木曜日, 5月 16, 2024
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平成最後の大会は10月6日 土浦全国花火競技大会

【谷島英里子】第87回土浦全国花火競技大会実行委員会(会長・中川清市長)は22日、市内で会議を開き、今年度の大会を10月6日(土)に学園大橋付近の桜川畔で開催することを正式決定した。 会議には土浦警察署や公共交通機関の関係者、地元区長らが出席した。中川会長は「平成最後の大きな節目の年だと思っている。すばらしい花火大会で終わらせたい」と話し、「安心安全な大会運営に努め、夢と感動を与える大会にしていきたい」と述べた。 実行委によると、花火は午後6時から約2時間30分、2万発を打ち上げる。競技種目はスターマイン、10号玉、創造花火の3部門あり、全国の花火師が腕と創意を競う。中盤で打ち上がる大会名物の横幅500mに及ぶ「ワイドスターマイン土浦花火づくし」(主催者提供花火)は約2100発が9カ所から打ち上げられ、夜空一面を鮮やかに彩る。昨年は約75万人の観客があった。 花火大会は1925(大正14)年、文京町の神龍寺住職が霞ケ浦海軍航空隊殉職者の慰霊と、関東大震災後の不況で疲弊した土浦の経済を活性化しようと、私財を投じて開催したのが始まり。

地域密着ケンニイバンド 1stアルバムでつくばの魅力を熱唱

【谷島英里子】つくばを中心に活動するバンドグループ「地域密着ケンニイバンド」が、ファーストアルバム「WE LOVE TSUKUBA」を発売した。発売を記念して、4月21日、つくば市大角豆のライブハウス、PARKDINER(パークダイナー)でライブを開催した。 地元をこよなく愛するボーカル&ギター担当の「ケンニイ」ことリーダーの中山健二さんを中心に、県内で精力的に活動する。中山さんはつくばで生まれ育ち、自然や人の温かさに触れ、年を重ねるにつれて、つくばの魅力を歌で発信したいと、2013年にギター「セキトウ」、ベース「ナカヤン」、ドラム「サトム」とともに同バンドを結成した。 ライブは、アルバムの収録順に「つくばスタイル」でスタートし、ケンニイさんがかすみがうらマラソンを走った経験から作曲した「カスミガウララン」や、つくばで開催しているイベント「食と酒 東北祭り」のテーマソング「東北の酒」などを熱唱した。メンバー紹介後、古くからつくばに住む人と移住をしてきた人とのそれぞれの気持ちを表現した曲「愛してるつくば」が流れると、会場の熱気は最高潮に達して大合唱となった。   アンコールは甘く切ない夏の思い出を歌った「グッバイ阿字ヶ浦」、つくばエクスプレスの秋葉原駅からつくば駅に向かう車内で家路を急ぐ気持ちを表現した「終点つくば」で締めくくった。 ステージを終えたケンニイさんは「感謝しかありません。これからもつくばの曲を書いていきたい」とコメントした。 ファーストアルバム「WE LOVE TSUKUBA」はMUSIC PLANTつくば店で購入できる。    

七十二候を刻む 篆刻家 宮部紫邦さん 土浦

【谷島英里子】土浦市在住の篆刻(てんこく)家、宮部紫邦さん(85)の個展「七十二候(しちじゅうにこう)・篆刻展(前期)」が25日から同市大和町のアルカス土浦1階、市民ギャラリーで開かれている。30日まで。 水戸市出身、30代より篆刻を始めた。知丈印社を主宰し日本の篆刻史に名を刻む松丸東魚(1901-75)や加藤紫翆(1894-1984)の元で学び、40代で独立。現在は県内を中心に篆刻教室の講師を務めるほか、教育習字普及連盟(東京都)検定委員長を担う。 個展は石に文字を彫る篆刻の世界を知ってもらおうと開いた。季節を表す二十四節気をほぼ5日ごとに示した七十二候を題材に、一つの候ずつ解説を付けて展示している。2010年ごろから制作を続けてきたという。 霞がたなびき始めるという意味で、初春の2月23~27日ごろに当たる「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」や、冬ごもりの虫が出てくるという意味で3月5~9日ごろに相当する「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」などの短文が並び、赤色が際立ち、迫力が感じられる。 前期展と後期展(9月26日~30日)に36点ずつを展示する。入場無料。開館時間は午前10時~午後6時(最終日は4時まで)。問い合わせは宮部さん(電話029・822・8312)まで。

