月曜日, 2月 6, 2023
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鈴木萬里子 -検索結果

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200種の花ハス見頃 土浦 霞ケ浦総合公園

【鈴木萬里子】土浦市大岩田の霞ケ浦総合公園・水生植物園内の花蓮園で白、紅、桃、黄色の花ハス約200種類が見頃を迎えている。ハスの花は夜明けとともに咲き出し、午前7~9時頃に満開となり、その後閉じてしまう。開花も4日間だけと短い。開花の瞬間を逃さないように、カメラ愛好者や早朝散歩の市民らが多く訪れている。 ハスは極楽浄土に咲く花とされ日本人になじみのある花の1つ。土浦はレンコン(ハスの茎)生産量日本一を誇ることから、園内には土浦在来の花も多く見られる。 花蓮園には、種類ごとに分けて池に植えられた約60品種と、たるの容器で栽培されている約140品種の計約200品種の花が咲く。例年は6月下旬に咲き始め7月下旬から8月にかけて最盛期を迎える。今年は6月中旬に開き始め、7月中旬の今が最盛期だという。 土浦市の男性(80)は「今年の来園は6月から今日で6度目。異常気象のせいか今年の花は昨年に比べて少ないし、勢いがないような気がする」と話していた。 花蓮園は土浦市建設部公園街路課が管理している。ハス池の水は霞ケ浦の水を引き込み、オランダ型風車でろ過し、水生園の小風車で霞ケ浦の水を再び混ぜて使っている。ただし今年はポンプの故障で井戸水を使っているそうで、担当職員の萩島徹さんは「水の違いが花に影響しているのかもしれない」と話していた。 22日 はす博士の解説会 同園では22日(日)午前7時から、第2回「はす博士の解説会」が開かれる。同市公園管理アドバイザーで元日本花蓮協会学術研究主幹の香取正人さんがハスとスイレンの違いや、花ハスの花の咲き方、花色による分類などについて、実際の花を見ながら解説する。第1回の7月8日は都合により中止となった。22日も中止となる場合もあるので、心配な人は問い合わせてほしいそうだ。萩島さんは「花ハスの品種が多い水生園に、是非足を運んで実際の花を見てください」と呼び掛けている。 ◆問い合わせは同市公園街路課公園緑地係・萩島さん(電話029・826・1111内線2258)。平日のみ。

生演奏でランチ楽しむ 筑波学院大 仏料理店

【鈴木萬里子】筑波学院大学(つくば市吾妻)の学生食堂を運営するフランス料理店「カフェ・ド・グルマン」で13日、食事代だけで楽しめるランチタイム・コンサートが開かれた。 同店は一般客も利用できる。コンサート開催を知った市民が詰めかけ、正午と1時の2ステージとも客席60席が満席となった。来場者は美しい音色とおいしい料理に酔いしれた。 出演は、地元出身の演奏家3人が今年結成したトリオ「アンサンブル・リオ」。ギタリストの稗田隼人さん(26)を中心に、バイオリンとビオラ奏者の高辻瑤子さん(22)、フルート奏者の森千織さん(22)で構成されている。 演奏はロッシーニ作曲オペラ「セビリアの理髪師」から始まった。オペラ用の楽曲を稗田さんがギター・バイオリン、フルート用に編曲した。2曲目は稗田さんのオリジナル曲「旅」で、サンバの軽快なリズムと旋律が心地よい曲。稗田さんは「旅に出たくなる曲をと思い作曲した」と話した。2ステージで計11曲を演奏し、会場から盛んな拍手が送られた。 同市の40代の女性2人は「感動した。食事を忘れて聴き入ってしまった」「ぜいたくな時間を過ごせた」と話した。高校2年の孫を連れた70代の女性は「トリオに合わせた編曲が良い。オリジナルの曲が多いのも珍しい。ギター、バイオリン、フルートの組み合わせは珍しいが上手くいっていると思う」と話していた。 稗田さんは「食事を取りながら音楽を聴くのはぜいたくな時間だと思う。こういう時間を提供することを続けていきたい」と話した。森さんは「いつもは舞台での演奏だが、今回は楽しい雰囲気で演奏できて良かった」と話していた。 オーナーシェフの内田十九二さんは「プロの演奏は初めて。退出自由で気楽に聞いてほしいと企画した。つくばの中心地は寂しくなる一方だが、楽しい企画が増えて人が集う街になってほしい」と話していた。

福島の被災者と市民が「改訂防災ハンドブック」発行 つくば

【鈴木萬里子】東日本大震災で被災し福島県南相馬市からつくば市に避難してきた須江多恵子さん(69)の被災体験をもとに、つくば市下広岡で多世代交流の家「たのし家(や)」を運営する市民団体「たのし家クラブ」(犬丸久美子代表)がこのほど「改訂版たのし家 防災ハンドブック」(A4判カラー、43㌻、400円)を発行した。 常温保存可能な乾物や漬け物など古くから伝わる日本の常備食材が非常時の防災食になるという須江さんの考えを基本に、「乾物でつくる五目ちらしずし」「サバの缶詰と豆のカレー」など、乾物や缶詰をおいしくアレンジした非常食や保存食の作り方などを紹介している。 非常時の心得、非常食の備蓄、非常食レシピ、被災体験などで構成している。防災バックの必携品の写真、常温保存できる食材表、非常時のコメの炊き方、備蓄品で作る料理レシピなどを網羅している。常温保存できる食材で災害時でも作れる「心を和ませる、おいしい食事」をモットーに、レシピは初心者でも簡単に作れるように工夫されている。 2015年に作成した防災ハンドブックを、今年3月に再編集し全ページをカラーにした。イラストが主だった初版に比べ写真を多く用いて、より分かりやすく、より見やすくしたのが特徴だ。 たのし家は12年6月に犬丸さんを中心に設立された。地域の人々が集い、体操やミニ講習を開催している「ふれあいサロン」のほか、手作りお菓子のティータイム、茶話会、趣味の講座などを開催しており、楽しいひと時を過ごすことが出来る。 ハンドブック誕生のきっかけは、須江さんがふれあいサロンに参加し繋がりができたこと。須江さんの被災体験から防災を学び、非常時の食事を考えるきっかけになった。 改定版は須江さん、犬丸さんなど編集委員8人が、初版のレシピを見直し、試作品を作り、月1回の昼食会で試食してもらい、意見を取り入れて、食味を改良するなどして完成した。 「ここで皆さんと巡り合ったことが幸せ。自分を生かしていけることに感謝している。きっかけは私だが、冊子はみんなの力を合わせて出来た」と須江さんは当時を振り返る。犬丸さんは「料理上手な人、冊子作りのノウハウを持っている人など、いろいろな人の力を合わせて出版にこぎつけることが出来た」と話した。 仲間の絆から生まれたこの冊子を「非常時の備えを日頃の食卓から始めませんか」と編集委員らは訴えている。 ◆購入希望者は犬丸さん(電話090・4226・6957、メール:tanoshiya.tsukuba@gmail.com)へ。  

