日曜日, 3月 8, 2026
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あれから…ん年 土浦一高OB・OG美術展開幕 駅前ギャラリー

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磯山芳男さんの彫刻を観賞する来場者

県立土浦一高(土浦市真鍋)卒業生による美術展が18日からJR土浦駅西口前のアルカス土浦1階 市民ギャラリーで開かれている。美術展の名称は「あれから…年 第5回土浦一高OB・OG展」。美術系大学に進学してデザイナーや彫刻家になったプロや、趣味で水彩画を描いているアマチュア計22人が出展している。22日まで。

堀内壹子さんの水彩画「旧制土浦中学校本館」

作品百数十点は、日本画、水彩画、油彩画、書、建築デザイン画、写真、デザイン、彫刻、陶芸など多岐にわたる。最年長は1956年卒の堀内壹子さん(日本画)、最若手は1994年卒の鳥井旬子さん(備前焼)と年齢の幅も広い。作品発表の場であると同時に、旧知の友人と交流する社交の場にもなっているようだ。

鳥井旬子さんの備前焼

市民ギャラリーは4つの区画に分かれており、同展は2区画を使用。手前区画と奥区画の中央には存在感ある彫刻が並べられた。手前に据えられたのは磯山芳男さん(1973年卒)の「想い」と「告知」(トップの写真)、奥の方に置かれたのは小張隆男さん(1967年卒)の「出を待つ 千代の富士」など3点。

小張隆男さんの彫刻

幹事役の高山了さん(1966年卒、シルクロードの写真を出展)によると、出展者は第1回=10人、第2回=16人、第3回=19人、第4回=20人と、回を重ねるごとに増えてきた。

OB・OG展ポスターを背に話す高山了さん

「前回の来場者は約500人だった。今回は出展者も増えたので来場者はもっと多くなるのではないか。現役の土浦一高・附属中学の生徒にも見てもらいのだが、彼らは勉強で忙しいのか少ない。OBとOGが多くなるのは仕方ない」と笑う。(坂本栄)

◆「あれから…年 第5回土浦一高OB・OG展」は18日(水)~22日(日)まで土浦市大和町1-1 アルカス土浦1階 土浦市民ギャラリーで開催。開館時間は午前10時~午後6時、最終日は午後3時まで。入場無料。

「性の悩み、ひとりで抱えないで」筑波大専門医が若者向け相談イベント

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五十嵐市長に取り組みを説明する西田医師(中央)と天神林医師(右)

21日 薬局の待合スペース

自身の体や性に悩みを抱える若者たちの力になろうと、筑波大学附属病院の産婦人科医と同大の医学生らが協力し、10代や20代の若者を対象とした性に関する理解啓発活動に取り組んでいる。17日、企画の発起人である産婦人科医の天神林友梨さんと西田恵子さんがつくば市役所を訪れ、五十嵐青立市長に活動を報告した。

ポップにかわいく

もっと気軽に婦人科を受診してほしい−  そんな願いを込めて天神林さんと西田さんが始めたのが「ふらっと、さんふじんか」だ。2023年、周囲の医師や学生らに声を掛けて筑波大の学園祭で2日間ブースを構えたのが始まり。

正しい避妊の仕方、性感染症や子宮頸がんのこと、どんなときに、どんな準備をして産婦人科を受診すればいいのかなど、知ってほしい情報をたくさんのイラストを用いたポスターにまとめて展示した。ほかに、つくば市や近隣地域の産婦人科を、関係者が実際に取材し各医院ごとの「イチ押しポイント」と共にまとめた地図や、専門医による相談ブースなどを用意した。来場者には、用意した生理用ナプキンや企画に賛同する企業から寄せられたコンドームを無料で配布。2日間で約600人が訪れた。

イベントで実際に展示するパネルが並べられた=17日つくば市役所

2年目となった昨年の学園祭では学生を中心に1000人を超える参加者があった。男性に向けた展示も用意したところ約300人の男性が足を運んだ。「彼女の生理が重くて…」、そんな相談をする男子学生もいた。設営時に気をつけたのは「ポップにかわいく」することだ。明るい雰囲気を演出することで、1人でも多くの人が気軽に足を止めてもらえるよう気を配った。

もっと日常に近いところで

日頃、外来患者に対応する中で、天神林さんと西田さんが感じてきたのが「自分たちが思うよりも多くの人が、産婦人科の受診に高いハードルを感じている」ことだった。誰にも悩みを打ち明けられずに性の問題に悩み、症状が重くなってから受診する多くの若者たちと出会ってきた。「こんなに来づらいところなのか。院内にいると、気づかなかった」と、西田さんは言う。

「知識不足から望まない妊娠をしてしまう女性もいた。学校を休まなければいけないほど辛い生理に何年も悩んでいる学生もいた。生理はコントロールできるもの。もっと早く受診してくれたらと思う女性たちがいた」と話す。「知っておくべき正しい情報が伝わっていない。もっと日常生活に近いところで彼女たちに伝えたいと思った」のが活動のきっかけだった。

2人は昨年5月、先進的な取り組みを知ろうと、無料または低予算で性に関する悩みを相談でき専門医と繋がることができる欧州の「ユースクリニック」を視察した。スウェーデンでは世界最大規模の公営ユースクリニックを訪ね、デンマークでは積極的に行政の協力を得ながら若年妊娠に応じるクリニックを視察した。

「新生児を遺棄してしまうニュースなどに触れ、どうにかできないかと思うことがあった。外来に来てくれる方の相談には乗ることができるが、病院に来てもらえないと会えない。私たちは病院にいるだけでいいのか。病院に来られない人も助けたい。活動では、気軽に相談できる窓口を用意し、知っておくべき正しい情報を提供し、自分の体について考えるきっかけにしてもらいたい。そして、産婦人科を受診するハードルを下げることに繋げていきたい」と西田さんが思いを語る。

大学の外で初めて

21日には、筑波大学附属病院の向かいにあるクオール薬局つくば桐の葉モール店(つくば市天久保)の待合スペースにブースを構える。パネルを展示するとともに、天神林さんと西田さんを含めて3人の女性医師が待機し相談に応じる予定だ。「大学の外で初めての開催。中・高・大学生くらいの若者が来てくれたら嬉しい。いきなり産婦人科は受診のハードルが高いと思うので、勉強の合間などでもふらっときて、生理や避妊などの悩みについても話してもらえたら。男性も是非来てください」

訪問を受けた五十嵐市長は「つくば市でも5月から、(保健師や助産師などの専門家が相談に応じる)『青のカフェ』を大穂保健センターで始めた。親や先生、友達にも相談できない状況にある子どもが、ひとりで気軽に相談できる場所が必要だと考えて始めた取り組み。『ふらっと、さんふじんか』は、厳しい状況にある若者たちの救いになる活動だと思う。ひとりでも多くの若者の救いになれるよう、連携を模索していきたい」と語った。(柴田大輔)

◆「ふらっと、さんふじんか」は6月21日(土)午後1時から午後4時まで、つくば市天久保2-1-1 アメニティモール1階 クオール薬局つくば桐の葉モール店で開催。参加費は無料。問い合わせはメール(flat.sanfujinka.tsukuba@gmail.com)で筑波大学産婦人科「ふらっと」担当者へ。

