土曜日, 12月 27, 2025
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「光のランタン」へ進化 つくばセンター広場周辺で6000個点灯

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大勢の来場者が集まった吾妻小の光のランタン

つくばの冬の風物詩「ランタンアート2024」がTXつくば駅周辺のつくばセンター地区で14、15日の2日間開催されている。今年は市内各校の小中学生が約6000個のランタンを制作し、そのうち約3000個が「光のランタン」にリニューアルした。ランタンアート自体は2日間だが、光のランタンは約1カ月間、長期展示を予定している。

ランタンアートはつくば駅前のつくばセンター広場を中心に、隣接の商業施設トナリエつくばスクエアなど、同市吾妻の科学館つくばエキスポセンターから、同市竹園の商業施設デイズタウンまで約1.4キロのペデストリアンデッキで開催されている。

竹園東小1~4年が作った光のランタン迷路を歩く人たち

このうちセンター広場2階周辺に展示してあるのが新しい「光のランタン」だ。プラスチック製の透明な箱の中にLEDライトを仕込んであり、子どもたちは箱の表面にきれいな色のセロハンを貼ったり、ペンで絵を描いたり、箱の中にいろいろなものを入れたりして、思い思いに創造性や個性を発揮した。

吾妻小学校は、光のランタンづくりをSDGs(持続可能な開発目標)と関連付けた。ペットボトルや卵パック、ストローなど、家庭で出た廃材のうち光を通しやすいものを持ち寄り、ランタンの飾り付けとしてリユースした。「ロケットみたいに作ろうと思った。去年のランタンより面白くできた」と話すのは3年の守屋櫂さん。同じく3年の伊藤佳乃子さんは「みんなが作ったランタンがいっぱい集まってすごくきれい。光ったらこんなにきれいになるんだと思った」との感想。

吾妻小の光のランタン

従来の「火のランタン」は、ろうそくを使うことから展示期間が2日間に限られ、また雨や風に弱いため、中止を余儀なくされることもあったという。

「光のランタンは、もっと長く飾ってほしいという子どもたちの要望に応えられ、家族や友達と一緒に作品を見に来る機会も増えて、地域への愛着を高めてもらえる。子どもたちがつくばをふるさととして感じるきっかけをつくり、市民が楽しめる地域参画型のイベントに育てていきたい」と、ランタンアートを主催するつくばセンター地区活性化協議会事務局長でまちづくり会社「つくばまちなかデザイン」専務の小林遼平さんは話している。(池田充雄)

火のランタンも多数展示。研究学園中の作品は切り絵のランタンカバーが楽しい

◆ランタンアート2024は12月14日(土)、15日(日)の2日間、TXつくば駅前のつくばセンター広場周辺で開催。点灯時間は午後4時30分~7時30分(光のランタンとイルミネーションは午後10時まで)。15日(日)は午後3~6時までワークショップ、同3~8時までマルシェなども開催される。光のランタンのみ約1カ月間展示する。

「土浦の花火」中止に思う(2)《見上げてごらん!》35

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第11回土浦の花火フォトコンテスト入賞作品の一部(土浦市提供写真を筆者が加工)

【コラム・小泉裕司】12月7日(土)午後7時、牛久沼畔で、山﨑煙火製造所のミュージック・スターマインが、初冬の澄んだ夜空に鮮やかなきらめきを見せた。オープニングは青と紅が交互に変化する牡丹(ぼたん)花火。パステルカラーや錦色の柳や千輪が荘厳なチェロ曲「Dark Academia」にシンクロし、間の取り方や時差変化に引き込まれた2分30秒。土浦仕様のスターマインに違いない。

打ち上げ現場近くでの山﨑智弘社長との会話は、おのずと土浦花火中止の話題に。「いろいろあるのでしょうが、前を向くしかないです」と、土浦花火を支える主要な1人である社長。複雑な思いをにじませながらも、潔い花火師魂に触れ、逆に励まされた思い。

市民と一体感のある大会

折しも2日後の9日(月)、2024年第4回土浦市議会定例会において、第93回土浦全国花火競技大会中止に関し、再々質問まで加えて14項目にわたる一般質問が行われ、塚本隆行産業経済部長が答弁した。質問は執行部の考えを問う形で進んだが、経緯および現状報告を除いては、具体的対応を示す答弁はなく、今後の検討課題とするにとどまった。

年明けに本番を迎える新年度政策予算査定の中で、次回開催に向けた検討がなされるのだろうか? いずれにしても来年は「土浦の花火100周年」。従来の行政主導による運営方法への信頼が揺らいだこの機に、透明性を醸成しながら、大曲や長岡の花火の例を挙げるまでもなく、「市民と一体感のある花火大会」への新たな歴史を生み出すスタートの年にしたいものだ。

花火カレンダー2025

いつまで待っても、大会ホームページに花火カレンダー販売のお知らせが掲載されない。そりゃそうだ。「中止のお詫び」や「払い戻し」と並行して表示するには、まだ違和感があるのだろう。印刷会社の「いなもと印刷」や「まちかど蔵大徳」で計10本を買い求め、友人知人に送り届けた。

ちなみに、カレンダーを制作した稲本修一社長は、来年の写真をどうしようかと悩んでいる。

長野で土浦花火ファンから元気をもらう

11月23日(土)、 長野えびす講煙火大会(長野市)に参戦したところ、宿泊先のホテルロビーで奇跡的な出会いがあった。

男性「土浦の小泉さんですか?」

小泉「そうです」

男性「声を聞いて、そうかなと思い、声かけさせてもらいました」

小泉「どちらかで?」

男性「小泉さんの出演動画やネットの記事を見ていました」

小泉「恐縮です。ありがとうございます」

男性「青森の亀田と言います。昨年の土浦花火フォトコンテストで、まぐれで入賞しました」

小泉「厳正な審査で選考されるので、まぐれはないですよ」

小泉「今年も来場される予定でしたか?」

亀田さん「はい。中止は残念でした」

小泉「大変申し訳ありませんでした」

亀田さん「だいじょうぶです」

小泉「来年は100周年大会を開催しますので、今回に懲りずに、来場してください」

亀田さん「必ず行きます。土浦の花火が好きなんです」

花火の魅力をお伝えするのがミッションの花火鑑賞士。これぞ本望なり。長野で、青森県人から元気をもらった。

この後、大会HPを確認したら、なんと「優秀賞」を受賞した方。「花火師紹介」と桜川の川面に映る虎の尾花火は、土浦ならではの構図。土浦の花火カレンダー2025のトップ「1月・2月」に採用されていた。

今年はこの辺で年越しぃー。「ドーン ドーン ドーン!」。(花火鑑賞士、元土浦市副市長)

<土浦の花火カレンダー販売情報>土浦市観光協会観光情報物産センターきらら館まちかど蔵大徳いなもと印刷へ。

研究者ら「理系のリアル」語る 中高生の理工系選択を応援

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理工系進路選択応援シンポジウムの基調講演=県南生涯学習センター

土浦で進路シンポジウム

文系と理系の選択や将来の進路に迷う中高生を対象に、理工系への「進路選択」を促すシンポジウムが14日、土浦市大和町の県南生涯学習センターで開かれた。昨年までのオンラインから対面での開催に切り替わり、講演やトークセッションで、研究者やエンジニアらが学業や研究、職場での「理系のリアル」を語った。