学生ら夏のイベント企画 筑波学院大で七夕祭り

【鈴木萬里子】筑波学院大学(つくば市吾妻)で5日夕方「七夕祭り」が開かれた。クラブやサークルなどが体育館1、2階に射的、パズル、駄菓子すくいなど9つのブースを出した。6つ以上のブースを回ると豪華賞品が当たるスタンプラリーも催された。 学生団体「学友会」(寺門達輝会長)と、15団体で構成するクラブ・サークル連合会(田村拓也会長)が主催した。前年度末に行われた学生生活アンケートで「学生のイベントが少ない」という声が出たことから、「まだ無い夏の学生イベントを作ろう」と学生4人が企画し、4月中旬から各クラブやサークルに参加募集をするなど準備を進めてきた。 映像研究同好会のキャラクター「みかんマン」を、7分間の映像の中でいくつ見つけられるかを競うユニークなブースもあった。 3日来日し、同大で約1週間、短期研修をしている台湾・中華大学の学生も七夕祭りに参加した。射的に挑戦した鄭心慈さんは「台湾の夜市でも射的はあるが、今回初めてやった。とても面白かった」と話し、最高得点300点の的を撃ち落として笑顔だった。 祭りが最高潮に達した頃、同大で学生食堂を運営するフランス料理店「グルマン」(内田十九二オーナー)から唐揚げとピザ100人分の差し入れがあり、学生らはたくさんあった皿をすぐに平らげた。 スタンプラリー抽選会ではディズニーペアチケット、腹筋ベルト、ロボット掃除機、多機能アロマ、扇風機などの豪華な景品が出され、会場は大盛り上がりだった。 参加者の投票で決まる一番楽しめた団体にはジャグリングサークル Farce(ファルス)が選ばれた。 イベントの中心となって活動した学友会の寺門会長は「準備が大変だったので、実現出来て良かった」と振り返り、連合会の田村会長は「メンバーの4人はほかにもいろいろな役を抱えているのに、この企画にも熱心に参加してくれた」と、仲間への感謝を述べた。

日本語学ぶ台湾の大学生 筑波学院大で短期研修

【鈴木萬里子】台湾の中華大学で日本語を専攻する学生13人が3日来日し、筑波学院大学(つくば市吾妻)で同大の学生と一緒に授業を受けたり、華道や茶道を体験するなど、10日まで約1週間の短期研修をしている。 大学間の協定に基づき海外の大学でも単位を取得できる国際交流プログラムで、中華大とは相互に学生が行き来し7日間前後の短期研修を実施している。台湾のほか中国、韓国、オーストラリア、インドネシアの6大学と協定を締結している。 13人は、つくばに到着した3日夕方、学院大の学生団体、学友会が主催した歓迎会で出迎えを受けた。中華大2年の江彦慧さんは「初めての人とたくさん話すことが出来て楽しい歓迎会だった。日本の文化と美しい景色が好きなので、日本語をもっと勉強して将来は日本で仕事をしたい」と話した。 2日目の4日午前は、学院大1年生と一緒に「日本語リテラシー」の授業を受講し、張喜茹さん、張媛卿さんの2人が映像を上映しながら日本語で中華大を紹介した。 その後グループに分かれて日本人学生の輪に加わり、学院大生の質問に答えた。3年の頼鵬羽さんは「両国の違いは、日本は交通ルールをしっかり守るが台湾は守らない人が多い。つくばで驚いたのは夜が暗いこと、怖いと思った」と流ちょうな日本で答えていた。 瀟安延さんと陳品妤さんは台湾の観光名所をスマートフォンを使って紹介した。日本との違いについて問われると「敬語はあまり使わない。先生には普段より少し丁寧な言葉で話す」との答えに、日本人学生らから驚きの声が上がった。 学院大1年の坂下達哉さんは「違う国の人と話せて楽しかった。みんな日本語が上手でびっくりした」と驚いた様子。駒田有紀さんは「前から台湾に旅行したいと思っていたので、中華大生の話を聞いて是非行ってみたくなった」と話した。 同行している中華大の王盈文助教授は「研修で交流したのがきっかけでプライベートでも台湾と日本を行き来している学生もいる。学院大の学生には日本語で話し掛けてもらいたい。中華大の学生と友達になってほしい」と呼び掛けていた。 中華大の学生らは9日まで、大島槇子学長の特別授業を受けたり、学院大生の案内で近隣のつくばエキスポセンターやJAXA筑波宇宙センターを見学して10日帰国する。ほかに学院大学生の案内で、東京・浅草で浴衣を体験したり、秋葉原のメイドカフェや六本木ヒルズを訪れる体験なども用意されているという。  

