知事選と同日の9月7日投開票で行われる県議補選つくば市区(欠員1、告示は8月29日)に、元県議で共産党つくば市委員長の山中たい子氏(73)が31日、同党から立候補すると表明した。同補選には元県議の塚本一也氏(60)=自民=が立候補を表明しており(6月27日付)、2人目となる。
山中氏は「参院選では、物価高や暮らしの大変さ、自民党裏金問題に対する怒りが現れた。自民党県政と正面から対決する共産党の議席を増やして、県民の多様な意見や願いを県政に届け、県民の命と暮らしを守るための県政に変えていきたい」と話す。
つくば市の課題として、県立高校が不足している問題を挙げ「(牛久栄進高校など)一部定員を増やすなどの改革がはかられてきたが、子供たちが増えていることに対する抜本的な対策が示されない」と批判する。県全体の課題としては「東海第2原発は防潮堤の施工不良問題で工事を来年12月まで延長することになったが、原発回帰の政策が推し進められようとしている中、再稼働反対・廃炉を訴える議席を増やさなければならない」などと話す。
その上で公約として①国保税、介護保険料、後期高齢者医療保険料の引き下げなど、暮らしと福祉を守る②児童生徒数増に見合う県立高校新設とクラス増設を進めるなど、教育と子育て政策を推進する③危険な東海第2原発の再稼働をストップし廃炉にするなど、食と農・環境を守るーなどを掲げたいとする。
山中氏は福島県小野町出身、日本大学Ⅱ部法学部新聞学科卒。千葉県商工団体連絡会に勤務。つくば市に転居後、1984年から旧桜村議・つくば市議を4期を務め、2003年から県議を4期を務めた。前回2022年12月の県議選は次点だった。現在、共産党県常任委員などを務める。(鈴木宏子)。