金曜日, 9月 19, 2025
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霞ケ浦に海洋少年団設立 舟艇体験通し青少年育成

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霞ケ浦海洋少年団を代表して宣誓した市原遼人さん=土浦市川口2丁目の土浦港

【谷島英里子】霞ケ浦に親しむことを通じて青少年育成を図ろうと、霞ケ浦海洋少年団の結団式が15日、土浦港のマリーナを運営する土浦市川口2丁目、ラクスマリーナで開かれた。

幼稚園児から小学生まで17人が入団した。結団式で五頭英明団長(土浦市副市長、ラクスマリーナ社長)が「少年少女たちが霞ケ浦に親しみ、学び、海洋国日本の時代の担い手として心身ともに健康でたくましい人間に成長するよう育成に努めたい」とあいさつ。

団員を代表して龍ケ崎市立城ノ内小6年の市原遼人さん(11)が「僕たちは地域と社会への感謝を忘れず、海洋少年団の伝統を受け継ぎ伝えることを誓います」宣誓した。

海洋少年団は、幼稚園児から高校生までの男女が海などでの団体活動を通して、社会生活に必要な道徳心や心身共に健康でたくましい人間育成を行う。

団員らは今後、ラクスマリーナが主催する、子どもも高齢者も障害者も誰もが楽しめるマリンスポーツイベント「誰でも楽しもう霞ケ浦」での活動や、カッターやカヌーなどの舟艇体験、航海訓練などを行う。

日本海洋少年団連盟会の宮原耕治会長㊨から団旗と団長章の授与を受ける霞ケ浦海洋少年団の五頭英明団長=同
霞ケ浦海洋少年団結団式の参加者ら=同

【高校野球茨城’18】土浦二、3回戦進出の夢かなわず

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5回裏無死一・二塁、飛び出した一塁走者を挟殺。一塁手・大森㊨

【池田充雄】第100回全国高校野球選手権茨城大会7日目の14日、土浦市川口のJ:COMスタジアム土浦には土浦二が2回目の登場。チームの歴史を塗り替える3回戦進出に挑んだが、下妻一を相手に0-7の7回コールド負けを喫し、夢の実現はかなわなかった。

土浦二は10日の1回戦、八千代に12-1の6回コールド勝ちを収めて勢いに乗り、翌日から下妻一に照準を合わせた練習を積んできた。「トーナメント表を見たときから意識していた。2年前の夏も2回戦で敗れた相手。ここに勝ってこそ目標の3回戦進出を達成できる」と大森航主将。

坂本武司監督は、先発投手に2年の庄司大翼を起用した。多彩な変化球で相手にゴロを打たせて取るタイプで、特に球速85㎞ほどの大きく曲がるカーブが得意だ。「今日の相手にはこのカーブが有効だと思うので、どんどん使って流れを引き寄せよう」と、庄司自身も意識していた。

持ち味のスローカーブで粘投した先発・庄司投手

ところが誤算があった。打ち取った当たりでも細かいミスやエラーが出てアウトを取りきれない。相手は機動力を使い、スリーバントや連続バントもからめてしつこくランナーを進めてくる。「相手のエースから得点できる雰囲気がなく、失点できないプレッシャーで硬くなった面もある」と大森主将。

相手の加藤孝太郎投手に対しては、得意の変化球への対策をしてきたが、ふたを開けてみたらストレートがよく来ていた。2年ながら四番を任された中山越も「打ちたい気持ちが先に立って力んでしまい、落ち着いて自分のスイングができなかった」と振り返る。

この経験をバネに来年こそは、3回戦進出の夢を果たしたい。「庄司・中山らが中心になり、1年間練習を積んでいってほしい」と、大森主将もエールを送る。

3回裏、1死満塁のピンチをホームゲッツーでしのぐ。捕手・木村魁虎

第100回全国高校野球選手権茨城大会 2回戦(7月14日、J:COMスタジアム土浦)

1 2 3 4 5 6 7 8 9
土浦二 0 0 0 0 0 0 0 0
下妻一 1 0 0 1 1 0 4× 7

※7回コールド

バッテリー
土浦二:庄司、入野-木村
下妻一:加藤-大竹

長打(すべて下妻一)
二塁打:磯貝、秋葉

【高校野球茨城’18】湖北、科技日立に延長サヨナラ 秋のリベンジ果たす

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サヨナラのホームインを果たし雄叫びを上げる小野佳祐

【池田充雄】第100回全国高校野球選手権茨城大会の6日目となる13日、土浦湖北はひたちなか市民球場(同市新光町)で、科学技術学園日立との初戦に臨んだ。秋季大会で敗れた相手に対し、10-9で延長サヨナラ勝ちを収め、3回戦へ駒を進めた。

土浦湖北は守備で迎えた1回表、先発の川下颯真投手のコントロールが乱れ、1アウト満塁から3連続押し出しで早くも降板。3点のハンデを負った状態で反撃に入ることになった。こうした厳しい展開に「誰も諦めず、1点ずつ返していこうと話し合った」と大崎凌輔主将。だが相手投手の変化球を捉えきることができず、取っては取られての繰り返しで、なかなか道のりは遠い。

5回裏に3安打と相手のエラーなどで勝ち越した後も、突き放すことはできず、8回表に追い付かれ、9回表には1死一・二塁のピンチも迎える。

5回裏1死一・二塁、上野の中前適時打で同点

このときの投手は4人目の天野宮拓夢。「自分の後にはもう投げられるピッチャーはいない、自分が最後まで投げきるしかない」という思いで臨み、チームメイトにも「一人じゃない。全員で守るから」と励まされながらマウンドを守った。実は科技日立は秋の県大会の初戦で敗れた相手で、天野宮はそのときの敗戦投手でもあった。そのリベンジの気持ちも強かったという。

8回頭から登板した4人目の投手・天野宮

9回表のピンチを三塁ゴロからのダブルプレーで切り抜けると、10回裏についにチャンス到来。2死から相手の守備エラーと四球でスコアリングポジションに走者を進めると、打者はここまで2安打の八番・上野歩馬。「監督の指示通り、来た球に逆らわず、力を抜いてインパクトだけで合わせた」と、真ん中に入った初球を右中間へ運んだ。