ワインの真実探る 講義と試飲で堪能 筑波学院大

【鈴木萬里子】ワイン特区に認定されたつくば市で6月30日、「ワインの真実を探る—天才ワイン醸造家から学ぶワインの味」と題したワイン講座が開かれた。筑波学院大学(同市吾妻)の社会人講座の一つで、同大図書館を会場に、受講者は講義と試飲でワインの奥深さを堪能した。 講師は都内で輸入商社やレストランを経営する能勢壬紀子(みきこ)さん。能勢さんは20年前からドイツに通い、ワイン生産者と深い信頼関係を築いてきた。ドイツワインの真の価値を日本に伝えるワインセミナーの開催や講演活動に活発に取り組んでいる。同大のワイン講座は2014年に初めて開かれ今年度が3回目。全2回の講座で、30日は13人が受講した。 講義はドイツで唯一、醸造学を教えているガイゼンハイム大学のテキストを使って進められた。品質の良いワインの作り方、ドイツワインの代表的品種、ドイツの冷涼な気候からくる酸味と糖度の特徴、土壌と気候による味の違いなどを、能勢さんが図などを使って詳しく説明した。 講義の後、ワインの試飲が行われ、ドイツでトップクラスの醸造家2人のワインが提供された。受講者は、国際的コンクールで2018最優秀生産者となったホルスト・ザウワー醸造所の白ワインと、五ツ星トップ評価を獲得したダウテル醸造所の赤ワインを、一般的なワインと比較しながら試飲し、トップクラスの繊細な味との違いを感じていた。 夫婦で受講した同大卒業生で市内に住む橋本絵理子さん(42)は「この講座がきっかけでワインが好きになった。ワインは価格ではないということも分かった。母校のおかげ」と笑顔に。市内の60代女性は「図書館はワインと雰囲気が合って良い。試飲と聞いていたが量が多いのにびっくり、でもうれしい」と話していた。 能勢さんは「ドイツワインの輸入に携わり、現地のワイナリーを訪れ日本人に合うワインをセレクトしている。この講座では20年取材して知ったことを伝えられる。ワイン業者がいると本当の話は出来ないが、ここでは突っ込んだ話が出来てうれしい」と話した。 ◆同講座は全2回。次回は7月21日(土)午後3時~4時30分。数人であれば次回のみの参加も可(受講料は半額の1500円)。詳しくは同大ホームページ(https://www.tsukuba-g.ac.jp/action/coc/)問い合わせは(電話029-858-6341)。

透き通った色彩 つくばの川浪せつ子さん 南イタリアをスケッチ

【鈴木萬里子】つくば市在住の水彩画家でイラストレーター、川浪せつ子さんの「南イタリアスケッチ展」が、土浦市のJR荒川沖駅西口前のカフェ・ド・コトブキで開かれている。昨年5月にスケッチツアーで南イタリアを訪れた際に描いた下絵を水彩画に仕上げ、そのうち40点を展示している。 透明水彩絵の具を使って描いており、どの作品も透き通った色彩で細部を丁寧に描き込んでいるのが特徴だ。川浪さん(62)は「作品は水彩画というより水彩イラストで、イラストに近い描き方」と解説。家に飾ってなごむ絵、生活の中にある水彩画を中心に描いている。 イタリア旅行は今回が2回目、有名な観光地を巡った前回に比べ、今回は南部地方の小さな町や村を訪れた。南部の有名な観光地アルベロベッロから北東の、アドリア海に面した小さな港町モノポリを一日中1人で歩いた。観光地化されていないモノポリの風景の美しさや、人々の暮らしを丹念に見て回り、数点の作品に仕上げている。 川浪さんは建築の完成予想図を描く仕事に長く携わってきた。昨年3月に休刊した常陽新聞にも長く作品を発表していた。淡い色合いに定評があり、ファンが多かったことでも知られる。つくば市内を描いた絵はポストカードになり、TXつくば駅構内の「つくばの良い品」で販売されている。 来場した赤木裕子さん(65)と平島かよ子さん(68)は熱心に絵を鑑賞し「一般の水彩画とは違って、建築をやっているので建物が丁寧に描かれている。色合いが柔らかくてすてき」「写真とは違い、描き込んでいるのが良く分かる、すてきな作品ばかり」と話した。 ◆会期は7月10日(火)まで、正午~午後4時30分。会場は土浦市中荒川沖町1-1カフェ・ド・コトブキ、日曜日休み。問い合わせは川浪さん(電話080・5524・8678)。

《学生インタビュー》11 「1年間、やり遂げ自信に」ラヂオつくばで番組担う

筑波学院大学3年生の寺門達輝さんはつくば市に本拠を置くコミュニティFM「ラヂオつくば」で、2017年4月から週1回の放送を1年間行った。同大の社会参加型学習「実践科目B」※の一環。学生だけで番組の企画、取材、収録、パーソナリティーを担い、独自のアンケート調査に基づいた人気のお店を取材して紹介するなど、多彩な企画にチャレンジした。 経営情報学部ビジネスデザイン学科3年 寺門達輝さん 茨城県立水戸商業高校出身 ーなぜラヂオつくばを活動の場に選んだのですか。 キャリアカウンセラー担当の先生から薦められたのが発端です。私自身、企画から編集まで制作過程をすべて学生だけでやることに魅力を感じたので、チャレンジしてみたいと思いました。 ー活動内容はどんなものでしたか。 ラヂオつくばでは「筑波学院大学ラジオ やっちゃごっちゃ」という番組をしました。学生6人で企画、取材、収録、パーソナリティーを受け持ち、週1回30分の放送を1年間継続して担当しました。 番組では、学園祭「KVA祭」の告知や「まつりつくば」など各種イベント案内を取り上げたり、ゲストを招いてトークをしました。学内に投票箱を設けて「つくばのおいしいお店ランキング」のアンケート調査もやりました。 ーランキング調査、おもしろそうですね。 上位3店はラーメン店でした。学生はラーメンが好きだと改めて思いました。取材してラジオで紹介しようと思い、上位3店舗の取材許可を取り、日程決めを担当しました。 お店の営業中や仕込み中は、時間を取ってもらうのが大変でした。取材に行くメンバーの予定を把握せずにお店に連絡してしまったため、何回も連絡し直すことになり、忙しい相手に迷惑をかけてしまったこともあります。情報の把握は大切だと痛感しました。この経験は社会に出た時に役立つと思います。 ー高校生をゲストに招いたこともあったそうですね。 今年の3月末に、つくば秀英高校の生徒会の生徒10人がスタジオに来てくれました。生徒会が発行している新聞の取材とのことでした。生徒会がどんな活動をしているのかを中心にトークをしました。高校の生徒会活動がとても活発なことに驚きました。それにみんな礼儀正しいことにも感心しました。 ー放送で苦労したことはありましたか。 午前8時30分~9時30分にラヂオつくばの機器を使って収録するのですが、早起きが苦手なので、寝坊しないようにするのが大変でした。収録日に当番が来ない時は急きょ代わりに出ることもあり、気が抜けませんでした。 また番組でゲストと話をしていると、話題が途切れることがあります。そんな時は、何とか話題をひねり出してつなげなければならなかったことも大変でした。でも1年をやりとげたことで自信がつきました。終わった時は感動と開放感を味わいました。 ーこの活動を通して得たものは何でしょう。 責任感を持つこと、そして自己管理の大切さです。今年4月から学友会の会長をしており、活動と勉強の両立は大変ですが、毎日、楽しく充実しています。責任感を持ち、自己管理をしながら、学生生活や社会生活を充実させていきたいと思っています。 (インタビュアー:鈴木萬里子)   ※2年生を対象にした同大の必修授業。年30時間以上の活動を企業、自治体、NPO団体などで行い、学生が社会を知る機会を得るとともに地域に貢献する自覚を持つ教育を行っている。

