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平成30年土浦市成人式
2017年12月14日
式典は市内8中学校卒業生の新成人32人で構成された、成人式運営委員会で開催される。 対象者平成9年4月2日から平成10年4月1日生まれ 男705人、女684人、計1389人(平成29年11月1日現在)
手荷物検査など警備強化 つくば市成人式 今年の大荒れ式典受け
2017年12月13日
今年1月のつくば市成人式が大荒れとなり、19歳の少年1人が公務執行妨害の疑いで逮捕されたのを受けて、五十嵐立青市長は13日、来年の成人式の運営と警備体制を大幅に見直すと発表した。受付で手荷物検査を実施するほか、警察官による周辺や会場内の警備を強化、式典そのものを例年の2時間30分程度から40分に大幅短縮する。 受付では、あらかじめ新成人に発送した入場券を確認し、入場券がない新成人は原則、入場できないようにする。手荷物検査ではバッグの中を開けてもらい、酒類や大きな音が出るクラッカーなど危険物の持ち込みを禁止する。 つくば中央警察署、つくば北警察署に協力を依頼し、周辺の違法駐車対策のほか、会場内の警備を強化してもらう。 スタッフは市職員、協力団体、警備員合わせて、昨年の約90人から200人以上に大幅増員し、会場内や周辺の警備を強化する。 式典は例年、午後に2時間30分程度催していたが、来年は新成人の誓い、主催者あいさつ、津軽三味線演奏などだけに簡素化し、午前中の40分間程度に短縮する。昨年、新成人がステージに上ったのを受けて、ステージ前に鉄柵を設置し警備員を配置する。 ほかに会場周辺は例年、送迎車で渋滞することから、隣接地に送迎スペースを設けて乗降してもらい、路上での乗降を規制する。 来年の同市成人の集いは1月7日午前11時からつくばカピオ(同市竹園)で催される。県内最多の2774人が成人の日を迎え、当日は約1800人が参加すると見込まれている。 大荒れになった今年の成人の集いは1月8日、つくばカピオ(つくば市竹園)で催された。式典の開始15分後、新成人約20人が警備員の制止を振り切り、壇上に上がったり、椅子を投げつけたりするなどして約20分ほど式典が中断し、土浦市の19歳(当時)の少年が公務執行妨害の疑いで逮捕された。(鈴木宏子・ラヂオつくば特約記者)
エレキの神様・寺内タケシに感化 土浦出身の映画監督 ご当地で製作発表
2022年11月1日
昨年6月に82歳で亡くなった土浦出身のギタリスト、寺内タケシさんを偲ぶ映画「俺たちの長い旅~エレキの神様に捧ぐ」が2023年夏の公開を目指し、製作される。映画監督で脚本を書いた鈴木純一さん(63)が1日、土浦市内で出演者らと製作発表に臨み、来春予定のクランクインでは、同市はじめ茨城県内オールロケでの撮影になることが明かされた。 勇気と希望と絆の青春ドラマ 映画「俺たちの長い旅」製作委員会(大石真裕委員長)による製作発表は、寺内さんの生家が営む映画館、土浦セントラルシネマズ(同市川口)の特設会場で行われた。鈴木監督のほか、出演が予定される緒形幹太さん、宮崎さやさんが出席した。 鈴木監督と宮崎さんは同市出身。「夢のキセキ~里山の少女からもらった一粒の光~」(2017年)などの作品がある鈴木監督は、寺内さんと同じ土浦旧市内の生まれで、父親の茂さんは地元の楽団でギターを弾く音楽好きだった。幼いころ、寺内さんのコンサートに連れていってもらい、以来「大ファン」になったという。 60年代にエレキギターやバンドが非行の温床だとして学校で禁止されるようになる中、寺内さんは母校の県立土浦三高を皮切りに、数十年かけて全国1500百校近くの高校で演奏した。「ハイスクールコンサート」と呼ばれる活動。音楽を通じ、学校や保護者、地域社会の理解を得る取り組みで注目された。軽音楽好きの鈴木監督は、同じ時代を過ごした。 しかし近年、特に若者の間では「寺内タケシって誰?」となるほど存在感が薄れてしまい、映画化の思いを募らせたそう。ここ数年ミュージシャンの伝記映画がさかんだが、「寺内さんはあまりに偉大過ぎて、演じられる俳優がいない。今の時代の高校生の中に投影して、青春ドラマとして描き直すのはどうだろう」と企画した。折からのコロナ禍、修学旅行も運動会も成人式まで出来ずにいる若者の閉塞感を重ね合わせて脚本を書いた。 茨城の高校生たちでつくる軽音楽部。それぞれが抱える悩みや苦しみと葛藤する中、指導の教師から地元に「エレキの神様」と呼ばれた人がいたと聞かされる。過去にエレキ禁止令というものがあり、子供たちの音楽の自由が奪われていたこと、それをエレキの神様が救ってくれたことを知り、新たに上を向き歩み進んでいく-、勇気と希望と絆の物語に仕立てた。 一昨年には横浜にある寺内さんの自宅を訪ね、脚本を見せると「分かった、任せる」と映画化に快諾を得た。コンサート以外で初めて、対面で会う機会だった。 県内オールロケ、エキストラも県内募集へ ところが昨年6月18日、寺内さんが他界。「同じ6月の6日に母親を亡くし、自分も参っているところへの訃報だった。母の享年も寺内さんと同じ82歳、前に進まなければならないと思った」そう。 脚本に手を加え、製作委員会を立ち上げ、キャスティングを開始。1日の製作発表に漕ぎつけた。筑西市のテーマパーク「ザ・ヒロサワ・シティ」に寺内さんを顕彰し遺品などを集める「寺内タケシ記念館」が開館したのが10月31日で、土浦のファンから「なんで筑西なんだ」との嘆きが聞かれるタイミングでの発表になった。 クランクインは来年3月、順調なら夏には公開の予定。寺内さんの演奏する記録映像を織り込みながら、全編を土浦を含む県内ロケで描きたい意向だ。舞台となる土浦三高には特にこだわりたいとし、「三高の桜並木のある坂道で現地ロケをしたいし、三高の名前も使いたい」と鈴木監督。 クランクインまでの間に、県内高校の軽音楽部などを通じエキストラを募集する一方、出演以外にも一般の協力を幅広く呼び掛けていくという。(相澤冬樹)
「土浦は着物が似合う町」前野呉服店3代目、市民ギャラリーで90周年の伝承展