次に迎えるのは16日の水戸葵陵戦。「また楽な試合にはならないと思う。一球一球全力で戦っていきたい」と大崎主将は意気込む。

10回裏2死一・二塁、上野が決勝の適時二塁打を放つ

第100回全国高校野球選手権茨城大会 2回戦(7月13日、ひたちなか市民球場)

科技日立 3 1 0 2 0 0 1 2 0 0 9
土浦湖北 0 1 2 1 3 0 2 0 0 1X 10

※延長10回

バッテリー
科技日立:佐藤隼、松本、佐藤大-川端
土浦湖北:川下、坪井、郡司、天野宮-上野

長打
二塁打:齊藤、上野(土浦湖北)、高橋(科技日立)

土浦三中3年 坂田慈央選手 飛び込みで世界大会へ

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世界選手権出場を前に中川清市長㊨を表敬訪問する土浦三中3年の坂田慈央さん(中央)。左は父親の和也さん

【鈴木宏子】土浦三中3年の坂田慈央(じおう)さん(14)が、ウクライナの首都キエフで23日開幕する世界ジュニア飛込選手権に日本代表として出場する。渡航を前に13日、中川清土浦市長を表敬訪問し「入賞目指して頑張りたい」と決意を話した。

坂田さんは今年3月下旬に行われた世界ジュニア選考会14、15歳の部で優勝し、日本代表に選ばれた。後ろ宙返り、回転からの入水が持ち味という。

ジョイフルアスレチッククラブ土浦に所属。小学2年から飛び込みを始め、小学6年のときには全国大会で入賞した。昨年から今年にかけて、県の国体強化選手の一員として海外合宿などを経験する中、急成長中の注目選手という。現在、毎日3時間、休日は6~7時間練習を重ね、週に2日はウエイトトレーニングやトランポリンなどの練習に励んでいる。

父親の和也さん(44)も元飛び込み選手。現在は日本水泳連盟飛込強化コーチで、昨年はユニバーシアード日本代表の監督を務めた。

慈央さんは「国際大会に出場するのは初めてなので、入賞(8位以内)を目指したい」と話す。

中川市長は「緊張し過ぎないで、日頃の練習の成果を思う存分発揮してください」と激励した。

合併白紙に JAつくば市と谷田部

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JAつくば市本店㊧とJAつくば市谷田部本店

【鈴木宏子】JAつくば市(岡本秀男組合長)とJAつくば市谷田部(横田伊佐夫組合長)の合併協議が白紙になっていたことが分かった。6月8日の第4回合併推進協議会で白紙とすることが決まり、その後の両JAの理事会で承認された。経営方針の不一致が原因という。

両JAは来年2月1日の合併を目指して、今年4月22日、つくば市内JA合併推進協議会を設立したばかりだった。同協議会設立からわずか2カ月余りでの破談となった。

両JAは2013年から、JA土浦と3JAで合併研究会を発足させ合併に向けて研究を続けてきた。しかし合意に至らず、今年2月、研究会は解散。3月からJAつくば市と谷田部の2JAで合併の検討が始まり、4月に合併協議会を設立した。

同協議会事務局長を務めたJAつくば市の鈴木雅文さんは「経営の方向性の歩み寄りが出来なかった。JA土浦と3JAによる協議も含め、5年間協議をしてきたが溝が埋まらなかった」と話した。一方、国による農協改革や、県中央会による広域合併推進の流れがあることから、今後については「(将来は)新たな枠組みを検討することになると思う」としている。

【高校野球茨城’18】常総コールド発進 霞ケ浦は鬼怒商と競り合う

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【常総学院-佐竹】4回裏常総学院、代打・大木島の右前打で三走・手塚が帰り10点目。二瓶(4番)とタッチを交わす

【池田充雄】第100回全国高校野球選手権茨城大会は12日、大会5日目に入り2回戦に突入した。土浦市川口のJ:COMスタジアム土浦ではシード校の常総学院と霞ケ浦が、共に初戦を勝ち上がった。

常総、つなぐバッティングで4回13安打

【常総学院-佐竹】常総の持ち味の足をからめた攻撃も。この日5盗塁のうち手塚(16番)は2盗塁を挙げた

春季大会優勝の第1シード、常総学院は、佐竹に10-0と5回コールド勝ち。初回、先頭の二瓶那弥主将が四球で出るとすかさず二盗を決め、二番・水野勢十郎の左前二塁打で先制。2回には七番・手塚悠と九番・菊地竜雅の2安打で1点追加。3回は6安打と1死球で6点を挙げ、4回にも2安打とボークで2点を加えた。

特に水野は、3回の2点三塁打を含む3安打3打点の活躍。「まずは塁に出ることを意識している。今日は(四回の死球も含め)4打席とも出塁できた。次もチャレンジ精神で自分が出てかき回し、周りにつなげていきたい」

二瓶主将は「チームでつなぐバッティングができ、目標の5回コールドを達成させ、いい入りをした。今年は打ち勝つチームと言われているが、それだけで上がれるほど甘くはない。大型打線でもここぞというときは細工を決めて1点を確実に取る」と、常総らしさは今年も健在だ。

先発の菊地竜雅投手は4回を投げて1安打5三振。佐々木力監督も「100点満点。一つ一つのボールにキレがあり、コンパクトに打ってくる相手打線を封じ込めた」と高評価だ。菊地は登録選手中唯一の1年生であり、公式戦では初登板。「スタンドに人が大勢いるのを見て緊張したが、自分は1年なので、気にせず楽しく投げようと、目の前の試合に集中した。1つ1つアウトにすれば結果がついてくる」と、最高141㎞のストレートを軸に役目を全うした。常総学院は次戦、16日に総和工と対戦する。球場未定。

【常総学院-佐竹】この日が公式戦初先発となった1年生投手・菊地竜

 

霞ケ浦、我慢比べ制し終盤に突き放す

春季大会4強の霞ケ浦は鬼怒商に6-2の勝利。春の主戦を務めた福浦太陽が先発し、5回までヒットを許さず三振と内野ゴロの山を築いた。

【霞ケ浦-鬼怒商】7回を2失点に抑えた霞ケ浦の先発・福浦投手

攻撃では初回に1番・天野海斗、2番・森田智貴、3番・小儀純也の3連打で2点を奪うが、その後は鬼怒商先発・廣瀬昂大投手の術中にはまり、5回終了まで1安打に抑え込まれる。

