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土浦 花火 事故 -検索結果
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また中止された土浦の花火を考える 《吾妻カガミ》116
【コラム・坂本栄】11月第1土曜日に予定されていた土浦全国花火競技大会が中止になりました。コロナ禍の収束が読めない今、2カ月先の催事にGOは出せないとの判断です。昨年もコロナ禍を受けて中止。2年前と3年前は事故で途中取り止め。花火好きの私にとって、中止はもちろん事故も残念です。大音量スピーカーで来観者に挨拶できない土浦市長もさぞ残念でしょう。
桟敷で観るのが正しい作法
中止に至った経緯については「無念の中止決定 土浦の花火 第90回記念大会」(9月6日掲載)をご覧ください。土浦の花火は、地域住人の秋の娯楽であるとともに、全国の花火ファンに楽しんでもらう観光事業であり、煙火会社の意匠と技術を競うコンテストでもあります。競技花火は、伊勢神宮の花火(三重県伊勢市、8月上旬)、大曲の花火(秋田県大仙市、8月下旬)もありますが、土浦大会に参加する会社が最も多く、競技花火の締め役を担っています。
大相撲や歌舞伎と同じように、私は土浦の花火を家族や知人と桟敷席で観るようにしています。日本酒とウイスキーを持ち込み、重箱に詰めた肴(さかな)をつまみながら、大音をお腹に感じ、大声で讃(さん)を送る。これが正しい作法です。
湖面にも映る霞ケ浦打ち上げ
2回の事故と2回の中止を機に、土浦の花火について少し考えました。コロナ禍はいずれ収束しますから、大事なのは事故対応です。2年連続して、導火不良で破片が落下、それが地上で燃え、ケガ人も出ました。打ち上げ場所が桜川の土手周辺、観る場所もその近くですから、火薬の塊を数多く上げる花火の性格上、事故ゼロは容易でありません。といって、ヘルメットをかぶって観るというのも無粋です。
そこで、打ち上げ場所と鑑賞場所を少し引き離すため、打ち上げ場所を霞ケ浦に移し、湖岸に桟敷席を設け、そこから鑑賞できるようにしたらどうでしょう。事故防止のために花火と観客の「密」をなくすだけでなく、湖面に映る「逆さ花火」も観られます。
このアイデア、昨年の花火中止を埋め合わせる「サプライズ花火」(日時と場所を明示しない、観てほしいのかそうでないのかわからない、何かおかしなイベント)の形で試行されました。遊覧船がつながれている土浦港付近から約500メート沖に、タテ約10メートル、ヨコ約25メートルの船台を4つ連結して、打ち上げ場所を造ったそうです。時間は30分と正規の5分の1ぐらいでしたが、霞ケ浦まで徒歩10分の私の家からもよく見えました。
秋のほか春夏冬に縮小版を
湖上であれば、不燃片が鑑賞区域に落ちる可能性はほぼゼロですから、安全面では優れています。また、桟敷席を湖畔に設けることも可能です。さらに、霞ケ浦周辺のどこからも観られるメリットもあります。競技花火の審査員が桜川の土手から湖上の船上に移っても、採点に支障はないでしょう。
問題は、常磐線西側(市街地)から同東側(すぐ霞ケ浦)に移すとなると、大会にやって来る車の流れ、打ち上げ場所に向かう人の流れが変わり、交通整理を全面的に見直す必要があることです。そこで提案。秋の花火は事故対策を整えて従来通りとし、将来の場所移転の勉強と練習も兼ねて、縮小版大会を、春、夏、冬、湖上で催したらどうでしょう? 地元住民の楽しみを増やし、全シーズンで観光客を呼び込むために。(経済ジャーナリスト)
<後記> 執筆に際しては沼尻健・土浦市花火対策室長に情報を提供してもらいました。
無念の中止決定 土浦の花火 第90回記念大会
土浦市最大の観光イベント、11月の全国花火競技大会の中止が決まった。安藤真理子市長が6日の定例記者会見で明らかにした。事故による2018、19年の中途打ち切り、新型コロナ禍による20年の中止に続き、4年連続での打ち上げストップに、安藤市長は「非常に残念」と無念さをにじませた。
土浦市などでつくる大会実行委員会は第90回記念大会となる今回、11月6日開催予定で開催準備を進める一方、新型コロナの感染状況を見極め、ぎりぎりまで開催判断を先伸ばししてきた。しかし、茨城県を含む21都道府県で緊急事態宣言が発出され、ひっ迫する医療現場の状況を踏まえ大会運営に万全を期すことが困難と判断し、中止を決定した。緊急事態宣言が解除されても中止の決定は変わらない。
同市のワクチンの2回目接種状況は、8月30日時点で44.2パーセントと順調に進んでおり、10月の早い段階で希望者の接種終了が見込まれることなどから、開催の準備を進めていた。有料観覧席上限を2万人とするなど新型コロナ対策を強化。19都道府県から55の花火業者が参加を決め、競技大会の出品の種目も決定していたという。
花火業者や開催の関係者である警察や消防、JRなどには誠意もって市から直接中止の報告を行う。
安藤市長は「ぜひ開催したかった。歴史がある土浦の花火競技大会は、たくさんの人が楽しみにしている貴重な地域資源。全国の花火大会再開の先駆けにしたいと準備していた。安全を期す準備を進めていたが非常に残念。苦渋の決断だった」と述べた。
市花火対策室によると、延期も検討したが11月過ぎの気候では安全な花火大会が開催できるか不明であることから断念したという。密を避けるため、2日に分けての開催も検討したが、警備などの負担が増えることや、花火の公正な審査が困難であるとし、中止を決断した。来年開催する場合は、11月の第一週土曜日になる。(伊藤悦子)
頑張る土浦応援花火打ち上げ サプライズなのにファン参集
【相澤冬樹】悪疫退散! コロナに負けるな! と打ち上げる「頑張る土浦応援花火」が3日夜、土浦市の霞ケ浦畔を会場に行われた。「3密」対策から、打ち上げ場所を伏せてのサプライズ花火だったが、地元の花火ファンたちはどこからか情報を聞きつけて、続々と会場付近に参集。30分間、1200発の花火が織りなすショーに見入った。
89回目を迎える今年の土浦全国花火競技大会は市制施行80周年記念の節目の大会となるはずだったが、新型コロナウイルスの影響で中止となった。応援花火はその代替として、一部競技要素を盛り込んでの開催。競技大会の目的である花火技術の維持向上を図るとともに、各地の花火大会の中止で苦境に陥った業者への支援を掲げている。
市内ではこれまでに、9、10月の2回開催されているが、10号玉やスターマインなど1200発を打ち上げる今回が最大規模。例年、競技大会に出場している北海道から鹿児島まで52業者が参加した。花火は同大会の実行委員会が管理して打ち上げる。例年の開催場所から桜川を下った霞ケ浦の河口部に、台船4台をつなげて特設した。
「会場は霞ケ浦」との情報を聞きつけた市民ら土浦の花火ファンは、早々に霞ケ浦総合公園などに集まり、対岸の湖岸堤にあるつくば霞ケ浦りんりんロード側にも車列ができた。前夜の雨も昼には上がり、曇天ながら無風に近い花火日和となった。
日のとっぷり暮れた午後6時半、最初の1発が上がり、短い間隔で10号玉が夜空に散っていく。マスク姿で見上げる観客から歓声が上がり、ため息が漏れた。「土浦の花火」は2年連続して事故で途中打ち切りになり、今年はコロナ禍で中止、地元の花火ファンは花火に飢えていた様子だ。
今回は、10号玉の部36作品と、75発構成のオリジナル花火の部16作品の2部門で競うオンライン花火競技大会の趣向もある。応援花火で打ち上げた分を録画するなどして、12月7日から20日、動画投稿サイトのYouTube(ユーチューブ)で配信する。一般投票も行われ、各部門の上位者に賞金も用意する。
