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2022
2039人でギネス達成 学園の森義務教育学校 つくば
2022年12月19日
だるまさんが転んだ 日本一児童生徒数が多い、つくば市学園の森、市立学園の森義務教育学校(石黒正美校長、児童生徒数2229人)の1年生(小1)から9年生(中3)まで2039人が19日、鬼ごっこの一種「だるまさんが転んだ」でギネスの世界記録に挑み、見事、達成した。2015年に横浜市内で達成された740人の記録を大幅に塗り替えた。 児童生徒数の増加に伴い来年4月、学校が分離し、近くに研究学園小中学校が開校すること、コロナ禍で通常の学校行事がほとんど開催できなかったことなどから、ギネスに挑戦して、児童生徒同士の団結力を高めようと取り組んだ。 この日、児童生徒は、全員が番号が記されたゼッケンを付けて、午前8時30分から1時間半以上かけて校庭に放射線状に並んだ。生徒会長で9年生の横江晴満(はるま)さん(14)が鬼を務め、朝礼台からマイクを使って「だるまさんが転んだ」と大きな声で言うと、児童生徒たちは全員で一斉に鬼に向かって進むなどした。3回目で生徒が鬼にタッチし終了した。 記録達成に向け、ギネスワールドレコーズ公式認定員の藤渕文香さんが来校したほか、地域住民や筑波大生ら約50人が監視員や証人となり見守った。 審査後、公式認定員の藤渕さんから記録達成が伝えられると、校庭に集まった2039人の児童生徒から大きな歓声と拍手が沸き起こり、生徒会長の横江さんに認定証が手渡された。 横江さんは「本当にたくさんの人が記録達成を手伝ってくれたことにまず感謝したい。2000人の仲間とギネスをとれたことに価値を感じている。(学校が)分離する前に皆で一緒に遊ぶことができた。思い出として残したい。世界一の経験をすることができ、ギネスをとったことが自信となり、モチベーションの一つとなれば」などと話した。 今年4月、委員会活動の中で、9年の沓沢夏粋楽(くつさわ・かいら)さんが、ギネス世界記録を目指そうと発案したことが始まりという。その後、児童生徒約100人で実行委員会を立ち上げ、PTAの協力を得て費用をねん出した。1カ月ほど前からは昼休みなどに学年ごとに練習を重ね、15日に全校児童生徒が集まってリハーサルをして臨んだ。 公式認定員の藤渕さんは「生徒会長から話を聞いた時から、心打たれていた。しっかりと公平に審査し、認定員として立ち会えたことは光栄。世界に発信していきたい」と話した。(鈴木宏子)
TX茨城県内延伸 実現へのシナリオ 《吾妻カガミ》147
2022年12月19日
【コラム・坂本栄】つくば市が終点始発になっているTXの延伸に関心が集まっています。茨城県が今年度中に延伸先を絞り込む作業を進めていることもあり、延伸先4候補(茨城空港、水戸市、土浦市、筑波山)の関係地域では、つくば市を除き、誘致活動が活発になっています。今年最後の本欄はTX延伸問題のあれこれです。 県内延伸と東京駅延伸はセットで なぜ県は年度内に延伸先を決めたいのでしょうか? 県政通によると、来年度か再来年度、国土交通省の関係審議会で、TXの東京駅延伸が決まるそうです。県は、東京駅延伸とセットで県内延伸を決めてもらう作戦を立て、それには今年度中に延伸先を絞っておく必要があると考えたわけです。 なぜセット決定を狙っているのでしょうか? 現TX(秋葉原-つくば)計画が策定された際、当時の竹内知事(故人)は、つくばより先に延ばす場合、その費用は茨城県が負担すると、東京都、埼玉県、千葉県に約束しています。単独負担を避けるため、東京駅延伸と県内延伸をセットで決めてもらい、県内延伸費用を他自治体にも分担してもらう、それには延伸先を国の審議会前に決めておく必要がある―これが絞り込みを急ぐ理由のようです。 つまり、県の絞り込み作業は、国の鉄道建設手順を踏まえ、工事費負担の分散・軽減を図るという、知事の深慮遠謀によるものだそうです。ということは、県内延伸先←現TX区間→東京駅がパッケージで決定されないと、県内延伸は難しくなるでしょう。この両方向延長に、都が策定中の臨海地下鉄(東京駅→東京湾岸)がリンクすれば、壮大な計画になります。 国際空港と学園都市を結ぶ鉄道? 県内延伸先はどこになるのでしょうか? 私は茨城空港と予想しています。136「TX延伸論議…つくば市の狭い視野」(7月4日掲載)で指摘したように、関係地域(水戸市、土浦市、石岡市、小美玉市など)は、自分の市を経由して(水戸は空港から自市まで延伸してもらおうと)空港まで延ばせと主張しているからです。県内延伸=つくば駅→茨城空港の政治的な包囲網が出来上がっています。 TX沿線市(守谷、つくばみらい、つくば)の人たちは、このプロジェクトにあまり関心がありません。延伸=東京駅延伸であり、県内延伸はピンと来ないようです。これら地域は東京通勤圏(茨城都民)ですから、県内延伸に想像力が働かないのは仕方ありません。 茨城空港まで延ばす必要性は何でしょうか? 