高橋祐二監督は「相手投手は、カウントを稼ぎに来る、右打者の中へ入ってくる緩いボール。これをどう打つんだと。本人たちの奮起が必要。この試合がお灸(きゅう)になればいい」と、試合後も苦い表情。

鈴木和樹主将は「体が開いてレフトフライやショートゴロが増えてしまい、それを試合中に修正できなかった。初戦を終えたので気を取り直し、個人としてもチームとしても調子を上げて、自分たちの野球をしていきたい」と反省する。

【霞ケ浦-鬼怒商】4回表、鬼怒商・木村の二盗を霞ケ浦が阻止。遊撃手・森田

霞ケ浦は6回に横田の左前二塁打で1点を加え、手詰まりを抜けたかに見えたが、7回表にピンチを迎える。1死満塁から中犠飛と左前打で1点差。だが福浦は「同点まではOK。気楽に行けよ」との鈴木主将のアドバイスに支えられ、後続を絶って反撃を待つ。

そして7回裏、森田の殊勲の一打が飛び出す。大会16号となる2点ランニング本塁打。「つなぐイメージで長打になった。ライトがクッションの処理を誤ったのを見て、三塁まで行けると思ったら、三塁コーチが大きく手を回していた」

8回からは鈴木寛人投手がマウンドへ。けがで2カ月半戦列を離れていた期待の長身右腕の復帰は、チームにも良い刺激になりそうだ。霞ケ浦の次戦は16日、多賀と対戦する。

【霞ケ浦-鬼怒商】7回裏1死二塁、森田のライトへの打球が2点ランニング本塁打になる

 

第100回全国高校野球選手権茨城大会 2回戦(7月12日、J:COMスタジアム土浦)

佐竹 0 0 0 0 0 0
常総学院 1 1 6 2 × 10

※5回コールド

バッテリー
佐竹:鈴木飛、藤田-海老原、中村
常総学院:菊地竜、岡田、塙-草部

長打(すべて常総学院)
三塁打:水野
二塁打:水野2、斉藤、野澤

 

鬼怒商 0 0 0 0 0 0 2 0 0 2
霞ケ浦 2 0 0 0 0 1 2 1 × 6

バッテリー
鬼怒商:廣瀬-古谷
霞ケ浦:福浦、鈴木寛-鈴木和

長打
本塁打:森田(霞ケ浦)
三塁打:森田(霞ケ浦)
二塁打:菅野、横田、天野、黒田(霞ケ浦)、萩原(鬼怒商)

オオヒシクイ生態彫刻群完成 土浦 大聖寺

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本堂正面に設置したオオヒシクイ2羽の彫刻があるさい銭箱を見る小林隆成住職㊨と南部白雲さん=10日、土浦市永国、大聖寺

【鈴木宏子】土浦市永国、大聖寺の小林隆成住職(79)が制作していたオオヒシクイの生態彫刻群五つが完成し、同寺に設置された。稲敷市の稲波干拓地で越冬するオオヒシクイの生態を再現した計40羽のモニュメント群で、絶滅の危機にひんするオオヒシクイの保護活動を長年続けてきた小林住職が取り組んでいた。

10日、富山県南砺(なんと)市の伝統工芸「井波彫刻」の第一人者、南部白雲さん(66)が、オオヒシクイ2羽を彫ったさい銭箱を本堂正面に据え付け、すべてのモニュメントの設置が完了した。首を長く伸ばして周囲を警戒する群れの見張り役、奴雁(どがん)の姿を彫った木彫だ。

モニュメントはほかに、本堂正面の梁(はり)4本に設置された、稲穂をついばんだり、羽を休めたりしている様子を再現した木彫群。手水舎(てみずしゃ)の天井に彫刻された空を舞う様子、庭に設置された実物大の親子の石彫など。いずれも稲波干拓地などでのオオヒシクイの生態を彫刻で再現している。

南部さんは「(生態を再現した彫刻群が寺院に設置されたのは)国内で例がないのではないか」と話し、「お寺はいろいろな人が集まる公共性のあるところ。来た人が楽しいよねと感じてくれれば」と話す。

構想から10年以上をかけようやく完成した。小林住職は「200人以上の方から多額の寄進をいただいたお陰でできた。感無量」と語り「野鳥は環境をはかるものさし。鳥のすめないところに人は住めない。このモニュメントが環境問題を考える糸口になれば」と話す。

庭に設置された実物大の親子の石彫=同

科学・文化スポット紹介 つくば駅周辺まち歩きマップ

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駅周辺の魅力を発信するマップを紹介する稲葉祐樹さん㊨と神村典子さん=つくば市竹園

【橋立多美】つくばセンター地区活性化協議会(つくば市竹園)が、TXつくば駅を中心とするセンター地区の科学や文化施設が一目で分かる「つくば駅周辺まち歩きMAP」を5000部製作した。

センター地区は、東西の大通り線と南北の大通り線の中の南北2.4kmの細長い区域で、面積は約80ha。これまでのマップは細長い区域に沿ったタテ型だったが、見やすく横に配置したA3版で、手書きのイラストを交えた親しみやすいデザインになっている。

マップは、つくばエキスポセンターや江戸時代の古民家を移設した、さくら民家園、筑波研究学園都市のランドマーク・つくばセンタービルなどのスポットを紹介。フォトスポットや飲食店も盛り込まれている。

同協議会は、同地区のにぎわい創出を目的に、筑波都市整備(株)を中心に同地区に立地する企業など52団体が2009年に設立した。

協議会事務局長の稲葉祐樹さんは「つくば駅周辺は市外から学会や仕事で来訪する人が多いが、つくばらしい建築物を見ることなく帰ってしまう。駅周辺の魅力を知ってほしい」。事務局の神村典子さんは「マップを活用してセンター地区を回遊してもらえるとうれしい」と話している。

◆「まち歩きマップ」は、つくば市総合インフォメーションセンター(BiViつくば内)、つくば駅自由通路の物産館前などで手に入る。

A3サイズの「つくば駅周辺まち歩きMAP」

図書館長が食べ歩き作成 土浦駅周辺ランチマップ

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ランチマップを作成した土浦市立図書館長の入沢弘子さん㊧とイラストを描いた市民ギャラリー職員の若田部哲さん。後ろは図書館2階情報ステーションに掲示されているランチマップ