まだまだ描き足りない 洞峰公園《ご近所スケッチ》17

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イラストは筆者

【コラム・川浪せつ子】つくばの人なら皆さんご存知の洞峰公園(つくば市二の宮)。私は20年ぐらい前から描いています。「まだまだ描き足りない」と思っていましたが、「NPO法人いきものSDGs」さんとの出会い、今春に新たな境地に…。

私は建築関係の仕事を長年やってきたので、風景を大きな範囲で描くことばかり考えていました。それが、「ただの草」というものはなく、雑草?と思っているものにもすべて名前があり、そこに生えているということに意味がある、と。散歩途中でも、図鑑などは見ていたのですが…。

1時間ほど、植物専門家の方からお話を聞くことで、植物を見る眼がバージョンアップしたのです。絵を描くときも、これは〇〇だなぁ~と分かると、今までよりもっと愛情がわきます。そしたら、絵を描く場所、モチーフも変化。まだまだ入口ですが、「乞うご期待!」です。

身近に絶滅危惧種が…

5月10日に開かれた「市民参加型 絶滅危惧植物モニタリング調査 絶滅危惧種キンランを探せ in つくば!」に参加し、絶滅危惧種がこんな身近にもあることに驚きました。

私は常に絵のモチーフ場所を探してウロウロ。たまたま二の宮公園に行ったとき、ちゃんと囲いされている!キンランを見つけました。これからも期待大の「NPO法人いきものSDGs」さんです。「キンラン」のことはNEWSつくばに出ています=2021年5月23日付=。(イラストレーター)

<お知らせ> 武蔵野美術大学校友会茨城支部展:日時=7月1日(火)~6日(日)午前9時30分~午後5時、場所は県立つくば美術館。

公用車のカーナビ20台 NHK受信料未払い 土浦市

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土浦市役所

土浦市は17日、市が管理する公用車のうち、20台に設置しているテレビ受信機能付きカーナビ20台について、NHK受信契約を結んでおらず受信料が未払いだったと発表した。

未払いだったカーナビは、市役所が管理する8台と市消防本部が管理する12台の計20台。テレビ受信機能付き携帯電話については未払いはないという。

公用車のテレビ受信機能付きカーナビや携帯電話については、全国各地の自治体でNHK受信契約を結んでおらず受信料が未払いだったとする報道が相次いでいる。県内の複数の自治体でも未払いが報道されていることを受け、全庁で調査し、土浦市でも受信契約漏れがあったことが分かった。

市管財課は、カーナビにテレビ受信機能がある場合、受信機ごとに契約が必要であるという認識が不足していたとしている。

未払い額が総額でどれくらいになるかは現在、NHK水戸放送局と協議を進めているとし、適切に契約及び支払い事務を進め、カーナビを設置した時点にさかのぼって受信料を支払いたいとしている。20台のうち最も古いカーナビは17年前の2008年に設置したものだという。

同課は20台のカーナビについて今後、業務上、テレビ視聴が必要か否かを再検討し、テレビ受信機能を取り外すなどして対応するとし、さらに新たに公用車を調達する場合は、業務上、特に必要がある場合を除いてテレビを受信できないカーナビ機種を選択するとしている。

テレビが受信できる端末のNHK受信契約は、2019年に最高裁と東京地裁でそれぞれ、テレビが受信できる携帯電話とカーナビは受信設備にあたり、NHK受信契約を結ぶ義務があるなどの判決が出され注目された。

NHKは現在、公式サイトで、NHK放送が受信できる携帯電話やスマートフォン、カーナビ、パソコンは受信設備に当たるが、一般家庭の場合、受信契約は世帯単位なので、必要な受信契約は1件となる、一方、事業所の場合は設置場所ごとの受信契約が必要になるーなどと説明している。

下水道管 2月の点検時は異常なし 土浦の道路陥没事故

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復旧に向け連日作業が行われている事故現場=16日午後、土浦市西真鍋町

硫化水素発生しやすい箇所か

土浦市西真鍋町で12日発生した下水道管の損傷が原因とみられる道路陥没事故で(14日付)、今年2月、事故があった箇所近くの下水道管の点検を同市が実施し、その際は異常を確認できなかったことが分かった。一方、現場の下水道管は硫化水素が発生しやすい箇所にあり、腐食による老朽化を早めたとみられるという。

道路が陥没した西真鍋の下水道管は44年前の1981年に敷設された。鉄筋コンクリート製の下水道管の耐用年数は約50年とされる。

市下水道課によると、今年1月、埼玉県八潮市で下水道管損傷が原因とされる道路陥没事故が発生し、トラックを運転していた74歳の男性が死亡した事故を受けて、土浦市は今年2月、2021年の調査で劣化が見られた市内29カ所の下水道管の点検を実施した。そのうちの1カ所が、陥没事故があった西真鍋町の道路近くのマンホールだった。点検はマンホールのふたを開けて、市職員が目視で下水道管に土砂がたまっていないかなどを調査したが、その際、異常は確認できなかったという。

一方、事故があった西真鍋町の下水道管は、現場から約1.6キロ離れた塚田ポンプ場から圧力をかけて送水し水がはき出される下流に当たり、同課は、硫化水素が発生しやすかったのではないかとみている。

硫化水素は、下水道の汚水に含まれる生ごみなどの有機物から発生し、コンクリート製の下水道管を溶かして老朽化を早めるといわれている。埼玉県八潮市の道路陥没事故は、汚水から発生した硫化水素で下水道管が損傷し、損傷した部分に土砂が流入して空洞ができ、道路が陥没したとみられている。

土浦市西真鍋町の事故現場では現在、復旧に向けて連日作業が行われている。周囲の土が崩れないように矢板を打ち込み、さらに下水道管が埋設されている深さまで土を掘り下げて、下水道管の状態を調査し原因を調べた上で、損傷した下水道管を交換する予定だ。復旧や通行止め解除までどれくらいかかるかの見通しは現時点で不明という。(鈴木宏子)

知的障害児のためのデザイン《デザインを考える》21

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写真構成は筆者

【コラム・三橋俊雄】今回は、知的障害を持つAさん(12歳)が主人公です。AさんはADL(日常生活動作)の大部分が未発達な女の子で、食事、排せつ、コミュニケーションなどに介助が必要です。一方でAさんは、泣き出す前に歌う歌があり、音を集中して聞くことができるなどの特徴があります。そこで、AさんのADLを向上させ、母親の介護負担を減らすために、教育や訓練がどのようにAさんの能力を生かせるかを検討しました。以下、お母さんのAさんに対する「願い」と、そのデザインについてお話しします。

「お母さん」と呼んでほしい

Aさんは、初め、「カレーライス」「お風呂」「お水」などの簡単な言葉が言える程度でした。しかし、絵本を毎日読み聞かせる実験を3週間ほど行った結果、絵本にある言葉(226文字、40単語以上)を覚えることができました。そこで、Aさんと母親を登場人物として「お母さん」という言葉を多用した絵本を作成し(上図左)、その絵本の読み聞かせを繰り返すことで、自分から「お母さん」と言えるようになることを願いました。しかし、結果はまだ道半ばでした。