「心を軽くして」 がん体験者が患者と経験共有 筑波メディカルでピアサロン

【鈴木萬里子】がん体験者が、がん患者や家族の悩みや不安を聞き、体験を共有するピアサポートが、がん診療連携拠点病院の筑波メディカルセンター病院(つくば市天久保)で毎月1回開かれている。がん体験者の会「ピアサポートつくば」(神田裕子代表)が相談支援活動を行っている。 患者にとってがんへの不安や向き合う方法など、悩みは多い。利用者は体験者と話すことで気持ちを分かち合い、自分の考えをまとめるなど、心を軽くして不安を和らげる一助となっている。家族もどう接すれば良いのか、何をしてあげられるのかなど不安や悩みを話すことができる。 がん患者は家族や友人に不安や辛さを話しても「かわいそう」と思われて段々話さなくなってしまうという。その一方で自分の思いをどこかで吐き出したい気持ちもある。ピアサロンではどんな話も外に漏れることはなく、安心して話すことができる。がん体験者のサポーターは良い悪いの判断はせず、利用者の考えをそのまま受け入れるという。 ピアサポートつくばの支援活動は今年で3年目となった。サポーターは8人、2人1組が当番となり患者同士が気楽に集い、おしゃべりをするサロンを支える。個別にじっくり話を聞く個別面談にも対応する。 サポーターの一人、山田陽子さんは「体験者だからこそ分かち合えることもある。一人で抱え込まないで、同じ悩みを持つ仲間と話して心を軽くしてほしい」と話す。近年がん患者数は増加しているが同時に治療法も進歩している。早期発見すれば治癒率も高い。山田さんは「病気を治すのは医者。病気と向き合って生きていくのは自分。年1回の健康診断が何より重要、是非受けてほしい」と呼び掛ける。 取材当日の当番サポーターの2人は「人の役に立ちたいとの思いでサポーターになった。患者さんが笑顔になって帰っていくのがうれしい」「自分も治療中はゆとりがなくいっぱいいっぱいだった。時間が経ってその経験を伝えられるようになり良かった」と話していた。 ピアサポートは、2008年に始まった県のがん患者支援推進事業で、県内10カ所のがん診療連携拠点病院で実施されている。サポーターには養成講座の受講が義務付けられている。ピアは仲間を意味する。 ◆ピアサロンつくばは、予約不要で相談も無料。通院している病院に関係なく利用できる。次回の開催は6月21日(木)。来年2月まで毎月第3木曜日、午後1時30分~3時30分。筑波メディカルセンター病院1号棟4階「つつまれサロン」。問い合わせは筑波メディカルセンター病院患者家族相談支援センター(電話029-851-3511)。またはピアサポートつくば(メールpeertsukuba@gmail.com)まで。

子どもが楽しむクラシックコンサート 楽器体験も

【鈴木萬里子】0歳から参加出来る、ベビーカー大歓迎の体験学習型コンサート「音楽の歴史」が、10日午前と午後の2回つくば市吾妻のつくば市民ギャラリーで開かれた。会場には子ども連れの家族が多数来場し、本格的なクラシック音楽を楽しんだ。 主催は音楽史ムヒカヒストリアで、ラテン語の訳は題名と同じ「音楽の歴史」。クラシック音楽の堅苦しさを取り払って、小さな子ども達にもオープンな気持ちで聴いてほしい、との思いから今回初めてのコンサートを開いた。音楽を身近に感じられるよう前列には子ども達が座るスペースを設けた。曲名ではなく自分の耳で集中して聴いて好みの曲を見つけてほしいと、プログラムはあえてない。 奏者はバイオリン、ビオラ、コントラバス、クラリネット、フルート、キーボードの6人に司会が加わり華やかな幕開けとなった。ヴィヴァルディ、バッハ、モーツァルトなどの代表的な曲の演奏に、奏者がバロック調の服装で現れると会場は一気に楽し気な雰囲気に包まれた。 体験学習型コンサートとあって、指揮者コーナー、フルートのひみつ、みんなで音楽などが設けられ、子ども達が奏者と一緒に音を楽しむ仕掛けがされている。後半になっても静かに音楽を楽しむ姿が随所に見られ、最前列の6人が身を乗り出すように聴き入っていた。 コンサート終了後には楽器体験があり、チェロ、フルートなど実際に触わり音を楽しむことが出来る。つくば市の原口和香奈さん(10)は「楽器を演奏できるのは面白い。チェロを弾くのは難しかったが楽しかった」と話していた。 ムヒカヒストリアの奏者全員がつくば市在住の音楽家。子育て中は音楽活動もままならず一度は音楽から離れた経験を持つ人もいるという。代表でコントラバス奏者の小又史江さんは「音楽家としてのキャリアを積んでも活動出来なかった時期が自分にもあった。つくばには、くすぶっている若い音楽家がたくさんいる。仲間に誘って音楽活動を断たれないようにしたい。子ども達がクラシックを気楽に楽しめる環境作りをしていきたい」と抱負を語った。 ◆第2回「弦楽器全員集合」は9月9日(日)。会場はつくば市吾妻のつくば市民ギャラリー。料金は一人500円。問い合わせは小又さん(電話090・8946・0535メールbassfumie117@docomo.ne.jp)

91歳の洋画家 高橋秀さん個展

【鈴木萬里子】土浦市在住の洋画家で二科会会友の高橋秀さんの個展が、つくば市小田のギャラリーカフェ梟(ふくろう)で開かれている。会場には18点の油彩画と、薄く色づけした淡彩画10点の計28点が展示されている。 高橋さんは今年91歳。茨城大学を卒業し教職に就く傍ら創作活動に着手。43歳で初めて個展を開いた。第76回二科展特選などを受賞している。現在は土浦一中地区公民館で油彩画と淡彩画の講師として指導にあたっている。師は、茨城の自然を表現豊かにとらえた芸術院会員の洋画家、 服部正一郎さん(故人)。 同ギャラリーでの開催は昨年に続き2回目。今年はファンの要望に応えて筑波山に向き合った作品4点が展示された。 いずれも作品名札がない。高橋さんは「あえて付けない。自分の感性で感じて見てほしい」と話していた。ほとんどが具象と抽象の中間の半抽象画だ。色彩を自由自在に使い、独特な画風を作り上げている。 「教えるのがとにかく好き」という高橋さんを慕う生徒は50人に上る。来場した生徒のうち最高齢の小野直代さん(97)は「先生は褒めて伸ばして下さる。最近は先生の作品に近づき、褒められるのでうれしい。色の使い方が面白くてすてき」と話した。 ◆会期は17日(日)まで。入場無料、開廊時間は午前10時~午後4時30分。月曜、金曜休廊。問い合わせは高橋さん(電話029・821・8611)。