https://youtu.be/Y64H4BAKgi4
土浦花火大会中止を決定 別途サプライズ打ち上げ検討
【鈴木宏子】11月7日開催予定の第89回土浦全国花火競技大会について、同大会実行委員会(会長・安藤真理子土浦市長)は29日、中止すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、土浦の中止決定により、今年は秋田県大曲、新潟県長岡を含め日本三大花火すべてが中止となった。
一方、今年の土浦大会は、市制施行80周年の記念大会でもあったことから、大会とは別に記念花火の打ち上げを検討しているという。同実行委員会事務局の市花火対策室によると、例えば、日時や場所を非公開とし数分間打ち上げたり、今年度中に何回か、サプライズ花火を打ち上げるなどを検討しているという。
国が22日、8月1日以降も大規模イベントの規制を継続すると決めたのを受けて、28日夕方、同実行委役員会を開き中止を決めた。
新型コロナの収束が見通せない中、全国から訪れる70万人を超える観客全員に、感染防止対策をとることはできないと判断した。
同実行委は「楽しみにしている大勢の花火ファンの皆様には申し訳ありません。来年、第90回記念大会として、盛大に開催できる準備を進めますので、ご理解お願いします」としている。
土浦花火大会は2018年と19年に2年続けて事故があった。今年は安全に実施するため花火対策室を新設して準備を進めていた。
【土浦市新年度予算】公約実現へ コミュニティーバス運行に調査費
【鈴木宏子】土浦市の安藤真理子市長は21日、2020年度当初予算案を発表した。昨年11月に初当選し初の予算編成となる。公約に掲げたコミュニティーバス運行に向け調査費約680万円を計上するほか、新治運動公園多目的グラウンドに人工芝を張る調査費約350万円を盛り込むなど公約実現を図る。3月3日開会の3月議会に提案する。
財調基金取り崩し行わず
予算規模は、一般会計が前年度比4.4%減の約506億8000万円、特別会計を含めた総額は同比0.7%増の約924億7100万円。一般会計は過去10年間で3番目に低い規模となる。市民会館の耐震化や学校給食センターの再整備など大規模事業のピークが過ぎたことによる事業費の減額が要因。
さらに昨年の市長戦で基金の枯渇による財政危機の解消を訴えたことから、経費や事業の見直しを徹底して行い、財政調整基金の取り崩しを行わなかった。加えて老朽化している学校や公共施設の改修に向け新たに3億円の基金を積み立てるなど、長期財政見通しで推計されていた財源不足を回避した。
公約実現に向けてはほかに、企業誘致による財源確保のため、流通拠点である常磐道土浦北インターチェンジ(IC)周辺に企業誘致を図るための土地利用状況調査と企業ニーズ調査費490万円を計上する。県が昨年11月に発表した未来産業基盤強化プロジェクトを活用して農地転用などの手続きを迅速化し、ICから半径3キロ圏内に新たに産業用地開発区域の設定を目指す。スマートインターチェンジを新設する公約についても、場所の検討などの調査費580万円を盛り込む。
11月に市制施行80周年
新規事業は、保育料無償化の対象外となっている0~2歳児について利用者の負担額を一部軽減する(6200万円)。通学路や避難路に面する危険なブロック塀の撤去を促進するため、所有者が解体工事を行う場合、費用の一部を補助する制度を開始する(1件当たり上限10万円、総額70万円)。老朽化している小中学校のトイレについては和式を洋式にするなど改修するための設計費約790万円を計上し、神立小、乙戸小、都和南小と都和中の4校で翌年に改修する。
ほかに、11月3日に市制施行80周年を迎えることから記念事業として、NHK公開番組や自転車の祭典などイベント開催を含め約1560万円を盛り込む。つくば霞ケ浦りんりんロードなどサイクリング環境のPRとして、自転車のまちづくりを推進する全国市区町村長の会による全国シクロサミットを今年秋にも市内で開催する(120万円)。高齢者の介護予防については、市内1カ所をモデル地区とし、県リハビリテーション専門職協会の協力を受けて、体力測定を踏まえた集団・個別指導をする介護予防健診を開催する(約60万円)。
土浦港周辺のにぎわいづくりは、ラクスマリーナを含めた3.9ヘクタールの旧京成ホテル跡地について、民間企業を誘致するための用地測量費など980万円を計上する。
一方、歳入については、個人市民税、法人市民税、新築家屋増による固定資産税などの増加するとして、市税3.3%増を見込む。
安全な大会へ花火対策室を新設
4月からの行政機構の見直しについても発表があった。2年連続で事故が発生した土浦全国花火競技大会を安全に実施するため、観光商工課に花火対策室をつくる。交通不便地域を解消するためのコミュニティーバスの運行など公共交通に関する総合的な取り組みを推進するため都市計画課に交通政策室を新たに設置などする。
《映画探偵団》27 土浦の全国花火競技大会は世界一
【コラム・冠木新市】28年前つくば市に引っ越してきた時、桜川流域での土浦花火大会を見に行った。10月のひんやりした時期に開催されるのに、見物客の熱気は凄(すご)かった。だがそのころの私は、地方の花火大会の一つとしか思っていなかった。後に、土浦の花火大会は「大曲の花火」(秋田県)、「長岡まつり大花火大会」(新潟県)と並ぶ日本3大花火大会であり、また赤字を覚悟して花火師たちが技術を競う「土浦全国花火競技大会」であることを知った。
日本の花火は世界一だから、土浦の花火は世界一といえるわけだ。しかし長い間観察してきたが、花火客を当て込んで一夜にして稼ごうとする雰囲気が強く、花火弁当コンテストや市博物館での花火記念展示はあるものの、世界一の文化を象徴する煌(きら)めきにはほど遠いのが現状ではないだろうか。
大正14年(1925)、神龍寺の住職秋元梅峰(あきもと・ばいほう)が不況に苦しむ土浦を見て、花火大会をすれば莫大な収入が一夜にして得られ、税金滞納、金融途絶から救えると考えたのが始まりであるという。95年が過ぎた今でもその原点は息づいているといえるが、もっと運営側でも花火師の花火玉に学ぶ工夫があってもよいのではないか。
平成26年(2014)、人口8万人の秋田県大仙市で、市と商工会と大曲商工会議所が「花火創造産業計画」をぶち上げた。5カ年計画で交流人口を272万人引き上げ、316億円の経済効果を見込む。2017年には、6日間にわたり「第16回国際花火シンポジウム」を開催し、38カ国449名が参加した。
経済的な面だけではなく、「花火を伝承する資料館の設立」「花火師に対する技術講習会の実施」「新たな特産物の開発」「花火創造産業の設立」「NPO法人大曲花火倶楽部による花火鑑賞士を認定」など、いろいろな仕掛けを打ち出した。実態は知るよしもないが、現在「大仙市花火産業構想第2期」が進行中だ。
C・イーストウッドの『荒鷲の要塞』
『荒鷲の要塞』(1968)は、アリステア・マクリーンの冒険小説を映画化した2時間35分の大作である。物語は、アメリカの将軍が飛行機事故でナチスの捕虜となり、アルプス山脈のロープウェイでしか行けない断崖絶壁の「鷲の城」に閉じ込められる。連合国側は、機密漏れを防ぐため、イギリス情報部スミス少佐(リチヤード・バートン)とアメリカ軍のシェイファー中尉(クリント・イーストウッド)らを将軍救出のために派遣する。
