日曜日, 3月 8, 2026
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ジェンダーバランス改善目指す 女性限定、教員20人募集 筑波大

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筑波大学正門

筑波大学(つくば市天王台)の永田恭介学長は26日の定例会見で、女性に限定し20人の教員を募集すると発表した。同大の女性教員の割合は現在20.7%。女性の割合が少ない状況の改善を目指し、男女雇用機会均等法に基づく「ポジティブ‧アクション」(積極的是正措置)として取り組む。

永田学長は「(女性教員が)まだ少ない。50対50にするには時間がかかるが、思い切って女性の雇用を増やそうと考えた。筑波大として女性に限らず、多様な人材が活躍することが大学のさらなる発展になる」と話した。

20人のうち14人は准教授と助教で、学内全ての研究分野を対象に一括で募集を行う。大学のホームページで11日に公表しており、7月31日まで募集を受け付ける。ほかの6人は生存ダイナミクス研究センター、生命環境系ですでに募集が始まっている。人文社会系、数理物質系、システム情報系、体育系はそれぞれ準備が整い次第、募集を始める。

これまでに出産や育児、介護、病気などを理由に研究活動が中断されたり、遅延した期間がある場合には、選考の際。考慮するとしている。

同大では女性教員の仕事との両立支援として、年間最大15万円の研究費助成、学内保育所「ゆりのき保育所」の利用、ベビーシッター利用料補助、学内の育児・休憩スペースの設置、家族の看護や介護などに対する特別休暇制度を用意している。同大の全教員数は現在1777人、そのうち女性教員は368人。(柴田大輔)

「図説日本の里山」が刊行されました《宍塚の里山》125

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上空から見た宍塚の里山(宍塚の自然と歴史の会の依頼で及川昭文さんが撮影)

【コラム・森本信生】朝倉書店から「図説日本の里山ー73の里山のくらしと生物多様性」が6月に刊行されました。宍塚の里山も、茨城県では唯一の里山として取り上げられています。宍塚エリアが日本を代表する里山の一つとして取り上げられたことをうれしく思っています。

「図説日本の里山」の表紙

里山とは「人間が多様な生態系サービスを得るために自然(主に陸域)に人為を加えたもの」であり、「人の手が加えられることによって生物生産性と生物多様性が高くなった二次的自然」と定義されています。

里山は生活の糧でした。田畑での食料の生産はもちろん、樹木は薪(まき)や炭などの燃料として、あるいは建築資材として使われてきました。そして、山菜やキノコは自然の恵みとして貴重でした。畜産がそれほど発達しなかった日本では、雑木林で供給される肥料は重要でした。

自給自足社会において里山は生活の糧だったのです。生活の糧を得るために農業を淡々と営むことによって生物多様性が維持され、美しい景観が守られてきました。別の角度でとらえれば、地域文化の基盤となり、神の依代(よりしろ)ともなり、人々の心の糧ともなってきました。

「図説日本の里山」では、現代に残されている価値ある全国73の里山の「概要と景観」「生業と利用」「特徴づける生物相」「現在の利用状況と管理」が、豊富な写真をとともに紹介されています。生物だけでなく、人々の暮らし、現在の利用状況、保全活動が、偏りなく紹介されています。

もう一つの特徴は、日本全国の里山を網羅していることです。これまで里山といえば、関東や近畿地方にある雑木林に関心が向けられる傾向があったのですが、この本では北海道から沖縄・西表島まで、全国の里山が紹介されています。

それぞれの地域において特徴と魅力を兼ね備え、固有の歴史や文化、そして思いが込められたかけがえのない場であることを、改めてうかがい知ることができます。さらに、巻頭の総説(18ページ)は、里山を知るための出色の解説になっています。

私たちの生活を取り巻く最も身近な存在は里山です。その価値を知り、未来を語ることは、とても重要だと思います。その手助けとして、この本は、いまなら書店の店頭にあるでしょうし、つくば市や土浦市の図書館にも所蔵されています。手に取ってみてはいかがでしょうか。

そして、宍塚の里山においでください。毎月第1日曜日(原則)には、専門家によるテーマ別観察会を行っています。お子さん向けには子ども探偵団(毎週第4土曜日)、季節の移ろいを実感できる土曜観察会(毎週土曜日午前)も実施しています。

環境省のモニタリング1000の調査は毎月ありますし、保全活動で汗を流したければ、さわやか隊の活動など、メニューはいろいろです。もちろん、お一人での散策もお勧めします。身近な、そして豊かな里山が、あなたをお待ちしています。(宍塚の自然と歴史の会 理事)

竹園高の学級増求める意見書、つくば市議会が全会一致で可決

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壇上で意見書を提案する小村政文市議(中央)=つくば市役所内、市議会議場

人口増加が続くつくば市に県立高校が少ない問題で、つくば市議会は6月定例会議最終日の27日、県立竹園高校(つくば市竹園)の募集定員を8学級から10学級に増やすことを知事に求める意見書を全体一致で可決した。近く大井川和彦知事宛て提出する。小村政文市議ら5人が提案した。

意見書は、つくば市を含むTX沿線エリアは県内で唯一、2030年度まで生徒数が増加することが示されており、高校進学の受け皿確保は喫緊の課題であるとし、受験生への公平な進学機会の確保や隣接エリアへの影響を回避するために、つくばTX沿線エリア内で着実かつ戦略的な定数増が不可欠であるとしている。

さらに、これまで市内や近隣の県立高では、つくばサイエンス高の2学級増と普通科への再編、牛久栄進高の1学級増、筑波高校への進学コース設置など改革が図られてきたことから、続く竹園高の定員増は、地域の中学生の進学先として高い需要があり、定員増により近隣エリアでも公平な進学機会を確保できるなど波及効果も見込まれるなどとしている。

つくば市の県立高校不足問題に取り組んでいる市民団体「つくば市の小中学生の高校進学を考える会」の片岡英明代表は「意見書可決は、県立高校が不足しているため進路選択に困難を感じている生徒や保護者の大きな励ましになる。県には今年の受験生のために竹園高校の募集定員増を行うことを求めたい」としている。

来春の2026年度入試は、県立高校の適正規模や適正配置などの方向性を示した県策定の県立高校改革プラン(2020-26年度)の最終年に当たる。片岡代表は「改革プランで県は、つくばエリアの県立高校の学級数を57学級から2学級増やすとしているが、現在は58学級しかない。増えた1学級も付属中学から進学する枠の1学級増で、中学から受験する高校入試の枠は53学級と増加していない。26年度入試でつくばエリアを2学級増加することは県の計画からも必要」だとしている。

竹園高の学級増について五十嵐立青市長は昨年10月の市長選で、増設分の校舎の建築費は市が負担するなどと表明している。(鈴木宏子)

塚本一也氏が立候補表明 県議補選つくば市区

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記者会見し立候補を表明する塚本一也氏=つくば市竹園、筑波研究学園都市記者会

知事選と同日、9月7日投開票

知事選と同日の9月7日投開票で行われる県議補選つくば市区(欠員1、告示は8月29日)に、元県議でタクシー会社社長の塚本一也氏(60)が27日、記者会見を開き、自民党公認で立候補すると表明した。同補選に立候補を表明したのは塚本氏が初めて。