科学技術分野における次世代のグローバルリーダー育成を目指して県科学技術振興課が主催する「理工系進路選択応援シンポジウム」。2017年に理工系女子向けに開いたのが1回目で、コロナ禍の間に門戸を拡大してオンライン開催を続けていた。

土浦開催は今回が初めて。高校の多くで2年進級時に文理選択が行われているため、選択に悩む高校1年生をメーンに参加者を募った。保護者を含め、延べ120人が集まった。

基調講演で宇宙航空研究開発機構(JAXA)地球観測研究センターの大木真人主任研究開発員が語ったのは「理学」と「工学」がクロスする職場のリアルだった。

「わからなかったことがわかようになる」のが理学、「できなかったことができるようになる」のが工学、とした上で、自らが関わる「だいち2号(陸域観測技術衛星2号、ALOS-2)」の地表を観測するレーダーになぞらえて話を展開した。

「合成開口レーダーは電波の反射で雲の下の地形や建物まで撮影できる装置だが、理工系の論理だけ主張しても予算は取れない。雲の下をみることで災害状況を把握でき、避難誘導につなげられる。アウトプットにアウトカムの説明までして初めて予算がとれる」と人工衛星開発という仕事のリアルを語った。

少年時代は宇宙飛行士を夢見たが、物理学を選んだ進路では数学につまづくなどして、コースは一本道ではなかった。最終的に学位をとったのはJAXA職員となってから。「回り道をして複数の分野を学ぶのは意味のあること。チャンスは数多くある」と結んだ。

「選択は1回限りじゃない」

午後からのトークセッション=同

文系と理系、さらに理系に進んだ後の選択のありようも多様にあることが、午後からのトークセッションのメーンテーマになった。4つのセッションで進路選択の経験談が語られた。

理化学研究所の山田郁子技師は心理学のカウンセラーになりたくで大学で哲学を専攻しながら在学中の実習授業で実験の楽しさに目覚め、生理・薬理心理学へ進路変更した。国際農林水産業研究センター(JIRCAS)の藤田泰成ディレクターは高校では現代社会(公民)の授業が好きだったが大学では教養学部で法学や経済学の授業についていけず単位取得に苦労したという。

大学卒業後の就職が内々定していた山田さんも、教職課程を履修していた藤田さんも結局、大学院に進んだ。「研究を続けていると選択肢が見えてくる。研究は1つの答えを求めるが、応用の選択肢は実はたくさんあった」と会場の中高生らを諭した。

聴講していた水戸市の谷古都(やこう)雄大さん(水戸一高2年)は「自分は将来やりたいことがあって理系を選んだ。工学、理学の選択の後に職業の選択もあって、これからもよく考えていきたい」と語った。(相澤冬樹)

筑波大生とさまざまな工作に挑戦 冬のキッズアート体験 関彰商事

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筑波大生とアートに挑戦する小学生たち

スタジオ’Sでクリスマス展開幕 

筑波大学で芸術を専攻する学生に教わりながら、子供たちがさまざまなアート技法を体験するイベント「冬のキッズアート体験2024」が14日、つくば市二の宮、関彰商事(関正樹社長)つくば本社で開催された。会場には、卵型の発砲スチロールに和紙を貼ってオリジナルのクリスマスツリー飾りを作るブース、野菜の皮を使った染料でハンカチを染めるブースなど8つのブーズが設けられ、子供たちが楽しみながら積極的にアートに挑戦する様子が見られた。

併せて同本社のギャラリー、スタジオ’Sでは同日から、筑波大大学院日本画領域の大学院生と卒業生8人によるグループ展「クリスマス展」が始まった。25日までの12日間、クリスマスにちなんだ新作が展示される。

キッズアート体験の様子

キッズアート体験は、関彰商事と筑波大学との芸術分野における連携「スタジオ’S with T」による小学生向けのイベントで、2016年から年2回開催している。参加者に好評でリピーターが多いのが特徴だ。

14日は午前、午後合わせて小学生ら計67人が参加した。筑波大生18人が直接指導にあたり、子供たちは保護者が見守る中、楽しそうに自分だけの作品を作っていた。

同市みどりのから参加した羽鳥眞白さん(10)は「参加したのは2回目。丁寧に教えてくれ、話をちゃんと聞いてくれて良かった。自分の思うような作品作りが出来てとても楽しい」と話していた。指導にあたった同大大学院の中津端樹さんは「子供たちは積極的に作業をしてくれて、素直でとてもかわいい」と感想を述べた。

「イブ」という作品を展示した中津端樹さん

中津さんは14日から始まった「クリスマス展」にも「イブ」というタイトルの絵画を展示している。「実家で過ごしたクリスマスイブに姉に手紙を書いてもらった幼少期のことを思い出して描いた」という。同展では会期中、出展者が在廊する日に、会場でポストカードやハンドメイド作品、絵画の小作品などを販売する。(榎田智司)

◆クリスマス展の開館時間は午前11時~午後6時。入場無料。

世界最大の木造犬「モックン」がリニューアル つくばわんわんランド

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リニューアルされた、世界最大の木造犬モニュメントの5代目モックン

胸に展望台

筑波山麓にある日本最大級の犬のテーマパーク「つくばわんわんランド」(つくば市沼田、東郷治久代表)のシンボルで、世界最大の木造犬モニュメント「モックン」がリニューアルされ、 13日お披露目された。高さ11メートル、黄色い毛色の5代目モックンで、胸に展望台が新たに設置された。来園者が上り、展望台バルコニーで記念撮影などができる。

モックンは1996年の開園当初から同園のシンボルとして、柴犬をモデルに造られた。これまで色を変えたり、表情を作り替えたりとリニューアルを進めてきた。今回は2020年以来のリニューアルになる。11月8日に放送されたフジテレビの「日本全国!逆お国自慢 グランプリ」では、茨城県の巨大建造物ランキング第4位になった。

横から見た5代目モックン

つくばわんわんランドは1996年4月に開園し、今年開園28年となる。今年4月には、40種70匹の猫が暮らす日本最大級の猫触れ合い施設「ねこハウス」 をリニューアルオープンさせるなど(3月29日付)進化を続けている。

隣接するつくば国際ペット専門学校の林潤総務課長は「オーナーが中東を旅していた時『トロイの木馬』の話を聞いて、このモニュメントを造ったと聞いている。これからも筑波山麓全体の活性化に寄与していきたい」と語る。

同園を訪れた千葉県の男性(46)は「今回観光で筑波山に来たので立ち寄った、犬好きには大変素晴らしい施設。モニュメントの大きさに驚いている。犬好きの知人に教えてあげたい」と話した。(榎田智司)

モックンの胸に設置された展望台から眺める筑波山

◆つくばわんわんランドは、つくば市沼田579。入園受付時間は午前10時~午後4時(11月~2月)。問い合わせは電話029-866-1001、ホームページはこちら。年末年始は30(月)、31(火)、1月1日(水)が休園日となる。1月2日(木)からは2025年新年イベントとして干支(えと)の巳年(みどし)にちなみ、蛇の衣装を着た犬が何着でゴールするかを予想する着順当てレースショー「2025年新春干支レースショー」や、おしるこ無料配布など多数の企画が予定されている。