「すさまじいエネルギー」 初期の貴重な作品公開 小林恒岳遺作展

【鈴木萬里子】昨年6月、85歳で逝去した郷土の日本画家、小林恒岳(こうがく)の「遺作展―歿後一周年記念」が、かすみがうら市上土田の四万騎農園石蔵ギャラリーで開かれている。50年以上、人目に触れなかった初期の貴重な作品のほか、郷里の高浜から見た筑波山や、居を移した吾国山中腹(石岡市)から見た霞ケ浦の風景など、小品から大作まで30点余りが展示されている。 会場入口に展示されている大作「輪」は連作8枚のうちの4枚。恒岳が1963年に描いた抽象画で、新興美術院の新人賞を取った。妻で詩人の硲杏子(はざまきょうこ、本名=志津江)さんが、今年12月13日から北茨城市の県天心記念五浦美術館で開催される「追悼―小林恒岳展」の出品作品を整理していた時に見つけた。 「65年高浜に戻った時に梱包したままだった作品。闇の中から突然出て来て非常に驚いた。描いていた頃の苦しかった暮らしぶりなどを思い出した。力強いこの絵に、すさまじいエネルギーを感じる。梱包したままだったのが幸いし、散逸することなく初期の貴重な作品を皆さんに見ていただける」と話していた。 画の指導を受けた土浦市の尾島和子さんは「輪の連作は2㎝も盛り上げ技法で描かれている。こんなのは見たことがなく、先生の穏やかな優しい作品とは違う、初期の前衛的で激しい画に感動した。ほかにも初めて見る作品があり驚いている」と話した。 作品整理の中で今回見つかった「花鳥風月の内 桜」などの作品も展示されている。 小林恒岳は土浦一高から東京芸大に学び、父親で日本画家の巣居人(そうきょじん)が創設した「新興美術院」で活躍した。田中角栄の列島改造論で日本中が湧きたっていた70年代に環境破壊を憂える作品を発表。作品「蒼」では、霞ケ浦の風景に、悲し気な水鳥や月を描き、環境破壊に警鐘を鳴らした。 会場には色とりどりのアジサイの鉢植えが置かれている。石岡と土浦で恒岳から指導を受けた生徒らが、アジサイが好きだった師の1周年を「紫陽花忌」としてしのび、展示したという。 ◆会期は6日(水)まで。入場無料。開館時間は午前10時~午後5時30分。問い合わせは四万騎農園石蔵ギャラリー(電話0299・59・2038)

風景に溶け込む野仏20点 オダギ秀さん写真展

【鈴木萬里子】町なかにたたずむ野仏を切り撮ったオダギ秀写真展「遥(はる)かなる野仏」が、つくば市小田のギャラリーカフェ梟(ふくろう)で開かれている。 土浦市在住のオダギさんは県下写真界の指導的立場にある写真家。野仏展は今回で3回目。3年前から年1回、同ギャラリーで開催されている。 今展で展示されたのは、同市虫掛や大岩田などの道端に祭られた仏を撮影した20点。野仏の多くは江戸時代に作られ、亡くなった人への供養や地域の守り神として人々の生活と深い関わりを持ってきた。長い間の風雪で朽ちる寸前の仏など、その表情は1つとして同じものはない。 オダギさんは関東一帯の野仏を撮り続けている。ある地域の川辺で小さな野仏を見つけたときのこと。近くにいたお爺さんが「昔、川の氾濫で田畑が流されることに困った村人が、人柱にした娘の供養として作ったと伝えられている」と話してくれたそうだ。 「野仏自体にも仏の生がある。最初に込められたいろいろな思いが長い年月をかけて朽ちていく。それに自分の人生を重ねてしまう。見ていると興味が湧いて尽きることがない」とオダギさんはいう。 オダギファンだという70代の女性3人が牛久、土浦、龍ケ崎から来場した。オダギさんの作品は毎回欠かさず観ているという。三人は「すてきな写真ばかり、素朴でしっとりした感じが良い」「プロの物を見る、目の付け所がすごいと感心する」「選んだ仏さまの表情が何とも言えず良い」と話していた。 オダギさんはNEWSつくばのコラムニストの一人でもある。毎回、これまで出会った人を温かみのある目線で捉えて軽快につづっている。 ◆同展の会期は6月3日(日)まで。開廊は午前10時~午後4時30分。月曜、金曜は休廊。入場無料。問い合わせはオダギスタジオ(電話029・225・2679)まで

アジアの作家が描く「富士山」紹介 極美つくば展

【鈴木萬里子】新極美術協会の公募展「第11回極美つくば展」が15日から、つくば市吾妻の県つくば美術館で開かれている。「アジアは一つ 夢、未来を結ぶ」をテーマに、アジア各国の作家による「富士山アート」や、アジアの子供たちの作品も展示されている。 主催の同協会はプロと優れたアマチュア画家で構成される。一般からの出品も多く、今回は油彩画、日本画、水彩画、工芸作品など70人による98作品が展示されている。 同協会は芸術・文化の国際交流にも力を入れている。今回もバングラデシュを始めアジアの作家による「富士山アート」41作品が展示されている。富士山の写真を見て自由な発想で描いた作品で、富士山を背景にライオンやゾウが描かれている作品もあり、色彩や構図など興味深く描かれている。また「アジアは一つの世界」と題し、ミャンマー、ネパール、モンゴルなどと日本の子どもたちの作品61点も展示されている。 出品作品の最高賞「つくば美術館賞」は山田浩子さんのKISSと題したランプシェードの工芸作品が受賞した。深みのある赤色のバラが描かれ、やさしい光が注ぐ。 昨年から創設された「つくば市長賞」は細海哲也さんの、あでやかな色彩で表現した水彩画「湿原の秋」が受賞した。協会の副理事長で選者の一人、串田栄一さんは「将来を見据え頑張れる人を応援したい。良い意味で競い合える人を選んだ」と話してくれた。 筑波大生の横沢佳奈さんは、日本画を専攻していた友人の橋本茉季さんと来場した。「以前個展で見た作家の作品を観に来た。心に響く作品が多い」と話した。橋本さんは「アジアの国々の人が描く富士山は、日本人とはとらえ方が違ってとても面白い」と話していた。 ◆会期は20日(日)まで。入場無料。開館時間は午前9時30分~午後5時(最終日は3時まで)。問い合わせは県つくば美術館(電話029・856・3711)。