「侵入」「将軍救出」「脱出」の構成で描かれる冒険だが、2人の主人公の行動が淡々と描かれ、ドンパチは後半に集中する。しかし、黙々と爆弾を仕掛けていく作業を見ていると、妙にワクワクしてしまう。今では地味に映る作品かもしれないが、仕掛けられた爆弾がどう爆発するのか想像を刺激する。要塞の大爆発シーンに壮快感があるのは、それまでの仕掛けが効果を上げているからだ。
筒を横に向けると大砲という戦争の道具も、上に向けると花火という平和の芸術。花火玉は化学と数学と美術が結晶したもので、頭脳と忍耐力を要するためゲーム世代の若者の教育には絶好の素材である。
令和元年、人口14万の土浦市に女性市長が誕生した。これをきっかけに、「世界一の花火都市」ビジョンを華麗に、盛大に打ち上げてもらいたい。サイコドン ハ トコヤンサノセ。(脚本家)
➡冠木新市さんの過去のコラムはこちら
3氏が考えを表明 土浦市長選公開討論会
【鈴木宏子】任期満了に伴う土浦市長選(11月3日告示、10日投開票)を前に、土浦青年会議所主催による立候補予定者の公開討論会が29日夜、同市中央、亀城プラザで開かれた。現職の中川清氏(74)、新人で県議の安藤真理子氏(58)、新人で水墨画家の相澤保男氏(81)の3氏が出席し、市の活性化、少子化や高齢化対策、安全・安心に暮らせる政策、霞ケ浦などの観光政策についてそれぞれの考えを表明した。
市の活性化について中川氏は「中心市街地は往来が増えた」と実績を強調し、立地適正化計画に基づき、めりはりのあるまちづくりをして、周辺地区に波及させたいなどと話した。安藤氏は「神立、おおつ野、新治、荒川沖とそれぞれ街ができているが、バスがとても少ない。点と点を公共交通機関で結んで回遊性があるまちにしたい」と語った。相澤氏は「モール505の空き店舗を全部、市で借り切って高校生などに無料で貸してあげたらいい。何かが生まれる」と話した。
少子化と高齢化対策について中川氏は、新婚世帯の引っ越し費用助成や産婦健診費用助成など数々の実績を挙げて「切れ目のない継続的な子育て支援を行っている」と述べた。高齢化対策については、中学校区ごとに専門スタッフを配置して支援の輪を広げる『ふれあいネットワーク』を土浦が日本で一番先につくったと強調した。安藤氏は、市立幼稚園の廃止と市立保育所の民営化について触れ「民でできることは民でやることが大切だが、市立の幼稚園と保育所を残すことも大切」と話し、高齢化対策については「元気な高齢者が街に出て、病院に行くだけでなく、遊びや趣味も楽しめるよう、公共交通網を整備する必要がある」と述べた。相澤氏は「高齢化は避けては通れないが少子化はどうにかできる」とし「1人目が生まれたら100万円、2人目200万円、3人目300万円の一時金をあげたらどうか」などと話した。
安全安心について中川氏は、自主防犯組織やLED防犯灯設置などの実績を挙げ「刑法犯認知件数が10年で半減した」と強調。防災や医療面でも実績を強調した。安藤氏は台風19号で避難勧告が出されたことを振り返り「旧市内の避難所は満杯状態だった。避難場所の見直しの必要性を強く感じた」などと話した。相澤氏は「花火大会でも事故があった。100%安全安心はない」とした。
霞ケ浦などの観光について中川氏は「来年(土浦駅ビルに)星野リゾートのホテルがオープンすればサイクリストを街なかに引き込める。つくば霞ケ浦りんりんロードがナショナルサイクルルートに選ばれたという機を逃さず首都圏のゲートウエイとして交流人口の拡大に努めたい」と話した。安藤氏は「霞ケ浦は土浦の宝。もっと多くの人が集まっていい素材」だと述べ、沿岸の市町村と連携して魅力を発信していくことが大事。SNSで情報を発信したり、足で出向いてPRしたり、国や県と連携して霞ケ浦の魅力をアップさせたい」と述べた。相澤氏は「霞ケ浦のまわりの市町村全部を合併させて人口44万人の政令市をつくり、霞ケ浦を船で行ったり来たりできる地域をつくりたい」などと語った。
業者ごみやら粗大ごみまで 土浦花火大会明けて、市民ら清掃活動
【崎山勝功】2年連続で事故が起きた第88回土浦全国花火競技大会から一夜明けた27日早朝、土浦市佐野子の桜川河川敷周辺では、小中学生や地元住民などの市民ボランティアが手分けして放置ごみの回収に当たった。例年臨時ごみ置き場には、見物客の置いていったごみだけでなく、露天商が出した産業廃棄物や、花火大会と関係ない家庭の粗大ごみが出されており、市商工観光課は露天商らで組織する外商組合に廃棄物の持ち帰り協力を口頭で依頼しているほか、粗大ごみ不法投棄対策として「家庭ごみを出さないように、との看板を出すことを含めて検討する」としている。
27日午前7時ごろの桜川河川敷の無料観覧場所には、ビニールシートやテーブルなどが散乱していた。現場は25日に降った大雨で地面がぬかるんでおり、一部の清掃ボランティアは長靴を履いてビニールシートの撤去に当たっていた。清掃ボランティアの男性は「今年は大雨でぬかるんでいるの片づけは大変そうだ。ビニールシートとか持ち帰ってくれればいいのに」と話した。
JR土浦駅西口の歓楽街・桜町では、清掃ボランティアたちが吸い殻や空き缶などを回収していた。同町内の飲料水自動販売機横のごみ箱には、見物客らが捨てたごみであふれていた。
相変わらずの「便乗不法投棄」
花火大会の複数の臨時ごみ置き場には、可燃ごみの他に、段ボール紙や廃食用油、野菜くず、売れ残りの焼きそばなどの産業廃棄物や、家具や廃家電などの粗大ごみが捨てられていた。
このうち、同市生田町の臨時ごみ置き場には、可燃ごみに混じって廃食用油などの産廃をはじめ、テレビや空気清浄機などの廃家電製品が見られた。
同市田中のごみ置き場には、露店の売れ残り商品や段ボール箱などが捨てられており、近くを通りかかった住民は「ここの住民は(花火大会の)前日にごみを出している。段ボールは指定の日に出している。ごみの半分以上が業者のごみではないか」と、不快感を示した。清掃ボランティアの女性は「毎年のように業者が捨てていく。売れ残りのベビーカステラもある」と明かした。
市商工観光課の担当者に臨時ごみ置き場の写真を見せたところ、担当者は「花火大会前に外商組合と打ち合わせをしているが、その中で『ごみは持ち帰りいただきたい』と協力依頼を口頭でしている」と述べた上で、「今後も外商組合に協力をお願いしていく」と引き続き露天商に向けて協力要請する方針を示した。
➡土浦花火大会の過去記事はこちら
【土浦市長会見】26日、土浦花火競技大会 新設のイス席は応募倍率8.9倍
【鈴木宏子】土浦市、中川清市長の定例会見が7日同市役所で開かれた。26日開催の「第88回土浦全国花火競技大会」を前に、今年新たに販売したイス席1000席(1席3000円)の応募状況について、8.9倍の倍率だったことが明らかにされた。
イス席は桟敷席(約3000升)の下流側に設置する。昨年けが人が出て大会が途中で中止になったことを受けて、桟敷席は、昨年購入した人が優先的に購入できるようにしていた。
昨年の事故を教訓にした安全対策については、昨年の事故が、強い風と風向き、花火打ち上げ筒の傾きが複合的に作用したことが原因だったことから、今年は新たな安全基準を設けて打ち上げ場所に風速計を設置し、打ち上げ中断と中止の基準を明確化する。筒の傾き対策については、昨年まで当日に市職員が目視で検査していたのを、今年から筒に水平器を当てて傾きがないか検査する。交通対策は駅西口前を車両通行禁止にするなど駅を中心に警備を強化し交通規制を実施する。