塚本氏は「県とつくばの橋渡しの役目を担う」と立候補への思いを語り、国や県との連携を重視する中で、つくばの産業育成を掲げる。

つくば市の課題としては「(市内にある研究施設による)研究成果が産業に結びついていない」ことを挙げ、「つくばに生産拠点がほしい。それに付随して産業がつくばに集まってくるし、お金を(地域に)落とす仕組みができるはず」だとし、「県が主導し仲介することで、国や世界的な企業を誘致できる」と語った。また、教育環境の改善については、「学校の統廃合により通学距離が長くなり通えない子どもたちがいる。(通学手段を確保するためにも)県立高校のスクールバスに県がもっと関わった方がいい」と話す。

塚本氏はつくば市出身。県立土浦一高、東北大学工学部建築学科を卒業後、筑波大学大学院環境科学研究科修了。1991年にJR東日本に入社し、2006年には大曽根タクシー社長に就任。18年から県議一期を務めた。現在は同社社長のほか、茨城県ハイヤー・タクシー協会会長などを務める。(柴田大輔)

筑波大も受け入れ表明 米ハーバード大の留学生資格取り消し受け

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定例会見で話す永田学長

米トランプ政権がハーバード大の留学生受け入れ資格認定を取り消したことを受けて、筑波大学(つくば市天王台)の永田恭介学長は26日、ハーバード大を含む米国の大学で学業を続けられなくなった留学生らを受け入れると表明した。同日の定例会見で永田学長は「(学生にとって)研究ができなくなることは極めて大きな問題。米国留学を予定している日本人とその他の国の人に、アカデミアの仲間として学べる環境を提供したいと考えた」と述べた。

受け入れの対象となるのは、米国の大学に正規生として在籍している学生、または入学許可書がある入学予定者。日本のビザ申請の手続きを必要としない学生に対しては、9月、10月入学に間に合うよう、希望者と日程調整をした上で書類選考、面接等で選抜を行い、受け入れを始めていくとしている。筆記試験は行わない。学位取得を希望する正規生のほか、学位取得を希望しない科目履修生や研究生も受け入れる。入学に際しては入学金、授業料は必要になるが、試験を受けるための検定料は徴収しない方針だ。希望者は宿舎の入居も可能。

文科省は5月27日、日本国内全ての大学に対してハーバート大の留学生受け入れなど支援策を検討するよう求める事務連絡を出した。日本学生支援機構によると6月26日現在、国公立大76校を含む121の大学が学生受け入れを表明している。

米トランプ政権は今年に入り、学生の取り締まり強化などをハーバード大に要求、これを拒否した大学側に対して助成金の一部凍結を決定した。5月22日にはハーバード大に対して留学生の受け入れ資格認定の取り消しを通告すると、ハーバード大は政権を提訴し、連邦地裁が認定取り消しに対する差し止め命令を出していた。6月4日にはトランプ大統領が、ハーバード大の留学生ビザ発行を禁止する大統領令に署名したことを受け、大学側は違憲だとして提訴し、連邦地裁は23日、この大統領令に対して差し止め命令を出している。(柴田大輔)

運転手不足の減便影響 つくバス利用者減少 つくば市

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つくばセンターバスターミナルを発着するつくバス(中央)=つくば市吾妻

バス運転手不足や運転手の時間外労働規制などにより2024年4月から実施されたバス減便の影響で(23年11月8日付24年1月19日付)、つくば市のコミュニティバス「つくバス」の24年度1年間の利用者数が前年度と比べて減少した。一方減便は平均で平日が13.6%減、休日は32.8%だったのに対し、利用者数は全体で1%の減少にとどまった。

つくバスの利用者数は年々増加傾向にあったが、コロナ禍の20年度に前年度比35%減と大きく落ち込んだ。その後は徐々に回復し、23年度はコロナ前を上回り過去最高の113万2827人になった。しかし減便があった24年度は前年度より約7006人(1%)減り112万5821人になった。一方、路線によっては減便により混雑した。1便当たりの利用者数は23年度が平均9.5人だったのに対し、24年度は11.8人になった。

10路線(24年10月からは11路線)のうち24年度の利用者が減ったのは、つくば駅前から大穂地区などを通って筑波山方面に向かう「北部シャトル」(前年度比0.26%、年1041人減)、つくば駅前からテクノパーク桜などを通って小田方面に向かう「小田シャトル」(25%、1万7851人減)、つくば駅前から研究学園駅前、豊里地区などを通って上郷方面に向かう「上郷シャトル」(10%、8559人減)の3路線。他の7路線は前年度比1~13%(483~4798人)増加したが、小田と上郷の減少が大きく全体として減少した。

北部シャトルは年間利用客数が39万4089人と最も利用が多い。減少が0.26%にとどまったのは、通勤通学時間帯の便数を極力確保したため利用客の減少を抑えられたとしている。同路線は減便により混雑し乗車できない利用客がいたことから、今年4月から夕方4時台に1往復(上り下り各1便)増便した。

小田シャトルが25%減と大幅な減少となったのは、減便数が平日27%減、休日47%減と大きかったためとしている。

一方減便により、つくバスの運行経費は23年度の約5億3890万円から24年度は4億7640万円に約6260円減少した。運賃収入は2億2290万円から2億2230万円に約55万円減少し、運行経費における運賃収入の割合を示す収支率は41.4%から46.7%に上昇した。

つくばね号、目標達成

筑波地区を運行する支線バス「つくばね号」の24年度の利用者数は前年度比17%増の年7171人となった。1便当たりの利用者は1.2人となり、目標の1.0人以上を上回った。

乗り合いタクシー「つくタク」の24年度の利用者数は4万8019人で前年度と比べ0.1%減少した。つくタクの予約は今年4月から、電話とインターネットの両方で予約できるようになり、さらにAI(人工知能)で運行を最適化するAIオンデマンドシステムが導入された。システム導入後の今年4月と5月の利用者は前年同期と比べ5.4%増えた。運行の最適化により乗り合い率が高まる一方、遠回りしたり、遅延が発生しているため、市は今後、乗り合いと遠回りの度合いの計算方法などについてさらに検討するとしている。

筑波山の公共ライドシェア、振るわず

今年1月27日、つくば、土浦、下妻、牛久4市の交通空白地区4エリアでスタートした、一般ドライバーが自家用車を使って有償で乗客を送迎する公共ライドシェア(24年10月1日付25年1月26日付)について、5月末まで約4カ月間の利用実績は、つくば市桜ニュータウンと隣接の土浦市天川団地周辺の「つくば・土浦エリア」の運行回数は104回、利用人数は116人だった。下妻市の国道125号から南側の「下妻エリア」が148回、182人、市街化調整区域住民が市全域で利用できる「牛久エリア」は36回、42人だった。つくば・土浦エリアの利用者については30~50代が最も多く、主に通勤で利用されているとみられるという。

これに対し、筑波山中腹のつつじケ丘や筑波山神社からふもとの筑波山口まで、観光客を含めだれでも、午後5~8時に利用できる「筑波山エリア」の運行回数は約4カ月間で5回、利用人数は6人にとどまった。4月下旬から5月上旬はゴールデンウイークの利用を見込みSNSに広告を出すなど周知活動をしたが、振るわなかった。運行は事業期間の2027年3月末まで続ける。今後は秋の行楽シーズンに向け、新たな周知活動に取り組むとしている。(鈴木宏子)