「うんち」を教えてほしい

まず、トイレに入ることを嫌がるAさんと一緒に、トイレの壁やドアを楽しいデザインで飾ることにしました(上図右)。フェルトでできた「大きな木」をドアに貼り付け、トイレに行くたびにフェルトの花を1つずつ追加して飾ることで、トイレに入ることへの抵抗を減らしていきました。また、オムツを脱ぐシーンから排せつ物をトイレに流すシーンまでをナレーションしたビデオを見てもらい、「排せつ行為」を意識してもらう実験を行いました。その結果、Aさんがカーテンの後ろで「うんち出た」と言い、トイレで排せつできたことがありました。

続けて食事をしてほしい

食事は、お母さんがスプーンですくってAさんに食べさせていたため、すくう動作をAさんに覚えさせることが必要と考えました。まず、音の出るビー玉やピンポン球などを箱に入れて、スプーンですくう訓練を行いました(下図左)。また、1人で食べ続けることができないAさんのために、スプーン置き(凹み)が4つあるお皿をデザインしました(右図)。左手でお皿を握れるように太い取っ手を付け、食材をすくいやすいように底を少し傾斜させました。この食器を3Dプリンターで製作し(下図右)、Aさんに使ってもらったところ、食材の乗った4つのスプーンから1つを選び、4回続けて食事をすることができました。

大げさに言えば、この食器によって、お母さんがAさんの口に料理を運ぶ手間が少し軽減されたということです。こうして、知的障害のあるAさんに様々なデザインアプローチをすることで、ADLの向上と、お母さんの「願い」を、少しですがかなえることができたのではないかと思いました。(ソーシャルデザイナー)

コメが集まらない…家庭に協力呼び掛け 21日 松見公園で学生食料支援 つくば

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松見公園で今年4月26日実施された学生食料支援の様子。約250人が列をつくった(民主青年同盟茨城県委員会提供)

コメや野菜が高騰し物価高が続く中、筑波大学近くのつくば市天久保、松見公園で21日に予定されている「学生食料支援」にコメや野菜が集まらず、主催者の「民主青年同盟茨城県委員会」(吉田翔代表代理)がコメや野菜の提供を呼び掛けている。

約200人の大学生らを対象にコメを2キロずつ無償提供する予定で、400キロを目標に集めているが、16日時点でまだ70キロほどしか集まっていない。野菜なども十分な量が集まっておらず、主催団体は「各家庭にあるコメ2キロを1袋にしてご協力をお願いいただけないか」「知り合いの農家に野菜の提供をお願いしていただけないか」など協力を呼び掛けている。

コメや野菜の配布はこれまで県南地域の約20戸の農家が無償で協力してきた。コメの高騰が続く中、協力農家の倉庫にもコメが減り、提供が難しい状況になっているという。野菜も協力農家がネギ、レタス、キャベツなどを軽トラック1台分持ってきてくれていたが、今回は収穫時期と合わないなどから提供が難しい。

コロナ禍に始まる

松見公園での学生食料支援はコロナ禍の2020年12月に始まった。農家などから無償で提供を受けたコメや野菜を無償で配布してきたほか、市民からのカンパで、スパゲティー、レトルトカレー、缶詰などの食材のほか、生理用品、トイレットペーパーなどの日用品を市内のスーパーで購入し、大学生らに無償配布してきた。コロナ禍、アルバイトが減り生活が苦しくなった大学生らを支援しようと市民団体「学生応援プロジェクト@つくば-PEACE(ピース)」が開始、計10回実施され22年6月に終了した。

その後、物価高が続いていることから、仕送りが減ったり、アルバイトで大変な一人暮らしの大学生らを支援しようと、2023年11月に民主青年同盟県委員会が主催して学生食料支援を再開、コロナ禍に松見公園で食料配布を手伝った「学生応援プロジェクトPEACE」のメンバーだった市民らも手伝っている。

主催者が変わって2回目の今年4月26日実施の食料支援には約250人の筑波大生らが列をつくった。コメは130人分260キロしか用意できず、他の食料などもわずか1時間で無くなった。途中、カップ麺などを追加で購入して約20人に配布することができたが、約100人は何も受け取ることができず帰った。このままでは申し訳ないと、21日に3回目の食料支援を実施する。

同県委員会の稲葉英樹さんは「いろいろ手を尽くしているが、まだまだ物資が足りておらず、皆様のお力が頼り。ご連絡をいただければ受け取りに伺いますし、ぜひご協力をお願いします」と呼び掛けている。(鈴木宏子)

◆学生食料支援は21日(土)午前10~12時、つくば市天久保1-4、松見公園で開催。雨天の場合は公園の建物内で実施する。物資提供の協力はメールhide.flhtc@gmail.com、電話080-4462-0118(稲葉さん)へ。

➡松見公園での食料支援の過去記事はこちら

50年前と50年後の7月5日《映画探偵団》89

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イラストは筆者

【コラム・冠木新市】50年前の1975年7月5日、東映の『新幹線大爆破』が公開された。当時、パニック洋画がはやっており、それをまねて大作映画として企画される。脚本は、小野竜之助と監督の佐藤純彌である。それまで鉄道映画を何本も製作してきた東映だが、あまりにも衝撃的な内容のため、国鉄は製作協力を拒否し、独力で製作せざるを得なかった。

当然、新幹線のシ一ンは特撮やセットで作るわけだが、そのころ東映企画調査部でアルバイトをしていた私は、上手くいくかなと半信半疑で眺めていた。

東映スターの高倉健は脚本にほれ込み、出演料を下げてまでの参加だった。豪華なキャストをそろえ大宣伝をくり広げ、青春映画『ずうとるび 前進!前進!大前進!!』と2本立て公開となる。作品の出来は素晴らしかった。ひかり109号に爆弾が仕掛けられ、時速80キロ以下になると爆発する。東京-博多間をノンストップで走り続けなければならない。

倒産した町工場の社長・沖田(高倉健)らの爆弾犯。犯人とやりとりする国鉄の運転指令官・倉持(宇津井健)。倉持の指示を受けながら必死に運転する新幹線運転士・青木(千葉真一)。この3者を軸に、乗務員と乗客、犯人を追う刑事の行動がテンポよく描かれ、2時間32分、一瞬も飽きさせることなく作られていた。新幹線の特撮もよく出来ていた。

この年のキネマ旬報ベストテンで第7位、読者選出ベストテンでは第1位を獲得する。評価は高かったのだが、しかし興行的にはヒットせずにコケてしまう。その後、高倉健は東映を離れることになる(コラム57参考)。

翌1976年は、日本映画界にとって画期的な年となる。角川書店が映画製作に乗り出し、『犬神家の一族』を大ヒットさせ、1本立て公開が主流となっていくからだ。年末には、海外向け短縮版『新幹線大爆破』1時間40分バ一ジョンが公開された。これはフランスなど各国で大ヒットしての凱旋興行だった。