元気いっぱい165点 中城天満宮で書道展 土浦

【谷島英里子】土浦市中央、中城天満宮の第87回奉納選書会(中城天満宮奉賛会主催)に入賞した小学生らの作品165点が、同境内や隣接のまちかど蔵大徳、中城通り商店街に展示されている。 同天満宮は学問の神として親しまれている菅原道真がまつられ、毎年4月25日の例祭に合わせて書道展が開かれている。5月6日まで。 今年は市内の小学生などから計1545点の応募があった。上位入賞作品の表彰式が21日、土浦市中央1丁目の料亭、霞月楼で行われ、市長賞や土浦商工会議所会頭賞、市議会議長賞、市教育長賞に選ばれた小学生15人一人ひとりに表彰状と記念品が手渡された。 市長賞に選ばれた下高津小1年、坂部詩音さん(7)は、半紙いっぱいに力強く今年の干支(えと)「いぬ」と書いた。坂部さんは「元気な気持ちを表した。賞をとれてうれしいので今後も書道を頑張りたい」と話していた。 審査員で書家の平田洋香さんは「素晴らしい作品ばかりだった。墨がいっぱい入り、筆の運びがおおらかな書を入賞作品に選んだ」と講評した。 上位入賞者は以下の15人(敬称略)。 ●土浦市長賞=下高津小1年 坂部詩音▽都和小4年 大関このは▽土浦小6年 牧野朱莉 ●土浦商工会議所会頭賞=荒川沖小2年 西ざわいつき▽上大津東小3年 大嶋乃々華▽都和南小4年 寺坂芽依 ●土浦市議会議長賞=都和南小1年 てらさかゆめ▽土浦小5年 大久保あかり▽上大津東小6年 飯田亜侑梨 ●土浦市教育長賞=土浦小1年 石いみ空▽真鍋小2年 いな川ひびき▽土浦二小3年 大場心和▽東小4年 吉原百花▽荒川沖小5年 西沢佑亮▽土浦2小6年 瀬島美咲

スタジオ増設しリニューアル スポーツクラブNAC 土浦

【谷島英里子】土浦市真鍋6丁目のスポーツクラブNAC(ナック)がリニューアルオープンした。健康増進や友達作りなどを目的に人気が高まるエクササイズ用のスタジオを新たに増設した。 新スタジオは、外側がガラス張りになり屋外が見渡せて、太陽の光を浴びながら開放的な気分で体を動かせる。運動プログラムに、リンパの流れをスムーズにする「リンパコンディショニング」や、横になりながら筋トレする「ストレッチポール」などを取り入れ充実させている。 施設内には25m温水プール、トレーニングジム、スタジオ、バスルーム、体育館もあり、さまざまなスポーツが楽しめる。 NACの鶴田敏之課長は「アットホームな雰囲気なので、楽しく運動ができます。なんでも相談して下さい」と話している。 ◆4月限定で入会金(5400円)と月会費1カ月間分が無料となるキャンペーンを実施中。開館日時は火~金曜午前11時~午後11時。土曜午前11時~午後10時。日曜午前11時~午後8時。月曜定休。問い合わせはNAC(電話029・826・4727)まで。

新入生、スクエアダンスで親交深める 筑波学院大

【谷島英里子】筑波学院大学(つくば市吾妻)で6日、新入生向けのオリエンテーションが開かれ、4組8人で軽快な音楽にのせて踊るスクエアダンスで親交を深めた。 新入生同士が積極的に交流し親睦を深めてもらおうと4年前から開催している。日本スクエアダンス協会と筑波スクエアダンスクラブが指導した。 軽快なウエスタン音楽にのせて踊る米国発祥のフォークダンスの一つ。4組のカップルが正方形を作り、指揮者(コーラー)の指示に従って一斉に手や足の動きを変える。 新入生たちはグループに分かれてカップルになり、手をつなぎながらお辞儀をしたり、横並びで歩いたりとダンスを楽しんだ。 参加したモンゴル出身の留学生、ミャガマル・ダワーさん(18)は「初めての経験だったので少し難しかったけれど、皆と仲良くできたことがうれしく、楽しかった」と話していた。