【鈴木宏子】土浦駅周辺でランチを楽しめる飲食店63店を地図で紹介した「土浦ぶらりーアルカス土浦周辺ランチマップ」(A3判、カラー片面)を、同駅前の市立図書館館長、入沢弘子さん(55)が自費で作成した。

図書館利用者などからたびたび「駅周辺でどこかお昼を食べるところありますか」などと聞かれたのをきっかけに、昨年から今年6月まで、昼休みに実際に食べ歩き、自身のフェイスブックで紹介した飲食店を掲載した。

和食、そば・うどん、中華、洋食、喫茶店、パン屋などさまざま。チェーン店もあるが、夫婦などで営む個人経営の店が多いのが特徴だ。

地図のイラストは、1階市民ギャラリーに勤務し、土浦の老舗や風物をイラストで描いている市職員の若田部哲さん(42)がボランティアで描いた。青と緑を基調に、水の都・土浦を表現したという。

入沢さんは「駅周辺の歩いて10~15分以内に飲食店がたくさんあるのは、土浦が昔からの商都だったという証し。『土浦駅前は何もないよ』と言う人がいるが、ここにしかない地元のお店が多く、和食店が多いもの城下町らしい。駅周辺は歩いて行ける場所に魅力が詰まっているので、ぜひ全店回ってほしい。食事が、街歩きや観光のきっかけになれば」と話している。

若田部さんは「地方都市の衰退が言われるが、細かく見ていくといろいろなところにいろいろな活動がある。ランチマップを見て、楽しさを感じてもらえれば」と語る。

◆ランチマップは計1000部作成。同図書館2階・情報ステーションに展示しているほか、13日から同所で無料配布する。第2弾の作成も検討しているという。

【高校野球茨城’18】土浦一と土浦三、地元勢2校が好調なスタート

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【土浦一-神栖】2回表、阿由葉の三塁打で酒井が生還

【池田充雄】第100回全国高校野球選手権茨城大会は9日、大会3日目を迎え、土浦市川口のJ:COMスタジアム土浦に地元勢の土浦一と土浦三が登場した。2校とも初戦を制し、順調なすべり出しを迎えた。

土浦一、中軸の長打攻勢で神栖に大勝

【土浦一-神栖】4回を無安打で締めた土浦一の先発・先崎投手

第1試合は土浦一が神栖に11-0で5回コールド勝ち。初回は三番・酒井省吾の三塁線を抜く三塁打で先制し、五番・佐野翔の中犠飛、六番・先崎大翔の中前打など打者一巡の猛攻。2回は二番・栗原朋久から始まり酒井、四番・阿由葉光まで3者連続の三塁打。4回は一番・矢追駿介の2点三塁打など、長打が目立つ試合となった。

主砲でこの日3安打2打点の阿由葉は「最近は打線の状態が良く、中軸で連続長打が出せている。四番としては自分が相手の得意な球を打ち崩し、チームを楽にしたいと考えている。次戦も相手の調子を見てフルスイングしていきたい」と意気込みを見せた。

この日先発の先崎大翔は、4回を投げて無安打・3奪三振。本来は中継ぎ投手だがブルペンでの好調さを買われ、大事な初戦を任された。「直球に伸びがあり、アウトローに制球できた。まっすぐで三振が取れたことは自信になった」と、良い感触を次戦につなげられそうだ。

藤田大輔監督は「去年は力のある子をそろえながら、近年では久々の1回戦負けを喫してしまった。その分を今日の勝利で取り返すことができた。これで硬さも取れ、次の試合にも思い切って臨める」と期待を語った。次戦は13日、日立市民球場でBシードの日立一と対戦する。

3回表、阿由葉がこの日2本目のヒットをレフトへ放つ

 

土浦三、逆転され打線が爆発

この試合を先発完投した土浦三の濱崎投手

第2試合は土浦三が7-3で水戸農とのシーソーゲームを制した。

前半は投手戦で、土浦三の先発・濱崎鉄平は「まっすぐが調子よく、初回から飛ばした」と、137㎞前後の速球を主体に、5回まで2安打・10奪三振の快投。一方、水戸農の先発・益子竜一も、球威では濱崎に劣るものの、5安打・7奪三振と要所を締める。

試合が動いたのは6回。土浦三は2死二塁から六番・木村蓮が、低めのカーブをセンター前へ運んで先制。「自分のバッティングができた。濱崎が頑張ってくれていたので、このチャンスに決めようと準備していた」

だがその後、水戸農に7・8回に計3点を挙げられ逆転を許す。これに対し「後半はスピードが落ち、変化球を意識した。でも気持ちは切らさず、最後まで集中していた」と濱崎。木村も「あきらめなければチャンスはある。自分たちのリズムを作っていこう」と、2年生主体のチームを上級生として励ました。

8回裏、木村の中前適時打で1点差に詰め寄る

8回裏、土浦三が本来の力を見せつける。木村の中前打で1点差に迫ると、九番・上守竣の左中間を切り裂く二塁打で一気に2人が帰り、試合を再度ひっくり返す。その後も満塁から2安打と押し出しでさらに3点を加えた。

 

松浦三喜男監督は「先制して守りに入りかけたが、3-1とされたことで逆にふっきれたのではないか。波に乗れれば8回のような勢いが出せる。若いチームの弱さと強さが出た」と評した。

逆転打の上守は「応援してくれる人の気持ちを受け取りながら、必ず打つ気持ちで臨んだ。打撃練習などの相手をしてくれたベンチ外の先輩にも、この一打で感謝の気持ちを伝えられたと思う」と振り返った。

2回戦は13日、ノーブルホームスタジアム水戸で古河三と対戦する。

8回裏、逆転打を放ち二塁上で笑顔を見せる上守

第100回全国高校野球選手権茨城大会 1回戦(7月9日、J:COMスタジアム土浦)

土浦一 4 3 0 4 0 11
神栖 0 0 0 0 0 0

バッテリー
土浦一:先崎、酒寄-横島
神栖:折笠、谷野-野口

長打(すべて土浦一)
三塁打:酒井2、栗原、阿由葉、矢追
二塁打:長尾

 

水戸農 0 0 0 0 0 0 1 2 0 3
土浦三 0 0 0 0 0 1 0 6 × 7

バッテリー
水戸農:益子、仲田、小泉-戸澤
土浦三:浜崎-木村

長打
二塁打:上守(土浦三)