2021年9月25日
ことし90周年を迎えた前野呉服店(土浦市中央)が29、30日、土浦市民ギャラリー(同市大和町)で「伝承展」を開催する。節目の年に、日本の伝統文化である着物のよさを知ってもらいたいと代表取締役、前野有里さん(52)は語る。 「着物には染めと織りがある。でも、着る人が減ってどちらも職人が減っている」と前野さん。「改めて着物のよさを実感してもらい、次の世代につなげていきたい」と今回の企画につながった。 伝承展では京都在住の着物デザイナー、森尻春司さんの作品「style(スタイル)」や染めの工程の一部を展示する。昔ながらの技法と、新しい感覚の色彩やデザインの出会いが見どころだ。多数の反物が会場を彩る。 呉服店は1931(昭和6)年2月、有里さんの祖父である前野道之助さんが創業。当時は着物だけでなく、オリジナルの布団やはんてん、綿なども販売していた。嫁入り道具として、着物や布団がよく売れていたそうだ。 父、昌男さんが継いだ際は、着物のほかに洋服や生地、カーテンなども販売した。昌男さんは手先が器用で、土浦七夕まつりの飾りも毎年制作していたという。 有里さんは2年間の修業を経て1992年、24歳で店を継いだ。「基本的に父は好きなようにやらせてくれた」ため、アクセサリーや財布、バッグなど小物も置くようになった。 しかし意見の食い違いもあった。都心のおしゃれなお店の真似をして、ディスプレイの小物を最小限にした。翌朝になると、父親がびっしりと小物を並べている。また有里さんが減らす。これを何度も繰り返したそうだ。小物をたくさん並べるのは父親の「商品がない店と思われてしまう」という心配からだった。 ところが少ないディスプレイにした方が、若い女性の来店が増えるのを目の当たりにして「時代が変わると販売方法が変わる」と納得してくれたという。 「着物のすばらしさ伝えたい」 今は積極的な営業とイベント、ネットでの宣伝が重要だという。SNSの利用など、今度は自身が時代についていかなければならない。「とにかく必死」と前野さん。しかし着物もお客さんも好きだからこそ、楽しんでいる自分がいるそうだ。 今の暮らしに、着物はほとんど必要ない。しかし結婚式や成人式、葬儀などで着る機会はある。「人生の節目に着物を着たいお客さんの思いと、着物を着てもらいたい自分の思い」がつながるときがあるという。とにかく役に立ちたいと、一人ひとりに合った着物や小物をコーディネートする。 今年、カラーアナリストの資格も取った。今後は、お客さんに似合う色を、感覚ではなく理論的に説明できるという。「土浦は着物が似合う町。着物のすばらしさをこれからも伝えるのが、自分の役目だと思っている」と意気込みを語った。(伊藤悦子) ◆「2021伝承展」 9月29日(水)午後1時~6時、30日(木)午前10時~午後5時、土浦市民ギャラリー(土浦市大和町)。入場無料。見逃した人向けに10月1日(金)から4日(月)午前10時~午後6時(最終日は5時30分まで)、前野呉服店(同市中央2の8の2)でも展示を行う。
《続・平熱日記》77 初夢考 還暦を迎える年に
2021年1月12日
【コラム・斉藤裕之】私は毎晩夢を見る。昨夜も見た。それほど面白い夢ではなかった。最近はそうでもないが、若いころはとても愉快な夢を見ることがあった。時には腹がよじれるほどゲラゲラ笑う。とにかく本人は面白おかしくてたまらないのだが、暗闇に響き渡る笑い声は家族にしてみれば不気味であったそうだ。 そんな夢見がちな私であるが、初夢というものを見た記憶がない。あれだけ連日連夜オールナイトで上映される夢が、正月だけはなぜか休館となる。そこで、来年こそは初夢を見てやろうと思う。ここまで2020年の師走に記す。 初夢に封切大作映画なし さて、2021年1月2日早朝これを記す。ついに初夢を見た。目が覚める寸前に「おーっと、これが初夢なら覚えておかなければ」と思い忘れないうちにノートに書いた。どうもパッとしない内容だ。断片的に覚えている場面もあるのだが、確実に覚えているのは目覚める前に見ていた場面。漬物の桶(おけ)のふたのような丸い形の木の板で、胸の前と背中にプロテクターを作って、それを一生懸命装着して…。 2日後、山の中腹にある焼却炉のような施設を舞台にした近未来的な夢を見た。外国人もキャスティングされていた。アボリジニは夢の中の世界をもう一つの人生だと考えていたそうだが、夢の元ネタはその人を取り巻く現実の世界。彼らといえども、今の世界は複雑過ぎてカンガルーとかコアラとかはキャスティングされにくいだろう。 だから、初夢に富士山はまだしも、鷹やナスが夢に出てくる方は相当牧歌的な日常を送っているということか。考えてみれば毎日毎晩、世界の何十億という人の見る夢に意味があったら大変だ。結論、初夢に封切大作映画なし。夢は取るに足らない脈絡のないナンセンス劇場だからよいのであって、逆に、これほど意味不明な脚本を毎晩書ける脳は大したもんだと改めて感心した。 2回り目の航海へ出発! 閑話休題。2021年に還暦を迎える。しかし還暦とはよく言ったもので、なんとなく一回りした感がある。成人式も厄年も四十肩や五十腰も無縁に生きてきた私の場合、高い山を目指したわけでもなく、どうにかこうにか小舟で「還暦島」に辿り着いたという感じ。 五十になったときにやっと成人できたかなと思ったのだが、大きな勘違いであった。六十こそ成人だ。十二進法万歳!ということで、いざ、2回り目の航海へ出発するとしよう。さて今宵(こよい)の夢は? 七福神に宝船?(画家)
《続・平熱日記》77 初夢考 還暦を迎える年に
2021年1月12日
