水曜日, 12月 8, 2021
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【桜花爛漫】貴族の衣まとい淡緑色 森林総合研究所

【富永みくに】森林総合研究所(つくば市松の里)には、限られた場所でしか見られない桜がある。その一つが「桜はピンク色」という常識を覆す淡緑色のギョイコウ(御衣黄)だ。今つぼみがふくらみ始めている。

ギョイコウの栽培は江戸時代から始まり、名前は貴族の衣服の萌黄(もえぎ)色に近いことに由来する。花は大輪八重咲。濃い緑と淡い黄色が混ざった花弁が特徴的だが、満開を過ぎると花弁の中心部から徐々に赤く染まる。

遺伝子的にはヤマザクラとオオシマザクラの雑種系統で、花期はソメイヨシノより遅く、今年の見頃は4月中旬ごろまで。同研究所の吉丸博志研究員は「一般的にはソメイヨシノが咲く頃が桜の季節とされるが、ソメイヨシノよりも後に満開を迎える栽培品種の方が種類は多い。後から咲く花も含めて長く桜の季節を楽しんでほしい」と語る。

同研究所に植えられている樹木は約640種類。そのうち桜は野生種が7種、栽培品種が15種ある。ギョイコウのほかにも、京都市左京区の盆地、市原にゆかりがあり、開花した枝が虎の尾のように見える「市原虎の尾」などの珍しい桜がある。

敷地内には研究材料として利用するための樹木園が二つあり、このうち自由に見学可能な第1樹木園(面積3.28ha)にはヨウキヒ(楊貴妃)、イチヨウ(一葉)、カンザン(関山)など、さまざまな品種の桜が植樹されたサクラコーナーが設けられている。花見客でにぎわう場所が多い中、ゆったりと樹木の中を散策しながら多彩な桜を鑑賞できる貴重なスポットだ。

桜は当日正門守衛室で受付すればだれでも見学できる。見学可能日時は平日午前9時~午後5時。科学技術週間の4月20日に開催される「春の一般公開」では、研究者のガイド付きで樹木園内が見学できる。

見学に関する問い合わせは、同研究所ホームページ(https://www.ffpri.affrc.go.jp/facilities/jumokuen/)へ。敷地内のサクラの開花状況については「サクラ開花ビジュアルマッピング」(http://www.ffpri-tmk.affrc.go.jp/sakurazensen/2018/)で確認できる。

昨年満開時のギョイコウ花弁

つぼみがふくらんできたギョイコウ(26日撮影)

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