福島の被災者と市民が「改訂防災ハンドブック」発行 つくば

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「改訂版たのし家 防災ハンドブック」に掲載されているレシピの一例。左はフライパンで簡単ケーキ、右はこまち麩(ふ)のフレンチトースト
「改訂版たのし家 防災ハンドブック」

【鈴木萬里子】東日本大震災で被災し福島県南相馬市からつくば市に避難してきた須江多恵子さん(69)の被災体験をもとに、つくば市下広岡で多世代交流の家「たのし家(や)」を運営する市民団体「たのし家クラブ」(犬丸久美子代表)がこのほど「改訂版たのし家 防災ハンドブック」(A4判カラー、43㌻、400円)を発行した。

常温保存可能な乾物や漬け物など古くから伝わる日本の常備食材が非常時の防災食になるという須江さんの考えを基本に、「乾物でつくる五目ちらしずし」「サバの缶詰と豆のカレー」など、乾物や缶詰をおいしくアレンジした非常食や保存食の作り方などを紹介している。

非常時の心得、非常食の備蓄、非常食レシピ、被災体験などで構成している。防災バックの必携品の写真、常温保存できる食材表、非常時のコメの炊き方、備蓄品で作る料理レシピなどを網羅している。常温保存できる食材で災害時でも作れる「心を和ませる、おいしい食事」をモットーに、レシピは初心者でも簡単に作れるように工夫されている。

2015年に作成した防災ハンドブックを、今年3月に再編集し全ページをカラーにした。イラストが主だった初版に比べ写真を多く用いて、より分かりやすく、より見やすくしたのが特徴だ。

たのし家は12年6月に犬丸さんを中心に設立された。地域の人々が集い、体操やミニ講習を開催している「ふれあいサロン」のほか、手作りお菓子のティータイム、茶話会、趣味の講座などを開催しており、楽しいひと時を過ごすことが出来る。

ハンドブック誕生のきっかけは、須江さんがふれあいサロンに参加し繋がりができたこと。須江さんの被災体験から防災を学び、非常時の食事を考えるきっかけになった。

改定版は須江さん、犬丸さんなど編集委員8人が、初版のレシピを見直し、試作品を作り、月1回の昼食会で試食してもらい、意見を取り入れて、食味を改良するなどして完成した。

「ここで皆さんと巡り合ったことが幸せ。自分を生かしていけることに感謝している。きっかけは私だが、冊子はみんなの力を合わせて出来た」と須江さんは当時を振り返る。犬丸さんは「料理上手な人、冊子作りのノウハウを持っている人など、いろいろな人の力を合わせて出版にこぎつけることが出来た」と話した。

仲間の絆から生まれたこの冊子を「非常時の備えを日頃の食卓から始めませんか」と編集委員らは訴えている。

◆購入希望者は犬丸さん(電話090・4226・6957、メール:tanoshiya.tsukuba@gmail.com)へ。

「ふれあいサロン」で七夕飾りを作る参加者=つくば市下広岡のたのし家

 

【土浦つくばエリア深堀り高校野球展望’18】6 異なるタイプの投手そろう秀英 エースで4番、下級生が鍵握る土浦三

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ホームランの大橋亮を笑顔で迎える青木亮磨(つくば秀英)

打線は2人が核 つくば秀英

【伊達康】つくば秀英は秋季県大会の初戦で水城に敗退。春季県大会では初戦の那珂湊には7対3で勝利したが、明秀学園日立には2番手格の上野雄大を打てず4安打に抑えられ、先発の阿部田壮(3年)が2回に大量7失点を喫して0対7の7回コールドで完敗。県トップクラスのチームとの力の差を表すゲームとなった。2季連続の県大会出場と春の県大会1勝により、この夏はDシードとして迎える。初戦は13日に磯原郷英と下館一の勝者と笠間市民球場で行われる。

打線は3番の大橋亮(3年)と不動の4番・青木亮磨(3年)が核となる。大橋は身長162㎝と小柄ながら秋の水海道二戦でライトにホームランを放つなどパンチ力がある。青木は分厚く重量感あふれる体でパワーをみなぎらせる。ストレートに強いプルヒッターだ。明秀学園日立・上野からも強い打球のレフト前ヒットを放った。

投手陣は高橋由伸(2年)が右サイドから最速128㎞のストレートを投じ、スライダーとフォークのキレ味も鋭い。左サイドの阿部田壮は癖のある投球フォームから緩いストレートとスクリューボールで打者のミスショットを誘う。右腕の吉田青矢(2年)は最速140㎞の快速球を投じる力投型だ。ボールが高めに浮いて甘く入り痛打されるケースに気をつけたい。春はベンチ入りしていなかったが昨年は1年生ながら夏の大会デビュー登板を果たしており経験は豊富だ。

シード校倒す可能性高い 土浦三

土浦三は2季連続で竜ケ崎一に地区代表決定戦で敗れて県大会出場を逃しノーシードとなった。初戦は9日にJ:COMスタジアム土浦で水戸農と対戦する。ノーシードではあるがエースで4番の濱崎鉄平(2年)を中心としたチーム力は高く、土浦三がシード校を倒す可能性が極めて高い。

エース右腕の濱崎は2年生ながら180㎝83㎏の恵まれた体格から最速138㎞の力強いストレートを投じる。股関節の硬さからか余力を残した立ち投げのようなフォームで、まだ下半身の力を指先に伝え切れていない分、今後の伸びしろを感じさせる楽しみな投手だ。

打撃陣は3番の松浦直哉(2年)と4番の濱崎を中心として上位打線に好打者が並ぶ。松浦は春の藤代紫水戦で2安打2打点の活躍。初球から強振してくる特徴がある。

濱崎は1年夏から打者として抜てきされた逸材だ。外野の間を抜く速い打球で長打を量産して打撃センスの高さを示す。チャンスに強いが選球眼もよく、自分のバットで決めにかからないつなぎの意識も感じられる。

1番の池田渉生と2番の額賀竜輔は俊足で小技が利く。序盤にこの2人がスコアリングポジションに進んで濱崎が返す得点パターンに持ち込み、試合を優位に進めたい。(終わり)

エースで4番の濱崎鉄平(土浦三)

 

官民一体で誘客へ 協議会発足 つくば霞ケ浦りんりんロード

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サイクルジャージを着て協議会設立をアピールする大井川和彦知事(中央)ら=土浦市滝田、アジュール土浦