鉾田市の昭和観光イルミネーション《日本一の湖のほとりにある街の話》30

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イラストは筆者

【コラム・若田部哲】千葉県千葉市と茨城県水戸市を南北に結ぶ国道51号線。鉾田市内に入ると、メロンのビニールハウスや様々な畑が続き、夜間にはひっそりと静まります。そんな街道沿いの冬の闇の中に突如として現れるのが、今では鉾田市の名物となった「昭和観光のイルミネーション」。

この一大風物詩を始めたのは、株式会社昭和観光会長の根本昭さんです。きっかけは、2014年に鉾田市主催の「花いっぱいコンクール」の取り組みとして、社屋の周りを花で飾ったことでした。

花が地域に笑顔をもたらす様子を見た根本さんは「夜になるとひっそり暗くなってしまうこの道を、あたたかく彩れないか」と考え始めます。そうして2016年より、数本の明かりを社屋入口にともしたのが、イルミネーションの始まりでした。

始めてみると楽しみにしてくれる人が現れ、その期待に応えようと、年ごとにスケールは拡大。今では電球数15万個にも及ぶほどになったそうです。毎年、社員総出で1カ月以上かけて準備をなさるとのことで、取材に伺った日も3~4人の方が和やかに作業をされていました。

街に光の輪をつないでいきたい

活動を続けていく中で一番の転機は、2020年に端を発した新型コロナウイルスの感染拡大です。様々な産業が深刻な打撃を受ける中、最も影響の大きかったものの一つが観光業でした。バス需要が大幅に減少する中、多額の費用を要するこのイベントを継続するかどうか、根本さんは悩みます。

葛藤しつつも、イルミネーションが見たい、という多くの人たちの声に背中を押され、コロナ禍の中、明かりをともします。すると、遠出が自粛される中、市内の方々がぬくもりを求めて集まりました。

感激して涙を流す人、感謝のメッセージを残す人…。大勢の人の思いに触れ、根本さんはイルミネーションの継続を決意。その後、年を追うごとにその規模は拡大し、今では遠く長野の方からも問い合わせがあるそうです。

一大観光スポットとなったイルミネーションですが、本業である観光業の業績アップにつなげようとは思っていない、と根本さん。今後、周辺道路の拡幅が予定されている中、「これからも、少しでも街に光の輪をつないでいきたい」と穏やかに語ります。一個人の思いから始まった取り組みは、今年も寒い冬の夜、多くの人の心にあたたかな灯をともします。(土浦市職員)

<注>本コラムは「周長」日本一の湖、霞ヶ浦と筑波山周辺の様々な魅力を伝えるものです。

2024年度のイルミネーション:12月1日~2025年2月28日(日没~午後10時ごろ)

➡これまで紹介した場所はこちら

圏央道つくば西スマートIC 来春、島名に開通

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来春、つくば西スマートインターチェンジが開通する、つくば市島名の圏央道(左側)

圏央道(首都圏中央連絡自動車道)の新たなインターチェンジ(IC)「つくば西スマートIC」が来春、つくば中央IC―常総IC間のつくば市島名に開通する。ETC車載器を搭載した車両のみが利用できる。つくばエクスプレス(TX)沿線開発地区の上河原崎・中西地区(県施行)内に、NEXCO東日本(東日本高速道路)関東支社とつくば市が整備を進めてきた。

つくば中央ICから約4キロ西、常総ICから約7キロ東に位置する。つくば中央IC―常総IC間11キロは、圏央道の中で2番目に長い区間となっている。つくば市内の圏央道のICは3カ所目、スマートICは初めてとなる。成田方面から埼玉方面に向かう内回りは、主要地方道つくば真岡バイパスに接続し、埼玉方面から成田方面に向かう外回りは、県道土浦坂東線に接続する。

2017年7月に国の新規事業化箇所に選定され、7年前から事業が進められてきた。用地買収が長引いたほか、地盤が想定より弱く工法を変更したなどから当初予定より3年ほど遅れて開通する。事業費は総額約34億円で、うちつくば市が約6億2000万円を負担した。関連工事として同市はほかに、近くの交差点改良工事やIC設置により影響が出る一般道の工事などを約8億3000万円で実施しており、同市の負担は計約14億5000万円になる。

NEXCO関東支社は、開通により、TX沿線開発地区から圏央道へのアクセスが向上し、さらなる企業誘致や商業施設誘致が進み、雇用の創出による人口のさらなる定着など、地域活性化が期待されるほか、筑波山など観光地へのアクセス向上、鬼怒川や小貝川で浸水被害などが発生した場合の救援活動や緊急物資輸送の迅速化など防災機能強化に寄与することが期待されるなどとしている。

同スマートICの開通により、ICに10分で到着する圏域の人口は約1万人増加するという。

つくば駅前をもっとにぎやかに T.S BUILでイルミネーション 

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つくば駅前、T.S BUIL2階のペデストリアンデッキに面したイルミネーション

若い社員がデザイン

つくば駅前のオフィスビル「T.S BUIL」(同市吾妻、旧ライトオンビル)が、11月22日からイルミネーションで彩られ、道行く人たちの目を楽しませている。同ビルのオーナーで不動産業の都市開発(塚田純夫社長)が、駅前をもっとにぎやかにしたいと飾り付けた。装飾は若い社員が自主的にデザインし作った。

同ビル1階ショーケース内と、ペデストリアンデッキに面する2階エントランスのガラス張りの壁面いっぱいがLEDのイルミネーションライトで装飾され、さらに自動ドアの中にはサンタクロースや雪だるま、モミの木のクリスマスツリーなど、昨年と違ったデザインの飾りが展示されている。通り掛かった人たちは華やかな飾りに足を止めて見入ったり、撮影したりしていた。クリスマスシーズンが過ぎた後は正月用のディスプレイに変更し、来年1月13日まで点灯する。

若手社員が飾り付けたクリスマスツリーなど

家族で訪れ、装飾に見入っていた市内に住む会社員は「以前は駅前なのに少し寂しい感じがしたけれど、明るくなってとてもうれしい。駅前は少しずつだけれど良い方向に向かっているのではないか」と話した。

同社の霞部長は「つくばセンタービルも徐々によくなってきている。今年は市民活動の新拠点コリドイオが出来たり、大和ハウスの複合施設も来年完成予定と聞く。つくば駅周辺のにぎわいも回復していくのではないか」と期待を述べる。

塚田純夫社長

来年4月、200インチのディスプレイ

塚田社長は「一昨年からイルミネーションを飾り、地域にも浸透して評判が良い。来年4月にはビルの2階部分の壁に200インチ(縦2.5×横4.4メートル)のディスプレイを付け、映像を流す予定だ。映像は筑波山の風景などを流し、地域の活性化に取り組んでいきたい」と語る。(榎田智司)

つくば高エネ研などでかや刈り 応援ボランティア募集 石岡の保存会

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やさと茅葺き屋根保存会事務局の新田さん=石岡市真家の自宅