もし公演中に火災が起きたら… 観客参加し避難訓練 つくばカピオ

【谷島英里子】コンサートの最中に火災が発生したことを想定した避難訓練が27日、つくば市竹園のつくばカピオで行われた。カピオを管理するつくば文化振興財団が職員と観客の防災意識向上を目的に初めて企画した。公募の176人が参加し、同市消防音楽隊が出演協力した。 医務室からの出火を想定した。訓練ではコンサート中盤に火災報知器が作動し、職員がその場で待機するよう指示を出しつつ、ほかの職員らが館内の状況を確認。「1階で火災が発生しました」と状況を説明してから、出口ドア付近に立って屋外に誘導。残っている人がいないことを確認して訓練が終わった。観客はスタッフの指示に従って終始落ち着いた様子だった。 市消防本部予防広報課の苅部明夫課長は「観客はステージを見るために前を向いているので避難場所は分からない。スタッフの誘導が大切になるので、避難や誘導を呼び掛ける声は大きくしっかり出してほしい」と話した。山田和穂館長は「観客を入れた訓練は初めてだったので緊張感があった。改めて人が集まったときの動きを確認して今後につなげたい」と話した。 訓練通し考えるきっかけに 【富永みくに】消防音楽隊による3曲目の演奏が終わった直後、けたたましく非常ベルが鳴り、火災が発生したことが放送で告げられた。訓練だと分かっていたこともあり、会場内は落ち着き払っていた。「これってうその火事でしょ?」そんな子どもたちの声が場内に響く。その後もパニック状態に陥ることなく、参加者全員がスムーズに屋外に移動した。 このようなエピソードを語ると「避難訓練は意味がない」と思われるかも知れない。しかし、参加者の声を聞いてみると「楽しい行事の時に災害が起きたらどう行動すれば良いか考えるきっかけになった」「子どもたちは学校で避難訓練があるが、私たち(主婦)にはないので良い経験になった」との声が多数聞かれた。 普段の生活の中で「もしも今、災害が起きたら…」と、考える習慣を持たせるのが避難訓練の最大の意義である。コンサート会場や映画館などで、まず席についた時、天井を見上げて「もしもこれが落ちてきたらどうするか」、周囲を見渡して「火事になったらどこから逃げるか」と、1分でも2分でもいいから考える。こうするだけでも、実際に災害が起きた時の初動は違ってくるのではないだろうか。 「どこが出火場所なのかの説明がなかった」「ステージ上の消防隊員が誘導してくれなかった」などの声も聞かれ、確かに気になる点は多々あった。しかし、参加者の多くが「災害対応」という良い習慣を手土産として持ち帰った、貴重な訓練になったと思う。改善すべき点は改善しつつ、こうした訓練が今後も継続されることを願っている。  

2カ国語の消防車出動 つくば、全国初

【谷島英里子】つくば市消防本部は、火災や災害などの情報を日本語と英語で広報する消防車を全国で初めて導入した。火災、大雨、竜巻、地震警報や注意報などあらかじめ収録された10種類の音声を2カ国語で繰り返し放送することができる。 市内には外国籍の住民が多く、国際会議も数多く開かれているなどから、ポンプ車と救助工作車の2台に導入した。昨年12月から実際の活動に使われていて、今月16日に一般公開した。 警報や注意報などが発令された際、パトロールしたり、火災や災害発生時に出動して広報するほか、春と秋の火災予防運動に役立てる。現在、中央消防署が管轄する中心地区や研究学園地区、豊里地区と、茎崎分署が管轄する茎崎地区などをパトロールしているという。 市消防本部警防課の鈴木康司救助係長は「つくばには外国人が多いので情報難民を出さないようにと消防士らで考えた。2020年には東京オリンピック・パラリンピックもあるので、ほかの消防本部にも広がれば」と話していた。 ▼音声の一部は 「こちらは消防本部です。ただ今、火災警報が発令中です。火の取り扱いには十分注意してください」 「This is an announcement from Tsukuba Fire Department. "Fire Alret"has been announced,please be careful when using the fire」