同大会は26日午後6時から8時30分まで同市佐野子、学園大橋付近の桜川畔で競技が実施される。19都道府県の55業者が参加して、スターマインの部22台、10号玉の部45発、創造花火の部22組を打ち上げ、内閣総理大臣賞を懸けて3部門で競技が行われる。大会提供のワイドスターマイン「土浦花火づくし」は県内6社の特色を生かした花火を使用し横幅約500メートルの広さで9カ所から6分間にわたり約2100発を打ち上げる。エンディングは7号玉を88発打ち上げフィナーレを飾る。計約2万発を打ち上げ、75万人が訪れると予想されている。
交通機関は、JR常磐線の臨時列車が26日、上り・下り各3本、計6本が増便されるほか、本来停車しない特急列車上り・下り各1本が土浦駅に臨時停車する。土浦駅東口から会場までは臨時のシャトルバス(片道大人250円、小人130円)が運行する。臨時駐車場は21カ所に約4500台分(有料駐車場は1台1000円など)用意する。
土浦の花火をより楽しんでもらおうと、同日午後1時30分からと2時30分からの2回、土浦駅前の県県南生涯学習センター多目的ホール(ウララビル5階)で、「花火セミナーin土浦」が開かれ、花火鑑賞士が花火鑑賞のポイントなどを説明する。入場無料、事前申込不要。
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市民会館は来年5月24日オープン、命名権募集
ほかに、現在大規模改修工事が実施されている土浦市民会館(同市東真鍋町)は来年5月24日オープンする予定で、ネーミングライツ(命名権)スポンサーを11月1日から募集する。命名の期間は来年4月1日から3年以上、命名権料の基準額は年400万円。リニューアルオープン後のホールや会議室の利用受け付けは11月27日から開始する。
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日本最古のメノウ勾玉工房、19日から企画展
上高津貝塚ふるさと歴史の広場(同市上高津)では19日から企画展「常陸の玉作り」を開催する。同市には日本最古のメノウ製勾玉(まがたま)工房跡、八幡脇遺跡(同市おおつ野)と、烏山遺跡(同市烏山)があり、いずれも玉類製作における未完成品や破片、砥石などが発見された。企画展では市内2遺跡のほか、県内を中心に関東の玉作遺跡から出土した資料と前期古墳から出土した玉類など90種類約600点を展示する。
併せて同展では、同市上坂田で発見された国指定重要文化財「武者塚古墳出土品」が保存修復を終えたことから、出土品の石室や古代人の髪形「みずら」、銀製の飾大刀などを同時公開する。
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【土浦市長会見】11月5日 花火大会中止に改めて謝罪 安全対策見直しへ
https://youtu.be/gy6_qieibBs
【鈴木宏子】土浦市、中川清市長の定例記者会見が5日、同市役所で行われた。10月6日開催の土浦全国花火競技大会で10人の負傷者が出て大会が途中で中止になった問題に対し中川市長は改めて謝罪し、来年の大会に向け安全対策を見直す方針を明らかにした。さらに今年桟敷席を購入した人に対し、来年の花火大会で「何かしらの対応を検討する」と話した。
同大会実行委員会事務局の市商工観光課によると、事故は、19番目の高木煙火(岐阜県大垣市)がスターマインを打ち上げた際に発生した。導火線の不具合により上空に上がった4号玉が不発となり、風に流されて落下し、打ち上げ地点から北に180~190㍍離れた地上付近で爆発し、学園大橋北西側で観覧していた見物客10人がやけどなどのけがを負った。
打ち上げ場所から半径110㍍を保安区域として立ち入りを規制していたが、規制区域の外側に落下した。事故当時の地上付近の風は南南西の風、平均風速4.5㍍、最大瞬間風速9.8㍍で、大会を中止する判断基準の10㍍以上の強風には達してなかったという。例年は東風が吹くことが多いが、今年は南風だった。
その直後に大会を中止した理由は、けが人が出たこと、夜遅くなるにつれて風が強くなる恐れがあったことにより、安全確保が困難になると判断したためという。同市の花火玉による事故は、記録上初めて。
今後は、気象や保安の専門家などにも調査を依頼し検証した上で、12月末までに事故報告書をまとめ、運営体制全体を見直して改善を図りたいとしている。
中川市長は、中止決定時に見物客への情報提供が少なく不満が出た問題については「当時は事故の情報が錯そうし、詳細な説明ができなかった。あまり待たせると不安になるので、少しでも早く(中止決定の告知を先行)した」と話し理解を求めた。
全部門のグランプリ決定へ 10、11日カレーフェス
会見ではほかに「市美術展覧会」(8~18日、土浦市民ギャラリー)▷「児童虐待防止啓発活動—子どもを守ろう!オレンジリボンたすきリレー」(9日午前8時10分、市役所前で出発式)▷「金婚をたたえる集い」(15日、市民会館)▷「産業祭及び土浦カレーフェスティバル」(10~11日、川口ショッピングモール505、J:COMフィールド土浦)▷「光がつくるアート水郷桜イルミネーション」(17日午後5時、霞ケ浦総合運動公園風車前広場で点灯式)▷「図書館フェス及び本の通帳サービス」(フェスは21~27日市立図書館)▷「学祭ツチウラ2018」(24日、市役所前やアルカス土浦)など11月に催されるイベントの案内があった。
「産業祭とカレーフェス」は昨年は同じJ:COMフィールドで開催していたが、今年は産業祭はモール505、カレーフェスはJ:COMフィールドで開催する。昨年2日間で7万人の集客があったことから、今年は中心市街地を回遊してもらうのが狙いという。カレーフェスはこれまで主菜、麺、創作の3部門でそれぞれグランプリを決定していたが、部門ごとに出店数にばらつきがあることから、今年はすべての出店者のメニューからブランプリを決めるという。
市立図書館1周年 イベント目白押し
市立図書館の図書館フェスは開館1周年を記念し、土浦市出身で江戸川乱歩賞を受賞したSF作家、高野史緒さんの講演会など6日間で18の催しを開催する。本の通帳サービスは市内の小中学生を対象に、図書館で借りた本の履歴を銀行の通帳形式の手帳に印字するサービスで、23日からスタートする。導入するのは県内で結城市に次いで2例目で、結城市では図書館に新規登録した小学生が3倍に増えたという。
学祭ツチウラは、市内の高校10校が一堂に会して、普段の学校生活について発表する全国初のイベントで、土浦二高書道部によるパフォーマンスや常総学院高校のチアリーディング部などの発表のほか、学校対抗で読みたい本を紹介し合うビブリオバトルなどが催されるという。
土浦花火 火花で観客10人軽いやけど 強風により途中で中止
【鈴木宏子】6日夜、土浦市佐野子、学園大橋付近の桜川湖畔で開催された第87回土浦全国花火競技大会で、打ち上げ花火の一部が地上に落下して破裂し、観客の9歳から66歳までの男女10人が軽いやけどを負った。
市消防本部や市商工観光課によると、午後6時30分ごろ、打ち上げた花火玉の一部が風に流されて保安区域外の桜川河川敷に落下して破裂し、近くにいた観客の手や足、背中などに火花が飛び散った。
10人は救護所に待機していた医師に手当てを受け、帰宅した。救急車で病院に運ばれた人はいないという。
事故発生を受けて大会実行委員会は打ち上げを中断、気象情報を収集した結果、今後も今以上の風が強く吹く恐れがあると判断し、午後7時ごろ、大会中止を決めた。
大会は同日午後6時から開催された。日本三大花火とあって、75万人の観客らが観覧した。
大会の目玉は、横幅500㍍で9カ所から6分間に約2100発を打ち上げるワイドスターマイン「土浦花火づくし」だったが、打ち上げはなかった。