かやぶきの営みを次世代に

石岡市八郷地区で、かやぶき民家と里山の営みを後世に伝える「やさと茅葺き(かやぶき)屋根保存会」(萩原寿盈代表)が、屋根に使うかやの刈り取りを手伝う応援ボランティアを募集している。かや刈りは12月21日からつくば市の高エネルギー加速器研究機構(高エネ研)、葛城の森、石岡市の県畜産センターなどで実施する。同会事務局の新田穂高さん(61)は「かやぶきを維持する『営み』自体に価値がある。昔から続く営みを新しい形で次の世代に引き継いでいきたい」と思いを語る。

同会ができたのは1998年。住民が協力し作業する習慣や、管理されたかや場が減るなどし、当時かや集めに苦労していた。そんな中、つくば市大穂の高エネ研敷地内にかやぶきに用いるススキが相当量、生い茂っていると知った八郷町(当時)の関係者らが、高エネ研敷地内のかや刈りをしようと設立したのが同保存会だ。現在、かやぶき家屋の持ち主や、石岡市内外のボランティア70人ほどが参加し、毎年かや刈りに取り組んでいる。

刈ったススキを束にする。6束で馬1頭が背負うことができる量を表す単位「1駄」になる

人が集うのが価値

新田さんが暮らすのは、石岡市真家地区にある江戸時代後期に建てられた築170年以上のかやぶき家屋。地域は献上柿の産地として知られる。かつては養蚕や葉タバコ栽培が盛んだった場所だ。

「田舎暮らしがしたかった」という新田さんは、地元の農家からかやぶき家屋を譲り受け、1998年、妻と幼い2人の子どもと出身地の神奈川県から移住してきた。今年は9月から12月初旬にかけて、移住後4度目となる屋根のふき替えを行っている。作業には地元の2人のかやぶき職人と、延べ100人余りのボランティアが参加した。「人の輪が広がる楽しみがかやぶきの面白さ」だと新田さんは言う。

移住した当時、石岡市内に90棟以上あったかやぶき家屋は、神社なども含めて現在は40棟以下にまで減っている。民家に限れば現存するのは15棟余り。「70、80代の方が家を維持してきたが、次の世代にとってかやぶきが『負の遺産』になるという考え方が一般的になった」と言う。

新田さんは「(かやぶきは)職人だけではできない。家人らは『かや刈り』『かやごしらえ』などの下準備、かやぶきが始まれば職人を補助する『地走り(じばしり)』、『手元(てもと)』と呼ばれる仕事をした。生活スタイルが変化し、集落内の協力で成り立つ『結(ゆい)』的な下地がなくなり、暮らしと密着したかやぶきもなくなりつつある」。

ふき替えたばかりの屋根が、西日に照らされ黄金色に輝く

時代の変化を前に新田さんは「かやぶきは、職人と仕事を支える様々な人たちが必要になる。文化財を保存する時、屋根や建物など『もの』の保存だけではなく、そこにまつわる『こと』を保存するのが保存会のテーマ。皆が集まり、力を結集して維持することが、かやぶき本来の営み。かやぶきの文化的価値はそこにある」と言う。

もう一つ、同会が取り組むのが「物質の循環」だ。地域には「屋根を直すと田畑が良くなる」という言葉があるように、取り替えられた屋根から出た大量のかやは、堆肥や野菜や果樹の「敷きわら」として使われた。現在は、多くが廃棄物として処理される。古い茅の再利用を地域の農家と取り組んでいる。

12月から1月、つくばなど各所で

12月から翌年1月にかけて同会は、高エネ研を始めつくば市内各所や、石岡市、桜川市などからかやぶき家屋5、6軒で使われるススキを刈り取る予定だ。15年以上参加する常連のボランティアらに支えられる一方で、将来を見据えて新しい世代の「茅刈り隊」への参加を呼び掛ける。

新田さんは「ボランティアの方には、刈り倒したススキを集めて束にする作業をしていただきたい。午前9時に集合して午後4時ごろまで。お茶にお昼、茶菓子も用意します。割と気持ちよくできる作業だと思う。マイペースで、気持ちよく体を動かし、かやぶきの維持保存にも貢献できる」と話す。

かや刈りの日程は▽12月21日(土)、22日(日)=つくば市大穂1-1、高エネ研▽25日(水)、26日(木)=石岡市根小屋1234、県畜産センター▽来年1月以降はつくば市葛城の森、桜川市上曽トンネル用地、栃木県益子町の濱田窯長屋門茅場などで予定している。(柴田大輔)

◆かや刈りボランティア「茅葺き応援団茅刈り隊」への応募は専用のウェブサイトか、メール(kayayaneitonami@gmail.com)にて受け付け。活動の詳細は「やさと茅葺き屋根保存会」のブログへ。

TX3駅の駐輪場有料化へ 来年4月から つくば市内

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来年4月からの有料化が検討されているTX研究学園駅近くの高架下駐輪場

現在利用料が無料となっている、つくば市内のつくばエクスプレス(TX)研究学園駅、万博記念公園駅、みどりの駅3駅近くのTX高架下駐輪場(自転車駐車場)が、来年4月から有料化される方向で検討されている。つくば市が5日開会の12月定例会議に関連議案を提案している。

市によると新たな利用料金は、近隣のみらい平駅(1日150円、1カ月定期一般1880円~、学生940円~)や守谷駅(1日110円、定期1カ月一般1670円、学生1150円)などと同程度になる見通しだという。市議会最終日の26日に可決されれば、市が来年3月末に3駅の駐輪場用地を、TXを運行する首都圏新都市鉄道に返還し、来年4月から同鉄道が有料化して運営する予定だ。

3駅の駐輪場は2005年のTX開業以来、市が高架下用地を同鉄道から無償で借り受け、同鉄道に対する駐輪場用地の固定資産税を減免して、市が利用料無料で運営してきた。2023年度は3駅合わせて1日平均1710台が利用している。

利用状況は、最も利用率が高い研究学園駅東が収容台数216台に対し、2023年度の1日平均利用台数は362.1台で利用率は167.6%、同駅西が収容492台に対し利用482.5台、利用率は98.1%と、新たな駐輪場スペースの確保が課題となっている。これまでもみどりの駅は収容台数を2020年度に325台から624台に拡張、万博記念公園駅は22年度に189台から315台に拡張している。

同市公園・施設課によると、市が同鉄道に駐輪場用地の拡張について相談、つくば駅を含めTXの他17駅の駐輪場は有料となっていることなどから、市が駐輪場を有料化して運営する方法も選択肢の一つと打診したところ、有料化して同鉄道が運営する方向になった。駐車スペースの不足に対しては、同鉄道が2段式サイクルラックの設置を検討するなどしているという。

「春日の森NET」の活動《けんがくひろば》13

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古民家裏庭のツリーハウス(筆者提供)

【コラム・作間英一】今回は「春日の森NET」を紹介します。この組織は「春日・平塚地区および近隣住民が気楽に集まれる憩いの場所」づくりを目的に、2019年9月に立ち上げられたボランティア団体です。活動開始から今年で5年目になります。