第1期土浦ブランドに18品認定

【谷島英里子】土浦市が今年新たに創設した「土浦ブランド」に、レンコンやワカサギを使った加工品など18品が認定された。 24日、土浦市大和町のアルカス土浦で第1期の認定式が開かれ、中川清市長が、企業や団体の代表者に認定証を手渡した。中川市長は「市内外に(認定品の)魅力を発信して地域活性化につなげたい」と期待を込めた。 地元産品をもっとPRしようと、2月1日~3月2日に土浦ならではこだわりのある農水産物や加工品、料理などを募集した。21品の応募があり、有識者らでつくる「土浦ブランドアッププロジェクト推進協議会」が独自性や品質などを選考基準に審査した結果、18品が選ばれた。 認定品は「土浦ブランド」のマークが使用でき自社商品の宣伝などに活用できるほか、市のふるさと納税の返礼品やシティプロモーション(市の広報活動)などでも優先的に活用される。認定期間は2年間。 18品は次の通り。 ▽土浦農業協同組合の「れんこん」 ▽飯村畜産の「つくば山麓 飯村牛」(牛肉) ▽土浦市農業公社の「土浦産常陸秋そば」(そば粉) ▽武井れんこん農園の「武井れんこん農園のれんこん」 ▽常磐商店の「霞ケ浦産 白魚煮干」 ▽田中屋川魚店の「小えび佃煮」 ▽佐藤畜産の「佐藤畜産の極選豚」(豚肉) ▽柴沼醤油醸造の「紫峰」(しょう油) ▽小松屋食品の「わかさぎのコンフィ」 ▽レストラン中台の「幻の飯村牛ビーフシチューカレー」 ▽JA土浦女性部加工部会の「亀城味噌」 ▽久月総本店の「霞ケ浦帆引きれんこん物語」(洋菓子) ▽土浦鈴木屋の「土浦常名の里の純米大吟醸」 ▽志ち乃の「栗どら」(どら焼き) ▽前島製菓の「九万五千石」(かりんとう) ▽高月堂の「霞浦の恵み」(クッキー) ▽瀧田興業の「瀧田蕎麦」(乾麺) ▽創作和菓子すぎやまの「蓮根カレーパイ」

神立駅東西自由通路 23日開通、駅舎は24日から

【谷島英里子】JR常磐線神立駅の東西を結ぶ自由通路が23日午後1時過ぎ開通する。橋上駅舎の一部は24日から利用できるようになる。 土浦市とかすみがうら市でつくる一部事務組合が2016年10月から工事を進めてきた。開通により、駅利用者の利便性が向上し、歩行者の動線や交流拠点の強化などが期待されている。駅舎と自由通路全体の供用開始は19年冬ごろの見込み。 土浦・かすみがうら土地区画整理一部事務組合によると、東西自由通路は長さ40m、幅6m。20人乗りのエレベーターやトイレのほか、西口1階に防犯ステーション「まちばん」を設置した。 駅舎は鉄骨2階建て、面積950㎡。屋根は霞ケ浦の帆引き船をイメージした。構内には自動改札5台、券売機3台、執務室、店舗、11人乗りのエレベーター2基、トイレなどを備える。 23日午後1時から開通式が開かれ、同事務組合管理者の中川清土浦市長、副管理者の坪井透かすみがうら市長らが出席し、テープカットなどを実施する。式典後は地元の神立商工振興会による開通イベントが催される。

ビル解体工事の足場倒壊 強風影響か 土浦

【速報・谷島英里子】22日午前5時20分ごろ、土浦市大手町で、4階建てビルの解体工事現場の足場が崩れて、囲っていたパネルが落下した。土浦署によると、強風の影響とみられ、けが人の情報は入っていないという。 近くの住民から110番通報があり、警察が駆け付けたところ、組まれていた足場が崩れてアルミ製のパネルなどが落下していたという。 土浦高架道、県道土浦境線の一部が一時通行止めとなった。水戸地方気象台によると、市内では午前6時11分に17.9mの最大瞬間風速を観測している。