オリジナル版との違いは、犯人側の動機を描く場面をばっさりカット、アクションとサスペンスで押し切る構成で、東映の岡田茂社長がオリジナル版よりよいと大絶賛したといわれる。

私もさらにスピードアップされ面白いと思ったが、どちらに軍配を上げるか迷った。観客の好みも分かれていたと思う。しかし私はオリジナル版の犯人の心情を描いた方がしっくりきた。今思えば、このころから日本映画の流れも好みも変化し始めたのではなかろうか。そうそう、海外短縮版の凱旋興行もヒットしなかったが、『新幹線大爆破』の評価は年々高まっていく。

リメイク版『新幹線大爆破』

2025年。樋口真嗣監督によるリメイク版『新幹線大爆破』がNetflixで配信された。私はまだ見ていないが、1975年版の続きの設定だそうだ。50年前とは異なり、JR東日本も製作協力したという。時代の変化を感じさせる。

2025年7月5日、公開50周年を記念して、オリジナル版『新幹線大爆破』が丸の内TOEIで特別上映されることになった。また、7月5日に大災害が起こるとの情報が(科学者がデマだと否定しているにもかかわらず)現在ネットで盛んに流れている。あれから50年。パニックが噂されている現実の中でパニック映画を見るわけだ。

我々は『新幹線大爆破』の世界に生きている。いずれにしても、時代の替わり目を迎えているのは確かである。サイコドン ハ トコヤンサノセ。(脚本家)

被害女性の父親、つくば市議に説明求め陳情 示談金遅延めぐり

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陳情書を出した理由などについて話す父親
榊原アリーゼつくば市議

昨年10月のつくば市議選で初当選した榊原アリーゼ市議(29)=緑粋会=が、2018年と20年につくば市内で、当時大学生だった女性にけがを負わせた事件の示談金支払いが遅延した問題をめぐって、女性の父親(62)が、遅延理由の説明や少額訴訟手付金の支払いなどを求める陳情書を、同市議会6月定例会議に出していることが分かった。

父親は千葉県流山市の会社経営者。当時娘は大学生でつくば市内で一人暮らしをしていた。榊原市議と知り合い、付き合うようになったという。

陳情書などによると、榊原市議は市議になる前の2018年に、女性の顔などを殴り約2週間の安静加療を要するけがを負わせた。20年には同市内のアパートで、女性の顔や胸などを殴り約1週間の安静加療を要するけがを負わせた。20年当時、刑事事件になったが、裁判の途中、示談し、女性側が告訴と被害届を取り下げた。

取り下げた理由について父親は、当時、榊原市議はローンを組んで車を購入することができなかったことから、娘が身代わりとなって娘名義でローンを組み、約300万円の車を購入して榊原市議が乗っていた。任意保険に加入しておらず、事故を起こされた場合、娘に責任が及ぶのを避けたかったなどとしている。

示談内容は、榊原市議は2018年と20年に娘に多大な肉体的、精神的苦痛を負わせたことを深く謝罪する、今後娘には一切連絡をとらない、娘名義の車を引き渡す、示談金として100万円を21年2月までに分割で5~20万円ずつ支払うなど。

父親によると、車のローンは榊原市議が毎月娘に渡していた。示談後、車は引き渡されたが、ローンが200何十万円残っていた。父親はすぐに車を売却したが150万円ほどでしか売れず、100万円以上を負担などした。

示談金の支払いについては、最初の20万円はすぐに振り込まれたが、21年9月に7万円が振り込まれ、その後は月に数千円から数万円が振り込まれただけだった。21年9月から23年3月までに延べ17回計15万7000円が支払われ、以降は振り込みが途切れた。

つくば市議に当選したことを知った父親は今年に入り、榊原市議に対し弁護士を通じて、今年3月末を期限に示談金の残金の支払いを再度催促した。たびたびの催促により今年1月21日、40万円が振り込まれた。

さらに残金について、期限とした今年3月末まで待ったが、榊原市議からは振り込みも説明もなかった。4月に入って父親は、少額訴訟を起こそうと弁護士に16万5000円の手付金を払って訴状の作成などを依頼した。簡易裁判所に訴えを起こす直前の5月17日、榊原市議から遅延延滞金も含めた残金の約40万円が振り込まれた。示談書の支払い期限から4年3カ月、市議になってから半年が経過していた。

父親は「もう時すでに遅し。この間、かすみがうら市や柏市、取手市の市議選に立候補しており、供託金30万円を出すお金や(立候補する市町村に居住するための)引っ越し費用はあったはず。人間として、議員として、責任を果たしてほしい」と語る。

榊原市議はNEWSつくばの取材に対し「お話することは何もありません」としている。

陳情は市議会への要望やお願いで、同市の場合、紹介議員がいる請願とは異なり、常任委員会などで審議されたり採決されることはない。陳情書は議員全員に配布され、ホームページなどで公開される。(鈴木宏子)

道路が陥没 下水道管損傷か 土浦

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市道が陥没した現場に矢板を打ち込む作業員ら=14日午前、土浦市西真鍋町

土浦市西真鍋町で12日朝、市道が長さ3.9メートル、幅3.4メートル、深さ2.5メートルにわたって陥没しているのが確認された。市道路管理課の発表によると、市道に埋まっていた下水道管が損傷した可能性が高いという。

12日午前8時50分ごろ、市道を車で通行した運転手から市に通報があった。現場の市道は14日現在も通行止めになっている。

陥没した道路。市職員が現場到着時の状況(土浦市提供)

陥没した市道に埋設されている下水道管は直径60センチのヒューム管で、地面から4.4メートルの深さに埋まっている。市は下水道管の内部をカメラで撮影するなどして原因を調査している。

さらに陥没箇所が拡大するのを防ぐため、陥没箇所に矢板を打ち込んだり、大型の土のうを設置し仮埋め戻しを実施している。その後、掘削作業を行い、損傷箇所の確認と復旧作業を行うとしている。復旧の時期は未定という。

現場は、水田やハス田が広がり住宅が点在している地域で、近くには保育園もある。陥没箇所は住宅の目の前の市道だった。現場から200メートルほど離れたところに住み、現場近くに草刈りに来た自営業の男性(73)は「ここは長く住んでいる人が多いが、こんなことは初めてでびっくりしている。詳しいことは何も聞いてないので分からないが、近所の人から、軽自動車が通った直後に道路が陥没したと聞いた」と話していた。(鈴木宏子)

テラス空間や屋根付スペースなど検討 中央公園改修へ つくば市が基本計画案

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噴水やロケットを眺めることができる中央公園の池に面したエリアの現在の様子(左)と、テラス空間整備イメージ図(イメージ図はつくば市提供)

22日まで意見募集

つくば市が、つくば駅前の中央公園(つくば市吾妻、3.8ヘクタール)にテラス空間や屋根付きスペースを新設するなど同公園をリニューアルする基本計画案を策定し、市民から意見を募集している。リニューアル案は、池に面し噴水やつくばエキスポセンターのロケットを眺めることができる場所にテラス空間を整備する、芝生広場の一部に屋根付きスペースを整備する、つくば駅に隣接する南入口にロゴモニュメントを設置するーなど。