コメの需給と値段は安定させられるか?《文京町便り》41

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土浦藩校・郁文館の門=同市文京町

【コラム・原田博夫】2024年秋からコメの値段が上昇し始めた。最初、新米(2024年産米)が出回ればそのうち値段は下がる、と江藤拓農水相(当時)は説明していた。ところが、2025年になっても下がるどころか値上がり傾向が顕著になり、備蓄の古米(2023年産米)を競争入札で放出した。

しかし、消費者の支払う値段は下がらないどころか、値上がりする一方だった。そのうち、備蓄倉庫から小売店に並んで消費者の手元に届くには数カ月かかる、という説明も追加されるに至った。事ここに至って、石破茂首相は農水相を小泉進次郎氏に交代させた。本人もコメ担当相を自認して、備蓄米を随意契約で放出すると明言した。小泉農相の登場以来、コメをめぐる政策・値段・在庫状況は日々変動している。

農産物・畜産品の需給・価格に関しては、経済学に有名な理論がある。定期的に(2年サイクルで)上下変動する豚肉価格と産出量の関係から抽出されたホッグ・サイクル(豚の循環)だ。年次ごとの需給量と価格の変動状況をトレースしたグラフがクモの巣状のことから、「クモの巣理論」とも言われている。

要するに、農産物・畜産品の産出・供給は、前期の価格に反応して増産するけれども、今期はその結果、(相対的に)過剰供給になり、価格は下がる。しかし次期は、再び供給が抑制され、(相対的に)供給不足になり、価格が上昇する-というサイクルである。

この仮説には前提が少なくとも2つある。⑴価格変動に対応して供給量を調整するには少なくとも2期程度の準備期間が必要である、⑵この農産物は備蓄・保存が難しく収穫・出荷から販売まで時間差を置けない-という想定である。

安定的価格の実現を阻む要因

しかし、「令和のコメ騒動」で判明したことは、コメには、新米だけでなく、古米(2023年産)、古古米(2022年産)、古古古米(2021年産)、古古古古米(2020年産)…がある。要するに、保存・備蓄が制度的に認められていて、それを可能にしているのは近年の長期保管・冷蔵の技術でもある。したがって、在庫・備蓄はある。しかし、供給を安定的に維持するには難点が目白押しである。

難点1:保管米を消費者に渡すには、実は、数段階を経なくてはならない。収穫米あるいは備蓄米は、そもそも玄米(籾殻付き)である。それを消費者が食するには、精米が必要だが、これを集中的・大規模に行える精米・保管業者は実は限られている。急な需給調整には対応が難しい。

難点2:コメの生産者から消費者に渡るまでには、集荷業者(大手は当然JA)もいるが、従来は数次の卸業者がスポット取引で(入札制下では)需給調整を行い、流通ルートを確立していた。随意契約はこうした取引実態を超越している。

難点3:コメは、国民が主食として消費しているだけではなく、飼料用米や酒米もある。

難点4:日本のコメの産出量は、(事実上の)減反政策や転作奨励策のゆえに、最大可能量以下に抑えられている。

難点5:農業人口は減退傾向で、60歳以上のコメ農家が9割を占めている。

要するに、コメの生産・販売・流通を取り巻く現行制度は、安定的なコメ価格の実現を阻む要因で満ちあふれているのである。くれぐれも小泉農相には、短期的な事態鎮静化ではなく、農政と国民生活の中長期的な安定化のための対策に取り組んでもらいたい。(専修大学名誉教授)

新たに1人、免許失効したまま公用車など運転 つくば市 全職員を調査

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つくば市役所

つくば市の教育局職員が約7カ月間にわたって運転免許証の有効期限が切れ、免許証を失効したまま公用車や自家用車を運転していた問題(6月9日付)を受けて、同市が全職員約4000人を対象に運転免許証の原本の有効期限を確認したところ、新たにこども部の職員1人が運転免許証を失効していたことが分かった。23日、同市が発表した。

市人事課によると、こども部の職員の運転免許証は昨年2月29日までが有効期限だったが、今年6月17日に失効が発覚するまで約1年4カ月間にわたって、自家用車で通勤していたほか、公用車を2回運転していた。

今月13日から20日まで、各部局の所属長が、非正規の会計年度職員などを含む全職員の運転免許証の原本の有効期限を確認して判明した。失効が分かった職員は直ちに運転免許証再取得の手続きをとるという。

再発防止策として市は、各部局の所属長が今後、半年に1回、定期的に職員の運転免許証原本の有効期限を確認するほか、公用車使用時に作成する運転記録表に新たに運転免許証の有効期限を記載する欄を設けるなど運転前の再確認を徹底するとしている。

暗やみ坂《短いお話し》40

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写真は筆者

【ノベル・伊東葎花】

家の近くに、暗やみ坂と呼ばれる坂があった。
鬱蒼(うっそう)とした樹木が空を隠し、昼でも真っ暗だ。
「暗やみ坂は、一気に駆け上がれ。途中で止まれば闇に取り込まれてしまう」
そんな言い伝えがあった。
体力があり余った小学生の僕にとっては何でもないことだ。毎日一気に駆け上がった。
暗闇などまるで怖くなかった。

ある日、転校生がやってきた。
青白い顔の痩せた女の子で、梢子という名前だった。
方向が一緒だったので、何となく一緒に帰ることになった。
いつものように暗やみ坂を通ろうとしたら、梢子が立ち止まった。

「真っ暗で怖い」

「大丈夫。短い坂だし、一気に駆け上がろう」

僕は、梢子の腕をつかんで走った。
僕にとっては易しい坂だけど、梢子は半分の辺りで立ち止まった。

「吉田君、待って。苦しい。走れない」

「だめだ。止まったらだめなんだ」

僕は梢子の手を放して、一気に駆け上がった。
しばらく経っても、梢子は上がってこない。
おーいと呼んでも返事はない。きっと怖くて下りたんだ。
少し心配だったけど、僕はそのまま家に帰った。

翌日、梢子は何でもないように登校した。

「きのう大丈夫だった?」

「全然平気よ」

梢子は笑った。昨日よりもずいぶん元気だ。そして驚いたことに、あれほど怖がっていた暗やみ坂を、止まらず一気に駆け上がった。

「吉田君、競争しよう」

梢子は活発な女の子に変わり、僕たちは毎日一緒に帰った。最高の友達になった。

その後、暗やみ坂は閉鎖された。
隣に整備された道が出来て誰も通らなくなり「通行止め」の看板が立てられた。
僕は高校生になっていた。

「あれ、吉田君?」

駅で、女子高に通う梢子に声をかけられた。久しぶりの再会だった。

「暗やみ坂を通って帰ろうよ」と梢子が言った。

「あそこは通行止めだろ」

「平気よ。看板があるだけで、何も変わってないわ。私、たまに通るのよ」

梢子は躊躇(ちゅうちょ)なく暗やみ坂に入って行き「競争だよ」と、走り出した。
僕も走った。久し振りの暗やみ坂は、不気味だった。
途中で、飛び出した木の枝に足を取られた。しまった。動けない。