【コラム・斉藤裕之】私は毎晩夢を見る。昨夜も見た。それほど面白い夢ではなかった。最近はそうでもないが、若いころはとても愉快な夢を見ることがあった。時には腹がよじれるほどゲラゲラ笑う。とにかく本人は面白おかしくてたまらないのだが、暗闇に響き渡る笑い声は家族にしてみれば不気味であったそうだ。 そんな夢見がちな私であるが、初夢というものを見た記憶がない。あれだけ連日連夜オールナイトで上映される夢が、正月だけはなぜか休館となる。そこで、来年こそは初夢を見てやろうと思う。ここまで2020年の師走に記す。 初夢に封切大作映画なし さて、2021年1月2日早朝これを記す。ついに初夢を見た。目が覚める寸前に「おーっと、これが初夢なら覚えておかなければ」と思い忘れないうちにノートに書いた。どうもパッとしない内容だ。断片的に覚えている場面もあるのだが、確実に覚えているのは目覚める前に見ていた場面。漬物の桶(おけ)のふたのような丸い形の木の板で、胸の前と背中にプロテクターを作って、それを一生懸命装着して…。 2日後、山の中腹にある焼却炉のような施設を舞台にした近未来的な夢を見た。外国人もキャスティングされていた。アボリジニは夢の中の世界をもう一つの人生だと考えていたそうだが、夢の元ネタはその人を取り巻く現実の世界。彼らといえども、今の世界は複雑過ぎてカンガルーとかコアラとかはキャスティングされにくいだろう。 だから、初夢に富士山はまだしも、鷹やナスが夢に出てくる方は相当牧歌的な日常を送っているということか。考えてみれば毎日毎晩、世界の何十億という人の見る夢に意味があったら大変だ。結論、初夢に封切大作映画なし。夢は取るに足らない脈絡のないナンセンス劇場だからよいのであって、逆に、これほど意味不明な脚本を毎晩書ける脳は大したもんだと改めて感心した。 2回り目の航海へ出発! 閑話休題。2021年に還暦を迎える。しかし還暦とはよく言ったもので、なんとなく一回りした感がある。成人式も厄年も四十肩や五十腰も無縁に生きてきた私の場合、高い山を目指したわけでもなく、どうにかこうにか小舟で「還暦島」に辿り着いたという感じ。 五十になったときにやっと成人できたかなと思ったのだが、大きな勘違いであった。六十こそ成人だ。十二進法万歳!ということで、いざ、2回り目の航海へ出発するとしよう。さて今宵(こよい)の夢は? 七福神に宝船?(画家)
《続・平熱日記》77 初夢考 還暦を迎える年に
2021年1月12日
【コラム・斉藤裕之】私は毎晩夢を見る。昨夜も見た。それほど面白い夢ではなかった。最近はそうでもないが、若いころはとても愉快な夢を見ることがあった。時には腹がよじれるほどゲラゲラ笑う。とにかく本人は面白おかしくてたまらないのだが、暗闇に響き渡る笑い声は家族にしてみれば不気味であったそうだ。 そんな夢見がちな私であるが、初夢というものを見た記憶がない。あれだけ連日連夜オールナイトで上映される夢が、正月だけはなぜか休館となる。そこで、来年こそは初夢を見てやろうと思う。ここまで2020年の師走に記す。 初夢に封切大作映画なし さて、2021年1月2日早朝これを記す。ついに初夢を見た。目が覚める寸前に「おーっと、これが初夢なら覚えておかなければ」と思い忘れないうちにノートに書いた。どうもパッとしない内容だ。断片的に覚えている場面もあるのだが、確実に覚えているのは目覚める前に見ていた場面。漬物の桶(おけ)のふたのような丸い形の木の板で、胸の前と背中にプロテクターを作って、それを一生懸命装着して…。 2日後、山の中腹にある焼却炉のような施設を舞台にした近未来的な夢を見た。外国人もキャスティングされていた。アボリジニは夢の中の世界をもう一つの人生だと考えていたそうだが、夢の元ネタはその人を取り巻く現実の世界。彼らといえども、今の世界は複雑過ぎてカンガルーとかコアラとかはキャスティングされにくいだろう。 だから、初夢に富士山はまだしも、鷹やナスが夢に出てくる方は相当牧歌的な日常を送っているということか。考えてみれば毎日毎晩、世界の何十億という人の見る夢に意味があったら大変だ。結論、初夢に封切大作映画なし。夢は取るに足らない脈絡のないナンセンス劇場だからよいのであって、逆に、これほど意味不明な脚本を毎晩書ける脳は大したもんだと改めて感心した。 2回り目の航海へ出発! 閑話休題。2021年に還暦を迎える。しかし還暦とはよく言ったもので、なんとなく一回りした感がある。成人式も厄年も四十肩や五十腰も無縁に生きてきた私の場合、高い山を目指したわけでもなく、どうにかこうにか小舟で「還暦島」に辿り着いたという感じ。 五十になったときにやっと成人できたかなと思ったのだが、大きな勘違いであった。六十こそ成人だ。十二進法万歳!ということで、いざ、2回り目の航海へ出発するとしよう。さて今宵(こよい)の夢は? 七福神に宝船?(画家)
県内全域に不要不急の外出自粛を要請 20日まで2週間
2021年1月7日
県内の新型コロナウイルスの感染状況が急速に悪化しているとして、大井川和彦知事は7日、県内全域に7日から20日までの2週間、不要不急の外出自粛を要請した。 大井川知事は「ものすごいスピードで感染拡大が広がっている。このまま感染が広がると医療崩壊は時間の問題になってしまう」と危機感を強調した。 この1週間(12月31日~1月6日)の感染拡大のスピードは、新規感染者が1日平均44.6人と前の週の1.35倍に拡大。このままのスピードで増え続けると次の1週間は1日平均60.2人、2週間後は平均81.3人となり、20日までに入院患者数は1日400人を超え、病床稼働率が9割近くになるとする推計を示した。 さらに国指標のステージⅢに相当する感染拡大市町村について同日、新たに日立市、牛久市、八千代町の3市町を追加するとした。感染拡大市町村は土浦市など計10市町村になる。10市町村の飲食店に対する営業時間短縮要請(夜10時まで)の期間は12日まで。13日以降どうするかは改めて検討するとしている。7日に追加となった3市町の協力店には6日間で1店舗当たり22万円を支給する。 大井川知事はその上で、マスクを外して人と会う機会を極力減らしてほしいと訴え、成人式にマスクをして参加したら、マスクをはずす友達との会食は我慢してほしいなどと呼び掛けた。
土浦市桜町に再び時短営業要請 知事「先手打った対策」
2021年1月6日