当初、設立趣旨に賛同いただいた東平塚在住の方から、和食レストラン「椿亭」と「古民家」の場所を提供してもらい、椿亭で「春日の森サロン」を開きました。その後、「修理、修繕、庭の整備などは自分たちで行う」ことを条件に、古民家の使用を許可してもらいました。

現在、以下の2つの取り組みをしています。

気軽に集える場所

活動の拠点としている古民家は、明治20年(138年前)に竣工された家屋で、約60坪の広さがあります。まず、この場所を住民が気軽に立ち寄れる場所にするため、片付けと整備を始めました。補強・修理は、春日の森NETの会長が中心となり会員で行いました。

古民家には約360坪の裏庭があり、足の踏み場がないほど密生した竹林でした。竹を切り、整地をして裏庭全体が見通せるまで、約2年半かかりましたが、今年5月にやっと整備が完了しました。

裏庭には、樹齢300年のけやきの木を囲む形で、ツリーハウスも完成しました。6月にお披露目会を行い、地域の居場所として古民家と裏庭の存在を皆さんに知ってもらうことができました。

住民によるイベント

地域住民が集まれる「場所」づくりに並行して、住民同士が交流できる「機会」づくりも行ってきました。現在は、夏の花火大会(7月)、門松作りワークショップ(12月)、餅つき大会(12月)を開催しています。

これ以外にも、映画鑑賞会、講演会、落語、スマホ教室、フリーマーケットなど、多彩なイベントを開催することで、老若男女問わず、地域住民が楽しめる場づくりを行っています。

作戦会議を毎月開催

イベントなどの企画・準備は、「作戦会議」を定期的に開催(月1回、最終木曜午後)、議論をしながら進めています。イベント情報の発信は、筑波大生が協力してくれています。SNSを活用し、若者や子育て世代にも情報が届くよう工夫をしています。ポップでかわいらしいチラシは、住民からもとても好評です。

何も無いところから出発、「活動拠点をつくろう!」「できそうなイベントはやってみよう!」精神で活動してきましたが、あっという間の5年が経ちました。今後は、培われた資源を活用し、よりよい「憩いの場所」づくりを目指します。直近の課題は「裏庭」を「みんなの広場」にすることです。

ここを、多くの方に気軽に立ち寄ってもらえる場所にしたいと思います。ぜひ一度、お立ち寄りください。(春日の森NET 事業・企画担当)

<参考> 春日の森NET Instagram つくばの古民家(@old_house_tsukuba)

香取台中の新設見直し 2校を小規模特認校に つくば市

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新たな学校適正配置計画案の方向性がまとまった第4回つくば市学区審議会=6日、つくば市役所

新学校適正配置計画案の方針まとまる

つくば市立小中学校や幼稚園などの規模や配置を今後どうするかについて、2024年度から10年間の指針を示す同市学校適正配置計画案の概要が、このほど開かれた市学校審議会(会長・藤井穂高筑波大教授、委員24人)でまとまった。5年前の計画では「新設を検討する」としていた香取台中学校の新設を新たな計画から削除し見直すほか、児童数が少ない谷田部南小学校と今後減少が見込まれる栗原小の2校を、通学区に関係なく市内どこからでも通学できる小規模特認校にするなどの案が示された。

同計画は5年ごとに見直しを実施している。今回の新たな計画案は来年1~2月にパブリックコメントを実施した上で、3月までに決定する。

香取台中は前回2020年3月策定の同計画で、2029~38年度に「高山中学校から学区の分割を検討し香取台地区中学校の新設を検討新設する」としていた。新設場所は、児童数の増加に伴ってつくばエクスプレス(TX)万博記念公園駅近くに23年4月に開校した香取台小北側の隣接地だった。新しい計画案では、香取台中を新設しないことで、通学区にある高山中が29年度に1教室、35年度に12教室不足すると見込まれるが、高山中隣接の県有地1.5ヘクタールを購入し校舎を増築するので対応可能だなどとしている。

一方、TX沿線開発の土地利用計画で中学校用地とされている香取台小北側の隣接地については、市が用地を購入し、一部を香取台小の拡張用地とするとしている。購入する残りの用地は公益施設用地として利用方針を検討中という。

小規模特認校については、谷田部南小は複式学級化が見込まれること、栗原小は中根・金田台地区に新設が予定されている小学校が2026年に開校すると複式学級化が見込まれるとして、いずれも2026年度から、少人数を生かし特色ある教育を実施する小規模特認校とする。県内には水戸市と阿見町に小規模特認校の小学校、牛久市に同義務教育学校がある。

同審議会では、今後教室不足が想定される学校の対応として

▽要小は2029年度に2教室不足すると見込まれることからリース校舎を増設する

▽谷田部小は29年度に1教室、32年度に6教室不足することからリース校舎で対応する

▽島名小は29年度に2教室、32年度に8教室不足することから、通学区を見直し島名小区の一部を香取台小区に変更し、香取台小北側県有地(中学校予定地)を購入して一部に校舎を増築する

▽手代木中は34年度に1教室、35年度に1教室不足するが既存校舎の教室転用で対応する

▽みどりの南中は、28年度に3教室、32年度に8教室不足し、当初校舎の増築が予定されていたが増築を行わず、既存校舎の教室の転用と、併設されているみどりの南小校舎教室の相互利用で対応する

▽吾妻小は、吾妻2丁目の70街区と90街区の公務員宿舎跡地の売却が決定しており、28年度ごろから新築マンションなどへの入居開始、30年度ごろから教室不足が想定され、同小の増築などの対応を検討しているが、開発計画が未定のため新しい計画には教室不足などは盛り込まないーなどとした。

ほかに、新たに市立幼稚園の配置方針の項目を設け「全15園中8園で定員半数以下となっており適正規模とはいえない」などの文言を盛り込む。

一方審議会では委員から、香取台中の新設見直しについて「区画整理事業の土地利用計画と齟齬(そご)が生じる。大きな計画変更になり、近隣住民にはものすごいインパクトになる。丁寧に説明してほしい」、市立幼稚園については「なぜ園児数が少ないかは、3歳児クラスがないから私立に流れている。私立はバスで送迎もする。(幼稚園と保育所を一元化する)幼保一体をまず進めるべき」などの意見が出された。(鈴木宏子)

片っ端から喫茶店① コメダ珈琲ひたち野牛久店《遊民通信》102

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【コラム・田口哲郎】

前略

以前、「片っ端から喫茶店」というテレビ大阪の番組があると書きました。「カフェ」というよりも「喫茶店」を紹介する番組です。J:COM茨城でも喫茶店番組を放送してくれると、ご近所散歩がより楽しく豊かになるとも書きました。要望するだけではなく、自分の足でご近所の喫茶店を探してみようと思いました。

街を眺めて、まず目に留まったのはコメダ珈琲です。昭和レトロ風の喫茶店ではないかと言われそうですが、ひたち野うしくは新しい街ですから、昭和レトロなお店はありません。新しい喫茶店があるので、それは後ほど訪れるとして、まずはチェーン店から始めたいと思います。

コメダ珈琲ひたち野うしく店は、土浦稲敷線、通称「ふれあい通り」沿いにあります。隣は、カワチ薬品ひたち野牛久店、タイヨーひたち野牛久店。近くにはドトールやスターバックスがあり、にぎわい地区、そしてカフェ激戦区。朝7時から夜10時半まで営業しています。