「待って」

梢子は構わず駆け上がる。あの日の僕みたいに。
僕の体は、何かに引きずられてどんどん林の奥に入っていく。
声も出せない。深い闇の中に、僕の体は放り込まれた。

ふと、柔らかいものに触れた。
小さな子供の手だ。

「やっと来てくれたね。吉田君」

青白い顔の子供は、幼いころの梢子だった。
あの日僕が置き去りにした梢子だ。

「どうして? 梢子はずっと一緒にいたじゃないか」

「あれはニセモノだよ。これからは、吉田君のニセモノが代わりに学校へ行くの。だから大丈夫。何も変わらない」

闇が僕を呑み込んでいく。もう動けない。

「おーい、吉田君」

ニセモノの梢子が、僕の名を呼んでいる。
本物の僕と、本物の梢子が、闇の中でそれを聞いていた。

(作家)

不適正額7件で4741万円に つくば市生活保護行政

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報告書をまとめ記者会見する市福祉部長(前列左から2人目)と総務部長(同3人目)ら

原因「その時々の管理職の不適切な判断」

生活保護などを担当するつくば市社会福祉課で昨年5月から、不適正な行政事務が相次いで発覚している問題で、市福祉部は23日、実態を調査し改善状況などをまとめた報告書を発表した。これまでに明らかになっている職員に対する残業代未払い、障害者加算の誤認定、県の監査に対する虚偽報告など7つの事案について、不適正な行政事務によって生じた合計額は計4741万2647円になった。不適正な事務を指示した管理職などについては今後、処分を検討するとしているが、何人になるかは23日時点で「数えてない」としている。

不適正事務が発生した原因や背景について根本祥代福祉部長は「(組織の)体質とは考えていない。その時その時の管理職等の不適切な判断が要因になった。職員から指摘があった時に是正できなかった管理職に問題があった」などと説明し、構造的な問題があったのではなく、管理職個人の問題だと話した。

7件の合計額の内訳は①社会福祉課職員に対する残業代未払いが2021年1月から24年3月までに同課に所属していた24人に対し3851時間860万6522円(6月20日付)②特殊勤務手当ての未払いは同期間で17人に19万1675円(3月6日付)③障害年金の申請に必要な診断書料の過支給は8件で6万2890円(24年7月20日付)④障害者加算の誤認定による過支給は27件1902万5721円⑤重度障害者加算の誤認定による過支給額は5件135万6870円⑥不適切な債権管理による国庫負担金の未算定は171件1758万8726円⑦生活保護費の不適切な現金取り扱いと県への虚偽報告は0円(3月17日付)ーの7件。

2014年度から23年度まで過去10年間に在職していた職員や管理職96人に聞き取りや書面による実態調査を実施し、原因を究明し、再発防止のための方策を検討したとしている。

残業代未払いついては、当時の課長から「(残業を申請すると)人事評価で低く評価せざるを得ない」「お前は能力が低いと思っていた」」など、残業をしないように促す発言があったなどとした。

障害者加算の誤認定については、2020年1月の会計検査時に調査官から誤認定を指摘されたにもかかわらず、翌日の係員会議で係長から「現時点で(誤認定の)加算を取り消すことなどはしなくてよい」などの発言があったことを明らかにしたほか、22年11月の内部会議で職員が誤認定を指摘した際は、当時の課長と課長補佐が県に確認するよう係長に指示し、県から誤認定だという回答を得たが、対応を行わなかったなどとした。

生活保護費の不適切な現金取り扱いと県への虚偽報告については「(当時の課長から)現金支給していることは外で言わないように、記録にも記載しないようにと指示を受けた。県監査での対応についても課長から口外しないよう注意された」などの証言が職員からあったことを明らかにした。

これに対し報告書には、なぜ管理職は誤った指示を出したのか、管理職が異動し交代してもなぜ誤った指示が続いたのかなどについての原因や背景に関する検証や分析の記載はない。

報告書について五十嵐立青市長は「徹底的な調査を指示し、管理職の対応や事務執行のさまざまな不適切な対応があり、極めて不正常な業務状況に陥っていたことが改めて明らかになった。このような事態に対し市民や関係機関に多大な迷惑をお掛けしたことを深くお詫びします」とし、「調査結果を踏まえ職員の処分を検討すると共に、市長が先頭に立ち、職員一丸となって生活保護行政の一層の改善を進め、一日でも早く市政に対する市民の信頼を回復できるよう取り組みます」などとするコメントを発表した。

一方、社会福祉課の元職員は「報告書はひじょうに不十分で不誠実。労務管理は不適切などではなく違法でありずさんだった。生活保護の問題も、ようやく職員から指摘があった事実が認められたが、なぜその時点で是正されなかったのかなどについて、いまだ説明が足りない。管理職は法令の正しい知識がないばかりか、自身の不適正な指導について『記憶がない』と逃げており、信じられない。調査方法についても、聞き取りまでされる職員とされない職員がいて不公平感を禁じ得ない。調査内容も偏りがあり、ひじょうに作為的で不信感を抱く。公平公正な第三者による調査が不可欠であると強く感じる」としている。(鈴木宏子)

土浦三高発、東京・長崎を天体観測でつなぐ 青春映画の完成披露

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試写会で土浦三高の岡村典夫教諭をはさんで記念撮影する出演者の水沢林太郎さん、河村花さん=イオンモール土浦シネマサンシャイン

新型コロナの感染が拡大した2020年、登校や部活動を厳しく制限された中高生たちが天体観測の競技を通じて交流する青春映画「この夏の星を見る」が7月から全国公開される。県立土浦三高発のストーリーだ。公開を前に22日、作品の舞台になった土浦市内の劇場で完成披露試写会が開かれた。

7月4日公開「この夏の星を見る」

直木賞作家・辻村深月さんによる同名小説(角川文庫/KADOKAWA刊)の映画化。辻村さんが土浦三高(土浦市大岩田)を訪れて取材した「スターキャッチコンテスト」を軸に展開する。手作りの望遠鏡で星を捉えるスピードを競うコンテストは、同高の科学部顧問、岡村典夫教諭の発案で2015年から県内の高校を中心に行われている。コロナ禍を背景にした小説では、舞台を東京・渋谷や長崎・五島の中学校に広げてのオンライン競技として構成され、映画もほぼ原作をなぞる青春群像劇となる。

監督・山元環、脚本・森野マッシュによるドラマ化。同高をモデルにした茨城県立砂浦高校の天文部に所属する2年生・溪本亜紗役で桜田ひよりさんが主演を務め、亜紗の同級生役で水沢林太郎さん、天文部長役で河村花さんらが共演した。撮影は校門の桜並木が満開となった同高や天体観測の名所であるプラトーさとみ(常陸太田市)など、県内各所でも行われた。

配給・東映で劇場公開は7月4日から。22日には上映館のひとつ、シネマサンシャインのあるイオンモール土浦(土浦市上高津)で完成披露の試写会が行われ、同高の岡村教諭や教職員と生徒、安藤真理子市長ら同市関係者らが鑑賞した。

現地撮影のリアル

上演後、出演者の水沢林太郎さん、河村花さんが舞台挨拶し、「モデルになった学校で撮影できるっていうのは一番(演技の)ヒントになるので助かった。実際に自分たちで望遠鏡も作ったのも楽しかった」と水沢さん。

砂浦高の天文部部室として、土浦三高科学部が使う教室で撮影が行われ、演劇部の生徒らがエキストラ出演した。科学部の3年生、浜村聖空(せいら)さんは「先輩たちのやってきたことがこんな作品になってとても誇らしい。映画で大事なアイテムになっていた部活ノート、私のつけていたノートを参考にしてもらえたのでうれしかった」と喜んだ。