南入口に近い芝生広場の一部に設置が検討されている屋根付きスペースのイメージ図(同)

中央公園はTX開業後の2010年に、つくば駅に近接する南入口エリアが改修され、ノーベル賞受賞者の業績とメッセージに触れることができる科学モニュメント「未来への道」が整備された。今回のリニューアル案は2010年に次ぐ大規模改修になる。

ノーベル賞受賞者のモニュメントが配置されているつくば駅に隣接する南入口の現在の様子(左)と、ロゴモニュメントや園路が再整備されたイメージ図(同)

整備計画案は①つくば駅に近接する南入口エリアについて、フォトスポットともなるロゴモニュメントを設置する、つくば駅からの最短ルートとして本来の園路ではない場所に通り道ができ滑りやすくなっていることから園路を再整備する、ノーベル賞受賞者のモニュメントを再配置し、休憩や待ち合わせのための座れる場をつくる。

芝生部分と樹木部分の間に座れる場を設置するなど緩やかに区切られたイメージ図(同)

②芝生広場については、整備を検討している屋根付スペースは小規模な催しができるよう電源設備を検討する、芝生部分と樹木部分の間に座れる場を設置し緩やかに区切る③図書館や美術館向かいの遊歩道に面した木陰の空間については座れる場を整備する。

座る場所の設置などが検討されている、図書館や美術館向かいの遊歩道に面した現在の木陰空間

④池に面した南側のエリアについては、噴水とロケットを同時に眺めることができる公園で一番のビュースポットであることからテラス空間を整備する⑤市民ギャラリーがあるレストハウスは、本館は展覧会等が開催されない日は休憩場所として開放する、本館室内から池の景色を眺められるよう窓際のパネルを可動式に変更する、隣接の別館はチャレンジショップや懇談会開催などさまざまな市民グループが使用できるレンタルスペースとし、使用されない日は休憩スペースとして開放する。

現在のレストハウス本館(左)と別館

⑥つくばエキスポセンター向かいの池東側は、低木を伐採したり最小限にして座れる空間を広くする⑦江戸時代後期の古民家を移築したさくら民家園はさらなる利活用を促進する仕組みを検討するーなど。

ほかに、サインや標識、照明はこれまで随時、修繕したり追加設置してきたためデザインがばらばらであることから、統一したデザインにする、植栽は視認性や安全性向上のため中低木は伐採し高木は保全する、トイレはだれもが使いやすいよう改修する、などが計画されている。

市民の意見を聞きながら進める

リニューアルについて同市学園地区市街地振興課は、22日まで市民の意見を募集し、市民の意見を聞きながら進めていきたいとしている。

今後のスケジュールは、今年度中に基本計画を策定、2026年度に基本設計や実施設計をし、27年以降順次、工事を実施する予定だ。工事期間や事業費がいくらになるかについては、まだ計画内容が定まっていないため現時点で未定という。

科学万博の40年前に開園

中央公園は、広い水面や森をイメージする緑、明るい芝生など周辺の文化施設と調和した広がりを感じさせる空間として計画され、つくば科学万博が開催された1985年に開園した。開園から40年経ち、老朽化部分への対応のほか、時代と共に変化する市民ニーズに対応するため、24年度にリニューアルに向けた調査を実施。今年1月、リニューアルに向けた基本的な考え方を公表した上で、基本計画案をまとめたとしている。

同公園では現在3期目の五十嵐立青市長が就任してからこれまで、2018年と19年に社会実験としてバーベキュー(BBQ)とカヌー体験を実施(18年8月3日付)。18年度は事業費約900万円で8月に14日間開催し、BBQは175組925人(1日平均12.5組66人)、カヌーは355人(同平均25.3人)の利用があった。19年は事業費約660万円で8月に17日間開催し、BBQは120組635人(同平均7組37.3人)、カヌーは190 人(同平均11.1人)の利用があった。20年8月には活性化と水質浄化を目的に約3760万円で池に噴水を設置した(20年8月25日付)。(鈴木宏子)

◆中央公園リニューアル基本計画案は市ホームページで公表し、22日(日)まで市ホームページで意見を募集している。13日(金)から19日(木)午前10時から午後4時まで中央公園内レストハウス本館でオープンハウスを開催、市職員に質問したりアンケートを出すことができる。

難民支援へ連帯 つくば市役所を青色にライトアップ

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青色のライトが点灯しライトアップされたつくば市役所=12日午後7時

6月20日は世界難民の日

国連が定めた「世界難民の日(6月20日)」を前に12日夜、つくば市役所本庁舎東側壁面が4灯の青いライトで照らされた。ライトアップの期間は12日から29日まで、毎日夜7時から10時まで点灯される。

世界難民の日は、難民の保護と支援に世界的な関心を高めることを目的に2000年12月4日に国連総会で決議された。各地の建物を国連のシンボルカラーである青色でライトアップすることは、難民支援への連帯を示す。世界約130カ国で難民支援などに取り組む国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の駐日事務所が、この日に合わせて呼び掛けた。

県内ではつくば市役所のほか水戸芸術館(水戸市)が参加している。ほかに札幌市時計台(札幌市)、鶴ケ城天守閣(福島県会津若松市)、都庁第一本庁舎(東京都新宿区)、東寺(京都市)、熊本城天守閣(熊本市)など全国67カ所が青色にライトアップされる。また期間中は、国連大学(東京都渋谷区)やの佐賀県庁旧館(佐賀市)など全国6カ所で「世界難民の日こいのぼり」が掲揚される。

つくば市は今年5月、UNHCRが進める国際キャンペーン「難民を支える自治体ネットワーク」に加入し、5月18日に市内で行われた科学と国際交流イベント「つくばフェスティバル2025」内で同ネットワークへの加入署名式が行われ、UNHCR駐日主席副代表代行の桒原妙子さんと五十嵐立青市長が同ネットワークへの賛同表明文に署名した(5月19日付)。昨年、同市は世界難民の日に合わせて、2021年に開催された「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」に参加した難民アスリートの活躍やヒューマンストーリーを収めた「難民アスリート写真展」や、市国際交流協会主催の国際理解講座「世界お茶のみ話」で「難民ワークショップ」を開催するなど、難民支援への理解啓発に取り組んできた。

企画を担当する同市国際都市推進課は「今回の企画を通じて多くの市民が難民問題に関心を持つ機会につなげたい」とし、「つくば市には多様な国や地域出身の方が暮らしている。誰にとっても暮らしやすい街にしていきたい」とする。一方で「他の国々には、さまざまな環境の中で現地に留まらざるを得ない方々もいる。そういった方々へ、UNHCRを通じて今後も支援をしていきたい」と思いを語った。今回のライトアップにかかる事業費はライトの設置費など約50万円という。(柴田大輔)

スズメの親子《鳥撮り三昧》2

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写真は筆者

【コラム・海老原信一】今回は前回(5月8日掲載)触れました「スズメの親子」への思いを話します。22年前、那須高原の観光施設の一角に土木用重機が置かれており、その傍にスズメの親子がおりました。姿勢を低くして近づき、数枚を撮影。内心、良いのが撮れたぞとの思いでした。