コメダ珈琲の目玉サービスといえば、モーニングです。開店から午前11時まではドリンクを頼むと、パン、卵もしくは小倉あん、バターやジャムなどがついてくるというもの。これはかなりお得ですね。朝ごはんにぴったりです。名古屋の喫茶店のサービスが茨城でも楽しめるのは魅力です。

名古屋人も勧めるお店

ひたち野牛久店に入ると、ログハウス調の店内、ゆっくりくつろげるソファやイス、広々としたテーブルがあります。1人でもグループでも利用しやすそうです。実際、朝の時間、新聞を読みながら、くつろいで過ごす人、友達連れで訪れている人でにぎわっていました。

パンとコーヒーの良い香り。カフェっぽくもあり、喫茶店っぽくもある空間は郊外の街になじんでいました。飲みやすいながらコクのあるコーヒー、モーニングのトースト、小倉あん、バターで小倉トーストをやってみましたが、なんとも言えないおいしさのハーモニーに心踊りました。

先日、生まれも育ちも名古屋の中心地の人にオススメの喫茶店を聞いたら、コメダ珈琲と真っ先に答えました。

クオリティの高い味がどのお店でも味わえ、お店も広いところが多く入りやすく、ゆっくりできる。これらの点でコメダ珈琲が断トツに良いということでした。旅行などで名古屋を離れた後、名古屋に帰ったら真っ先にコメダ珈琲に行って落ち着くんだ、とも。

名古屋人お墨付きの喫茶店コメダ珈琲が近くにあるのはよいですね。私もたまに散歩の途中に立ち寄って、くつろいでいます。ごきげんよう。

草々

(散歩好きの文明批評家)

道の駅 市内2カ所に整備も検討 つくば市

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つくば市が発表した道の駅候補地案(つくば市提供)

筑波山麓と洞峰公園近く

つくば市の五十嵐立青市長は9日の定例記者会見で、道の駅を①筑波山麓の池田地区と➁洞峰公園近くの上原・松野木地区の市内2カ所で整備することを検討すると発表した。2カ所いずれも整備するか、1カ所のみとするかは今後さらに検討する。五十嵐市長は「二つの可能性もある」としている。

①池田地区は、市北部の国道125号バイパス沿い付近、➁上原・松野木地区は、研究学園都市の洞峰公園に近い西大通り沿い付近。面積は3ヘクタール以上とし、いずれも民有地を買収する方針。農地の場合は今後、農地転用などの手続きが必要になる。

市観光推進課によると、五十嵐市長2期目(2020-24)のロードマップ(公約事業の工程表)の一つに「道の駅整備の検討推進」とあることから、23年度に市経済部職員内部で、市内に整備する道の駅にどんな機能が求められるかや必要面積などについて検討した。一方、22年度4月策定の第3次市観光基本計画(22-26年度)に、道の駅整備の記載はないという。

23年度の市内部の検討により、3ヘクタール以上の面積が確保できる場所として①池田地区➁上原・松野木地区のほか、③島名地区④菅間地区の計4カ所が候補地案として選定された。

24年にコンサルタント会社に道の駅検討基礎調査を委託し、4カ所についてそれぞれ、立地、商圏、周辺の類似店舗、売上など需要予測、経済波及効果予測の5点を診断した。診断の結果、①池田地区と➁上原・松野木地区の2カ所が高評価だったことから、11月下旬の庁議で2カ所とも検討を進めていくことを決定したとしている。

①池田地区は、筑波山には年間200万人を超える観光客が来ることから観光面が期待できるとし、➁上原・松野木地区は、研究学園都市の研究所や大学と連携する新たなコンセプトを検討したいとしている。基礎調査の簡易的診断で2カ所とも黒字化するとの診断が出ているという。

一方、選定されなかった③島名地区は車で20分圏に道の駅常総があり競合する、④菅間地区は周辺に類似店舗が多いなど、いずれも周辺への影響が想定された。

①池田地区と➁上原・松野木地区の2カ所については来年度、有識者や公募市民などによる検討会等を設置して方向性を検討するなど基本構想を策定する。それぞれの道の駅にどのような機能をもたせるかなどは2025年度以降にさらに検討するとしている。一般的に完成までには早くて5~6年かかるという。

道の駅は、24時間無料で利用できる駐車場とトイレがある「休憩機能」、道路情報や地域の観光情報、緊急医療情報などを提供する「情報発信機能」、文化教養施設や観光レクリエーション施設などの地域振興施設がある「地域連携機能」の3つの機能を併せ持つ施設をいう。五十嵐市長は「(道の駅の登録要件として3つの機能以外に)『その他』があるので、新たな機能をどう打ち出すか検討したい」としている。(鈴木宏子)

「農民とともに歩む」佐久総合病院《邑から日本を見る》173

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佐久総合病院本院(写真は筆者)

【コラム・先﨑千尋】11月中旬、長野県佐久市で農業協同組合研究会の現地研究会が行われ、佐久総合病院に行ってきた。同病院は長野県厚生農協連が運営する農協病院で、茨城では水戸市や土浦市などにある協同病院と同じだ。

若月俊一元院長の教え

研究会では、同病院と、ドクターヘリが配置されている佐久医療センター、佐久市有機農業研究協議会の有機栽培農園の視察をした後、夏川周介名誉院長の「病院の歴史と若月俊一元院長の功績」に関する講演があった。

私の同病院との付き合いは、50年以上も前に私が当時在職していた農協で組合員の健康診断を実施しようと考え、当時の若月院長の指導を受けたことがきっかけだった。その後何度も同病院を訪れ、若月さんから農村での医療などについて教えを請うてきた。夜のパーティでは酒の呑み方も教わった。

同病院は現在、3つの病院と1診療所、2老健施設、7訪問介護ステーションなどを擁する一大地域医療ネットワークを構築し、1月の能登半島地震では被災者の救援・治療に当たるなど、長野だけでなく、わが国の医療体制を支える役割を果たす一翼を担う存在となっている。

同病院の今日の基礎を築いた若月さんは、敗戦間近の1945年3月、創立間もない同病院に赴任した。当時は農民や住民の健康状態が悪く、病院に来た時には既に手遅れだった。そこで、自ら出張診療に出向き、「予防は治療に勝る」と考え、予防治療と公衆衛生活動に取り組んだ。

若月さんは宮沢賢治の「農村演劇をやれ」という教えに学び、演劇を通じ、農民に健康の大切さを説いた。1959年には八千穂村(現佐久穂町)で全村健康管理による早期発見と予防に取り組み、病院では不治の病だった脊髄カリエスの治療法を確立し、病院給食の実施、精神科の設置、がん治療器の導入など、農村に最高の医療を提供するという実績を積み上げ、病院の規模も大きくなっていった。

さらに、農村医学会の設立、農薬中毒抑止対策、日本有機農業研究会の立ち上げ、研修センターの設立、高齢者ケアへの取り組みなど、わが国の農村医学をけん引し続けてきた。「農民とともに」という同病院を貫く思想は、今日「若月イズム」と言われている。