撮影時演劇部部長を務めていたという3年生の阿部凪空(なぎさ)さんは「画面では、あ、かばんが映ったという感じだったけど、ロケに立ち会えて沢山学ばせてもらい、貴重な経験をさせてもらえた」と語る。

衣装、小道具など展示

公開記念展に展示された手作り望遠鏡を操作してみせる(左から)齊藤宏さん、額賀亮さん(ともに3年生)は一昨年のスターキャッチコンテスト準優勝者だ

映画に関わったいばらきフィルムコミッション、土浦フィルムコミッションは共催で、7月31日まで同モール3階未来屋書店・ヴィレッジバンガード前ブリッジで公開記念展イン土浦「この夏、映画の舞台へ」を開催中。ロケ地のパネル展や劇中に登場するスターキャッチ用天体望遠鏡や衣装、小道具などが展示されている。

つくば市では7月4日からMOVIXつくば(つくば市研究学園・イーアスつくば内)で公開される。

土浦三高では29日、県内各高校に呼び掛けて、塩ビ管を切り出して作る屈折型望遠鏡の製作講習を開催。映画のPRに一役買う。(相澤冬樹)

関彰商事が2連覇 社会人軟式野球 茨城大会決勝

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延長10回、勝ち越しのホームを踏んだ関彰商事の代走 竹澤直也(中央)

社会人軟式野球の2025年度県民総合体育大会兼第79回国民スポーツ大会軟式野球競技茨城大会決勝が22日、常陸太田市山吹運動公園野球場で行われ、関彰商事が常陽銀行を逆転、延長の末、9ー3で破り大会2連覇を達成した。

関彰商事 000 012 000 6   9
常陽銀行 101 010 000 0   3

大会は4月から県北、中央、県南、県西の4つのブロックで予選を勝ち抜いた16チームが決勝トーナメンに進み。国民スポーツ大会予選代表を賭けて戦った。

関彰商事先発の矢萩陽一朗投手

決勝は2年連続で同じ対戦カードとなった。昨年の雪辱に燃える常陽銀行が初回に関彰商事先発の矢萩陽一朗(元茨城アストロプラネッツ)から先制、3回にはホームランでリードを広げる。関彰商事は5回に1点を返すも、常陽銀行はその裏、タイムリーツーベースで1点を追加する。

関彰商事は終始リードを許し苦しい展開になるが、6回2死満塁のチャンスに主将の飯田涼太(土浦市出身)が、この回からマウンドに立った常陽銀行 高崎雄太のチェンジアップをレフト前へ2点タイムリーを放ち同点とした。

6回に同点となる2点タイムリーを放ち1塁ベース上でガッツポーズをする飯田涼太主将

その後は両投手ともにランナーを出すも、要所を抑えた。延長に突入すると関彰商事は、相手のエラーと守備のミスで勝ち越し。さらに昨年まで5年間、茨城アストロプラネッツに在籍していた瀧上晶太(坂東市出身)がライトポール際に3ランを放ち試合を決めた。瀧上は「いつも通りのバッティングを心がけた。チームに貢献できて良かった」と笑顔を見せた。

延長10回にライトポール際に3ランホームランを打った瀧上晶太

先発の矢萩をリリーフした松本航輝は「監督から『任せた』と心強い言葉を掛けてもらった。昨日の試合、準々決勝も完投し連日の連投で疲れてきつかったが、気合、気持ちで投げた。国民スポーツ大会関東予選では何としても勝って全国大会に出場したい」と抱負を語った。飯田主将は「リードされながらも全員が最後まで諦めることなく、いい流れを持ってこられた。チーム一丸となってチーム力を上げ関東予選を勝ち抜く」と力強く語った。

リリーフで好投した関彰商事の松本航輝投手

関彰商事の藤井楽監督は「序盤は厳しい戦いで主導権を持っていかれたが後半諦めずに1人1人が塁に出ることを意識して考えて出来た。2番手としてマウンドに上がった松本は予想以上のピッチングをしてくれた。自分で何かをしようと考えて行動してくれた。国民スポーツ大会は、昨年は相手の不戦勝で出場したが、今年はしっかり勝ち抜いて全国大会に出場する」と力を込めた。

一方敗れた常陽銀行の柄目友久監督は「序盤はうちのペースできていたがミスが出たのが敗因」と悔しがった。

優勝した関彰商事は8月16日から群馬県で開催される関東ブロック予選会、11月1日から茨城県で開催される水戸市長旗第33回東日本軟式野球選手権大会にそれぞれ出場する。(高橋浩一)

優勝した関彰商事の集合写真

不登校問題対応 水戸とつくばの違い《水戸っぽの眼》2

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つくば駅付近の通学風景。元気に通学する子どもたちがいる一方で、学校に行けない子どもたちもいる

【コラム・沼田誠】「学校に行かないなんて恥ずかしい」。そんな空気は今でも根強いものがあります。しかし、不登校は今や特別な話ではありません。2023年度の文科省調査によれば、全国の不登校生徒は34万6482人、茨城県だけでも7987人もいます。不登校への取組は各地で行われており、つくば市、水戸市でも進められています。ただ、その向き合い方には違いがあるようです。

つくば市の基本的な立場は「不登校は問題行動ではない」(市教育委員会の「不登校に関する児童生徒支援の在り方」、2023年)。登校を目的とせず、子どもの安心と社会的自立を重視する姿勢が明確に示されています。例えば、民営フリースクール「むすびつくば」では、子どもが自分のペースで過ごすことを第一に、学校に戻ることを無理には求めていません。また、不登校生徒支援事業として、市内に居住する利用者の保護者に月2万円の補助も行っています。

一方、水戸市では、校内フリースクールの整備を重視しています。2024年度には市内の全中学校に設置し、25年度はモデル校として小学校6校にも設置しました。市長記者会見(5月30日)では、今後、全小学校に拡大する方針も示しました。ここでは「自分に合った多様な居場所を選択できる環境を整える」と表明しつつも、「これまで登校できなかった生徒が登校できるようになった」との発言にもあるように、「学校に行くこと」が前提とされているように思えます。

つまり、つくば市は「学校外の学びもOK」とする市民社会的視点からのアプローチ、水戸市は「学校という制度の中で可能な限り包摂する」というアプローチと言えるのかも知れません。

「多様性重視」「教室に戻す」

この違いはどこから生じたか? 「多様性」に対する地域の経験値の差ではないかと思います。

例えば、駐日ジョージア大使で元つくば市民のティラムズ・レジャバさんの講演(2021年11月)では、「つくば市の先生は外国人児童・生徒が受け入れられるように多大な努力を払っている」と話していたことが印象に残っています。一方、水戸では、冒頭の引用にもあるように、不登校の子どもの親たちから「子どもが学校に行かないと、身内や周囲の目が気になる」という話をよく聞いていました。

これらを踏まえると、両市とも「子どもたちが安心して学び続けられる」ことを起点に施策を組み立てていますが、つくば市は「学校・教室に行かない」ことも多様性のひとつとして選択肢に含める一方、水戸市は保護者の意向を重視して「理由はどうであれ学校に行く」「教室に戻れる」仕組みを整えようとしているのではないでしょうか。

