ホーム つくば 【読者発「マイ桜」】4 満開のひとときは時空を超えて

【読者発「マイ桜」】4 満開のひとときは時空を超えて

「読者発「マイ桜」最終回は、昭和2年の土浦の貴重な花見の写真などを紹介する。

◆1927年頃のお花見(土浦市) 昭和2年4月東京電燈真鍋営業所、筑波営業所合併観桜会(於・真鍋大橋)とある写真。かぶりものをしている男たちが写っているが、戦前まで花見に仮装はつきものだったそう。ちなみに日本髪は仮装ではない。 ♯CROSS・相坊

総合科学研究機構(CROSS)は2006年に、「つくばアーカイブス」事業で古写真等の収集事業を行っている。そのなかから大塚輝一郎氏(つくば市)提供の写真を探しだした。

昭和2年(1927)といえば霞ヶ浦海軍航空隊の設置(1922)から昭和恐慌(1929)までの間に当たり、土浦がもっとも華やいだ時代だった。現在、土浦市立博物館で開催の「町の記憶―空都土浦とその時代」展でも数多く取り上げられている記憶だ。(この写真は出展されていない)

当時、土浦に6号国道はまだ整備されていないから、真鍋大橋は旧水戸街道の新川に掛かる橋と思しいが、大橋とは絶句。

雪入山に咲く山桜(雪入ふれあいの里公園提供)

◆雪入山の山桜(かすみがうら市) 絢爛(けんらん)な雰囲気のソメイヨシノが咲く町なかと違い、清楚な山桜が点在する雪入はうららかな春に身を任せる心持ちになる。♯登山女子

筑波山系の東端に位置する雪入山(標高390メートル)周辺には約3000本もの山桜が自生している。ソメイヨシノは葉が開く前に咲くが、山桜の開花は紅色の葉の芽吹きと重なり、山全体がパッチワークのような風景を醸す。見頃は4月上旬~中旬頃。

毎年春の一大イベント「山桜ウォーク」が開催される。今年は4月6日(土)で山全体を里から眺める「里コース」(5キロ)と尾根から山桜を眺める「尾根コース」(10キロ)がある。

▼問い合わせは雪入ふれあいの里公園(電話0299-59-7000)

つくばりんりんロードの筑波地区(29日撮影)

◆つくばりんりんロード(つくば市) 筑波山麓を巡るつくばりんりんロードの桜は趣があります。田畑や住宅地を通り抜けたりと、周囲の風景が変わるのもおもしろい。♯桜最前線

かつて土浦駅と岩瀬駅とを結んでいた筑波鉄道の廃線跡は自転車・歩行者専用の「つくばりんりんロード」として整備された。廃線から10年後の1998年、地元住民による「りんりん道路さくらの会」が発足し、全線40キロの壮大な桜並木を目指して植樹を進めている。

ホームが残る旧駅を利用して休憩所が設けられ、ソメイヨシノの古木が枝を伸ばす。道路沿いにはか細い若木が多いが、八重桜やしだれ桜も点在する。桜鑑賞のスポットは北条の町なかの地点で、早くも花びらを散らしはじめた木もある。

近年は都心に近く、平坦なコースが自転車愛好者に人気で、桜を愛でながら走り抜ける人の姿が多く見られる。

筑波農林研究団地のさくら通り

◆農林団地のさくら通り(つくば市) 通い10年。日常のわずらわしさを忘れて、ひたすら春の到来に浸る場所です。♯サクラ花子

農業関係の研究機関が並ぶ筑波農林研究団地の「さくら通り」は、つくば市の桜の名所。移転して間もない研究機関が市民との交流を図るため、花見の宴を開けるよう構内を夜間開放していた時代もあった。

約1.5キロにわたって桜並木が続く。植樹されているのはソメイヨシノや八重桜、山桜など500本。立ち並ぶ桜の姿は「華やか」の一語に尽きる。市内はもとより近隣の市町からの見物客でにぎわい、毎年交通渋滞が起こる。

29日現在、通り全体では8分咲きで見頃を迎えている。早朝の見物かコミュニティバスの利用がおすすめ(つくば駅バスターミナル2番乗り場から「つくバス南部シャトル」で約16分、「農林団地中央」下車)。

▽つくば市観音台2

おわり【構成・橋立多美】

「マイ桜」(3)名所よし、ひっそりと咲く桜もよし

「マイ桜」(2)思い出の桜や花見客でにぎわう名所

「マイ桜」(1)開花間近な県南地域の桜たち

スポンサー

LATEST

県障害者権利条例5周年 差別根絶に向けて関係団体がパレード

【川端舞】県障害者権利条例の施行5周年を記念し、「茨城に障害のある人の権利条例をつくる会」(事務局・水戸市)が1日、つくば市内をパレードした。参加した障害者らは、障害者差別のほか、新型コロナウイルス感染者や医療従事者に向けた差別など、全ての差別を根絶しようと訴えた。 障害者の生きづらさを訴える パレードには、「―をつくる会」のメンバーである障害者や支援者、つくば市議会議員など約40人が参加した。例年は4月に権利条例を周知するためにパレードを開催していたが、今年は新型コロナの影響で延期になっていた。 参加者は、つくばメディカルセンター病院(同市天久保)前からつくばカピオ(同市竹園)までの歩道を、1時間ほどかけて行進した。 参加者が持つプラカードには、「子供扱いされました」「バリアフリーの物件ない」など障害者の生きづらさを訴える言葉や、「仕事をしたくても制度利用中、仕事できません」のような社会制度の改善を求める言葉が書かれていた。さらに今年は、新型コロナ感染拡大のなか介助を続けてくれる介助者への感謝の言葉や、患者や医療従事者への差別にも反対する「NO差別 一切の差別にNO!」という言葉が書かれたプラカードもあった。参加者は、お互いに距離を保ち、プラカードの言葉をコールしながら行進した。