【鈴木宏子】これまで行政主導で進められていた自転車道「つくば霞ケ浦りんりんロード」の情報発信や環境整備を、これからは官民一体で進め誘客を図ろうと、6日、「つくば霞ケ浦りんりんロード利活用推進協議会」(会長・大井川和彦知事)が発足した。

県と沿線14市町村のほか、県内の民間企業、大学、商業や観光、農業団体など計111企業・団体などが同日、霞ケ浦湖岸にある土浦市滝田の結婚式場アジュール土浦で設立総会を開いた。副会長には土浦市の中川清市長、常陽銀行の笹島律夫頭取、JR水戸支社の雨宮慎吾支社長、県サイクリング協会の青山俊士専務理事の4人が就いた。

2016年11月、霞ケ浦湖岸を走る「霞ケ浦自転車道」と筑波山西側の旧筑波鉄道跡を走る「つくばりんりんロード」がつながり、全長180㎞の自転車道が全線開通して1年半が経ち、来訪する自転車愛好者が増えていること、今年3月、サイクリングを楽しむ拠点施設「りんりんスクエア土浦」が土浦駅ビルにオープンし、民間の気運が盛り上がってきたことなどから設立に至った。

これまで環境整備を進めてきた「水郷筑波サイクリング環境整備事業推進検討会」(県と沿線14市町村で構成)と、広域レンタサイクル事業に取り組んできた「水郷筑波広域レンタサイクル事業実行委員会」(県と周辺7市で構成)の2団体を統合し、新たに民間企業や民間団体が加わる。

今後は、つくば霞ケ浦りんりんロードを核に、霞ケ浦や筑波山地域のPRや誘客活動、サイクリング環境整備や広域レンタサイクル事業などに取り組む。

具体的には今年度事業として、統一ロゴデザインの制作とのぼり旗の作成、自転車愛好者向け土産品の開発、沿道の花植えなどのほか、コースを走破した人への認定証発行、スタンプラリーや写真コンテストの開催などを実施する。広域レンタサイクルは電動アシスト自転車を4台増やす。

会長の大井川知事はこの日、会場近くの霞ケ浦湖岸を自転車で走って総会に出席し、サイクリング推進への思いの強さをアピールし「官民一体となって取り組みを推進したい」などと強調した。

【土浦つくばエリア深堀り高校野球展望’18】5 継投でしのぐ湖北 小技絡め得点する土浦一

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精神的支柱の大﨑凌輔(土浦湖北)

今年も鍛え上げられた守備 土浦湖北

【伊達康】土浦湖北は秋季県大会1回戦で科技学園日立に敗戦。春季県大会は準決勝まで進んだ水戸商に2対3と惜敗してDシードとなった。シード権を獲得したものの、常磐大高や東風、下妻二、水戸癸陵など、今大会で最も有力校がひしめく激戦必至の第2シード明秀学園日立ゾーンに入った。初戦は13日午前10時から、ひたちなか市民球場で日立商と科技学園日立の勝者と対戦する。

春季大会で主戦登板した左腕の坪井優翔(2年)は最速120㎞と速度はないが、コントロール良く低めに集めて打たせて取るタイプだ。春の江戸崎総合戦では5回2/3を無失点に、茨城キリスト戦では6回を投げて被安打7で2失点に抑えた。しかし直前になって調子を落としているのが気になるところだ。

背番号1の右腕・川下颯真(3年)は最速125㎞のストレートとスライダーで組み立てる。夏は川下が主戦登板することになりそうだが、そのほかに左腕の富田昂紀(3年)や右腕の野口亮太(3年)、郡司翔琉(3年)などのマウンド経験者が控えており、目先を変えながら多数の投手の継投でしのぐことができるのが強みだ。

3番ショートで主将の大﨑凌輔(3年)がチームの精神的支柱だ。打線は5番の吉野哲平(3年)がけん引する。吉野は茨城キリスト戦で3安打2打点と躍動した。右打ちながらライト方向に力強く打ち返せる長打力が魅力だ。下位打線を打つ小野佳祐(3年)は打力を買われて1年夏にスタメンに抜てきされた実力派。好不調の波が激しいので下位打線に据えられているが、182㎝84㎏の恵まれた体格でツボにはまると一発がある怖い打者だ。

土浦湖北は今年も守備がよく鍛え上げられている。打たせて取るタイプの投手陣が低めにしっかりと集めて守りからリズムを作り、ロースコアの接戦に持ち込めば上位進出の可能性は十分にある。

投手は2枚看板誇る 土浦一

土浦一は秋季地区予選代表決定戦で取手一に1対2で敗退、春季地区予選代表決定戦はつくば国際・福島に4安打に抑えられて1対3で敗退した。県大会出場ができなかったためノーシードで夏の大会を迎える。

初戦は9日午前10時からJ:COMスタジアム土浦で神栖と対戦。これに勝てば2回戦でいきなり山場を迎える。待ち受けるのはBシードの日立一だ。難敵である上に会場が日立一の地元・日立市民球場であるため日立一ファンで埋め尽くされることは間違いない。まずはホームで行われる神栖戦に全力で勝利し、アウェイの戦いに備えることが肝要だ。

打線は小柄な選手が並ぶが小技を絡めて得点に結びつける。下級生のときから出場経験豊富で確実な打撃が持ち味の3番・矢追駿介主将(3年)はセンター方向中心に弾き返す。4番の阿由葉光(3年)は170㎝81㎏でチーム一の長打力がある。5番の佐野翔(2年)は春のつくば国際戦で高めのストレートを強振してセンターに特大のホームランを放った。

投手は左腕の大松崎智也(3年)と右の本格派・古宮学樹(2年)の2枚看板を誇る。大松崎は最速130㎞の球威でぐいぐい押していく。気持ちの強さを全面に出す熱い投球スタイルだ。古宮は曲がりの大きな緩いカーブを武器とする。角度を生かしたストレートと組み合わせて凡打を打たせる。

4番ファーストの阿由葉光(土浦一)

 

つくばで小中学生将棋大会 8月11日 参加者募集

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昨年の「つくば小中学生将棋大会」の様子(筑波大学将棋部提供)