年末年始を境に県内の新型コロナウイルス新規感染者数が増加に転じているとして、大井川和彦知事は5日、土浦市の歓楽街、桜町1~4丁目の飲食店に、6日から12日までの1週間、夜10時以降の営業自粛を要請した。 要請の対象は、桜町と、水戸市大工町1~3丁目の酒類を提供する飲食店と、接待を伴う飲食店。夜10時から翌朝5時までの営業自粛を要請する。協力店には1店当たり7日間で計26万円を支給する。 両地区は現在、感染が拡大しているわけではないが、新規感染者が見つかっており、感染が拡大する可能性が高い業態であることから、先手を打った早めの対策だとしている。 県全体ではほかに、感染拡大市町村を現在の常総市、城里町に、結城、ひたちなか、稲敷市、阿見町の4市町を加えて計6市町とし、6日から12日までの1週間、不要不急の外出自粛と飲食店の営業時間短縮を要請する。 「成人式後の大人数の会食自粛を」 さらに、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県を対象にした国の緊急事態宣言が出されるのを前に、不要不急の往来の自粛を改めて要請した。 市町村によって開催の判断が分かれている成人式については「開催される、されないは別にして、出席する場合は主催者の感染対策をしっかり順守し、式の前後の大人数での会食を控える」よう呼び掛けた。大井川知事は「1都3県からの不要不急の往来自粛を要請したが、成人式は一生に一度なので、不要不急とはいえない。十分に感染防止対策をとって成人式に参加していただきたい」とし、「一番大事なのは成人式が終わった後。友人たちと街に繰り出してわいわいやりたい気持ちは分かるが、3連休は自粛していただいて、状況がよくなってから旧交を温めていただきたい」と強調した。 年末年始境に局面変化 県内では、昨年12月、新規感染者数が一旦、減少傾向となったが、年末年始に局面が変わり、増加傾向に転じていることが背景にあるとする。年末を境に、県内の病床稼働率も上昇に転じ、現在40%を超えている。今後、県内でも重症患者が増えると予測されている。 感染拡大の原因については、飲食関係による感染が28%と第1位。次いで他県が25%、職場内が21%。大井川知事は、接待を伴う飲食店に限らず、同僚や知人とのランチや冠婚葬祭での食事なども含め、飲食を通じて感染が広がってきていると強調し、「感染防止対策で重要なのはマスクを外すタイミングだ」と話した。
【高校生インタビュー】土浦初の女性市長㊦ 若い人へのメッセージ
2020年5月1日
土浦日本大学中等教育学校報道サークルが高校生の視点から、土浦市初の女性市長、安藤真理子氏にインタビューした。最終回の3回目は、高校生へのメッセージをいただいた。[聞き手はいずれも新6年(高校3年)生の坂本恵理さん、石田日菜子さん、笠倉斗真さんの3人、インタビューは3月に行われた] ー先日テレビ番組「緊急SOS! 池の水ぜんぶ抜く大作戦」(テレビ東京)で、土浦城のお堀の清掃を見ました。今後もテレビ取材はありますか。 どうしてああいう取材になったかというと、お正月にテレビを見ていたらあの番組をやっていました。以前から亀城公園でやってもらえないんだろうかって単純に思っていたんですけど、市長になってからテレビを見て「やってもらえないのかなーじゃなくて、これやってもらえるように交渉しよう!」って思って、連絡を取ってもらいました。そしたらロンブーの敦さんがお城好きなんですね。すぐOKくれました。それで来てもらったんです。 私は土浦をどんどんPRしたいんですよ。土浦って歴史と伝統が誇り、宝なんですね。文化があって、土浦には着物屋さんとかお茶の道具屋さんとかもあるんです。それは新しい街にはない。歴史と文化があるという魅力がある。霞ケ浦という宝もあるし、亀城公園はあるし、本当にたくさんの宝があることを発信していきたい。 今年は市制施行80周年に当たり、土浦が市として始まって80年という記念の年です。イベントとしてはNHKの「民謡魂」っていう番組が土浦市民会館にきて放映してくれます。機会を逃さず土浦を発信していきたいですね。 変えたいと思ったら声挙げて ー若い世代とのコミュニケーションについて思うことがありますか。 今年の土浦の成人式は新成人の要望を受け、会場が、各中学校での開催から霞ケ浦文化体育館1カ所での開催に変更されました。皆も何か変えたいと思ったら声を挙げてください。こういう風に「市長に会いたい」と声を挙げることで変わっていくので。 政治ってそういうことだと思うんですよ。(成人式の会場問題では)20歳の子が電話してきました。「市長に会いたい」なんてなかなか言えないことだと思います。その時に思ったのは、これで市長に会えなかったらその年代の子たちは「なんだよ、土浦なんか」って思うと思ったんですね。ちょっとしたことでみなさんが「土浦なんか」って思っちゃうこともあるかもしれない。そういう思いもありました。ちゃんと話を聞く大人もたくさんいるんだと思ってもらいたいです。 やらない後悔より、やって後悔したい ー最後に土浦の高校生にメッセージをお願いします。 皆さん、やりたいことはどんどんやってください。いっぱいやって、そしてその中で自分がやりたいことを見つけていけばいい。土浦の学校に通ってて良かったなと思えるような学校生活を送ってほしいな思っています。それは私たち大人の責任もあります。勉強も遊びも全部がんばって世界を広げてほしいと思う。そして土浦に戻ってきてほしいです。 高校生の時、私は政治の道に進むってこれっぽっちも思っていませんでした。私は高校時代は東京のOLになりたかったので、実際に東京で働きました。当時、つくばで科学万博が開かれることになり、関わりたいと思ってOLを辞めて、万博で働きました。その時は家族に反対されました。なんで東京の大きい会社に勤めているのにそこを辞めるのか、万博は半年間しかないのにって怒られました。けれど私はこんな機会はないって思ってやりました。後悔はしませんでした。私は、やった後悔とやらない後悔では、絶対やって後悔をしたいと思います。やらない後悔ってもっと後悔します。 やりたいこと、今分からなくても当たり前 そして私がいつも思っているのは、夢は強く願えば必ずかなう。これを高校生の皆さんに言いたい。