火曜日, 11月 30, 2021
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利用者の安全を守る 訪問看護現場の模索 新型コロナ

【川端舞】新型コロナウイルスの新規感染者が7月に入り県内でも連日のように報告されている。新型コロナの流行は、痰(たん)吸引や人工呼吸器など医療的ケアを受けながら在宅で生活している人を支援する訪問看護の現場にも影響を与える。

特に訪問看護を利用している人は、新型コロナに感染すると重症化してしまう可能性が高い。スタッフによる利用者間の感染を防ぐために、感染や濃厚接触の疑いが少しでもある利用者へのサービスは、中断せざるを得なくなっている。

着替え、手作りのフェイスシールド

つくば市内にある訪問看護ステーションは、約150人の医療的ケアが必要な障害者や高齢者の自宅を訪問し、病状の観察や医療処置、終末期のケアなどを行っている。

訪問看護が一番心配していることは、利用者や看護師が感染することだ。特に無症状の看護師が、重症化する可能性の高い利用者にうつしてしまうことが一番怖いという。

看護師は自らの感染を防ぐために、手洗いなど一般的な感染予防はもちろん、利用者宅への訪問が終わるごとに服を着替え、痰吸引など感染リスクが高い医療処置をする場合は手作りのフェイスシールドをつけ、できるかぎりの対策をしている。

翌日に家族が濃厚接触者

利用者やその家族に感染や濃厚接触の疑いが出た場合は、検査で陰性が判明するまで訪問を中断せざるをえない。訪問を中断した利用者には、電話で体調などを確認し、必要があれば医療機関につなげる。

現在は陰性の結果が出た時点で訪問を再開しているが、以前は検査結果が出るまでに時間がかかり、疑陰性(実際には陽性の反応を示しているにもかかわらず、何らかの原因で陰性に見えること)もあるとされていたため、検査結果は陰性でも、2週間経過しないと訪問を再開できなかった。

訪問看護は1人の看護師が1日に複数の利用者宅を訪問するため、万一、看護師が濃厚接触者になってしまった場合、他の利用者に感染させてしまう危険性がある。

実際、ある利用者宅に看護師が訪問した翌日に、利用者の家族が濃厚接触者になっていたことが判明したため、その家族の陰性が確認されるまで、その利用者宅を訪問した看護師は他の利用者を訪問できなくなったケースがあった。

最近は以前よりPCR検査を迅速に受けられるようになった。今後も安心して訪問看護を継続するために、迅速なPCR検査が行われてほしいという。

風評、訪問キャンセル

また、必要な物品が足りていないことも心配だ。消毒液やマスクは、つくば市から支給されたり、民間企業などから寄付されたりしているが、それでも余裕がない状況は続いている。

加えて、風評被害も出ているという。訪問看護師は病院の建物に出入りすることはないが、看護師が訪問先でバイ菌扱いをされたり、「病院からは来ないでほしい」と訪問看護をキャンセルされたりすることもある。訪問件数が少なくなり、経営を圧迫している。

どうすれば、訪問看護事業所側と利用者側、お互いが安心して訪問看護を継続できるのか、模索が続いている。

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