【大志万容子】筑波大学将棋部が主催する「つくば小中学生将棋大会」が8月11日、つくば市吾妻のつくばイノベーションセンター大会議室で開かれる。現在、参加者を募集している。

同大会は年1回開かれており、今年で4回目。放課後の小学1~3年生を対象にボードゲームで交流を図る市内のサークル「つくばボードゲーム愛好会」で、子どもたちに将棋を教えている同将棋部の学生らが企画した。

「つくばには小中学生向けの将棋教室がない。子どもたちに将棋に触れ合う場を作りたいというのが狙い」と同部長の小山寛人さん(21)。藤井聡太七段の活躍もあり、最近は将棋のやり方や技を教えてほしいという子どもたちの熱意も高まっているという。

小山さんは「今年は参加枠を24人から32人に増やした。皆さんの応募をお待ちしています。一緒に将棋を楽しみましょう」と参加を呼びかける。

◆将棋大会は小学4年~中学3年までが対象、形式はスイス式トーナメント。事前申し込みが必要(定員32人、先着順、市内外不問)。参加費は1000円(当日集金)。当日は午後0時30分に受け付け、同1時から対局開始。同大会HPのフォーム(https://tsukubashogi.github.io/Tsukusho2018/about.html)から申し込む。問い合わせは、同将棋部(メールtkb.shogi@gmail.com)、HPは(https://tsukubashogi.github.io/Tsukusho2018/index.html)。

小学生議員が一般質問 土浦市子ども模擬議会

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子ども模擬議会で市執行部に質問する子ども議員=土浦市議会議場

【谷島英里子】土浦市内の小学生が市議会議員にふんして、疑問や意見を発表する「子ども模擬議会」が5日、同市議会議場で開催された。市内17の小学校の代表が議長や議員役、記者役などを務め、定例会の一般質問と同じ形式で中川清市長や井坂隆教育長らに質問した。

子ども議員から「集中豪雨や災害時の対策」「小中一貫教育の良いところ」「給食の栄養」など幅広い質問が出された。2019年秋に開催される、いきいき茨城ゆめ国体に向けた市の協力についての質問に中川市長は「おもてなしとして、選手や監督、観客を迎えるための花の育成や各競技場に飾るのぼり旗の作成を小中学生にお願いしたい」となど答弁していた。

神立小6年、鈴木心音さん(11)は「議場に上がった時はとても緊張したけれど、しっかり話せて良い経験になった」と話していた。記者役の同小6年、宮本朔良さん(11)は「答弁している言葉を全て書きとるのは難しいと感じた」と語った。

子ども模擬議会は、行政と議会の役割を理解し、市に関心を持ってもらおうと1991年から実施している。

市執行部の答弁を真剣な表情で聞く子ども議員=同

 

「土浦音頭」響かせたい 七夕に7カ所で街頭公演 桜川芸者学校

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七夕の街頭公演に向け練習する桜川芸者学校の出演者ら

【鈴木宏子】土浦の名所や風物を歌った昭和初期の新民謡「土浦音頭」を街中に響かせたいと、七夕の7日、同市の中心市街地7カ所で「粋な七夕まつり」が催される。土浦の歴史や文化を掘り起こしまちおこしをする演劇公演「桜川芸者学校」の出演者らが、当時、土浦で一番人気だった芸者、君香の物語を展開しながら、街頭7カ所で土浦音頭を舞い踊る。

正午ごろ土浦駅前をスタート、中心市街地を下り、土浦音頭に歌われた土浦城(亀城公園)に向かう。7カ所は▽土浦市役所うらら大屋根広場(正午ごろ)▽アルカス土浦1階入り口(午後0時30分ごろ)▽古書店「つちうら古書倶楽部」店内(1時ごろ)▽モール505野外ステージ(1時30分ごろ)▽土浦名店街(2時ごろ)▽古民家カフェ「城藤茶店」店内(3時30分ごろ)▽亀城プラザ前(4時ごろ)と市立博物館前(4時30分ごろ)。

つくば市の脚本家、冠木新市さん(66)が代表を務めるまちおこし団体「スマイルアップ推進委員会」が主催する。冠木さんらは2016年、土浦音頭を掘り起こし、亀城公園前の古民家カフェ、城藤茶店(同市中央)で土浦音頭をテーマにした演劇公演を開催し、新たな踊りで復活させた。

今年5月、土浦音頭がCD「日本の名城を唄う」(日本コロムビア発売、税込2500円)に収録され発売された(https://newstsukuba.jp/?p=6423)のをきっかけに、もともとあった中心市街地7カ所で公演する構想を実現させる。

土浦音頭は昭和初期に、土浦芸者組合の関係者らが、下妻市出身の詩人、横瀬夜雨に作詞を依頼して制作した。当時の名妓、君香がSPレコードに歌を吹き込み、東京の三越や松坂屋ホールなどで踊ったとされる。君香はその後突然、芸者を引退し、土浦でワカサギを売り歩いたり、東京に闇物資を運ぶ担ぎ屋となって働き、1943年結核で死去した。7カ所の街頭公演では、君香の人生の断片が少しずつ明かされるという。

冠木さんは「これをきっかけに、駅前だけでなく土浦の中心市街地に人の流れができれば」と話す。

◆7日(土)の街頭公演はいずれも観覧無料。雨天決行。詳しくは電話090-5579-5726(冠木さん)。

【土浦つくばエリア深堀り高校野球展望’18】4 ナンバーワン左腕を擁するつくば国際

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県ナンバーワン左腕の福島脩馬

【伊達康】つくば国際は昨秋の地区大会代表決定戦で夏の4強バッテリーが残る藤代に勝利し、一躍注目の存在となった。しかし秋季県大会では初戦で水城に5対8であえなく敗戦。快進撃とはいかなかった。春季県大会では1回戦で県西の雄・下妻二を5対1で退けると、2回戦は霞ケ浦に2本のホームランを浴びるなど、じりじりと得点を重ねられ1対6で敗退した。

秋と春の県大会出場と春の県大会1勝でシードポイントを獲得したことで、この夏をDシードとして迎える。初戦は13日に県営球場(水戸市)で、岩瀬真壁筑波と結城一の勝者との対戦だ。