二つの花火、先祖たちの思いたどる 土浦市立博物館で特別展

【谷島英里子】土浦市立博物館(同市中央1丁目)で17日、市が誇る「土浦全国花火競技大会」と「からかさ万灯」の二つの花火の歴史をたどる特別展「花火と土浦Ⅱ―祈る心・競う技」が始まった。花火の起源や技術の進展、花火筒やから傘の実物、資料など約170点を展示している。 7月で開館30周年となることを記念した特別展。花火競技大会は、神龍寺(同市文京町)の住職・秋山梅峯(ばいほう)が、1925年に霞ケ浦海軍航空隊の殉職者の慰霊と関東大震災後の地元商店街の復興をしようと私財を投じたのが始まり。 土浦火工を営み、戦後の土浦の花火の再開と花火技術の発展に寄与した北島義一の業績をはじめ、花火配合帳、大会プログラム、トロフィー、花火筒などの数々が展示されている。競技大会の先駆けとなった県西の境町や笠間稲荷神社の大正時代から残る写真や帳簿も公開されている。 雨乞いの神事として同市大畑の鷲神社で江戸中期ごろから続く国選択・県指定無形民俗文化財のからかさ万灯は、綱火に火が走って着火すると、から傘から火の粉が滝のように降り注ぐ。この仕組みを実物大(直径5m、高さ6m)で紹介。雨乞いばやしの太鼓や提灯、半てんも展示した。 からかさ万灯保存会会長の井坂次男さん(80)は「当時、新治地区は干ばつが続き、先祖たちは苦労した。花火がきれいというだけでなく、雨が欲しかったという先祖たちの思いも知ってほしい」と話す。同館の木塚久仁子学芸員は「伝統的な二つの花火の歴史を存分に楽しんでいただきたい」と話した。 ◆5月6日まで。入館料は一般105円、小中高生50円。午前9時~午後4時30分。月曜休館。今年の第87回土浦全国花火競技大会の招待券が6組(1組2人)に抽選で当たるスタンプラリーも同時開催している。問い合わせは同館(電話029・824・2928)

【震災7年】犠牲者に黙とう 土浦市立図書館

【谷島英里子】東日本大震災から丸7年が経過した11日、土浦市立図書館(同市大和町)では地震発生時刻の午後2時46分に合わせ、職員や市民らが黙とうし、犠牲者に哀悼の意を表し復興を願った。 同図書館では震災7年に合わせて1日から、2階に企画コーナーを設け、震災関連図書展示」を15日まで行っている。11日は訪れた多くの利用者が手に取っていた。 同展は震災の記憶を伝え続けようと震災翌年の2012年3月から毎年行っているもの。被災者や病院の体験記録、写真集、備えや避難など防災に関する書籍38冊を並べた。子どもたちにも伝わるようにと震災関連の児童書も展示してある。 館長の入沢弘子さんは「本を通じて正しい情報を知っていただき、震災の記憶や経験を共有できれば」と話していた。 同市では、住宅3棟が全壊、43棟が半壊、3060棟が一部崩壊したなどの被害があったほか、断水などが長引く被害があった。

平安時代にタイムスリップ 「ひな人形になったよう」 土浦

【谷島英里子】平安貴族の正装とされる女性の十二単(ひとえ)と男性の束帯(そくたい)の着付けを実演するひな祭りのイベントが3日、土浦市桜町のすがた美容室で行われ、みやびな世界に包まれた。 衣紋者(えもんじゃ)と呼ばれる特別な技術を持つ着付けの木村恵子さんらが、来場者の目の前で、五衣(いつつぎぬ)、上着、唐衣(からぎぬ)、裳(も)まで、衣を一枚一枚重ねていく様子を披露した。 体験した埼玉県の藤野紀子さん(61)は「タイムスリップしたような気分。ひな人形になったようでうれしい」。千葉県の神保弘さん(41)「ずっしりとした重量感があった。ちょうどひな祭りの3日に着ることができて感無量です」と話していた。 木村さんは、歴史ある土浦で和文化を継承したいと、毎回、一般から参加を募って無料で体験会を開いている。今回の十二単と束帯の体験のほか、5歳になるころ健やかな成長を祈って行われる「着袴(ちゃっこ)の儀」、平安時代の成人式「着裳(ちゃくも)の儀」と「加冠(かかん)の儀」の着装実演も行っている。

