3月15日(金)午後1時~3時、つくば市天久保のBARKスタジオで、DVD上映会「仙太郎おじさん!貴方は確かにそこにいた 蘇るハンセン病患者とその遺族」を開催する。
このDVDは、木村真三さん(獨協医科大学准教授)が国立ハンセン病資料館の黒尾部長に招待された際、その展示資料の中に自分の遺族を想起する資料を見つけたことから始まる。木村家の中でも仙太郎大おじさんの存在は封印されたものだった。記憶をたどることを通して仙太郎大おじさんの存在を尊厳あるものとすることは、ハンセン病政策をたどり、封印してきた事実を解き明かすものとなる。
木村さんは福島原発事故の3日後に福島県に入り、放射能被害の実態を調査した模様が「ETV特集 ネットワークでつくる放射能汚染地図」として放送され大きな反響を呼んだ。現在福島に移住し、放射能汚染や住民の健康調査などに取り組み、人々の声に耳を傾けている。
主催者の市民グループ「Place for life-命を守る」は、今も続くハンセン病患者への偏見や差別は原発被害者やコロナ感染においての偏見や差別に通じるものがあるように感じ、ポストコロナの時代だからこそ、ハンセン病の記憶をしっかり未来につなぎ、全ての命を考える機会となってほしいと願い上映会を企画した。
愛媛県鬼北町出身の木村さんは、祖母の遺品のはがきからハンセン病患者だった大叔父の仙太郎さんのことを知り、親族として生きた証しを探し出そうと各地の療養所を訪ね歩いた。
木村さんの想いに呼応して、 仙太郎さんが入所していた長島愛生園(岡山県)の資料開示協力があり、重監房資料館部長の黒尾和久さんらの尽力て記録DVDが制作されました。
「官民一体となった厳しい強制収容が差別や偏見を助長した実態を、この作品を通して知ってほしい」との願いの詰まったドキュメンタリー映像。