私たちは、「学校」というものを問い直すべき時が来ているのかもしれません。「教室でじっと座って先生の話を聞く」という行為は、近代工業社会が「工場労働者に必要な習慣」として制度化したもので、人類の歴史的にはそれほど昔のことではありません。つまり「不自然なこと」なのです。そこにうまくはまらない子どもがいたとしても、それは子どもが間違っているのではなく、「型」の方に問題があるのではないか。そんな想像力を持ってもいいのではないかと思います。(元水戸市みとの魅力発信課長)

【訂正;24日午後7時】第2段落、「公設民営フリースクール」を「民営フリースクール」に訂正しました。

いばらきの花火2025は見どころ満載(上)《見上げてごらん!》41

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2021年の願いごと花火と記念品の模造玉(5号)=土浦市提供

【コラム・小泉裕司】昨年から今年にかけて、全国で「市制施行20周年記念」を冠したイベントが多いことにお気付きだろうか。理由は、1999年から行われた「平成の大合併」が20年のピークを迎えたから。

花火大会も例外ではなく、茨城県内では筑西市や常陸太田市が昨年に記念の大会を開催。今年合併20年目を迎え、かつ花火大会を開催する水戸市や古河市、取手市、稲敷市、行方市、常総市、桜川市をメーンに、県内の花火大会の見どころなどを2回に分けて紹介しよう。

水戸偕楽園花火大会(2005年内原町を編入合併)

7月26日(土)午後7時30分から、千波湖畔を会場に約5000発打ち上げ。担当は野村花火工業(水戸市)。1906年にご先祖が始めた「沼開き花火」から119年目を迎える。昨年の人出は23万人。水戸駅から1キロの近さから毎回多くの観客が訪れる。

野村花火の十八番10号玉「五重芯変化菊」や「野村ブルー」と評される独特の青色の花火をはじめ、土浦や大曲の競技大会では常に優勝を争うミュージックスターマインなど、国内最高峰の花火を60分に凝縮。フィナーレでは、水戸黄門まつりのイメージソング「いざ水戸黄門まつり!」(よさこい風)にコラボしたミュースタはレアもの。有料観覧席を発売中

第20回古河花火大会(2005年に1市2町が新設合併)

8月2日(土)午後7時20分から70分間、古河ゴルフリンクスを会場に約2万発打ち上げ。担当は野村花火工業(水戸市)。阿部煙火工業(新潟県)、田熊火工(栃木県)。例年の人出は20万人。会場が県境のため、隣県からも多くの観客が訪れる。

市長のトップセールスで招聘(しょうへい)した野村花火と大玉が十八番の阿部煙火の三尺玉2発は必見。注目は、市制施行20周年+第20回のスペシャル企画。高スペックのスピーカーから流れる選りすぐりの音楽と三尺玉の爆発音の『響き』を体感してほしい。

一昨年まではメインの有料観覧席は堤防斜面席であったが、昨年から、ゴルフ場内にフェアウエイ席を増設し、打ち上げ筒も角度を変えたとのこと。高額の観覧席から完売するという。有料観覧席を発売

第70回とりで利根川大花(2005年に藤代町を編入合併)

8月9日(土)午後7時から約80分間、利根川河川敷を会場に約1万発(最大10号)を打ち上げる。担当は、山﨑煙火製造所(つくば市)、筑北火工堀米煙火店(桜川市)、高城煙火店(千葉県)。例年の人出は12万人。取手駅から観覧エリアまで約500メートルの至近距離にあることから、東京圏からも多くの観客が訪れる。

2023年から約15分間のドローンショーを取り入れて人気を博しているが、これは全国でドローンショーを展開する㈱レッドクリフが、利根川河川敷を定期的に練習場として利用しているご縁とのこと。打ち上げ幅はそれほど広くないので正面有料席が良席。オンライン販売は7月1日午前10時から

いなしき夏まつり花火大会(稲敷市市制施行20周年記念)

8月23日(土)午後7時から約90分間。江戸崎総合運動公園をメーン会場に約1万発を打ち上げる。担当は、山﨑煙火製造所。人出は約15万人。鉄道施設がないことから、来観者の駐車場不足を補うため「軒先パーキング」による駐車場の有料予約制システムを導入している。

打ち上げ時速の間延び感は否めないが、フィナーレを飾るスターマインは迫力満点。午後3時からのステージイベントや多種多様な露天商など、かつての「えどさき夏祭り」の雰囲気を楽しむ観客も多い。有料桟敷席の発売は7月10日午前10時から

土浦キララまつり(願いごと花火募集

8月2日(土)午後8時30分から10分間。土浦新港で約1000発(最大5号)を打ち上げる。担当は森煙火工場(筑西市)。目玉企画は、4年ぶりの「願いごと花火」。会場で応募者のメッセージを読み上げ、4号玉2発を打ち上げる。応募者には、模造玉が記念品として安藤市長から手渡される。申込締め切りは7月7日(月)午後5時。

2021年の願いごと花火で打ち上げた筆者のメッセージ。「本日の花火打ち上げを担当されている花火師の皆さんありがとうございます。これからも土浦全国花火競技大会で素敵な花火作品を見せてください」

本日は、これにて打ち留めー。「どーん キラキラキラ まつり」。(花火鑑賞士、元土浦市副市長)

上曽トンネル9月27日開通へ 一般道で県内最長

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上曽トンネルの石岡市側入り口(石岡市提供)

筑波山北側の石岡市上曽(うわそ)と桜川市真壁町山尾を結ぶ上曽峠に、全長3538メートルの「(仮称)上曽トンネル」が9月27日に開通する。一般道としては県内最長となる。

上曽峠は道路幅が狭く、急傾斜や急カーブが連続する。豪雨時や冬期の積雪・凍結時は道路封鎖が行われるなど、交通難所の解消が期待される。

上空から見た石岡側トンネル入り口(同)

想像を絶する硬さ

トンネル整備は県事業で2001年に着工したものの、取付道路の用地取得などで難航し、財政難による見直しで停滞していた。その後石岡市と桜川市が「合併市町村幹線道路緊急整備支援事業」の指定を受け事業主体となり、18年から新たに工事が開始された。両市の取り付け道路も併せ全体で約5.6キロのバイパスが整備される。

石岡市上曽地区の取付道路

上曽トンネルが掘削されている筑波山、加波山、足尾山一帯は、約6000万年前に形成された山塊が連なり、主な地質は花崗岩だ。岩質は、掘削当時の工事現場で「想像を絶する硬さ」といわれた。

石岡市側のトンネル入り口付近は唯一、土石流堆積物の軟弱地層。桜川市の地山は良質な「真壁の御影石」が産出する花崗岩帯。工事は石岡市側、桜川市側の両方から掘り進められ、石岡側は崩落防止のための補助工法が併用された。一方、真壁側の坑口付近では一日あたり1メートル程度しか掘削できないほどの硬さだったという。

掘削用機械(同)

トンネル区間の90%はダイナマイトによる発破掘削が採用され、岩盤に発破のための穴を空けるドリルジャンボなどを駆使して岩盤を砕き、2023年7月にルートを貫通させた。石岡市道路建設課によると、「現在はトンネル内の照明や消火設備設置、トンネルに至る取り付け道路の仕上げ工事も終盤で、いよいよ待望の路線開通となる」と展望する。