観客200人募集し避難訓練 つくばカピオで27日

【谷島英里子】コンサート中に火災が発生した―と想定した「避難訓練コンサート」が27日、つくば市竹園のつくばカピオホールで実施される。観客200人を募集し、演奏者やスタッフと一緒に避難する。観客が参加する避難訓練は同施設で初めて。 カピオを管理するつくば文化振興財団が実施する。スタッフの危機管理対応能力の向上と、観客にも災害時の心構えや行動を考えてもらうことが目的。同財団によると、今回は火災を想定するが、大地震や弾道ミサイルの落下・通過に伴う全国瞬時警報システム(Jアラート)など緊急事態にも役立てたいという。 訓練は、つくば市消防音楽隊=メモ=のコンサート中に火災が発生したという想定。演奏が中断され、観客はスタッフの誘導に従い、屋外に避難する。その後ホールに戻り、消防の講話を挟んで演奏が再開される。コンサート終了後には水消火器や煙体験なども行う。 参加費無料。2日時点ですでに約150人の申し込みがあるという。参加申し込みは、つくばカピオの窓口かファクス029・851・2851。問い合わせは電話029・851・2886まで。 ※メモ 【つくば市消防音楽隊】1990年結成、隊員31人。火災予防の普及と消防隊員の士気の高揚、市民に愛され親しまれる音楽隊を目指し、市内のイベントに出演している。

「すごろく」で筑波山の自然知って 環境マイスターの会 3月4日、BiVi

【谷島英里子】子どもたちに遊びながら筑波山の自然を学んでもらいたいと、市民団体「つくば市環境マイスターの会」が3月4日、同市吾妻のBiViつくば2階交流サロンで「筑波山すごろくゲーム」を開催する。 同会は、地域の環境教育や環境保全活動のリーダー的役割を担う「環境マイスター」の有志による団体。メンバーはつくば市と筑波大学が実施した「つくば市環境マイスター育成事業」で、4年間の認定課題を経て1級に認定された。2015年から市民向けに環境教育などの活動を行っている。 すごろくはメンバーが考案した。2~4人のチームになり筑波山の自然や地理、歴史などのクイズに答えながらコマを進めて競う。筑波山の標高や山頂付近で多く見られる樹木などがクイズに出題される。3月4日は優勝と準優勝のチームに筑波山に関する本や資料を贈呈する。参加者全員に粗品のプレゼントもある。 同会事務局の後藤美千代さんは「毎日見ている筑波山ですが、知らないことも多いはず。遊びを通して学んでほしい」と話す。 ◆開催時間は午後1時30分~3時30分。参加費無料。対象は小学生。定員は30人。申し込みはメール298meister@gmail.com 詳しくは同会ホームページで。

筑波山で梅まつり開幕 土日曜は観光大使がお出迎え

【谷島英里子】筑波山中腹(つくば市沼田)の筑波山梅林で14日、筑波山に春の訪れを告げる「第45回筑波山梅まつり」が開幕した。梅林全体の開花状況は2分咲き(13日現在)という。3月21日まで。 4.5haの園内には約1000本の梅があり、200本ほどある紅梅は2分咲き、800本ほどの白梅はほぼつぼみだ。 梅林最上部の「展望あずまや」からは眼下に梅林全体を見渡せ、山麓の田園風景や学園都市の街並みのほか、天候に恵まれれば、都内の高層ビルや富士山も見られるという。 まつり期間中、筑波山とつくば市内の各店舗で、梅を使用した期間限定メニュー「梅食(うめ~しょく)」の提供のほか、毎週土、日曜日はつくば観光大使のお出迎えもある。 問い合わせは同まつり実行委員会(事務局=つくば観光コンベンション協会、電話029・869・8333)まで。   絵解き 筑波山梅林の梅=つくば市沼田