途上国の研修員が指導 家族で田植え体験 JICA筑波

【鈴木萬里子】開発途上国から来日し国際協力機構筑波国際センター(JICA筑波、つくば市高野台)で日本の農業技術を学ぶ各国の研修員が指導員となって「JICA筑波田植祭り(さなぶり)」が12日、同センター内の水田で行われた。県内外から200人を超える家族連れなどが参加し、研修員と交流しながら田植えを体験した。 参加者は説明を受けた後、一斉に田んぼの中に入り、稲の品種「日本晴」の苗を手で植え付けていった。笠間市の鴻巣暢子さん(35)は長男楢大ちゃん(2)と参加。「自然に興味がある子なので、意外と出来たと思う。楽しかった」と話した。息子の悠太ちゃん(7)と参加したつくば市二の宮の永井静香さんは「世界にはいろいろな人種や言語があるのを息子に知ってほしい。田植えに来て研修員と触れ合うことができ国際交流になるのが良いですね」と話した。 研修員でパプアニューギニア出身のベン・ローヤルさんは「日本では田植えの経験がない若い人や子どもが多いのが面白い。今日は日本の人々とふれ合えて楽しかった」と話していた。 田植えの後は、アフリカ、ケニアの代表的な豆のシチュー「ギゼリ」の試食が行われた。本来は辛い料理だが子どもの参加者が多いため、だれでも食べやすい味にアレンジした。田植えで汗をかいた後に味わう異国の料理に「おいしい」を連発する参加者が多かった。 JICA筑波では毎年800人以上の研修員を受け入れ、その7割が農業技術を学んでいるという。

《学生インタビュー》10 交わす挨拶に喜び セグウェイで見守り活動

地域社会に出て活動する筑波学院大学の社会参加型教育プログラム「オフ・キャンパス・プログラム(OCP)」で、黒羽京平さんは、つくば市科学技術振興課と同大が協働で行うセグウェイプロジェクトに参加した。昨年6月から12月にかけて、立ち乗り電動二輪車「セグウェイ」を使った児童の見守り活動、まつりつくばやJICA(国際協力機構)で行った試乗会などに携わり、地域の人たちと交流した。 経営情報学部ビジネスデザイン学科3年 黒羽京平さん 茨城県立筑波高校出身 ―セグウェイプロジェクトに参加した理由を教えてください。 オープンキャンパスでセグウェイ試乗会があり、楽しさに魅了されたことです。社会人になったらなかなか乗る機会がないと思い参加を決めました。また子どもが好きなので、子どもたちと触れ合えるのもよいと思いました。 ―活動はどのようなものですか? 児童の見守り活動では、吾妻小学校の下校時間に合わせ、セグウェイに乗ってつくばセンター地区をパトロールしました。通学路なのに自転車に乗りながら両手を離したり、携帯を操作したりしている人がいて、小学生にぶつかるのではないかとひやひやしました。セグウェイに乗りたがる子どもも多く、免許が必要なので乗せてあげられませんでしたが、興味を持って将来乗ってくれたらいいなと思いました。つくばの人は挨拶すると返してくれる人が多く、意外でしたがうれしかったです。この見守り活動が一番好きでした。 まつりつくば会場での試乗会では、参加者に乗り方の説明をした後、実際に体験してもらいました。セグウェイは体を前に倒すと進み、真っ直ぐにすると止まります。アクセルもブレーキもありません。重心を移動するだけなので操作は簡単です。しかし緊張すると体に力が入ってしまい、うまく運転できません。たくさんの人にセグウェイを体験してもらい、楽しさや面白さを伝えることができました。 JICA筑波での活動では、来日している研修員に英語で乗り方を説明しました。英語が得意ではないので、用意された英文で説明しました。スマイル、リラックスを強調してジェスチャーをまじえながら説明すると、みなさん分かってくれて楽しかったです。 ―活動を終えて気づいた点を教えてください。 見守り活動では、危険な場所や物を探すためにも、一つのことに集中しすぎず周りを見渡しながら行動をしなくてはならないと思いました。また活動全体を通して、物事に積極的に取り組むことを学びました。 ―ではOCPを行っている筑波学院大学に進学した動機を教えてください。 進学で迷っていた時に高校の先生から勧められてオープンキャンパスに参加しました。高校からは一人だけだったのではじめは心細く感じましたが、温かい雰囲気が決め手となりました。 筑波学院大は規模が小さいので、先生との距離が近いのがよいと思います。また留学生も多く、交流を通じて違う文化を知ることができるのも楽しいです。新しいことになかなか一歩を踏み出す勇気のなかった自分が、入学してから変わりました。 ―ご自身が変わった点はどのようなところですか。 バトミントンサークルで2年間部長をしています。1年目は新入部員が5~6人しか入らず、部長として責任を感じていました。その反省から工夫して誘ったら、今年は40人もの新入部員が入りました。引っ込み思案の性格でしたが、OCP活動などを通じて積極的に人と関わるようになれたと思います。 今は「新入生で1人でいる人を絶対になくしたい!」と思い、大学にある2台のゼグウエイを使って、試乗会などイベントを企画したいです。学生間で親睦を図り、一人でいる人をなくし、みんなに仲良くなってほしいと思っています。 (インタビュアー:鈴木萬里子)