躍進の原動力となっているのは、下級生の時から主戦級として起用されていた左腕の福島脩馬(3年)だ。福島は173㎝85㎏の重量感のある体から繰り出す最速142㎞のストレートとキレ味鋭いスライダーを武器とする。力の抜きどころを使い分ける投球スタイルが特徴だ。下位打線には緩いストレートで簡単に追い込み、ピンチで高速スライダーを多投する上手さを持ち合わせており、公式戦のほとんどを一人で投げ切っている。現時点で県内ナンバーワン左腕と評して間違いない。

また、打っては4番を任され、確実性は正直言ってないが、右足を高く上げて踏み込み、豪快なスイングでスタンドを沸かせる。秋の藤代戦では福島が完投し、福島が勝ち越しソロホームランを放って勝利した。福島が投打で存在感を発揮すれば、夏はジャイアントキリング(番狂わせ)も現実味を帯びてくる。

そのほかに、2番の佐藤彰眞(3年)は春の下妻二戦でスリーランホームランを放っており甘く入れば一発の怖さがある。

つくば国際の春の戦いぶりからは走塁面と守備面でミスが多い印象が拭えなかった。守備のミスをなくし、取りこぼしのない攻撃ができるように進化してくれたなら夏は上位進出の期待が持てる。

つくば国際の元気印・佐藤彰眞

ライトオン 本店ビルを売却 店舗は営業継続 つくば駅前

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売却されるライトオン本店ビル=つくば市吾妻、TXつくば駅前

【鈴木宏子】カジュアルウエア専門店「ライトオン」が、つくば駅前のつくば本店ビル(同市吾妻)を売却する。2階店舗は売却先から賃貸し引き続き営業するという。

売却先は不動産業を営む国内法人だが、先方の意向により公表しないという。売却価格は35億円。引き渡し予定日は今月31日。6月29日の取締役会で本社ビルの売買を決議し、同日付けで売買契約を締結した。同社は売却に伴う譲渡益3億7000万円を8月期決算で固定資産売却益に計上する。

売却理由は、原宿に事務所を新設し、今年4月、商品部など営業系部署を原宿本部に移転したのに伴い、本店ビル土地・建物の有効活用を図るためという。

本店ビルは7階建て、土地面積は約4600㎡、建物の延床面積は1万2750㎡。もともと1階が駐車場、2~3階が店舗、4~7階が本部だったが、5月に改装し、現在は店舗は2階のみ、3階が本部となっている。

つくば本店の南波龍司店長(32)は「つくば本店は、本店のみの限定商品をそろえている。今後も引き続き営業していくので、心配せず安心してご来店ください」と話している。

ライトオンは1980年に東京都杉並区高円寺でジーンズなどの小売業として始まり、つくば科学万博が開かれた85年につくば市に第1号店を出店した。同市での成功が同社発展の足がかりとなったことなどから88年につくば市に本部事務所を設置。現在のつくば本店ビルは2006年に完成した。

つくば駅周辺では西武筑波店やイオンつくば駅前店の撤退によるクレオの閉鎖、つくばセンタービル1階レストラン街からの飲食店全店の撤退などが相次いでいる。

同市竹園の40代主婦は「駅前がどんどん寂れていくので残念。ライトオンは地元企業だし、建物もおしゃれで冬のイルミネーションもきれいだった。つくば駅の利用者数は多いのにどうして商業施設が無くなっていくのか」などと話し、市内の福祉施設施設長、森健太郎さん(36)は「寂しい。つくば駅周辺は駐車場が有料なので、そこでしか買えない商品でないと市民は別の大型商業施設の方に行ってしまうのかなと思う」などと話していた。

【土浦つくばエリア深堀り高校野球展望’18】3 エースが球威増した土浦日大 2年連続出場なるか

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6月の招待試合で横浜高を相手に5回無失点に抑えたエースの富田卓

【伊達康】昨夏の覇者・土浦日大は昨秋2回戦で明秀学園日立に0対16の5回コールドで大敗を喫した。投手陣は4イニングで16本の安打とことごとく打ち込まれ、自慢の打線がエース細川拓也の前に散発3安打となす術なく、力の差を残酷なまでに見せつけられた。

「0対16」—。土浦日大はこの屈辱の大敗を示すスコアを練習場のスコアボードに常に掲げて冬練習に取り組んだ。その結果、春は準々決勝に進出。霞ケ浦に5対3で惜しくも敗れたが、一時は中盤に同点とし粘りを見せる底力を見せた。この夏はBシードとして2回戦から登場。13日にJ:COMスタジアム土浦で水海道一と牛久の勝者を迎え撃つ。

秋の時点でテコ入れの必要を感じたのが投手陣だった。しかし、一冬越して順調に成長しているように思う。春の準々決勝・霞ケ浦戦で登板を回避したエース右腕の富田卓(3年)は、6月3日に行われた横浜高との招待試合で最速138㎞を記録。立ち上がりこそ四球を連発したが失点はなく、馬力のある投球で5回を3安打無失点に抑えた。1年春から緩いボールをひょうひょうと投げている印象だった富田だが、冬を越えてチェンジアップとストレートのコンビネーションがズバズバ決まるパワー型投手に見事にシフトチェンジできた。もともと打力に力がある分、エース富田の成長によって土浦日大は優勝争いに絡む戦力を有したといえよう。

2番手格の荒井勇人(2年)は左サイドからクロスファイアーで攻め込む癖のある投球をする。荒井は秋の明秀学園日立戦で先発を任されたが、一死しか取れず3失点でマウンドを富田に譲った。しかし、春には好投を続けて霞ケ浦や横浜高に対して好投を見せている。

打線は下級生の頃から主軸を担ってきた鈴木健太(3年)と井上莞嗣(3年)が鍵を握る。

鈴木健太はスイングスピードがずば抜けて速く広角に打ち分けることができる強打者だ。また俊足で内野安打も多い。強打で俊足の外野手として活躍した5つ歳上の兄・諒氏を彷彿させるキャプテンシーも見逃せない。

井上は高校通算ホームラン20本の長距離砲だ。春の準々決勝・霞ケ浦戦では3点ビハインドの6回に同点スリーランを放ち存在感を示した。秋の明秀学園日立戦ではライトで手痛いエラーを記録。今春からはサードに固定され、猛練習でそつのない身のこなしができるようになった。3番手としてマウンドに上がることもあり、角度を生かした最速135㎞のストレートとチェンジアップで打者を打者を打ち取る。ただ、コントロールには若干の不安が残る。

主将で一発のある鈴木健太