会場から引き上げる観客たちからは「残念だ」の声が聞かれた。また「今年の売り上げは低いよ」と、こぼしながら店を片付ける露天商の姿が見られた。
同実行委は、今回の中止は天候不順によるものであるため、桟敷券料金の払い戻しはしないとしている。
本サイトはスタートから4年に《吾妻カガミ》117
【コラム・坂本栄】このサイトがスタートしたのは2017年10月1日。それから4年がたちました。開始数日前の発表会見では、1日に何本の記事がアップされるのかとの質問を受け、平均3本を目標にしたいと答えました。コロナ禍でイベント類の記事は減りましたが、逆にコロナ関連を増やすことで、この目標はほぼ達成できています。これからも、元新聞記者、市民記者、大学生記者による記事、一家言ある識者のコラムをご愛読ください。
大学生記者の記事が大ヒット
9月には筑波大生記者の記事が注目されました。(A)ある団体がつくば市の公園で食料無料配布会を開こうとしたが、コロナ禍を理由に公園の使用が認められなかった、(B)この記事が掲載されたあと、記者が担当課に改めて理由を取材したところ、密回避を条件に使用を認めるとの連絡が団体に入った、(C)万全のコロナ対策をして配布会が開かれ、大学生や市民に大変喜ばれた―以上のような流れの3本です。
詳しくは「『公園が借りられない』 つくば市の食料支援団体」(9月15日掲載)→「一転、つくば市が使用を許可」(9月16日掲載)→「支援団体 感染対策を徹底」(9月25日掲載)をご覧ください。コロナ禍でアルバイト先が減り困っている学生、彼らを助けようとしている団体、規則だから公園使用はNOと言う市、当サイトの記事と取材を受けOKに転じた市。一連の記事は大ヒットし、書き込みコメントも増えました。
3本の記事は、本サイトの編集方針である(1)地域の話題を取り上げる(2)自治体の行政をウォッチする―に沿ったものです。これらに地域の方々が強い関心を持ち、結果、市を動かしたことになります。「NEWSつくば4周年」にふさわしい内容でした。
3コラムニストが再・新登場
土浦市を扱ったヒットコラムも紹介します。コロナ禍で花火大会が取り止められたことを受けて書いた「また中止された土浦の花火を考える」(9月20日掲載)です。私はこの中で、花火大会が事故で2度も中断されたことを踏まえ、打ち上げ場所を変えたらどうかと提案しました。これにはアクセスが多かっただけでなく、賛成論・反対論がコメント欄に書き込まれ、論争になりました。これも本サイトの役割ではないでしょうか。
コラムは原則毎日1本アップされており、こちらも本サイトの「売り」です。10月から、入沢弘子さん(広報コンサルタント、元土浦市立図書館長)とオダギ秀さん(コマーシャルフォトグラファー、土浦写真家協会会長)が復帰、秋元昭臣さん(元ラクスマリーナ=土浦港のヨット/ボート係留・遊覧船運行会社=専務)が新たに参加します。三方には、土浦とつくばを中心に、地域の魅力を全国に向け発信していただきます。
もちろん、つくばの総合運動公園用地問題、陸上競技場新設問題、センター地区再生問題など、市民の関心が強いテーマも引き続き取り上げていきます。また、土浦も現市長が公約した課題が動き出しますので、こちらもウォッチします。本サイトの情報が皆さまのご参考になれば幸いです。(NEWSつくば理事長、経済ジャーナリスト)
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9月には筑波大生記者の記事が注目されました。(A)ある団体がつくば市の公園で食料無料配布会を開こうとしたが、コロナ禍を理由に公園の使用が認められなかった、(B)この記事が掲載されたあと、記者が担当課に改めて理由を取材したところ、密回避を条件に使用を認めるとの連絡が団体に入った、(C)万全のコロナ対策をして配布会が開かれ、大学生や市民に大変喜ばれた―以上のような流れの3本です。
詳しくは「『公園が借りられない』 つくば市の食料支援団体」(9月15日掲載)→「一転、つくば市が使用を許可」(9月16日掲載)→「支援団体 感染対策を徹底」(9月25日掲載)をご覧ください。コロナ禍でアルバイト先が減り困っている学生、彼らを助けようとしている団体、規則だから公園使用はNOと言う市、当サイトの記事と取材を受けOKに転じた市。一連の記事は大ヒットし、書き込みコメントも増えました。
3本の記事は、本サイトの編集方針である(1)地域の話題を取り上げる(2)自治体の行政をウォッチする―に沿ったものです。これらに地域の方々が強い関心を持ち、結果、市を動かしたことになります。「NEWSつくば4周年」にふさわしい内容でした。
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土浦市を扱ったヒットコラムも紹介します。コロナ禍で花火大会が取り止められたことを受けて書いた「また中止された土浦の花火を考える」(9月20日掲載)です。私はこの中で、花火大会が事故で2度も中断されたことを踏まえ、打ち上げ場所を変えたらどうかと提案しました。これにはアクセスが多かっただけでなく、賛成論・反対論がコメント欄に書き込まれ、論争になりました。これも本サイトの役割ではないでしょうか。
コラムは原則毎日1本アップされており、こちらも本サイトの「売り」です。10月から、入沢弘子さん(広報コンサルタント、元土浦市立図書館長)とオダギ秀さん(コマーシャルフォトグラファー、土浦写真家協会会長)が復帰、秋元昭臣さん(元ラクスマリーナ=土浦港のヨット/ボート係留・遊覧船運行会社=専務)が新たに参加します。三方には、土浦とつくばを中心に、地域の魅力を全国に向け発信していただきます。
もちろん、つくばの総合運動公園用地問題、陸上競技場新設問題、センター地区再生問題など、市民の関心が強いテーマも引き続き取り上げていきます。また、土浦も現市長が公約した課題が動き出しますので、こちらもウォッチします。本サイトの情報が皆さまのご参考になれば幸いです。(NEWSつくば理事長、経済ジャーナリスト)
《霞ケ浦 折々の眺望》9 霞ケ浦で聴きたい音楽(クラシック編)
【コラム・沼澤篤】以前、本コラムで、霞ケ浦で聴きたい音楽のうち、イージーリスニングの名曲を紹介した(6月21日掲載)。今回はクラシックの名曲を取り上げたい。ヘンデルの「水上の音楽」は、1715年にジョージⅠ世のためにロンドンのテムズ河畔で催された王宮の音楽祭で初演された。開放的な河畔での演奏であったから、王侯貴族だけでなく庶民も聴くことが出来ただろう。
トランペットで華やかさを、バイオリン、ホルン、オーボエ、ファゴットのアンサンブルで優雅さを表現しながら、全体の曲調で王家の威厳を保ち、荘厳さを強調しているようだ。それだけでなく、個々の楽章では、親しみやすい優しい曲調も組み込まれており、庶民も心地よく鑑賞したに違いない。
この第1組曲の序曲で、アダージョとスタッカートの小気味よい旋律が期待感を高め、第2組曲から第3組曲の終章まで、アレグロ、メヌエット、アンダンテのリズミカルで浮き立つような旋律が続き、舞踏会が開催されたのだろう。
曲調が変わるたびに、踊り手が交代し、休憩や軽い飲食を取りながら、河畔で夏の夜が更けるのを楽しんだことが容易に想像できる。またテムズ川には、王侯貴族を乗せた、豪華な船が何艘(そう)も浮かび、船上にも楽隊が配置されたかもしれない。
バロックの名曲「水上の音楽」
タイ・バンコクのチャオプラヤ川で、当時のプミポン国王即位60周年祝賀行事(2006年)の、見事な竜頭で装飾された船列を写真で拝見したことがある。晴れやかで荘厳な雰囲気が伝わってきた。