「土浦ブランド」認定へ 自慢の一品を募集

【谷島英里子】土浦市の農林水産物や加工品を活用して市内外に魅力をもっとPRしようと、同市は新たに「土浦ブランド」を創設する。土浦ならではのこだわりのある農林水産物、加工品、料理、レシピなどを認定する。3月2日まで、自慢の一品を募集している。 国の地方創生推進交付金を活用した土浦ブランドアッププロジェクト推進事業の一環で取り組む。①土づくりにこだわっていたり、地域の伝統を守っているなど、自慢できる市産の農林水産物や加工品②ここだけの料理や地元ならではの調理法など、市産の農林水産物を使った料理やレシピ③土浦の歴史の中で生まれた食文化や伝統食品、多くの市民に愛されている和菓子や洋菓子など、歴史や物語がある食品—の三つの分類で認定する。 土浦ならではの素材や技法で生産されているか、アイデアやこだわりがあるか、土浦にちなんだ伝承、物語、エピソードがあるか、市のブランド力を向上させることができるか、高い品質があり、安全・安心で環境に配慮して生産されているかなどを審査する。 認定品は「土浦ブランドシンボルマーク」を使用でき自社商品の宣伝などに活用できるほか、市のふるさと納税の返礼品やシティプロモーション(市の広報活動)などでも優先的に活用される。認定期間は2年間。 第1回目として市は、土浦ブランドの申請を3月2日まで募集している。市農林水産課によると、5~10件程度の認定を想定しているという。 ▽応募資格は、市内に事業所があり、生産、製造、加工、販売などを行う個人や法人で、市内での購入か飲食が可能なもの▽応募方法は所定の認定申請書に必要事項を記入の上、市農林水産課に持参か郵送、ファクス、または電子メールで申請する。ただし1申請者1件に限る。 問い合わせは市農林水産課内の土浦ブランドアッププロジェクト推進協議会事務局(電話029・826・1111)まで。

5cm四方の“世界” 渡辺のり子さん、土浦で個展

【谷島英里子】5cm四方の箱に小物を入れて“世界”を作る、つくば市のアーティスト渡辺のり子さん(29)の個展「長い旅行の断面図」が土浦市中央1丁目のギャラリー「がばん クリエイティブルーム」で開かれている。 発砲スチロール製の箱の中に、おもちゃ、クギ、綿、ロウソク、キーホルダーなどの小物を入れて、一つの世界を作っている。 作品のひとつ「夜の噴水公園」は、鳥のブローチと石とくぎを組み合わせた。紺色に塗られた箱の中に、外灯に見立てたくぎが立てられ、2羽の鳥が池に浮かんでいる。 渡辺さんは筑波大学芸術専門学群卒。学生のころ、箱のアーティストとして知られる米国のジョゼフ・コーネルの作品と出合い、2009年ごろから箱に小物を入れた作品の制作を始めた。11年から土浦市内にある劇団「百景社」で舞台美術を担当しながら、現在までに計300箱を制作した。今年度で退団し、アーティスト活動に専念する。劇団員として最後の個展だ。 渡辺さんは「一箱一箱まったく中身の違う作品を見ることによって、見る人を小さな世界への旅へと導いてくれると思う」と話している。 展示期間は11日と16~25日。開館時間は午前10時~午後6時まで。入場無料。 ◆ワークショップ「掌(てのひら)サイズの世界作り」を17日開催する。時間は午後1~4時まで。予約不要。参加費500円。箱に入れたい小物を持参して作ることもできる。問い合わせは百景社の根岸さん(電話029・896・3099)まで。

土浦の雛まつり開幕 干支のいぬテーマに創作雛も

【谷島英里子】「土浦の雛(ひな)まつり」が4日、土浦市中央1丁目の土浦まちかど蔵「大徳」「野村」会場を中心に市内134店舗で始まった。大徳では土浦の商家に伝わる明治時代のひな人形の展示や干支(えと)の戌(いぬ)をテーマにした手作りの人形がお目見えした。期間は3月3日まで。 大徳では「花咲じいさん」と「ワンちゃん大集合」と題した創作雛が所狭しと飾られた。7段のひな階段には、干支のいぬの顔を施した創作ひなが展示されるなどユニークな作品もあった。 参加店にはつるし雛や創作雛が展示されている。今年も一部店舗でお茶やお菓子のサービス、和服来場者へのプレゼントがある。協賛店のスタンプラリーもあり、土浦駅前通り、中城通り、本町通り、亀城公園周辺の4エリアの店舗でスタンプを集めて応募すると抽選で景品をプレゼントする企画もある。 問い合わせは主催の市観光協会(電話029・824・2810)まで。

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