私はそう思っていたし、実際そうなっています。夢を強く持ってください。まだこれからの自分の進路が決まってなくて、何がやりたいか分からないとしても、そんなの当たり前だと思います。興味があることをやっていたらそのうち見つかります。私は介護の仕事をしましたけど、それまでいろんな仕事をしてきて、最終的に自分の仕事は何かと思った時に、自分で介護の仕事を決めました。その時は私の天職だと思ったんです。本当に介護の仕事が好きになった。 議員になったのは45歳の時ですけど、それまで議員になるとは思っていなかったので、20代、30代の人が今自分が何をしたいか分からなくても、もしかしたら政治家になるかもしれないし、全く別の仕事をするかもしれないし。いつも可能性を秘めています。その代わり一生懸命生きてください。全力でやってください。一生懸命生きていればみなさんの夢は必ずかないます。 ー本日はどうもありがとうございました。(おわり)
【新型コロナ】筑波大、卒業式を大幅縮小 代表者のみ出席へ
2020年3月10日
【山口和紀】筑波大学は10日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、卒業式の規模を大幅縮小すると発表した。大学の各学群・学類、大学院の研究科からの代表者のみが出席し挙行する。家族はもちろん、一般の卒業生・修了生も出席できない形だ。 卒業式は今月25日、同大の大学会館講堂で実施する。2月28日時点で同大は「出席者は卒業生・修了生のみとし、家族等の来場はご遠慮させていただく」と発表していた。しかし、感染拡大の影響で3月10日にこれを変更。感染の拡大状況から、多数の参加者が一堂に会して開催することは困難であるとし、各学群・学類、研究科の総代や副総代など、代表者のみ出席する形を取る。 式次第も大学は学群を2つに分けて別々に実施、大学院と合わせて計3回、卒業式を実施する。同大広報室によると昨年度は大学、大学院合わせて約7500人が卒業式に出席した。今年は計3回の式典を合わせ例年の50分の1の約150人になる見込みだという。 「晴れ着を着たかった」 出席できなくなった卒業生の1人は「晴れ着を着たかった。友達や仲間と集まる機会が無くなってしまったことは残念」と話した。 卒業式後のパーティー中止を既に決定している学群もある。大学側も「食事を取りながら懇談を行う祝賀会については、開催を控える」よう通知していた。以前から準備を続けてきた学生は「卒業パーティの中止は残念。皆で集まる最後の機会だった。参加予定者への返金が大変」と話す。 卒業式の会場では、後輩たちが『出待ち』をして卒業する先輩たちを祝うのがサークルの慣例だ。「今年は出来ないと思うと寂しい」と話したのは在校生。今年は「追い出しコンパ」なども大規模には行わないサークルが多いそうだ。 成人式に続きまたしても 晴れ着のレンタルなどをしている同大近くの着物店「明日櫻」(つくば市天久保)の担当者は「卒業式の規模縮小や式次第の変更で『着付けの時間を変更して欲しい』という要望がきている。対応できるかどうか検討しているところ。キャンセルは現時点ではきていない」と話した。同店では、晴れ着での写真撮影のみの依頼も対応しており、他店で着付けをして写真撮影のみ同店のスタジオで行うことも可能だという。 今年度卒業するのは「はれのひ」事件が起きた年に成人を迎えた学年だ。新型コロナの影響でまたしても「晴れ着」を着れないという状況になってしまった。 ➡新型コロナウイルスの関連記事はこちら
「水環境と生態系セミナー」など1、2月の催し紹介 県霞ケ浦環境科学センター
2020年1月19日
【伊藤 悦子】土浦市のインターネットテレビ、VチャンネルいばらきNEWSつくばチャンネルでは17日「成人式 つくばは今年も厳戒態勢 土浦は会場変更に拍手」のニュースを伝えた。 https://www.youtube.com/watch?v=lI8Ief-x0TA 続いて県霞ケ浦環境科学センター(土浦市沖宿)環境活動推進課主任永吉航さん、主事野澤大和さんの2人をゲストに招いて、センターで行われる2つのイベントについてインタビューした。 一つ目は25日(土)に多目的ホールで開催される公開セミナー『変化する水環境と生態系』。 永吉さんによると、水環境や生態系変化の要因になるのは、短期的には気温や日照時間、降雨量で、長期的には地球温暖化などの気候変動であるという。それらの影響によって湖沼や河川の水温が上昇し、雨の降る頻度や量が変化する。これらが生態系に与える影響について、講師が事例紹介を交えてセミナーでわかりやすく解説するとのこと。 基調講演は国立環境研究所 生物・生態系環境研究センター長の山野博哉氏。事例紹介は、筑波大学生命環境系助教、大森裕子氏と霞ケ浦環境科学センター湖沼環境研究室主任、小室俊輔氏。 永吉さんは「一見難しそうな内容ですが、私たちの身の回りにある河川や湖沼など水環境の理解を深めることが目的で、大変身近な内容です。一般の方にもわかりやすく説明するので是非ご参加ください」と話す。 公開セミナーは誰でも無料で聞くことができる。時間は13時半から16時まで。当日は土浦駅東口より無料送迎バスが運行される(事前申し込みが必要)。 2つ目のイベントは2月22日(土)開催の「霞ケ浦に来て!見て!体験しよう!~霞ケ浦クルージング&プランクトン観察」。開催時間は8時30分から16時20分まで。先着40人。 午前中は土浦のラクスマリーナから出航し、霞ケ浦を1時間クルージング。透明度を測定したり、プランクトンを採取したりする。センターに戻ってからは、環境学習として自分たちで採取したプランクトンを顕微鏡で観察する。観察したプランクトンの写真をおみやげにもらうことができる。 野澤さんは「霞ケ浦をクルージングし、さらに自分が採ってきたプランクトンを観察するというのは、なかなか体験できない機会。どなたでも参加でき、専門のスタッフが解説するので安心してください」と話す。小学校4年生未満は、保護者の同伴が必要。 問い合わせは茨城県霞ケ浦環境科学センター(電話029-828-0960)へ。