その後も空き時間は野鳥撮影に費やす日々が続き、野鳥を撮影することに専念すべく、56歳でそれまで勤めていた会社を退職。体力はまだ十分ありましたから、その後3年間、毎日、野鳥の撮影に走り回っていました。そんな日、ふと「野鳥の写真を撮るって彼らの生活の中に踏み込むってことかな」との思いが湧きました。

スズメの親子の画像を撮り、自分では良いのを撮ったぞと思っているけど、本来なら逃げてしまっても不思議ではないはずだ。逃げなかったのは、親から子に食べ物を受け渡す最中であったからで、逃げるという選択肢は無かったからなのだ。やはり彼らの生活の中に踏み込んでいたのだ。

撮れたぞと思っていたけど、撮らせてもらえたと言うべきなのだ。改めて野鳥との関わり方を考えさせられることになりました。それからは、彼らの生活に入り込む以上、彼らの許してくれる距離以上には極力踏み込まないように気を付けてきました。すると面白いことに気づきました。

人とスズメの間の難しい関係

決定的瞬間には程遠いけれど、彼らの普通の表情が見られるようになってきたのです。もちろん、いつもという訳にはいきませんが、私の中での大きな変化でした。そんな時は「ありがとう」とつぶやいています。健気なところを見せてくれる彼らの姿に、彼らを知ることの楽しさを知って欲しいとの気持ちから写真展を開催しようと決めました。

親子の写真一枚が自分の心持ちを変えさせ、個展を開催しようと決めるインパクトを持つとは思いもしませんでした。たかが「スズメの親子」、されど「スズメの親子」でした。来月7月には50回目を迎える個展ですが、「親子」にも出てもらいます。

スズメのことをもう少し話します。昨今、スズメが少なくなったとの話を聞くことが増えました。70歳代の私が知っている限り、子供のころはうるさいほどいました。それからすれば確かに少ない。スズメは人の近くで生活し、人けのない所には棲まない。人家のない所には居ない。要は、家などの隙間を利用して営巣するからで、スズメが少なくなった理由の一つに最近の住宅の造りによるとの説も。近ごろの家は熱効率アップのために隙間がない。スズメが巣を作れないからではないかと。

だとすれば、人とスズメの間にはなかなか難しい関係がありそうですね。人家に営巣するツバメにとっても同様の悩みごとがあると聞きます。(写真家)

華やかに「花の産地つちうら」をPR 市役所など3カ所に展示

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グラジオラスやアルメリア、ヤナギ類など土浦市が特産の切り花が華やかに展示されている市役所本庁舎1階ロビー=土浦市大和町

父の日に贈って

「花の産地つちうら」をPRし、15日の父の日には花を贈ってもらおうと、土浦市は11日から、市役所本庁舎1階エスカレーター付近と、江戸時代の蔵を改装した市の観光拠点まちかど蔵大徳(同市中央)、サイクリングの休憩所りんりんポート土浦(同市川口)の3カ所に、土浦産のグラジオラスやアルストロメリアなどの切り花を展示している。17日まで。

同市は北部の今泉地区などを中心に花き栽培が盛んだ。特にグラジオラスは全国有数の産地で、1990年に花きでは初めて県の銘柄産地に指定された。別名ユリズイセンと呼ばれユリを小さくしたような色鮮やかなアルストロメリアは銘柄推進産地に指定されている。ほかにヤナギ類や小菊、バラ、カーネーション、フリージアなどが生産されている。

2020年の市内の花き農家は54戸で、産出額は5億8000万円だった。2024年度にJA水郷つくばに出荷されたグラジオラスは約233万だったという。

市役所1階にはグラジオラス、アルメリア、ヤナギ類などが華やかに飾り付けられている。まちかど蔵大徳とりんりんポートはグラジオラスとアルストロメリアなどが展示されている。花はJA水郷つくばから購入した。飾り付けの委託費などを含め事業費は約30万。

12日、市役所を訪れた女性は「土浦でグラジオラスを作っているとは知らなかった」「華やかできれい」などと感想を話していた。

市農林水産課の岡野礼奈さんは「市役所ロビーは、華やかになるようにと依頼し業者に委託して飾り付けを行った。ほかの2カ所は職員が展示し、グラジオラスとアルストロメリアが市内で作っている花だと知っていただき、親しんでいただきたいという思いで飾った」と語った。同課の薬師寺尚哉さんは「土浦は花の栽培が盛ん。花の産地として認知度がもっと上がり、父の日に土浦市で生産された花を贈っていただけたら」と話す。(伊藤悦子)

「モーカフェ」を運営する光畑さん《日本一の湖のほとりにある街の話》33

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イラストは筆者

【コラム・若田部哲】つくば市の、大通りから少し入った静かな住宅地の一角、屋上に柔らかな草が茂る印象的な建物が建っています。エントランスに一歩足を踏み入れると、間仕切りなくゆるやかに奥へと続く、中庭に開かれた開放的な空間。天井にはゆったりとドレープ(ひだ)を描いて張られた布、中庭にはたくさんの丸ガラスがはめられた大きな青色のドーム。不思議でありながら、じんわりと心地よさがこみあげてきます。

ここは、授乳服の製作・販売を行う「モーハウス」が運営する「モーカフェ」(つくば市山中480-38)。画期的な授乳服をはじめ、乳児同伴で働く「子連れ出勤」などの先進的な取り組みで、女性の生活をより快適にし続けてきた同社について、代表の光畑由佳さんにお話を伺いました。

モーハウスの授乳服は、巧みにスリットを入れた構造により、赤ちゃんが母乳を欲しがった1秒後には授乳できる優れもの。しかも、はた目には赤ちゃんを抱っこしているようにしか見えません。この素晴らしい衣服を生み出した光畑さんですが、そのキャリアのスタートはアパレルからではありませんでした。

大学卒業後、大企業で美術展企画などに携わる中、転機となったのが、生まれて間もない我が子と電車に乗っていた際、お腹が空いた赤ちゃんが泣き出してしまったこと。やむを得ず、電車の中で周りの視線を浴びながら授乳せざるを得なかった体験から、「着られる授乳室」があればと思いたち、どこでもすぐに授乳できる服を作り始めたのだそうです。

光畑さんご自身が使ってみて、あまりの使いやすさと快適さに驚いたという商品は、しかし、当初の売れ行きは芳しくなかったそうです。ですが、「赤ちゃんが欲しがったらすぐに授乳できる」「肌が露出せず、周りを気にせず授乳できる」といった独自のポイントを示すための「授乳ショー」の開催などにより、当時は存在しなかった「外出時に着られる授乳服」の認知も高まり、売れ行きも向上。

デリケートな妊産婦さんの肌に心地よいようつくられた製品は、高齢者や乳がんを患った方にも広く受け入れられるようになっていきます。また、乳児同伴で、抱っこしながらの勤務スタイル「子連れ出勤」が様々なメディアで紹介され、製品と共に、女性の新しいワークスタイルを示すフロントランナーとして脚光を浴びてきました。

