちづくりが進められてきた。これに対し区域指定エリアへの新たな公共投資は予定されておらず、民間投資で開発を実施することになる。(鈴木宏子) 【訂正18日17時】第4段落、市内のこれまでの区域指定面積を1700ヘクタールに訂正しました。