霞ケ浦でも12年に1度、式年大祭鹿島神宮御船祭(おふねまつり)が行われる。大船津の一之鳥居から祭神を載せ、龍頭で飾られた御座船(ござぶね)を中心に、約百艘の供奉船(ぐぶせん)が従う船渡御(ふなとぎょ)は見事だ。こうした行事で楽隊は欠かせない。
バロック音楽の名曲である「水上の音楽」を霞ケ浦でも聴いてみたい。ライブは無理でも、遊覧船上から湖面を眺めながら、CDで格調高い名曲を聴けば、霞ケ浦への思いも募るだろう。霞ケ浦周辺を車で廻(まわ)る時、岸辺に車を停めて、CDで「水上の音楽」を聴くのも一興。雲や空の色の変化、波、岸辺の葦の輝きを眺めながら聴けば、至福の時を過ごせる。
ただし,車を運転しながら聴くのは危険だ。バロック音楽は宇宙空間を流れる旋律のように脳をリラックスさせ(幸せホルモンのセロトニンなどが分泌される)、責任を伴う運転業務の注意が疎かになり、事故を起こしかねない。英国の調査報告では、運転時に聴くと危険な曲として、クラシックが幾つか挙げられている。天才作曲家たちは、車の運転時に聴くことを想定していないのだ。
閑話休題。ヘンデルは名曲「王宮の花火の音楽」も残した。この曲は「土浦全国花火競技大会」で聴いてみたい。遊覧船や屋形船、堤、桟敷席、橋、高津の高台、マンションなどのお気に入りの場所で、色彩豊かで華やかな花火を楽しみながら、「平和」と「歓喜」を主題にしたこの曲を聴けば、我々庶民でも豪奢(ごうしゃ)な気分を味わえる。(霞ヶ浦市民協会研究顧問)
➡沼澤篤さんの過去のコラムはこちら
コラムニスト紹介
坂本栄 《吾妻カガミ》
【さかもと・さかえ】土浦一高卒。1970年、一橋大社会学部卒、時事通信入社。ワシントン特派員、経済部長、解説委員などを経て、2003年退社。同年から10年間、旧常陽新聞新社社長-会長。現在、内外情勢調査会-茨城県南副支部長、茨城キリスト教大学経営学部講師、NPO法人NEWSつくば理事長。1946年生まれ、土浦市出身、同市在住。
先崎千尋 《邑から日本を見る》
【まっさき・ちひろ】慶應大経済学部卒。茨城大学人文学部市民共創教育研究センター客員研究員、一般財団法人総合科学研究機構特任研究員、環境自治体会議監査役、NPO法人有機農業推進協会顧問。現在、農業。主な著書は『農協のあり方を考える』(日本経済評論社、1982)、『よみがえれ農協』(全国協同出版、1991)など。元瓜連(うりずら)町長。1942年、瓜連町(現那珂市)生まれ。那珂市在住。
及川ひろみ 《宍塚の里山》
【おいかわ・ひろみ】東京都出身。神奈川県内の小学校教員を務める。1970年代につくば市転居後、「学園都市の自然と親しむ会」などのメンバーとして子連れで近隣の自然を散策。1987年に宍塚地区の開発計画を知り、里山を未来に伝える活動に取り組む。現在、認定NPO法人宍塚の自然と歴史の会理事長。
浅井和幸 《続・気軽にSOS》
【あさい・かずゆき】石岡一高卒。1991年科学技術庁無機材質研究所(総理府事務官)入庁。精神障害者福祉施設勤務を経て、2002年浅井心理相談室開業。NPO法人若年者社会参加支援普及協会アストリンク理事長。NPO法人青少年の自立を支える会シオン副理事長。NPO法人とらい理事。ボランティア活動「浅色の雲の会」主宰。
奥井登美子 《くずかごの唄》
【おくい・とみこ】東京薬科大卒。1958年、奥井薬局(土浦市)の奥井清氏(中外製薬勤務)と結婚、土浦に。薬剤師。1895年創業の老舗薬局を経営する傍ら、霞ケ浦の自然を守る活動などに参加。「水の時代をひらく」(KGP総合研究所)、「柳川堀割りから水を考える」(藤原書店)、「くずかごの唄」Ⅰ~Ⅷ(筑波書林)など、著書多数。加藤尚武京大名誉教授は実弟。1933年生まれ、杉並区出身。土浦市在住。
玉置晋 《食う寝る宇宙》
【たまおき・すすむ】東京理科大理工学部物理学科卒。茨城大学大学院理工学研究科地球生命環境科学専攻修了。現在、つくば市で宇宙開発の仕事に従事する傍ら、放送大学大学院生として二足のわらじを楽しむ。茨大理学部でも「宇宙天気防災」のテーマで研究中。1978年生まれ、水戸市双葉台出身、土浦市宍塚在住。
斉藤裕之 《続・平熱日記》
【さいとう・ひろゆき】東京芸術大学大学院後期博士課程満期退学、フランス政府給費制として滞仏。同大助手のあと、東京芸大講師などを勤めながら作家活動を続ける。1961年、山口県生まれ。牛久市在住。
堀越智也 《つくば法律日記》
【ほりこし・ともや】土浦一高校卒。法政大法学部卒。茨城県弁護士会所属「つくば中央法律事務所」代表弁護士。つくばコミュニティ放送株式会社代表取締役。離婚、相続、中小企業・ベンチャー企業、借金の問題、交通事故など民事全般、著作権、刑事事件を主な業務とする。筑波大アソシエイトプロフェッサー、スピードリーディングインストラクター。 1975年、東京都生まれ。つくば市在住。
オダギ秀 《写真だいすき》
【おだぎ・しゅう】本名は小田木秀一。早稲田大学政経学部卒。写真家。高度な技術に裏付けられたハートフルな写真に定評があり、県内写真界の指導的立場にある。専門はコマーシャルフォト全般およびエディトリアル。㈳日本写真家協会(JPS)会員、㈳日本広告写真家協会(APA)会員、土浦写真家協会会長。1944年、水戸市生まれ、土浦市在住。
高橋恵一 《ひょうたんの眼》
【たかはし・けいいち】土浦一高卒、中央大経済卒。茨城県庁に入り、知事公室長、生活環境部長などを歴任。この間、明野町(現筑西市)、土浦市に助役で出向。県庁退職後、オークラフロンティアホテルつくば社長(2006~11年)、JA茨城県厚生連理事長(11~16年)。現在NPO法人NEWSつくば理事。1946年、土浦市生まれ、同市在住。
冠木新市 《映画探偵団》
【かぶき・しんいち】脚本家、アートプロデューサー。TVや映画の編集助手を経て、映画監督市川崑に師事。角川映画「天河伝説殺人事件」で脚本家デビュー。映画『マヌケ先生』(大林宣彦総監督)、舞台『奥様は化け猫』(瀬川昌治演出)など。2008年、つくば市に移り、宴劇『桜川芸者学校』などを制作。著書に『ゴジラ・デイズ』(集英社)、『映画「極道の妻たち」ノ美学』(近代映画社)など。1951年、福島県生まれ、つくば市在住。
入沢弘子 《ポタリング日記》
【いりさわ・ひろこ】1969~76年、新聞記者だった父の転勤で土浦市に住まう。約30年の博報堂勤務のあと、つくば市任期付職員として広報を統括。その後、アルカス土浦の土浦市立図書館初代館長。国立研究開発法人・防災科学技術研究所調査役として勤務後、広報コンサルタントとして自治体などの広報アドバイスやセミナーを担当。1962年、福島県喜多方市生まれ。つくば市在住。
室生勝 《地域包括ケア》 掲載終了
【むろう・まさる】東京医大卒。1970年、東京医大霞ケ浦病院内科医長。76、年つくば市で室生内科医院開業(2006年閉院)。第2回Ciba地域医療賞(現ノルバティス地域医療賞)受賞。つくば市高齢者保健福祉推進会議委員。現在、高齢者サロン「ゆうゆう」を主宰。著書に「地域の中の在宅ケア」(医歯薬出版)、「僕はあきらめない-町医者の往診30年-」(那珂書房)など。1936年、京都府生まれ、つくば市在住。
中尾隆友 《茨城の創生を考える》
【なかお・たかとも】土浦一高卒、慶応大学文学部史学科卒。外資系金融機関、官公庁勤務を経て、現在、㈱アセットベストパートナーズ代表取締役。経営アドバイザーとして大企業・金融機関に助言・提案を行う。総合科学研究機構特任研究員。1970年、土浦市生まれ、つくば市在住。
川浪せつ子 《ご飯は世界を救う》