元デザイナー町田保さん つくばで個展 「美を追求」

【鈴木萬里子】つくば市在住の画家、町田保さんの個展「第6回町田保絵画展―美しさに恋して」が10日から同市二の宮の洞峰公園内筑波新都市記念館展示ホールで開かれている。町田さんは服飾デザイナーとして10年間ファッションの仕事に携わった。その経験から「ファッションと芸術は美の追求。バランスも大切で美しさを出すにはどうしたら良いか模索しながら描いている」という。書家でもある。 作品は水彩画風に描いたアクリル画、色鉛筆画など全39点。入口正面には昨年の第10回極美つくば展で初めて創設された、つくば市長賞受賞作品「感動」が展示されている。雲中にそびえ立つ遠景の筑波山上空に、太陽が厚い雲の中から光を放つ。この情景を激しい色調で描き切った作品だ。町田さんは「勢いのある画に仕上がったと思う。初めて賞を受賞できたことは名誉でありうれしかった。この賞に恥じないような絵を今後も描いていきたい」と話した。この作品の前で立ち止まり熱心に見入る来場者が多かった。 昨年の個展の激しい色調から一転、今年は細かく、丁寧にを意識して描いたという。龍ケ崎市から来場した50代の徳田ゆき子さんは「昨年初めて見て良い印象だったので、初日に来た。昨年は強い絵という印象があったが、今年はやさしい感じがする。自然な空気感が出ていて良いですね」と話した。 ◆16日(水)まで。入場無料。開館時間は午前9時~午後5時(最終日は3時まで)。問い合わせは町田さん(電話090・8046・7445)まで。

日本語学校「国際語学院」つくばに開校

【鈴木萬里子】つくば国際ペット専門学校(同市沼田)を運営する学校法人つくば文化学園(東郷治久理事長)は、日本語学校「日本つくば国際語学院」(今瀬文隆校長)を4月20日、つくば市松代に開校した。学校法人が運営する日本語学校は県内初という。定員100人。 留学生はウズベキスタン出身者が16人、ベトナム5人、スリランカ5人のほか、タジキスタン、ギニア、モンゴル、ネパールなど9カ国から集まった第1期生35人が新生活をスタートさせた。 同ペット専門学校に入学した留学生が日本語を学ぶ教育機関が必要となっていたことや、同市での開校の要望が多かったことから設立に至った。近隣市町から聴講の問い合わせが寄せられたのを受けて、外国人の聴講生も随時受け入れる。 4月入学の2年間と、10月入学の1年6カ月の2コースがある。授業時間はできる限り午前中に集中させ、留学生が学業とアルバイトを両立させることができるよう配慮した。学校から徒歩圏内に学生寮も完備され、勉学に打ち込める環境が整っている。 入学時に日本語の能力別にクラス編成が行われ、初級クラスは18人。中級クラスはフィリピン、中国、モンゴル出身の3人が学んでいる。 始まったばかりの中級クラスでは、かなり高度な日本文を、つかえることなく流ちょうな発音で練習していた。モンゴル出身のバヤルツェンゲルさん(20)は「つくばはにぎやかな所だと思っていたが、緑が多くてとても気に入っている。将来は大学と大学院に進み経済学を勉強したい」と話した。中国出身の許辰光さん(23)は「つくばは人がやさしいし環境も良い。筑波大学に進学したい」と、13歳から勉強しているという完璧に近い日本語で話した。 同クラス専任教員の中谷あゆみさんは「このクラスは中級なので、私の投げかける言葉で学生たちが会話を膨らますことが出来ます。話の糸口を与えることで、日本語のキャッチボールが出来るようになるのは教師冥利に尽きます。日本語で意思疎通が図れるように指導していきたい」と話した。

ミュージアムショップ開店15年 つくば美術館 手作りプレゼントを用意

【鈴木萬里子】県つくば美術館(つくば市吾妻)内の「ミュージアムショップa」が開店15周年を迎えたことを記念して、購入者に手作りのプレゼントを多数用意している。 県近代美術館の分館として1990年にオープンした県つくば美術館。開館に伴って併設されたミュージアムショップは経営者が何人も替わり、15年前引き受け手が無く、閉鎖されることになった。 当時の分館長からの申し出により、絵が好きで同美術館でボランティアをしていた山田光子さん(73)ら10人(現在は7人)が「つくば在住の人にアートフルな生活を届けたい」との思いから経営を引き継いだ。 若い作家たちの陶器や絵画、木工などを展示即売して彼らの活動を応援する一方、街の雑貨店にはないアートが息づく雑貨を扱っている。「県南の顔である美術館に恥じないショップにしたい」との思いから、女性服やアクセサリー、バックなども置くようになった。それらの商品は季節ごとに担当の4人が東京まで出向き、眼鏡にかなった商品を仕入れている。 2005年つくばエクスプレスが開業すると沿線からの来館者が増え、つくばの情報を伝えるなど店はサロン的な雰囲気になっていったという。 美浦村から来店した50代の女性2人は「つくばに遊びに来る時このお店に寄るのが楽しみです」と笑顔に。つくば市の60代の女性は「この店の商品はどれもセンスが良くて見ていて飽きません」と話していた。 プレゼント用に用意された小物は数種のブローチ、はし入れなど。ハスのブローチは木工で形を作り、紅茶で染め上げ、仕上げに布でみがいた手の込んだもの。シルクや麻の切れ端を持ち寄って作ったブローチも好評だ。プレゼントはたくさん用意され、5月末までに来店した人に配布されるという。 ◆月曜定休日(ただし祝日の場合は開店、翌日休み)。問い合わせは℡029・856・3711まで。

やきそばパーティーで交流 筑波学院大 学生食堂グルマン提案

【鈴木萬里子】筑波学院大学(つくば市吾妻)の中庭で26日放課後、「やきそばパーティー」が開かれた。学生約100人が参加し、焼きそばやフランクフルトを食べておしゃべりしながら、コスプレ体験やカラオケなどを楽しんだ。 学生食堂を運営するフランス料理店「カフェ・ド・グルマン」オーナーの内田十九二さん(70)が「学生から学校のイベントが少ないとの声を聞いていたので、先輩、後輩が仲良くなれるコミュニケーションツールの一つとして、皆に楽しんでほしい」と提案し、やきそば、フランクフルトなどの材料をすべて用意した。 内田さんの提案を聞き、野田美波子講師(39)が、指導する映像ゼミの学生らに声を掛け、ゼミの学生9人が中心となって運営した。大学職員の三浦正克さん、松崎茂樹さんらが、シェフと一緒に焼きそばを焼いて無料で振る舞った。 同ゼミの大久保駿さん(21)は「焼きそばをただ食べるだけでは面白くないので、コスプレ、カラオケ、ダンス、ゲームの四つの企画を考えた。70人も集まれば良いと思っていたが100人も来てくれてうれしかった。準備が大変だったが、今は達成感でいっぱい」と話していた。 参加した学生は、早速アニメキャラクターのコスプレを体験し、場を盛り上げていた。カラオケでは新入生、鎌田希さんが歌ったヒット曲に大きな拍手が起こった。アニメソングを歌う学生も多かった。 会場の中庭は、つくば駅と同大や筑波大を結ぶペデストリアンデッキ(歩行者自転車専用道路)沿いにある。内田さんは「学院大の中を通る道はとても良い雰囲気。つくばで楽しいことはこの通りにある、と言われるような人と人とが交流する場所にしていきたい」と話していた。