開通すれば、2012年11月に開通した全長1784メートルの朝日トンネルを超える超大トンネルとなる。これまで最短時間でも15分を必要としていた峠越えが、約7分に短縮される見通し。時間短縮以上に、通年の通行に対する安全性の向上が期待される。つくば市や土浦市側からアクセスして利活用するにはなじみが薄いが、筑波山麓でこれだけの規模の道路整備が進んだこと、太古の地層を貫いたトンネルであることは、今後話題を集めるかもしれない。(鴨志田隆之)

上曽トンネル周辺の地図(同)

未払い残業代3851時間 860万円に つくば市社会福祉課 3年間で24人

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つくば市役所

生活保護業務などを担当するつくば市社会福祉課で昨年5月、市職員の残業代(時間外勤務手当て)などの未払いが明るみに出た問題で(24年5月9日付)、未払いだった残業時間は、請求権がある2021年1月から24年3月分まで3年3カ月間で、職員24人に対し計3851時間あり、未払い金額は計860万6522円だったことが分かった。5月9日までにすでに支払われたという。

3年3カ月間の平均は一人当たり160時間だった。24人についてはいずれも申請額と同額が支払われたが、昨年5月の発表から支払いを終えるまでちょうど1年かかった。

同市は長時間労働是正のため、残業時間の上限を月45時間、年360時間と定めている。未払いがあった職員24人のうち、最も多かった未払い残業時間について市人事課は、個人情報なので答えられないとし、市が定める上限を超えて残業を実施した職員がいたかどうかについては、規定通り支払われた残業代もあり、未払い分と足し合わせてないので分からないとしている。

残業代の未払いが発生した理由について市は昨年5月、できるだけ申請しないよう管理職が不適切な指導を行っていたため、職員が申請しにくい状況になっていたと説明し、不適切な指導をした管理職に対しては今後、処分を実施するとしていた。市によると2021年1月から24年3月まで社会福祉課の課長を務めた管理職は3人。

未払いに対しては監督責任を重く受け止めるとして昨年、五十嵐立青市長が給料を2カ月間10%減給し、飯野哲雄(当時)、松本玲子副市長2人が1カ月間10%の減給を実施した。一方、管理職の処分の検討はこれからになる。

社会福祉課以外の5課でも残業代の未払いがあることが分かったことから(25年3月12日付)、市は今後、5課の職員に対しても未払い分を支払う予定だ。

一方、昨年5月に明るみに出た市社会福祉課の残業代などの未払い問題は、同市の生活保護行政における一連の不適正業務が表面化する始まりになり、生活保護費の過払い(24年7月20日付)や不適正な不納欠損処理(同8月21日付)、県の監査に対する虚偽報告(25年3月13日付)などが次々に明らかになった。市福祉部は、一連の不適正業務がなぜ発生したのかなどを検証した報告書を6月中にまとめ発表するとしている。(鈴木宏子)

自家用車送迎や県外も 交付対象を拡大 高校生の通学支援金 つくば市

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つくば市役所

自転車も一律年3万円に

つくば市が市内に住む高校生を対象に、2024年度から実施している遠距離通学支援金について(24年2月1日付)、同市は今年度から、交通手段と学校所在地の要件をいずれも撤廃すると発表した。家族の自家用車送迎を受けて通学する生徒や、県外の高校に通学する生徒なども交付対象になる。交付金額は昨年度は自転車通学は年間1万円、バスや鉄道は3万円だったが、今年度からは自転車通学も含め年間一律3万円とする。

つくば市は人口が増加している一方、県立高校が少なく、市外の高校に通学している生徒が多いことから、保護者らの要望を受けて、片道6キロ以上離れた高校に通う生徒を対象に市が昨年度から支援を始めた。通学距離が片道6キロ以上という要件は昨年度と変わらない。

通学手段についてはこれまで、鉄道、バス、スクールバスなど公共交通機関で通学している高校生のうち年間の通学定期代が10万円以上の生徒を対象に年3万円を交付していた。今年度からは公共交通の定期券を購入していなくても、家族の自家用車送迎を受けていたり、自転車などで通学している生徒も一律年3万円を交付する。

学校所在地についてはこれまで、県南地域やつくば市に隣接する18市町村に立地する高校に通学する生徒を対象としていたが、今年度からは学校の所在地要件を無くし、県外の高校に通学している生徒も年3万円を交付する。

市教育局教育総務課によると、片道だけバスで通学し、片道は家族の自家用車送迎を受けて通学している生徒の保護者などから、定期券ではなくバスの回数券を購入して通学しているので支援制度を利用できないなどの意見が出ていた。制度を利用できなかった保護者らの意見を聞き、要件の見直しを実施した。

通学支援金は、初年度の2024年度は2832人から申請があり、2740人が支援金を受けた。交付金額は年6260万円だった。二つの要件撤廃により2025度は利用者が約2000人増えて約4800人となり、交付額は総額1億4400万円になると想定されている。

2025年度の交付申請は7月1日から来年1月末まで、市ホームページなどから受け付ける。

つくば市に県立高校が不足している問題に取り組んでいる市民団体「つくば市の小中学生の高校進学を考える会」の片岡英明代表は「これまでは自家用車での送迎などが支援対象にならず、制度が始まった当初からいろいろな声が出ていたので(今年度の要件撤廃は)前進だと思う」と話している。(鈴木宏子)

ノバホールで初の演奏会へ つくば市立並木中吹奏楽部

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サマーコンサートに向け練習する吹奏楽部の生徒たち

7月5日

つくば市立並木中学校(つくば市並木、渡辺聡校長)の吹奏楽部が7月5日、つくば駅前の音楽ホール、ノバホールで「サマーコンサート」を開催する。学校の外に出て単独コンサートを開くのは初めて。市内の市立中学校でも珍しいという。

「サマーコンサート」は同吹奏楽部の定期演奏会にあたる。これまでは学校の体育館で開催していた。昨年は6月30日に開催、会場に入りきれないほどの300人以上の観客が来場し盛況だったが、エアコンが無い中で熱中症などの心配もあった。初の試みとしてノバホールに会場を移すことになった。部活動の地域移行の在り方が模索される中、地域に開かれた部活動の一つの形となることを期待している。

演奏曲目は3年生を中心に選曲を行っているが、今回は多くの世代に楽しんでもらおうと、時代劇のテーマ曲なども用意する。

県大会で銀賞

吹奏楽部は1979年の並木中開校と同時に発足した伝統ある部活動で、昨年は吹奏楽コンクール茨城県大会中学Bの部で銀賞、TBS子ども音楽コンクール土浦地区大会で優秀賞を受賞した実績がある。

部員は3年生14人、2年生14人、1年生6人の計34人。木管・金管楽器、パーカッションなどそれぞれ担当楽器を持ち、週4日程度、放課後などに活動を行っている。練習は音楽室のほか、パートに分かれて練習する時は空き教室なども利用し、校内に音を響かせながら活動に励んでいる。

活動は新入生歓迎コンサートやコンクール出場のほか、「並木まつり」など地域イベントで演奏し、地域でも幅広く活動している。

指揮しながら指導する三井教諭

顧問は音楽担当の三井健嗣教諭(60)、副顧問は伊藤梨瑚教諭が務める。音楽室には、バッハやモーツァルトなどクラシックの巨匠たちの肖像画のほか、ピアニストの辻井伸行氏やピアニストで指揮者の反田恭平など現在活躍中の若手音楽家の写真や、近年行われたコンサートのポスターが貼られており、音楽に親しむ環境になっている。