お母さんが快適になれる授乳服

時は経ち、2025年の現在。モーハウスが創業した1997年から約30年間で、日本の育児環境は、少しずつではあれども変化してきました。そうした変化についてお考えを伺うと、「教育や医療の無償化など、制度的な部分の改善は進みました。ただ、それで子育てが楽しくなっているか、疑問に思う部分もあります」と光畑さん。

「今は、子育てがスマホのアプリで行われ、授乳時間まで『管理』されるものになってしまいました。ですが、子どもの不確実性は『管理』という考え方にはなじまないものです。数字、データをつければつけるほど、お母さんたちは『母親はこうあらねば』と苦しくなってしまいます」

光畑さんの「女性を快適に」という思いの先は、女性だけでなく男性にも向けられます。「女性がより快適に生活するために、女性自身の中の『こうしなければならない』という思いをなくしていきたい。そして、そこで重要な役割を担うのが男性です」

「日本のお母さんは、真面目でガマンしてしまいがち。自分が快適になれる授乳服を見ても、『もったいないからいらない』となってしまいます。そこで、『楽になるなら、ぜひ買えばよい』と背中を押せるのは、むしろ男性なのです」

そうして、妻が楽になり機嫌がよくなれば、夫もうれしく楽しい。「女性が、より自分らしくいられるように」。一貫した思いで貫かれている光畑さんの取り組みは、女性だけでなく男性も包み込み、皆が笑顔でいられる道を指し示しています。(土浦市職員)

<注>本コラムは「周長」日本一の湖、霞ケ浦と筑波山周辺の様々な魅力を伝えるものです。

➡これまで紹介した場所はこちら

集中豪雨に台風並み強風加え 極端気象を再現 つくば防災科研

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豪雨と暴風を合わせてリアルな暴風雨環境の再現が可能となった大型降雨実験施設。右が暴風装置の吹き出し口

自然の降雨状態を再現する装置としては世界最大級という防災科学技術研究所(つくば市天王台、宝馨理事長)の大型降雨実験施設に、毎秒20メートルを上回る強風を人工的に発生させる機能が新たに追加され、台風レベルの暴風雨環境を体感できる実験が11日に報道陣に公開された。

大型降雨実験施設は、豪雨を原因とする自然災害の防止・軽減を目的に、1974年から運用している防災科研ご自慢の施設。局地的に大雨をもたらすゲリラ豪雨に対する社会的な関心の高まりに応じ、2013年度には降雨強度を1時間に300ミリまで再現できるように機能強化を図った。

バケツをひっくり返したような雨、叩きつけるような雨を再現して、わが国では他に類例のない実験施設となったが、線状降水帯など極端な気象現象がみられるようになった近年、「風」を加えた暴風雨環境の再現が求められていた。

今回大型降雨実験施設内に設置されたのは、最大風速毎秒20メートルを上回る強風を人工的に発生させる装置。大型送風機を4機内蔵し、幅3メートル、高さ3メートルの吹き出し口に集中させ、秒速1〜25メートルの風速で稼働する。さらに降雨装置を同時に稼働させることで、台風レベルの暴風雨環境の再現を可能にした。

11日の公開実験では、今までに日本で記録された10分間雨量の最大値相当である50ミリ(1時間当たり300ミリ相当)の雨と同時に、毎秒25メートルの風を吹かせた状況を再現した。横殴りの雨、強風装置の吹き出し口には容易に近づけない極端気象の環境となった。

防災科研の酒井直樹大型降雨実験施設研究推進室長は「線状降水帯の場合、積乱雲が急速に発達することで雨も大粒になり強くなる、さらにダウンバーストという風も起きるので、一緒の環境を再現してみないと防災研究の観点からは不十分といえる」という。

大型降雨実験施設ではこれまで、大型模型斜面を用いた土砂災害軽減研究、土砂浸食に関する研究、「耐水害住宅」の実物大建物浸水実験の研究など、基礎から応用まで幅広い研究が進められている。施設は5つの実験区画と移動降雨装置などから成り、散水面積は44×72メートルの広さ、天井部に総数2176個の降雨ノズルがあり、粒径0.1から6ミリで調整した雨滴を16メートルの高さから落下させている。

防災科研によれば、この機能強化により今後、民間企業等と協働して従来の豪雨災害のための実験に加え、暴風雨環境下でも稼働が可能なドローンや自律走行が可能な車の実現などに寄与することが期待されるとしている。(相澤冬樹)

左足の骨折から4カ月《ハチドリ暮らし》50

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写真は筆者

【コラム・山口京子】左足の骨折から4カ月が経ちました。治ってきたものの、体力、気力、筋肉の低下に驚いています。歩ける距離が短くなりました。歩き方はゆっくりというか、オタオタというか。以前は重たいと感じなかった掛け布団が重く感じられます。疲れやすくもなりました。これらはフレイル(虚弱)の症状ではないかと不安になっています。

だんだんと老いるのか、病気やケガをきっかけに急に老いが進むのか。年をとるほど健康状態の個人差が開くのが分かります。普段の暮らしを持続させるため、意識的に体のことを考えないといけないと…。体力や筋肉を取り戻すには、まずは歩くこと、食事をしっかりとることでしょうか。

昨年は65歳以上の高齢者が3625万人になったそうです。要介護認定を受けた人が約700万人。長生きすればするほど、介護が必要になる人が増えます。その原因は、認知症、脳血管疾患、骨折・転倒、高齢衰弱、関節疾患などです。

一番多い認知症ですが、昨年、「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が施行され、新しい認知症観が提起されました。「認知症になっても、一人ひとりが個人としてできることややりたいことがあり、住み慣れた地域で仲間などとつながりながら、希望を持って自分らしく暮らし続けることができる」ことを掲げています。

そして7つの基本理念のもとに、認知症本人の意思を尊重することを地域や家族に求めています。認知症と診断されても症状は多様ですし、軽度から重度まで幅広く、一人ひとりに寄り添った対応が大事になるでしょう。

親や連れ合いの認知機能が衰えた場合、間違ったことを言ったとしても否定しない、急かさない、話を合わせ、できるだけ落ち着いてもらう。そして、できることは続けてもらう。それが本人も家族も穏やかに暮らせるヒントかなと…。

平均寿命、平均余命、死亡ピーク

自分は何歳まで生きるのかしら?と思ったとき、厚生労働省が出している2023年簡易生命表の概況を見ました。

平均寿命(ゼロ歳の赤ちゃんがこれから生きるであろう寿命)は男性が81歳、女性が87歳です。平均余命は、例えば70歳の人なら、男性はあと15年、女性はあと19年生きるそうだと。80歳であれば、男性はあと8年、女性はあと11年生きるそうです。死亡ピーク年齢は男性が88歳、女性が92歳となっています。

まだまだ山あり谷ありのことでしょう。大事なのはこれからの人生をどうしていくかという心構えでしょうか。(消費生活アドバイザー)