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つくば市の2大懸案 県が提示した解決策《吾妻カガミ》150

【コラム・坂本栄】つくば市の2つの問題に茨城県が解決案を示しています。市内の公立高不足問題では「県立高に頼らずに市立高をつくったら」と。県営洞峰公園問題では「県の改修案に反対なら公園を無償で譲る。市の考え方で維持管理したら」と。いずれも本コラムが提案したアイデアです。施策立案の参考になったのでしょうか? 市立高をつくるなら県も手伝う 公立高不足問題では、118「つくば学園都市は公立高過疎地」(2021年10月18日掲載)で、「…『市設・県営』はどうでしょう。ハード(校舎)は市が造り、ソフト(授業)は県が動かすという折衷案です。おカネの面では県立or市立よりも両者の負担が軽く、教育効果は県立と同じになります」と提案しました。 6町村が合併して生まれ、中央をTXが通る研究学園都市には、新興市特有の凸凹がいくつか生じています。県立高配置はその一つです。場所が周辺地域に偏り、TX沿線には、高レベルの県立高はあるものの、平均的な学生が通える県立高がありません。そこで、親たちは沿線地域に新しい県立高がほしいと県に求め、市も県に働きかけています。 ところが、県は少子化・人口減という全体の傾向を踏まえ、高校新設には消極的です。つくば市=人口増加市の学生は、▽周辺の人口減少市の高校に通ってもらう(広域圏での過不足調整)▽既存高の学級増で対応する(現施設内でのやりくり)―この2つが県の基本対処方針の柱です。 県に見えている景色(歴史ある旧市の人口減)とつくば市に現出している景色(新興市の人口増)が違う。これが県と市の対立の原因です。しかし、「県立高をつくるのは県の仕事」という市の主張に、上の2本柱だけでは説得力がないと思ったのか、県は「こちらも手伝うから市立高をつくったら」と言い出しました。本コラム案と考え方は同じです。

合言葉は「限界突破」 茨城アストロプラネッツ2023新体制

プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの茨城アストロプラネッツは5日、笠間市福田の球団事務所体育館で、2023シーズンの新体制発表イベントを行った。伊藤悠一新監督や新入団選手らが抱負などを語った。 「個性を高めてチーム力つける」 アストロプラネッツの今季スローガンは「限界突破」。伊藤監督は「個人個人が爆発的レベルアップを目指す。全員が次のステージを目指して個性を高めていけば、結果としてチームも強くなっていく」と話し、「他のチームとは目標設定が真逆。個人の育成が第一で、そのプロセスの中でチームを勝利に導く。これが決して矛盾ではないことを、地方から社会へ示していきたい」と解説した。 球団方針説明では、今季就任の河西智之副社長が登壇。独立リーグの「革命児」として、①グランドチャンピオンシップ優勝②NPBドラフト最多指名数③最多入場者数ーの3つの日本一を目標に掲げた。さらに、海外との連携強化としてタイプロジェクトの推進や台湾プロ野球との交流戦などを構想。2024年度からチーム数が拡大する見通しの日本プロ野球(NPB)2軍リーグ戦にも、参入を目指す意向を明かした。 目標は「甲斐キャノン」超え 日渡騰輝選手

国も地方も政治劣化が止まらない 《地方創生を考える》27

【コラム・中尾隆友】日銀の異次元緩和が始まってもうすぐ10年になる。異次元緩和の最大の問題は、いくら政府が借金を増やしても日銀が国債を引き受けてくれるので、放漫財政が常態化してしまうということだ。 政府債務は恐ろしく膨らんだ 実際に、一般会計の総額は10年連続で過去最高を更新し、近年は補正予算の規模が数十兆円に膨らむ事態となっている。 その結果、過去10年間で政府債務は恐ろしく膨張した。税収で返す必要がある普通国債の発行残高は、2023年度末に1068兆円になる見通しだ。政府債務はGDPの2.5倍超にまで拡大し、持続的な金利上昇に脆弱(ぜいじゃく)な財政になってしまったといえるだろう。 日本の成長率は大幅に低下した

筑波大学開学50周年イヤー 室伏広治さん開幕告げる

筑波大学(つくば市天王台、永田恭介学長)の開学50周年イヤーが4日、金メダリストの講演で幕を開けた。記念事業シンポジウム「芸術×体育で未来を拓く」が同日、つくば国際会議場(同市竹園)で開催され、これを皮きりに10月1日の記念式典まで各種イベントが展開される。 講演する室伏さん=同 シンポジウムで講演したのは、2004年アテネオリンピックのハンマー投げで金メダルの室伏広治さん(48)。日本記録保持者で日本選手権20連覇を遂げ、16年に引退、2年前からスポーツ庁長官に就任した。4日は「スポーツで未来を創る」のテーマで基調講演を行った。 室伏長官指揮下の同庁が昨年まとめた第3期スポーツ基本計画(2022-26年度)では、少子高齢化や地域間格差の広がりの中で、学校教育を中心にしたスポーツ振興からの脱却を意図した。性別や年齢、障害、経済事情などの違いによって、取り組みに差が生じない社会を実現し、機運を醸成するとしている。「健康増進の意味からも自治体や企業へ横展開していく地域の取り組みが重要になり、つくばでぜひ率先してほしい」とアピールした。 父親(重信さん)にはハンマー投げに進むこと、練習に励むことを一度も強制されたことがないと言い、それが充実した競技生活につながった。アスリートには幅広いスポーツ体験を積むこと、指導者には勝利至上主義からの転換を求めるなどした。 筑波大学は、国内初の官立高等教育機関として1872(明治5)年、創立された師範学校を礎としており、今年、創基151年となり開学50周年と合わせて記念事業を展開する。1872年は学制公布の年であることに触れた室伏さんは「当時、夏目漱石は日本の哲学は周囲にあるもの全て動かすべからず、心の修養を積んだ挙げ句の消極の極みに達する哲理と書いている。動的な西洋のスポーツ観とは違った見方があった」と紹介、未来を創るヒントがこの辺にありそうだと説いた。