「農業コーナー」スタート 家庭菜園のアドバイスも
2020年1月12日
【伊藤悦子】10日放映の第82回VチャンネルいばらきNEWSつくばチャンネルでは「土浦市長会見 成人式は1カ所開催 中学校区ごと方針改め」のニュースをお伝えしました。 https://www.youtube.com/watch?v=FtHkFPsWqwQ 今月から始まった「農業コーナー」では、那珂市の秋葉農園、秋葉憲一さんに県内の農業や家庭菜園について毎月解説をしていただきます。 第1回の今回は秋葉農園の概要や作物について話を伺い、家庭菜園をしている視聴者からの質問にもお答えいただきました。 秋葉農園では常陸秋そば、コメ、小麦、大豆など主に穀物を中心に生産しています。昨年は常陸秋そばを使って、土浦市内のレストラン「ママのごはん」でそば打ち教室を行い、大変好評だったとのことです。また土浦駅前のケーキ屋さん「高月堂」では、秋葉農園の小麦を使ってケーキを作っています。昨年11月に開催された土浦市産業祭では、秋葉農園でとれたおコメが抽選会に出されるなど土浦とも深く関わりのある農園です。 視聴者からの「庭を4区画に分けてコマツナを作ったが、成長に差が出ている、理由がわからないので教えてください」という家庭菜園の質問には、まずは土づくりをしっかりすること、適切な肥料を選ぶことの重要さを教えていただきました。 根菜類と葉物では肥料の種類も異なるので注意が必要というアドバイスもいただきました。また秋葉農園で使用している、トラクターやコンバイン、草刈り機についても解説していただきました。
重度障害者の息子との歩みを本に 試行錯誤でコミュニケーションを磨く つくば
2019年9月1日
【橋立多美】生後6カ月の時にインフルエンザ脳症を発症し、後遺症で「一生歩くこと、しゃべること、笑うことはできないでしょう」と宣告された遥(はるか)君が笑顔を取り戻し、意思を伝えるまでの道のりをつづった「会話の軌跡―重度重複障害者の息子とのコミュニケーション」をつくば市の江藤睦さん(56)が自費出版した。 それは22年前の12月6日のことだった。長男が通う幼稚園の行事に生後半年の3男遥君をおんぶして参加した。行事が終わり、帰路について背中の遥君がけいれんしていることに気付き、筑波メディカルセンター病院に搬送された。 数時間後に対面した遥君はICU(集中治療室)で人工呼吸器とチューブにつながれていた。容態が悪化し緊急の脳外科手術を経て2ヵ月後に退院した。江藤さんは入院中のことを「体は硬直してまるで丸太のようだった。眼球は上転していて見えているかわからない。私にできることは、こわごわと荷物を抱えるような抱っこだけ」と記している。 病院や市立療育センターでリハビリを受けながら遥君の生活能力を上げるためにあらゆる福祉機器を使ってみたが、徒労に終わった。「誰かに生活を助けてもらわないと遥は生きていけない。遥が望む生活をさせてやるには意思の疎通ができなくては。意思疎通の方法を教えて体得させなければ」と思い至った。 根気強く何度も繰り返して単語を、文字は押すと音が出る50音表のおもちゃで教えた。やがて身体障害者向けの意思伝達装置の文字盤を使ってコミュニケーションがとれるようになっていった。公立幼稚園と小学校(特別支援学級所属)では文字盤で友だちと会話し、明るく毎日を送る中で言葉の幅を広げていった。 県立つくば特別支援学校(同市玉取)肢体不自由教育部門の中学部に進学すると、短文を発語して意思を伝達できるようになった。同校の高等部に学んだ遥さんは現在22歳。卒業後の支援プランづくりに本人が加わり、文字や口話で表した希望に添って障害者支援施設に通所している。 江藤さんは「人とふれあうコミュニケーションは生きる喜び。遥がその力を身につけたのは奇跡ではなく、親と子の努力の軌跡がもたらした」と記す。 同書は薬剤師の資格を持っているのに我が子の命に関わる事態に気付けなかった自分を責め、遥君の幸せを願って試行錯誤してきた一人の母親としての歩みでもある。「障害のあるなしに関わらず多くの人に読んでほしい」と江藤さんは話している。 ◆167ページ、定価1800円(消費税別)。申し込みと問い合わせは江藤さんのEメール(uraraka22.kaiwa@gmail.com)まで。 ◆自分の死後、障害がある子どもは生きていけるのか、と不安を抱く親のための「親なきあと相談室」を開設している。申し込みは上記江藤さんのEメールに。
学生たちが餅つき体験 筑波学院大
2019年1月23日
【崎山勝功】伝統文化の餅つきを学生たちに体験してもらおうと、筑波学院大学(つくば市吾妻)の学生食堂を運営するフランス料理店「カフェ・ド・グルマン」(内田十九二店長)で22日、杵(きね)と臼(うす)を使っての「餅つき」が催された。 学生たちが杵を持って、周囲からの「ヨイショ」の掛け声に合わせて、慣れない手つきながらも餅をついた。できあがった餅は約15㌔にのぼり、同大の卒業生らがきな粉、粒あん、大根おろしで味付けして、学生や教職員たちに提供した。つきたての餅を食べた学生たちからは「柔らかい」「お餅ってこんなに伸びるんだ」などの感想が聞かれた。 初めて餅をついたという、同大経営情報学部ビジネスデザイン学科2年の鈴木捷哉さん(21)は「やっぱり難しかった。杵が重くて実際にやってみると難しかった」と苦労した様子だった。 今年、新成人の仲間入りをした同学部の古矢淳博さん(20)はスーツ姿で参加。「思ったより気持ちがいい。これから餅をつく機会があるか分からないけど、スーツで餅をついたのは新鮮だった」と語った。 餅つき体験は、内田店長が「学生のためになることを何かしてあげたい」と考え、同大卒業生の後援会の協力を得て2018年1月から始まった。当初の構想では大学の成人式を兼ねて、「新成人の決意」を言ってから餅をついてもらう予定だったが、今回は新成人に限定せず実施した。来年以降も続けていく方針で、内田店長は「つきたてのお餅はめったに食べられない。おいしい物を食べた経験は残る」と語った。 杵と臼を用意し運営に協力した同市今鹿島の軽部勲夫さん(72)は「餅自体はいつでも食べられるが、餅になるプロセスを(学生たちが)体験するのが大事」と話した。