異色の医師・色平哲郎さん

今回の佐久行きのもう一つの目的は、同病院でも異色の医師・色平哲郎さんに会うことだった。彼は東大工学部をあと少しで卒業という時に中退し、日立市のキャバレーなどで働いたりしたあと、京都大学医学部に入学し、1990年に研修医として佐久総合病院に入り、今日までそこで診療に当たっている。

八ケ岳山麓にある南相木村診療所で10年、所長として、「土」の人たちの暮らしと命を見守っている。そういえば、名刺には「風の人 土の人」と大きく書かれている。風とは、外部から訪れる人、土とは、その地に根を下ろし、実践していく人のことだ。

色平さんと話をするのは久しぶり。佐久病院のことなどを彼から聞き、私は農業の現状や茨城での農村医療のことなどを話し、話は尽きなかった。同病院には現在230人の医師がいるが、「農村医療のメッカ」「若月イズム」が通底する病院だからこそ、彼のような組織になじまない医師もいるのだと思っている。(元瓜連町長)

故火野正平さんにまつわる旧筑波線藤沢駅の話

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火野正平さんと出会った当時の話をする宮崎照男さん

【コラム・榎田智司】俳優の火野正平さん(本名二瓶康一)が11月14日、75歳で亡くなった。火野さんはかつて、土浦市藤沢(旧新治村)に住んでいたという話を聞いていたので訪ねてみた。

火野さんは、NHK-BSの番組「にっぽん縦断 こころ旅」を14年間続けた。790回目の2018年11月22日の放送でサイクリングロード「つくば霞ケ浦りんりんロード」の藤沢休憩所(土浦市藤沢)を訪れた際、「ここにいたことがある」と話していた。かつての筑波鉄道筑波線(1987年廃線)の常陸藤沢駅だ。番組で火野さんはつくば市小田から自転車を走らせ、藤沢休憩所でかつて商店を営んでいた宮崎照男さん(77)と出会う。NHKのウエブサイト「にっぽん縦断 こころ旅」のページには「なつかしい出会いがあった」と記されている。

りんりんロード沿いの藤沢休憩所。かつては筑波線の常陸藤沢駅だった

11月下旬、記者が宮崎さんに話を聞いたところ、火野さん自身は藤沢に住んでいたわけではないが、母親と弟が1964年から65年の2年間ぐらい藤沢駅近くに住んでいて、火野さんも買い物に来ていたという。宮崎さんはお婿さんだったため、当時直接会ったわけではなかったが、商店で育った奥さんはよく火野さんのことを見かけたと話す。

火野さんの父親は3歳の時に他界、叔父に育てられた。1964年頃、叔父は仕事の関係で大阪に引っ越したため、長男である火野さんだけが付いて行った。母と弟が引っ越し先を探し、転居した先が当時の新治村藤沢だった。その頃火野さんは大阪豊中に住み、高校生だった。

当時を知る宮崎さんの奥さんによると、高校生だった火野さんは、母親の家にたびたび遊びに来て長期滞在し、近くにあった旧宮崎商店を何度も訪れていたという。その頃火野さんはテレビドラマ「少年探偵団」(1962)の子役として有名だったので、つくば市下大島(当時筑波町)から「二瓶がいるぞ」(当時の芸名は本名)と言って見にきた人もいたと話す。

昭和60年当時の宮崎酒店(土浦市新治商工会提供)

宮崎さんは「番組で訪れた際は、懐かしく感じた景色だったのではないか。二瓶家が藤沢に住んだのも、当時は筑波線が通っており、比較的便利な駅前に居を構えたのだろう」と話す。

当時の新治村には坂田駅、常陸藤沢駅、田土部駅と3つの駅があった、その中で一番乗降者が多かったのは常陸藤沢駅で、当時は高校に通う学生だけでなく、住民の足として重要なものだった。藤沢駅前の唯一の商店だった旧宮崎酒店は毎日のようにお客さんが訪れた」と宮崎さんはいう。

宮崎さんは「火野さんのテレビに出たことから、いろいろな人に声をかけられた。当時の出会いは打ち合わせではなく本当に偶然のものだった」と振り返った。(NEWSつくばライター)

ゴミ問題ー清掃員から見た景色《ハチドリ暮らし》44

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写真は筆者

【コラム・山口京子】毎日の暮らし方が抱える問題に気づかされる講座がありました。地球温暖化対策講座「マシンガンズ滝沢と考えるゴミ問題~清掃員から見た景色」(11月15日、取手市環境対策課主催)というタイトルで、講師はお笑い芸人とゴミ清掃員の二足のわらじで注目されているマシンガンズの滝沢秀一氏でした。

講演では、ゴミ清掃員を職業とするきっかけから始まり、現在のゴミに対する考えを披露してくれました。印象的だった言葉がいくつかあります。

「ゴミはウソをつかない」。ゴミは生活の縮図であり、ゴミを出す人のお金の使い方、こだわり、し好品などが見える。人間の欲がゴミに現れる―と。栄養ドリンクや様々飲料缶、段ボールや紙ゴミ、ペットボトル、衣類、食品など。新米の時期になると古米が出され、食べられるジャガイモが大量に捨てられている映像には、会場から驚きの声が上がりました。

「中央最終処分場の寿命はあと23~24年」。最終処分場という言葉を初めて聞きました。自分が出したゴミが最後にどこに置かれるのかなど、考えたことがありません。そのあとはどうなるのかなど考えず、何気なく暮らしている。この暮らし方は持続可能ではないのかも…。

ペットボトルが増え過ぎている

「人間がそのモノをゴミと思った時にゴミとなる」。ゴミは可燃ゴミと不燃ゴミの二つに分かれます。滝沢さんは、ゴミを資源物として活用する3R(リデュース、リユース、リサイクル)に、リスペクトのRを加えます。ゴミ処理に携わる人への敬意を抱くことは、ゴミの出し方を変えていくになるでしょう。

「ペットボトルが増え過ぎている」。日本ではペットボトルが年262億本も生産され、その93%は回収されているものの、7%は行方不明で、0.1%が川に流されているそうです。プラスチック製品の利便性は生活に浸透しています。ペットボトルは、日常生活に当たり前のものになっています。

一方で、プラスチックごみの海洋汚染や、生物への悪影響を懸念する声が広がっています。この12月にプラスチックごみを規制する条約が作成されるはずでしたが、合意に至らなかったと新聞で知りました。今後の動きに注目したいと思います。(消費生活アドバイザー)

同じ毎日《続・平熱日記》171

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絵は筆者

【コラム・斉藤裕之】相変わらず、4時前にすぐ近くの公園に犬のパクと散歩に出る。暖かい秋が終わって、やっと寒くなった夜空は透き通っていて、これを絵に描くとしたら何色を混ぜたらいいのかと考える。

年賀状をやめた。お祭りにカッパやうなぎの山車を作って繰り出すのもやめた。軽トラの荷台で石窯ピザを焼くのもやめた。駅前にイルミネーションを飾るのもやめた。子供や大人に絵を教えるのもやめた。

コロナのことがあったり、少し年をとったという理由もあるのだけれども、それ以上に目に見えない流れというか、いろんなことをやめるべくしてやめたようにも思えてくる。

つまりは、「汝、いらぬことをせずに絵を描くがよし!」という神のご配慮なのかと受け止めることもできたが、結局、「いらぬことをする」ことが絵を描くモチベーションとなっている私にとって、絵だけを描いているほど退屈な日々はない。