茨城町の「秋葉犬」《続・平熱日記》181

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絵は筆者

【コラム・斉藤裕之】久しぶりに愛犬パクの育った茨城町の古道具屋を、野暮用で山口から来ていた弟と訪ねてみることにした。実はここの御主人は一昨年、はるばる山口までトラックでやって来たことがある。以前何度か、この欄にも登場した粭島(すくもじま)の古屋に不要な家具があるという話をしたところ、ちょうど広島に引き取るものがあるから山口まで行くというのだ。その時に弟が現地で世話をしたこともあって、弟とはそれ以来、緩くつながっている仲。

しかし残念なことに、弟はよんどころない用事が出来て急きょ山口に帰ることになって、仕方なく私ひとりで訪ねることとなった。

車の荷台には不要な椅子を三脚と古い電灯を積んだ。捨てるには忍びないオンボロだけど、お店に置いていただければどなたかが引き取ってくれるだろう。看板もないお店は木々に囲まれたお社の様な雰囲気の場所にある。無造作に青く塗られた扉を開けると、犬たちがほえ始めた。

ここの御主人は仕事の傍ら保護犬のお世話もしていて、パクもここで私と出会った。私はご主人に山口のワサビ漬けを渡し、弟が来られなくなった旨を伝えるとご主人は残念がっていた。それから、犬たちとも会ってくれというので店の奥に行くと、そこにはパクと一緒に暮らしていた3頭と、新入りの犬が1頭いた。

「そういえばテレビで野良犬のニュースをやっていて、偶然にもこの茨城町と私の故郷である周南市の野良犬問題がいつも出るんですよね…」と私。「茨城町に秋葉というところがあって、そこに野良犬の群れがいるんですよ。この新入りもそこの野良犬で…」とご主人。「ところが、その犬たちが性格もよくてほえないし、人気が出ちゃって、秋葉にいるから『秋葉犬』というように呼ばれ始めて、今やちょっとしたブランドになっているんです…」

うちのパクは高貴な犬?

犬を飼っていると言うと、「何犬?」と聞かれる。「種類なんかないよ。犬だよ犬!」と言うと「雑種?」と聞かれるから、意地になって「だから犬だって」と答えてしまう。そもそも、生物学的には全ての犬は同じ種というではないか。普段、野良犬の姿を見かけることはなくなった。それはいいことだと思う。ただペットショップで犬を買うというのもなんかちょっと…。

先日、奈良県桜井市で卑弥呼と暮らしていた?という犬の復元模型が公開された。骨が出土した遺跡の名を取って「纏向(まきむく)犬」と言うそうだ。その纏向犬、色こそ違え、大きさ、形は我が家のパクにそっくりではないか(友人のマヨねえさんはパクのことを気品があるだの高貴な気がするだのと言っていた)。「まあ何犬だろうといいんだけどね」。パクはそう言いたげに今日も犬らしく我が家の一風景となっている。(画家)

免許失効したまま公用車など運転 つくば市職員 今度は7カ月間

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つくば市役所

つくば市は9日、市教育局の職員が昨年10月末から約7カ月間にわたって、自分の運転免許証が失効したまま、公用車や自家用車を運転していたことが分かったと発表した。

今月6日、本人が自分の運転免許証を確認し、昨年10月26日で失効していることに気付き、所属長に報告したという。

職員は今後、免許センターで早急に運転免許証の更新手続きを行うとしている。再発防止策として市は全職員に対し、運転免許証の有効期限の確認を徹底するよう通知し再発防止に努めるとしている。

同市では今年1月にも別の市職員が、運転免許証を失効した状態で約1カ月間、自家用車を運転していたことが発覚した。その際市は、全職員に対し運転免許証の有効期限を確認するよう注意喚起し再発防止に努めるとしていた(1月24日付)。

今こそ日本の食と農を守ろうー東京で緊急総会《邑から日本を見る》183

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東京で開かれた百姓一揆の緊急集会

【先﨑千尋】今から100年以上も前の1918(大正7)年に起きたホンモノ(?)の米騒動。米不足と日本軍のシベリア出兵に伴う投機で米価が高騰し、富山県魚津町での騒動が全国に波及し、一部では地主や米穀商への打ち壊しなどが行われ、軍隊も出動、死者も出た。

では「令和の米騒動」はどうか。騒動と言うけれど、どこでも騒動は起きていない。小泉農相の一声で始まった価格破壊の備蓄米放出で、5キロ2000円の米を買うのに朝早くから行列。買えた人は喜び、買えなかった人は落胆する様子がテレビで放映されている。喜んだり悲しんだりするのではなく、怒るべきではないのか。国民はなぜ怒らないのか。

「米作り農家は、時給10円では生活できない」と、3月に東京など全国14か所で「令和の百姓一揆」が繰り広げられたが(コラム181)、その後も米価は下がらず、日米関税交渉で農産物の輸入拡大が焦点になってきている。これは大変だと、百姓一揆実行委員会と日本の種子(たね)を守る会、農協有志連合の呼びかけで、6月4日に東京の参議院議員会館で緊急集会が開かれ、全国から100人が集まった。

生産者の声を聴いて!

報告する常陸農協の秋山組合長

集会では、常陸農協の秋山豊組合長ら9人が、現地からの報告や消費者からの提言を行った。秋山組合長は「米不足だというのに、現在でも農家は35%の減反を強いられている。そのことを消費者は知らないでいる。米の価格が急騰したのは異常気象により政府の需給見通しが狂ったからなのにもかかわらず、それを政府は認めず、転作を緩めなかったからだ。

政府が備蓄米を放出しても、7月から9月までの絶対量は57万トンも足りない。米作り農家が生産を維持できる適正価格は、玄米60キロ当たりで2万4000円、消費者価格では5キロ3420円(いずれも税抜き)。消費者価格をそれよりも下げるには政府の対応が必要になる」と、現状とこれからの見通しを述べた。

静岡県の米農家 藤松泰通さんは「周りでは耕作放棄地が増えている。また、大規模農家や米の業者の倒産、廃業も続いている。肥料などの生産資材や石油、種子などは大半が輸入に頼っており、それが入らなくなったら日本の農業はアウトだ。食料も海外依存。止められたらどうするのか。それでいいのか」と、怒りをあらわにしていた。

新潟県の石塚美津夫さんは「かつては水路や農道の整備は集落ぐるみで行っていたが、ムラ社会が崩壊し、それができなくなっている。政府はスマート農業や大型の圃場整備を進めているが、その補助金はメーカーや土木業者に行くだけではないか」と訴えた。

その他、「消費者もマスコミも価格だけに目が向き、生産者の顔や声が見えない、聞こえない。輸入米を増やす話があるが、農薬漬けで恐ろしい。食べ物は水や空気と同じで、商品ではない。米の問題は農政ではなく、生産者、国民に対する社会保障政策と考えるべき。EUやアメリカなどのように生産者への所得補償政策を進めなければ、農業生産は維持できない。5000億円の予算があればできる」などの声が出された。

最後に、令和の百姓一揆実行委員会代表の菅野芳秀さんが「百姓一揆の行動はこれからも連続して続ける。有史以来の危機なので、命がけで行動しよう。国会議員も一緒にやろう」と呼び掛けた。(前瓜連町長)