【つくば市長会見】1月10日 安倍首相に筑波山梅まつりをPR
2019年1月10日
つくば市の五十嵐立青市長の定例会見が10日、同市役所で開かれ、東京・永田町の首相官邸を17日表敬訪問し、安倍晋三首相に筑波山梅まつりをPRすることを明らかにした。 同梅まつり実行委から毎年、表敬訪問の提案があるが初めて実現するという。訪問するのはつくば観光コンベンション協会会長でもある五十嵐市長のほか、同副会長の神谷大蔵市議会議長、市川一隆同副会長と第13代つくば観光大使6人。梅の花束か盆栽と、筑波山の梅酒を持参し贈呈するという。会談時間は15分程度。 成人式はカピオ前を通行止め 13日午前11時から同市竹園、つくばカピオで開催予定の成人の集いについては、今年新たに渋滞対策として、会場前の大清水公園前からつくばカピオ入り口付近までを同日午前9時から午後2時まで通行止めにするという。送迎車は路上での乗降を規制し、カピオ脇の送迎用駐車場に入って乗降してもらう。会場の警備は昨年同様、受け付けで手荷物検査を実施するなど、市職員、警察などが200人体制で警備を強化する。同市では2017年1月の成人式で約20人が壇上に上がり、19歳の少年1人が公務執行妨害で逮捕されるなど大荒れとなったのを受けて、翌18年から式典時間を2時間30分から40分に大幅短縮し、警備を強化している。 会見では今年の抱負を質問され、五十嵐市長は「全国的に注目されるイベントを仕掛けていくばかりではなく、今年は今まで以上に地域の対話を深めていきたい。一歩一歩、市民が確かに変化を実感できるような年にしたい」などと話した。 ほかに、五十嵐市長が公約に掲げた「総合運動公園問題の完全解決」について質問が出て、五十嵐市長は「3月に調査報告が出るので、大きな方向性を(3月に)出していける」などと見通しを話した。 26日午後1時30分から周辺市街地まちづくり合同勉強会「つくば地域会議」を市役所で開催するイベント案内や、市こども未来プラン案、市文化芸術振興基本条例改正条例案、市文化芸術推進基本計画案のパブリックコメントを実施中であることの案内もあった。(ラヂオつくば特約記者)
男だってヘアドネーション つくばで自立支援の浅井和幸さん
2018年5月25日
【鈴木宏子】引きこもりの若者などの自立を支援しているつくば市のNPO若年者社会参加支援普及協会アストリンク理事長の浅井和幸さん(46)が12日、約4年間伸ばした髪を切った。小児がんなどの治療で髪の毛を失ってしまった子供たちにウィッグ(かつら)を提供するヘアドネーションに協力するためだ。伸ばした長さは30㎝以上。男性がヘアドネーションに協力するのは珍しい。どんな思いだったのか。 5年程前、インターネットのニュースでヘアドネーションを知り協力しようと思ったという。世間には男らしい髪形や女らしい髪形、男が長髪なのはおかしいという常識があって、常識に合わない人は自分を恥じ、縮こまってしまう状況に異議申し立てしたいという思いがあった。支援する引きこもりの若者の中に、床屋に行かず、髪が伸び放題になっている若者がいたことから、自宅に居ながらできるボランティアがあることも知ってほしかったという。 普段は後ろ髪を一つに縛り束ねていた。理由を話すと多くの人は「すごいね」などと応援してくれた。一方で髪を伸ばした浅井さんに嫌悪感を抱き、一時、浅井さんを避けるようになった知人もいたという。利点も多いと強調し「一度会っただけで覚えてもらえるし、講演会で話すネタにもなる」という。 髪が肩まで届くようになると、バックや趣味のギターを肩に掛けた際、髪の毛がからまったり、就寝し寝返りを打った際、引っ張られて目を覚ますこともあったという。洗髪は10分ほどで終えたが、乾かすのが大変で、寒い冬はぬれた髪が冷え冷えしたなどの苦労もあった。 長さが規定の31㎝を超えたため、12日、ヘアドネーションに協賛しているつくば市二の宮の美容サロンIRIS(イーリス、東海林瑛人代表)で髪を切った。 まずひもで縛って6束に分け、ばっさりカット。長い髪は38㎝あった。浅井さんは「久しぶりに首が軽くて涼しい」と感想。同店で、30㎝の髪ではショートヘアのウィッグしか作れないこと、ロングヘアーを作るには50㎝以上必要であることを教わったので「何年先になるか分からないが、次は50㎝以上伸ばしたい」と、浅井さんはすぐに次のチャレンジをスタートさせた。 2日に1人が協力 同店を経営する美容師で妻の夏奈さんによると、ヘアドネーションはテレビやメディアで紹介され認知度が上がってきており、今年に入って急に協力者が増えているという。 同店の場合、4月は18人が協力。ほぼ2日に1人のペースだ。5月も同じペースで、男性も浅井さんが2人目だという。女性の場合、もともとロングヘアで、七五三や小学校入学、成人式などの節目に合わせて切り、何かに役立てたいと協力する人が多いという。 同店は、店をオープンした2年前からヘアドネーションに協賛している。夏奈さんは「ウィッグを待っている子どもたちが現在100人以上おり、一つのウィッグをつくるのに10人から30人の髪の毛が必要になる。パーマをかけていても、染めていてもOK。普段の生活をしている人ならだれでも協力できる」と協力を呼び掛けている。
平安時代にタイムスリップ 「ひな人形になったよう」 土浦
2018年3月4日
【谷島英里子】平安貴族の正装とされる女性の十二単(ひとえ)と男性の束帯(そくたい)の着付けを実演するひな祭りのイベントが3日、土浦市桜町のすがた美容室で行われ、みやびな世界に包まれた。 衣紋者(えもんじゃ)と呼ばれる特別な技術を持つ着付けの木村恵子さんらが、来場者の目の前で、五衣(いつつぎぬ)、上着、唐衣(からぎぬ)、裳(も)まで、衣を一枚一枚重ねていく様子を披露した。 体験した埼玉県の藤野紀子さん(61)は「タイムスリップしたような気分。ひな人形になったようでうれしい」。千葉県の神保弘さん(41)「ずっしりとした重量感があった。ちょうどひな祭りの3日に着ることができて感無量です」と話していた。 木村さんは、歴史ある土浦で和文化を継承したいと、毎回、一般から参加を募って無料で体験会を開いている。今回の十二単と束帯の体験のほか、5歳になるころ健やかな成長を祈って行われる「着袴(ちゃっこ)の儀」、平安時代の成人式「着裳(ちゃくも)の儀」と「加冠(かかん)の儀」の着装実演も行っている。