記者が顧問の三井教諭が指導する音楽室を訪ねると、メロディーライン、音色、リズムなどを的確につかみ、パートごとの細かい指導を繰り返していた。

吹奏楽部の部長で3年の金昭廷さんは「先生は優しくて、的確な指導をしてくれる。演奏会は体力をつけないといけないので、頑張って廷習していきたい。時代劇の音楽は知らない生徒がほとんどだが、リズムが面白く斬新。楽しみながら全力で演奏したい。当日は温かい目で見守って欲しい」と話す。3年の山口隼平さんは「トランペットを担当している。当日演奏するクラシック曲は難しいが、当日までにしっかりと練習していきたい」と語る。

三井教諭は「ノバホールを借りることができてとても喜んでいる。公立学校の場合は無料で借りられるのでせっかくの機会を大いに利用したい。生徒たちにはこの体験を生かし充実したものにしてもらいたい」と述べる。(榎田智司)

◆並木中学校吹奏楽部第5回サマーコンサートは7月5日(土)、つくば市吾妻1-10-1 ノバホールで開催。開演は午後1時30分。演奏曲目はフィエスタ、恋、A列車、エル・クンバンチェロなど。入場無料。未就学児も入場可。問い合わせは電話029-851-7100(同中)へ。

仕事の能率が上がる服装《地方創生を考える》30

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ダイヤモンド筑波

【コラム・中尾隆友】私が就職した30年前、日本の会社員の仕事着は「スーツにネクタイ」だった。しかし、私が20代のころにいた企業では、セクションの大半がアメリカ人、イングランド人、オーストラリア人などの外国人であり、彼らはいつもTシャツとジーパンで仕事をしていた。

当時の外国人メンバーに気付かされたのは、職務に当たる上で服装がその能率や成果に関係しているということだ。ネクタイを締めたスーツ姿と動きやすい私服では、明らかに後者の方がリラックスして集中できる上、疲労の蓄積も軽減できる。

そもそも、ワイシャツやネクタイで首周りに圧力をかけることは、仕事の能率を下げる可能性が高い。人が集中して何かをしようとする時、頭に血液の量を増加させる必要があるが、服装による圧力がその血液の流れを幾分でも妨げかねないのだ。

私は起業した20年前から、いつもリラックスできる服装で仕事をしてきた。春は長袖Tシャツにチノパン、夏はTシャツに短パン、秋は長袖Tシャツにチノパン、冬はパーカーにチノパンといった組み合わせが主流だ。

合理的に考え能率を重視する

今ではIT企業やベンチャー企業などでも、働きやすい服装で仕事をするのが一般的となった。また、近年では大手企業の中にも、服装が自由になる会社が少しずつ増えてきている。日本人の働き方にとって、徐々にではあるものの前進しているように感じる。

それでも首都圏の会社員の通勤時の服装をみれば、いまだ大多数の会社員の仕事着はスーツにネクタイだ。極めて合理的なのは、外部のビジネスマンと会う時以外スーツを着ないという考え方だ。ぜひ、多くの会社に検討の上、実践してほしいと思う。

今の日本の若者は過去の慣習にとらわれず、合理的に物事を考え、能率を重視する人が多い。そういった意味では、私が実践してきた「朝型集中の働き方」(前回コラム参照)や「能率が上がる服装」については、賛同してくれる若者が多いのではなかろうか。(経営アドバイザー)

91校84チームの対戦カード決まる 7月5日 高校野球茨城大会開幕

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9年ぶりの夏の甲子園出場を目指す常総学院の浜崎玲央主将

第107回全国高校野球選手権茨城大会の組み合わせ抽選会が18日、水戸市千波のザ・ヒロサワシティ会館(県民文化センター)で行われ、出場する91校84チーム(連合チーム10校3チーム)の対戦カードが決まった。7月5日に開幕する。ノーブルホーム水戸、ひたちなか市民球場、ジェイコム土浦、笠間市民球場の4球場で甲子園出場を賭けた戦いが繰り広げられ、順調に進めば7月26日決勝が行われる。

午前10時から始まった抽選会は、昨秋と今春の成績により16校にシード権が与えられた。春の県大会で3連覇を果たしたAシードの常総学院は7月10日の2回戦から出場する。浜崎玲央主将は「秋から続けてきた機動力、心の能力を夏にしっかり出し切りたい」と決意を語る。2016年以来となる夏の甲子園出場を目指す。

組み合わせ抽選会を見守る各校の主将や担当教員たち

昨年夏、3度目の優勝を果たし、甲子園では智弁和歌山を破って初勝利を挙げた霞ケ浦は、7月12日の2回戦で清真学園と日立一の勝者と対戦する。鹿又嵩翔主将は「昨年経験したメンバーが5人残っているので、経験を生かして全員野球で向かっていく。レベルアップして夏に全てを賭け、守りからリズムをつかみ攻撃につなげ1点を守り切る野球をやりたい」と意気込みを語り、連覇を狙う。 

昨年の覇者、霞ケ浦の鹿又嵩翔主将

茎崎が19年ぶり出場

つくばからは、茎崎が19年ぶりに出場する。部員は2年生1人、1年生2人の3人。古河二、総和工、結城一、石下紫峰との県西連合チームで挑む。茎崎の2年梅山昊選手は「今まで教わってきた監督に全力で応え、強敵相手に食らいついていきたい」と抱負を語る。 県西連合は10日の1回戦で鹿島と対戦する。

県西連合として出場する茎崎高2年の梅山昊選手

つくばサイエンスは2023年、学校名がつくば工科から変更になった。今年はつくばサイエンスとして初の大会に挑む。中村義弥主将は「選手1人1人が全力で取り組み、最後まで諦めず頑張る」と初戦突破を誓う。

つくばサイエンスの中村義弥主将

連合チームは▽高専笠間=茨城高専、笠間▽県東連合=波崎柳川、玉造工、茨城東▽県西連合=古河二、総和工、結城一、茎崎、石下紫峰の3チーム。昨年、那珂湊、茨城東と連合チームで出場した水戸三は単独で出場する。一方、部員不足によりルネサス、大洗、神栖、鹿島灘、潮来、竜ケ崎南、岩瀬、真壁、明野、三和、坂東清風が不参加となる。

開会式は5日、ノーブルホーム水戸で行われ、選手宣誓は2025年大会として25番の札を引き当てた日立工の青山海翔主将に決まった。 開会式は同日午前9時から行われ、直後の開幕第1試合は茨城高専と笠間の連合チームと太田西山が対戦する。

午前9時30分開始、熱中症対策

熱中症対策としては、今大会も昨年に続き3回、5回、7回終了後にクーリングタイムとして休憩を入れる。試合開始が1日2試合の日は、開始時間を昨年までの午前10時から30分繰り上げて9時30分からに変更する。雨天などで試合が中断した場合は後日、継続試合として行う。9回終了後同点の場合は、延長10回から無死1、2塁の状態から試合を始めるタイブレークを行う。

入場料は800円。中学生以下は無料で、高校生は学生証を提示すれば無料。(高橋浩一)

第107回全国高校野球選手権茨城大会の組み合わせ(県高校野球連盟、朝日新聞社提供)