【かわなみ・せつこ】武蔵野美術短期大学デザイン科卒(テキスタイルデザイン専攻)。住宅部品会社デザイン室、(建物の外観や室内を立体的な絵にする)建築パース事務所を経て、現在、フリーの「建築パース」イラストレーター。イーアスつくば内「アイカルチャー」の「かんたん水彩イラスト」講師。つくばショートムービーコンペティション市民審査員。東京都練馬区出身。1982年、結婚によりつくば市に移り在住。
山口絹記 《ことばのおはなし》
【やまぐち・まさのり】脳動静脈奇形(AVM)による脳出血、失語、失行を経験する。リハビリと育児と仕事の傍ら、放送大学にて言語学と心理学を中心に学ぶ日々をおくる。1988年、神奈川県生まれ、東京都育ち。つくば市在住。
沼尻正芳 《制作ノート》 掲載終了
【ぬまじり・まさよし】水海道一高卒、武蔵野美術大学卒。千葉県公立中学校で教職に就き、茨城県公立小中学校長を退職後、つくばみらい市公民館長などを歴任。現在、一般社団法人・新極美術協会副理事長。1951年、茨城県生まれ、つくばみらい市在住。
浦本弘海 《法律かけこみ寺》 掲載終了
【うらもと・ひろみ】ペンネーム。会社勤務を経て弁護士に。会社在職中に法科大学院への進学を決意。苦節〇年、司法試験を突破(暗黒時代でした…)。企業経験を活かし、現在、企業や自治体の法務コンサルタント。両親が土浦市出身の縁で、土浦・つくばを中心に活動中。東京都出身。
沼澤篤 《霞ケ浦 折々の眺望》 掲載終了
【ぬまざわ・あつし】山形大理学部生物学科卒。東京大大学院修了、理学博士。医薬品会社研究員、自然公園職員などを経て、1989年より霞ケ浦の市民活動に参加。霞ケ浦情報センター主任研究員、茨城大学農学部非常勤講師、霞ケ浦環境科学センター嘱託職員などを歴任。現在、霞ヶ浦市民協会・研究顧問。1952年、山形県出身。土浦市在住。
広田文世 《沃野一望》 掲載終了
【ひろた・ふみよ】土浦一高、山梨大学工学部卒。1984年、㈱トータルシステムデザインを設立、社長に就任。2017年から会長。旧常陽新聞に『いばらき・里・山・みち』を掲載。『桜田門外雪解せず』で「茨城文学賞」受賞。『縁故節現世考』で「やまなし文学賞」受賞。『天狗壊滅』で「日本自費出版文化賞」特別賞受賞。1946年、土浦市生まれ、同市在住。
石井康之 《ON THE ROAD》 掲載終了
【いしい やすゆき】ファッションデザイナー、オブジェアーティスト。桑沢デザイン研究所卒。1987年、パルコオブジェ展で「やまもと寛斎賞」受賞。97年より、東京コレクションのほか、パリ、ミラノ、ニューヨークで作品を発表。東京デザイナーズウイークでオブジェ製作。建築雑誌で特集が組まれる。東京在住。
古家晴美 《県南の食生活》
【ふるいえ・はるみ】筑波大学第2学群比較文化学類卒、同大学院博士課程歴史人類学研究科単位取得満期退学。筑波学院大学経営情報学部教授。専門は民俗学・生活文化。神奈川県生まれ。
川上美智子 《令和楽学ラボ》
【かわかみ・みちこ】お茶の水女子大学大学院家政学研究科食物学専攻修了。1971~2016年、茨城キリスト教大学勤務(1982年から教授)。19年4月から、関彰商事㈱ライフサイエンス事業部・保育園開設準備室(つくば市)勤務。現在、保育園長。茨キリ大名誉教授、茨城県教育委員。著書に『茶の香り研究ノート-製造にみる多様性の視点から-』(光生館、 2000)、『茶の事典』(朝倉書店、2017)など。兵庫県出身、水戸市在住。
瀧田薫 《雑記録》
【たきた・かおる】土浦一高卒。慶応大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程修了。茨城キリスト教学園に入り、短期大学長、茨キリ大教授、常務理事を歴任。2016年、定年退職。現在、同大兼任講師、名誉教授。中学2年のとき、V.フランクル著「夜と霧」に衝撃を受ける。当時の安保闘争・学生運動になじめず、その反動で「政治学」を志す。1947年、土浦市生まれ。同市在住。
小野村哲 《ライズ学園日記》 掲載終了
【おのむら・さとし】39歳で公立中学校を退職した後、つくば市内で不登校や学習につまずきがちな子どもたちのための「ライズ学園」を立ち上げる。県内外で、子育て・英語教育・LD(学習障害)などについて講演活動も行う。NPO法人「リヴォルヴ学校教育研究所」元理事長、つくば市教育委員。1960年、東京都板橋区生まれ。つくば市在住。
川端舞 《電動車いすから見た景色》
【かわばた・まい】生まれつき脳性麻痺という障害があり、電動車いすで生活している。2010年、筑波大学障害科学類への入学を機に、つくば市に引っ越し、介助者にサポートしてもらいながら、1人暮らしをしている。障害者団体「つくば自立生活センターほにゃら」で活動中。群馬県出身。つくば市在住。
霞ケ浦市民協会 《泳げる霞ケ浦へ》 掲載終了
【かすみがうら・しみんきょうかい】1995年の世界湖沼会議で採択された「霞ケ浦宣言」の理念を継承し、「霞ケ浦及び流域環境の浄化・保全及び創造をめざす市民活動を推進し、人と自然が共生できる快適で文化的な地域社会を構築する」ため、翌96年「社団法人霞ケ浦市民協会」として発足。2013年一般社団法人に。
相沢冬樹 《土着通信部》
【あいざわ・ふゆき】1953年土浦市生まれ。常陽新聞(旧社)に在籍もキャリアは1999年まで。辞めて18年も経つのに周囲も自分も記者扱い・記者気分が抜けない。この間地域政策コンサルタントを経て、現在は地元財団の発行する機関誌でパートタイム編集長を務める。記事はもっぱらブログ「重箱の隅に置けない」に書いている。http://fykai.blog.fc2.com/
栗原亮 《郷土史あれこれ》 掲載終了
【くりはら・りょう】土浦一高卒、中央大経済卒。1976~2010年、霞ケ浦高で世界史と日本史を担当。「新治村史」「図説 土浦の歴史」「牛久市史」「八郷町史」の編纂に参画。旧常陽新聞で「江戸時代とは何か」を連載。著書に「忠臣蔵の真実」(常陽新聞新社、2012年)、「近世村落の成立と検地・入会地」(岩田書院、2013年)。土浦市出身・在住。71歳。
橋立多美 《猫と暮らせば》 掲載終了
【はしだて・たみ】1949年、長野県天龍村生まれ。84~96年、常陽リビング社勤務。退社後フリーライターとして活動しつつ、『茨城のホームヘルパー最前線』『ルポ消防団』など4冊を出版。2013年から常陽新聞記者。17年の休刊後はNPO法人NEWSつくばのデスク兼ライター。つくば市在住。69歳。
大島愼子 《世界に生きる》 掲載終了
【おおしま・ちかこ】米DePauw Univ.を経て、早稲田大学第一文学部卒。同大学院経営学修士。ルフトハンザドイツ航空客室乗務員、人事担当、広報室長を経て、2006年に筑波学院大学教授。12年から学長。筑波技術大学監事、日本広報学会理事、日本インターンシップ学会理事、日本国際観光学会前副会長、NPO法人Japan Now観光情報協会理事長。専門は航空政策・観光政策。著書に「ドイツおいしい物語」「飛翔へのロマン」(東京書籍)など。
吉田礼子 《食のエトセトラ》
【よしだ・れいこ】東北学院大文学部史学科卒。子どものころから母が料理する姿に触れ、料理の先生に憧れる。「台所は実験室」をモットーに独学。50歳を前に、全国料理学校協会所属の児玉久美子先生に師事。2008年、土浦市に吉田料理教室を開校。1953年、宮城県生まれ。土浦市在住。
塚本一也 《茨城鉄道物語》