「はれのひ」つくば店も閉鎖 「着物だけでも返して」母訴え 消費センターや警察に相談増える
2018年1月9日
【大志万容子】成人式の振り袖販売やレンタルなどを手がける「はれのひ」(本社・横浜市)が8日、突如連絡がとれなくなった問題で、つくば駅前の商業施設キュート(つくば市吾妻)にある同つくば店も8日から休業状態となっている。 9日、キュート2階にある同店は天井近くまで白いついたてで覆われ、店内が見えない状態になっていた。ついたてなどには「都合により休業致します」と書かれた紙が張られていた。店頭には、報道でトラブルを知った利用者が訪れ、商業施設を運営する筑波都市整備の職員が警備員と店頭に立ち、対応に追われていた。 長女(18)の来年の成人式に向け、昨年2月に振り袖一式を約36万円で購入した鉾田市在住の女性(38)は「買った着物だけでも返してほしい」と訴えた。 女性は昨年2月24日に家族で来店。「最初は軽い気持ちで見に来たが、半日がかりで5着ぐらい着物を着せてもらううちに娘が気に入った着物があった」。レンタルか購入か迷ったが「(兄と弟はいるが)女の子は1人だけだから」という夫の言葉が背中を押した。「取り置きはできない」と店側に言われ、同月27日までに振り袖や草履バック、写真撮影、当日着付けなど一式約36万円を支払った。 8日のLINE(ライン)のニュースを見て「まさか」と驚いた。そろそろ前撮り撮影をしようと考えていた矢先で、その際、振り袖などを引き渡してもらうことになっていたからだ。「つくば店は大丈夫だろうとHPを見たら休業になっていた」。今手元にあるのは、最初に店を訪問したときに持ち帰った草履、バッグ、髪飾り、着付けの小物(4万3800円相当)だけという。 女性のスマートフォンの中には、黒地にピンクの牡丹柄の振り袖を来た長女が、晴れやかな笑顔で写った写真がある。この後、夫とともに警察に相談に行くという女性は「(会社がどういう状態であっても)買ったのだから着物だけでも返してほしい」と辛い胸の内を訴えた。 筑波都市整備クレオスクエア運営部の須毛原伸夫部長によると、つくば市などで成人式が行われた7日は、同店で約60人の着付けの予約があったが、当日はスタッフの手が足りず、同都市整備の職員約10人が受け付けなどを手伝ったという。しかし午前中行われたつくば市の成人式に間に合わない人も出た。8日は、休業状態となった同店に30~40人がレンタルした着物を返却に来たが、預かる人がいないので、持ち帰ってもらったという。 9日午前もニュースで問題を知った客が店舗を訪れ、涙ぐむ姿も見られた。須毛原部長は「お客様にきちんと説明して安心させてあげたいが、直接の当事者ではないので、ストレートな解決方法を示せないのがもどかしい」と困惑する。 つくば市消費生活センターには、9日までに「前撮りした写真が届かない」など数多くの相談が寄せられている。現在、状況の把握に努めているといい「新しい情報が分かり次第、提供していきたい」という。同センターは電話029・861・1333。 つくば中央警察署にも8日に問題が発覚してから一気に相談の電話が寄せられてるといい、総合相談係で対応している。同署は電話029・851・0110。(同署の相談時間は月~金曜日の午前8時30分~午後5時15分)。
《つくば道》2 いつの頃から?
2017年12月21日
いつの頃からか、つくばの成人式は「荒れる成人式」としてマスコミが注目するような不名誉な称号をいただいてしまいました。今年の成人式では石井国土交通大臣の目の前で暴漢がSPに取り押さえられ、成人式が途中で中止になってしまったという暴挙がありました。私は33年前に成人式を迎えましたが、当時は旧6ケ町村単位で成人式を開催し、プチ同窓会として旧交を温めたように記憶しています。 都市化が進むと犯罪が増え、治安が悪くなる傾向があります。TXの開通以降、それまで地元の私たちが経験したこともないような多様な犯罪が増えているのも事実です。私の会社にも茨城県警だけでなく関東近県や愛知県の警察からも犯罪捜査への協力依頼が来るようになりました。この一連の事象を「仕方のないこと」として片づけてしまって本当にいいのでしょうか。 つくば市の本来のあるべき姿は「研究学園都市」です。いつの頃からか、こちらも「つくばらしさ」を失い東京近郊の住宅地となってしまいました。つくば市から撤退する研究機関やベンチャー企業は増えていますが、つくば市から世界へ飛び出す先端産業はいっこうに育っていません。人口は増えていますが、道路や学校などのインフラ整備に追われ、本来の筑波研究学園都市が取り組むべき課題を見失っているのです。つくば市誕生から30年が経過して、もう一度足元を見つめ直し、「つくばらしさ」とは何かを考え直さなければならない時期に来ているのではないでしょうか。 例えば犯罪の撲滅や治安の維持についても最新の技術を導入して、抑止したりスピーディーに解決したりすることはできないのでしょうか?また、研究所用地として確保した土地を住宅地として転用したために、渋滞などの新たな問題が発生しているところもあります。無人自動車などを活用した新しい公共交通機関を試験的に走らせるような取り組みはつくば市ではできないのでしょうか? このような社会問題を科学技術で解決することが、筑波研究学園都市に課せられたミッションであると思います。30年前の科学万博で感動した先端技術は、今日では私たちの日常生活に取り入れられています。あの時の想いをもう一度、思い出してはいかがでしょうか?(塚本一也)
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