閑話休題。他人の絵はできるだけ見ないようにしている。でも、近所でやっている美術展は散歩がてら毎年見に行く。知り合いの絵描きさんも多く出品している美術展で、大きくて力の入った絵が展示してある。経歴も技量もある、それぞれがそれぞれの思いで描いた絵。

翻って、アトリエのテーブルの上には名刺ほどの大きさの絵がいっぱい並んでいる。我ながら、随分ニッチな絵を描くようになってしまったと思う。8月の始めに斜め向かいのお宅からいただいたイチジクを描いた絵や夏の故郷の海の風景。毎年描いているくずの花に今年も挑んでみた。描きかけの観覧車、今年初めて庭に実ったムベの絵…。

暖かい焙煎室に移しましたよ

気が付くと、特に何というわけでもないのにスマホの画面を見るようになってしまった。そろそろSNSもやめようか。

おや、牛久シャトーが新たに発泡酒を出すので、そのラベルデザインを公募しているというページが出てきた。応募する気はもちろんないが、シャトーの日本遺産登録にはカミさんも関わっていたこともあって、ちょっと気になる。だから紙粘土でシャトーをこさえて描くことにした。

後日、描き終わった牛久シャトーの絵をなじみのカフェの壁に架けに行った。「暖かい焙煎室に移しましたよ」。マスターの言葉に促されて焙煎室をのぞくと、カミさんが大切にしていた背丈ほどのコーヒーの木が艶やかな葉をつけて立っていた。

「ゆく川の流れは絶えずしてしかももとの水のあらず…」なんて思ったりする人はすごいなあ。私なぞは川を見て釣れる魚がいるかどうかぐらいしか興味ないけど。星を見上げながらそんなことを考える。

パクは毎朝同じところを歩いて、同じ所で用を足し、同じように白くて長い尻尾を振っている。最近、同じ毎日がありがたいと思い始めた。(画家)

生活保護行政の適正化求め つくば市職員が再び請願 市議会、特別委を再設置

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6日開かれたつくば市議会本会議

つくば市で生活保護行政をめぐる不適正な事務処理が相次いでいる問題で、現役の市職員が4日、改選後の市議会12月定例会議に再び生活保護業務の適正化を求める請願を出し、市議会は6日、請願審査特別委員会(小村政文委員長)を再度、設置した。

請願は最初、市議会9月会議(9月3日付)に出され特別委員会が設置された。しかし継続審査となり(9月13日付)、前の市議の任期満了により11月29日に審議未了で廃案となった。

新たに出された請願は①真相究明に向け、百条委員会を含め市議会として主体的な調査と、➁生活保護業務の適正化のため国・県への研修や職員派遣、公益通報に関して外部通報窓口の設置や担当を人事から独立した法務課にするなど、実効性のある再発防止策及び改善策の検討を求めている。

①真相究明に向けた調査では、今年7月に市が発表した生活保護費の誤支給(7月20日付)について、いまだ国への返還金や市の損害額などが確定していないことを例に、「時効で消滅していく過支給額は今この瞬間も市財政への負担を増やし続けており、猶予はない」などとし、市議会としての調査を要望している。

➁再発防止策と改善策の検討では「どうしたら生活保護費の計算を過不足なくできるのか、国庫負担金の算出を適正に行うにはどうしたらいいか、そういった一つ一つに対応する具体的で実効性のある再発防止策と改善策が早急に必要」だとし、さらに「公益通報の受理に3カ月以上かかり結果まで1年以上もかかる現行制度のままでいいのか。間違いに気付いた時、どのような形であれば組織としてただすことができるのか、本当の意味で心理的安全性が高い組織になるにはどうしたらいいか、議会でも検討してほしい」などとしている。

6日設置された特別委は保健福祉委員会と総務文教委員会の14人で構成する。小村委員長は「9月からの流れもあるので、ていねいに審査に当たりたい」と話した。

同市の生活保護行政の不適正事務をめぐっては、市監査委員が9月27日付で「市民の市政に対する信頼を大きく損ねた」など異例の意見を付けた監査結果を出した(10月17日付)。一方現在、市福祉部と総務部でそれぞれ内部調査が行われているほか、県が特別監査を実施している。

液体合成燃料まず200ml/時 産総研に一貫製造ベンチプラント完成

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プラントから取り出した合成粗油(容器の上半分に分離)を見せる望月剛久研究グループ長=産総研つくば西事業所

産業技術総合研究所(産総研)のエネルギープロセス研究部門(つくば市小野川、望月剛久研究グループ長)は6日、二酸化炭素と水を原料に、液体合成燃料を一貫製造する原型的なプラント装置を開発し、連続運転に成功したと発表した。

設計データを測定するためのベンチプラントと呼ばれる施設で、パイロットプラントの前段階となる。同研究部門がカーボンニュートラル燃料技術センター(JPEC、東京都江東区)と共同で産総研つくば西事業所内に約1000平方メートル規模で整備した。2020年度から5年をかけての事業で、連続運転により今回、1時間当たり200ミリリットルの液体合成燃料が製造できた。

液体合成燃料はガソリン、軽油、ジェット燃料など内燃機関向けの燃料を代替する。輸送や給油所などで既存のインフラを活用できるため、二酸化炭素を利用して液体合成燃料を製造することはカーボンニュートラルを実現するための有力な技術として注目されている。化石燃料を原料としない水素の製造コストが高く、どう効率化するかが大きな技術的課題となっている。

合成粗油を製造するFT合成反応装置

国内初

今回開発した一貫製造ベンチプラントでは、電気分解と触媒による化学合成とを組み合わせた製造プロセスを採用した。特に電気分解にSOEC(固体酸化物形電解セル)共電解を用いたシステムは国内初の設置例となった。固体酸化物形電解セルにより、二酸化炭素と水蒸気を同時に高温で電気分解させること(共電解)で、一酸化炭素と水素の混合ガスを製造可能な技術。

これまで別々に行っていた水電解による水素製造と合成ガス製造を同時に行うことで、高いエネルギー効率が期待できた。さらに触媒を用いたFT(フィッシャー・トロプシュ)合成のプロセスでは、酸触媒を組み合わせて用いることで、炭素数をコントロールしてガソリンや軽油など、液体合成燃料として利用可能な合成粗油を効率的に得られるようにした。

このプロセスにより、従来法に比べ投入電力を25%程度軽減できると試算できたことから整備に取り組み、ベンチプラントは9月から稼働開始した。

水と二酸化炭素を原料に、電解システムへ1時間当たり最大1500リットルの合成ガスを投入した。FT合成を経ての連続運転で、ガソリンや軽油成分を持った液体合成燃料は200ミリリットルが製造できた。

今後に向け、研究グループは「投入電力を多くすればその分多く生産できると思うが、化石燃料を減らし、再生可能エネルギーをどう使っていくかが課題の取り組みなので、どんな生産規模がいいのか、どんな組み合わせがいいのかなど色々データを取っていきたい」としている。(相澤冬樹)