【つかもと・かずや】土浦一高卒、東北大学工学部卒、筑波大学大学院修了。一級建築士。大曽根タクシー(株)取締役社長。元JR東日本グループリーダー。茨城県ハイヤー・タクシー協会経営研究会会長、つくば市花畑自治会長。県議。著書に「つくばエクスプレス最強のまちづくり」(創英社 三省堂書店)。1965年、つくば市生まれ。同市在住。
田口哲郎 《遊民通信》
【たぐち・てつろう】慶應大学大学院文学研究科仏文学専攻修士課程修了。専門は19世紀パリの遊歩者について。その後、家庭教師、派遣社員などを経て、四十路過ぎで2度目の大学生として東京大学文学部在学中。興味・関心は、神秘主義、スピリチュアル、宗教、高等遊民、鉄道模型。大阪・仙台育ち。牛久市在住。
岩松珠美 《介護教育の現場から》 掲載終了
【いわまつ・たまみ】同志社女子大学(栄養生化学)卒。女子栄養大学大学院修士課程修了。老年看護学、地域看護学に研究分野を拡げ、大学や専門学校で教育に携わる。精神保健福祉士、介護福祉士、看護師など。著書に「六訂栄養士・管理栄養士をめざす人の社会福祉」(みらい出版)。現在、つくばアジア福祉専門学校(土浦市)校長。1961年、長野県生まれ。土浦市在住。
鶴田真子美 《晴狗雨dog せいこううどく》
【つるた・まこみ】1990年、東京外語大イタリア語学科卒。同大学院博士前期課程修了後、後期課程単位を取得。日伊協会講師、東邦音楽大、慶応義塾大などの非常勤講師を歴任。2008年からNPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク」理事長。茨城県の犬殺処分ゼロを目指し活動中。2021年、土浦市に「パルTNR動物福祉病院」を開設。神戸市生まれ。
山口京子 《ハチドリ暮らし》
【やまぐち きょうこ】2020年まで、いばらきコープ生活協同組合の「くらしの電話相談ダイヤル」相談員を15年務める。また組合員を対象にした「くらしの講座」講師として、生活設計、家計管理、年金、相続、遺言、終活、保険見直しなどのセミナーを企画。現在「社会保険労務士 やまと事務所」所属。ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士、消費生活アドバイザー。1958年、栃木県生まれ。龍ケ崎市在住。
三浦一憲 《塞翁が馬》 掲載終了
【みうら・かずのり】高校生の時に8ミリ映画を自主制作。以来、フリーのフォトグラファー。 電鉄・建築などの撮影のほか、写真館も経営。2004年「まちかど音楽市場」を立ち上げ、代表に就任。現在住む団地内でボランティア環境美化活動(ローズマリーの会)。1952年、東京都江東区生まれ。1991年、つくば市に移住。
秋元昭臣 《夢実行人》
【あきもと・あきおみ】土浦一高卒。明治大工学部卒、京成電鉄系列のホテル会社に入社。奥那須、千葉、水戸、犬吠埼、白浜、土浦などのホテルに勤務。土浦京成ホテル閉鎖にともない、2008年からラクスマリーナ(株主は土浦市)専務。遊覧船運航、霞ケ浦湖上体験スクール、小型ヨット体験、ボート教室、足湯浴場、サイクリング事業などを展開。 2021年4月退職。1942年生まれ、土浦市在住。
原田博夫 《文京町便り》
【はらだ・ひろお】土浦一高卒、慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了。専修大学経済学部教授を経て、2019年4月から名誉教授。米スタンフォード大などに留学。公共選択学会会長、政治社会学会理事長などを歴任。著作(編著)に『人と時代と経済学-現代を根源的に考える-』(専修大学出版局、2005年)、『身近な経済学-小田急沿線の生活風景-』(同、2009年)など。現在、土浦ロータリークラブ会員。1948年土浦市出身、土浦市文京町在住。
伊東葎花 《短いおはなし》
【いとう・りつか】小説ブログを始めて12年。童話、児童文学、エンタメ、SFなど、ジャンルを問わずに書いている。文学賞にも挑戦中するもやや苦戦気味。第19回グリム童話賞大賞、第33回日本動物児童文学優秀賞を受賞。妄想好き。猫好き。趣味は読書と太極拳。東京生まれ、美浦村在住。伊東葎花はペンネーム。
小泉裕司 《見上げてごらん!》
【こいずみ・ひろし】1954年、土浦市生まれ、県立土浦一高卒。工学院大学工学部卒。民間企業を経て土浦市役所に入庁。政策企画課長、市長公室長を歴任。2017年まで副市長1期。在職中、花火審査員係業務に13年従事。現在、日本花火鑑賞士会会員。ラジオやネットTVにも出演。茨城新聞に寄稿(19~22年)。花火セミナー開催や「花火通信」(Facebook)などで花火の魅力を発信中。「花火と土浦」(土浦市、2018年)も一部執筆。同市在住。
若田部哲 《日本一の湖のほとりにある街の話》
【わかたべ・てつ】筑波大学大学院修士課程芸術研究科デザイン専攻修了後、建築設計事務所など経て、2009年、土浦市役所入庁。地元出身が多い職場にあって、県外出身として地域への理解を深めるため、霞ケ浦周辺を歩き回り、様々な対象をイラスト化。WEBサイト「日本一の湖のほとりにある街の話」などで地域の魅力を配信。1976年生まれ。「日本一の湖のほとりにある街の話」の公式ホームページはこちら。
片岡英明 《竹林亭日乗》
【かたおか・ひであき】福島高校卒。茨城大学農学部卒業後、太陽コンサルタンツ勤務。茨城大大学院修了。39年間、霞ケ浦高校勤務。主な著書は、英語Ⅰ教科書「WORLDⅠ」(三友社、1990年)、「たのしくわかる英語Ⅰ 100時間」(あゆみ出版、同)、「若い教師のための授業・HRづくり」(三友社、2016年)。現在、「つくば市の小中学生の高校進学を考える会」世話人。1950年福島市生まれ、つくば市在住。
平野国美 《訪問医は見た!》
【ひらの・くによし】土浦一高卒。1992年、筑波大学医学専門学群卒後、地域医療に携わる。2002年、同大博士課程を修了、訪問診療専門クリニック「ホームオン・クリニックつくば」を開業。著書「看取りの医者」(2009年、小学館)は大竹しのぶ主演でドラマ化。新刊は『70歳からの正しいわがまま』(2023年4月、サンマーク出版)。医療関係業界誌などでもコラム執筆。1964年、龍ケ崎市生まれ。つくば市在住。
松永悠 《医療通訳のつぶやき》
【まつなが・ゆう】北京で生まれ育ち、大学で日本語を専攻した後、日系企業に就職。24歳のとき、日本人夫と結婚して来日し、気がつけば日本にいる時間が長くなっています。3人の子供を育てながら、保護犬1匹、保護猫5匹も大切な家族。子育てが一段落した今、社会のために、環境のために、何ができるか、日々模索しています。
三橋俊雄 《デザインについて考える》
【みつはし・としお】1973:千葉大学工業意匠学科卒業/1973〜6年間:GKインダストリアルデザイン研究所/1979〜6年間:二番目のデザイン事務所/1985〜6年間:筑波大学(デザイン専攻)・千葉大学(環境科学専攻)にて学生/1991〜6年間:筑波技術短期大学・千葉大学にて教官/1997〜18年間:京都府立大学にて教員。6年単位で「居場所」を替えながら、さまざまな人と出会い、さまざまなデザインを行ってきました。退職後つくばに戻り、「竹園ぷらっと」「ふれあいサロン」「おやじのキッチン」など、地域の「居場所づくり」「まちづくり」のデザインを行っています。
島田由美子 《けんがくひろば》
【しまだ・ゆみこ】けんがくまちづくり実行委員会代表、研究学園グリーンネックレス タウンの会代表。本業は海外映画・ドラマの字幕翻訳。TX研究学園駅地区に移り住んだことをきっかけに、まちづくりに興味を持つ。まちづくり活動を行いながら、現在、筑波大学大学院システム情報系非常勤研究員として、都市計画の研究に携わっている。