市議選は16人超の44人出席 つくば市立候補予定者説明会

【鈴木宏子】任期満了に伴って18日告示、25日投開票で行われる、つくば市長選と市議選同日選挙の立候補予定者説明会が1日、同市役所で開かれた。市長選は3陣営、市議選(定数28)は16人超の44陣営関係者が出席した。有権者数は18万6896人(9月1日現在)で、4年前の前回より約1万2000人増えている。 市長選はいずれもすでに立候補を表明している、現職の五十嵐立青氏(42)と、新人の富島純一氏(37)の陣営関係者が出席した。市選管によると、もう1人の出席者は本人の希望で氏名非公表という。 市議選は出席した44陣営のうち42人が氏名を公表した。42人の内訳は現職23人、新人18人、元職1人。現職5人が引退する見通しだ。氏名非公表の2陣営は本人の希望。 4年前の市議選は定数28に対し10人超の38人が立候補した。今回は前回をさらに上回る激戦になりそうだ。 市議選の立候補予定者説明会出席者42人は以下の通り(敬称略、受付順) 新 伊藤 栄元 飯岡 宏之現 久保谷 孝夫現 山本 美和現 木村 修寿現 小野 泰弘新 鶴田 真子美現 五頭 泰誠現 神谷 大蔵新 木村 芳美現 滝口 隆一新 藤岡 輝子現 小久保 貴史現 鈴木 富士雄現 木村 清隆現 浜中 勝美現 小森谷 さやか新 中村 重雄現 橋本 佳子新 川久保 みなみ新 浅野 英公子新 中山 道世新 野友 翔太新 川村 直子新 宮本 たつや現 須藤 光明新 加藤 純子現 塩田 尚現 金子 和雄新 佐藤 大輔現 長塚 俊宏現 黒田 けんすけ新 三島 裕子新 下神納木 かえ新 小村 政文現 高野 文男現 山中 まゆみ新 福田 恵現 皆川 ゆきえ新 仲村 健現 塚本 洋二現 ヘイズ ジョン

1日から県伝統工芸品展 イーアスつくば

【山崎実】匠の技が集結する「茨城県伝統工芸品展」(同展実行委員会主催)が10月1日から4日まで、つくば市研究学園のイーアスつくばで開かれる。 茨城の風土と暮らしの中で育まれ、受け継がれてきた伝統工芸品を一堂に集め、製造者の意欲高揚と、工芸品に対する県民の認識を深めることを目的にしたもので、今年で39回目を数える。 知事指定の特に優れた伝統工芸品は現在40品目(4月現在)あり、2017年には時代への継承を目指し、高度な技術を保有する製造者を「茨城県伝統工芸士」として知事が認定するなど、社会的声価を高める施策を推進している。 今回出展される伝統工芸品は笠間焼、結城地方の桐下駄など16品目。イーアスコートでは伝統工芸体験ワークショップとして、桐小物入れづくり、総桐小たんすづくり、桐のリースづくりの3種類が行われる。また製作実演として、ミニ下駄ストラップづくり、ひな人形づくり、杉線香づくりが披露される。 会期中、会場でのアンケート協力者に先着で笠間焼のレンコン箸置きがプレゼントされる。 会場はイーアスつくばのメインコート・イーアスコート。問い合わせは県産業政策課地域産業振興室・同実行委員会事務局(電話029-301-3585)

茨城県の最低賃金851円に 2円引き上げ

【山崎実】茨城県の最低賃金が10月1日から時間額851円に引き上げられる。既に官報に公示され、県内の事業所で働く常用、臨時、パート、アルバイトなど、すべての労働者に適用される。 新型コロナ禍の影響で厳しい経済情勢の下、大井川和彦知事は7月、茨城地方最低賃金審議会(田中泉会長)に経済にかかわる諸指標を数値化した総合指数は全国11位なのに対し、最低賃金は16位で近隣県と比較しても低く、栃木県との4月の差は過去6年間変動しておらず、このままでは本県の労働力確保はさらに困難になるーと引き上げを要請した経緯がある。 審議会は8月、現行の時間給849円を2円引き上げて(引き上げ率0.24%)851円に改正することが適当と答申し決定した。 近県の状況は、栃木県が現行の853円から1円引き上げて854円、群馬県が835円から2円引き上げて837円に、東京都は1013円のまま据え置かれた。 一方、働き方改革の推進に伴い、中小企業は2021年4月からパートタイム・有期雇用労働法等により、同一労働同一賃金が適用される。このため働き方改革推進支援センター(フリーダイヤル0120-971-728)は周知徹底を図るべく、「同一労働同一賃金・テレワークセミナー」を実施している。
おすすめ