先のコラム136では、▽10~20年先、首都圏の羽田空港と成田空港が満杯になり、茨城空港を第3国際空港として使わざるを得ない、▽それには、空港にアクセスできる鉄道が必須になる、▽つくばを世界レベルの研究学園都市に育てるには、茨城国際空港と学園都市を鉄道で結ぶ必要がある―と述べました。県内延伸は、学園都市の広域化を実現するテコにもなります。 高度な分担比率政治工作が必要 県内延伸にはいくらかかるのでしょうか? 1兆円に近い数千億円は必要でしょう。知事が県内延伸と東京駅延伸(東京湾岸延伸?)をセット決定に持ち込もうとしているのは、茨城単独ではこの額は無理と思っているからでしょう。 先に、首都圏第3空港化に触れたのは、そうすれば延伸費用を国から引き出せると考えるからです。単なる茨城空港延伸でなく、第3国際空港延伸とし、国=3分の1、茨城=3分の1、東京・埼玉・千葉=各9分の1といった分担比率ができれば、延伸は現実性を持ちます。こういった理屈付けと分担比率決定には高度な政治工作が必要です。(経済ジャーナリスト)
紛争に直面した難民の故郷たどる つくばで柴田大輔写真展
2022年12月18日
土浦市出身のフォトジャーナリストでNEWSつくば記者の柴田大輔さん(42)の写真展「あの山の記憶」が17日、つくば市天久保の「ギャラリーY」で始まった。柴田さんは南米コロンビアの山岳地帯に滞在を繰り返しながら現地の人々を取材。紛争に直面し難民となった人々の暮らしや、人々が捨てざるを得なかった故郷の風景を撮影した写真20点を展示している。会期は25日まで。 柴田さんがコロンビアで出会った難民は、故郷の山を懐かしがり、「あそこは豊かでなんでもあった」と話したという。紛争が落ち着いても高齢で足が悪くなり帰れなかった人、最期まで故郷を思いながら亡くなった人もいた。 難民たちの言う故郷の山とはどのような場所だったのか。柴田さんは2013年に初めて「あの山」を訪ね、以後毎年通い続けた。今年5月から6月にも渡航し取材を重ねた。生命力にあふれた山とその山に包まれて生活する人々はまるで一つの生き物のようだったと語る。 今回展示した写真は、コロンビアの様子を撮影した2500枚以上の中から選んだ20枚。死や暴力、薬物などセンセーショナルな写真というよりも、日常の写真だ。「ニュース的な見せ方をする写真ではなく、そこに暮らす人々の普通の日常を展示したかった」と柴田さん。 「ワールドカップの前回大会で日本と熱戦を繰り広げたコロンビアですが、様々な問題を抱えながらも、本当にたくさんの人々が国を良くしようと課題解決に立ち上がっている。距離的に日本から遠いところにあるが、より多くの方が関心を持つきっかけになれば」と来場を呼び掛ける。今後も現地の人々と親交を続けていくという。 柴田さんは2004年にラテンアメリカ13カ国を旅したことがきっかけで現地の風土や人々の生活にひかれ、2006年からコロンビアの山岳地帯を中心とした取材を始めた。コロンビアでは1959年のキューバ革命をきっかけに、社会格差の是正を求めて複数のゲリラ組織が生まれた。政府とゲリラが敵対し、50年以上にわたって内戦が勃発。暴力や麻薬が横行し、約740万人が難民となったとされる。2016年には政府とゲリラとの間で和平合意が成立。今年8月には史上初の左派政権が誕生した。(田中めぐみ) ◆「あの山の記憶」展は25日(日)まで。開館時間は午前11時~午後7時(最終日は午後5時まで)。入場料300円。
ブラボーな花火2022から新しい景色が見えた《見上げてごらん!》9
2022年12月18日
【コラム・小泉裕司】「花火サーフィン」にうつつを抜かしていたら、2022年もいつの間にか、あと2週間。居間の「花火カレンダー」は、最後の1枚が間もなく役目を終える。 今シーズンの「花火初め」は、1、2月に開催された「土浦の花火~後世に伝える匠の技」。毎週末に花火が上がるという、これまで経験したことのないワクワク感いっぱいの花火企画に始まった。その後は、コロナ禍で悪化した慢性煙分依存症の欲求のおもむくまま、GWに秋田県大仙市で開催された「SPRING FESTA大曲の花火」(5月14日掲載)、長岡や大曲、片貝などのリピート観戦、柏崎や亘理町、新常総花火などの初見参を含めて、県内外22の大会を鑑賞。 12月3日、山﨑煙火製造所が担当した「牛久沼花火大会」を間近で堪能し、今年の「花火納め」とした。 結果、1月から12月まで、毎月、花火を鑑賞することができ、画期的でブラボーな1年となった。同時に、夏の風物詩と言われてきた花火大会だが、四季折々の季節感が醸し出す花火の魅力にもまた趣があることを知った。花火大会のオールシーズン化など、新しい時代のあり方を垣間見ることができたのかも知れない。 いずれにしても、進化した高品質な「日本の花火」をあらためて確認し、格別の余韻で年が暮れていく。ちなみに、花火好きが集まるSNS上の「花火観覧数アンケート」によると、50回以上の猛者を「依存症」と言うらしい。9回以下が「一般人」、筆者の22回は「花火マニア」に該当するとのこと。病状は比較的軽症のようで、家族も一安心だろう。 花火鑑賞士in土浦の新たな花火企画 ある全国紙記者が、土浦支局から大仙市の大曲支局に転勤したのを機に、当地で花火鑑賞士の資格を取得した。17年に大曲で再会した際、鑑賞士仲間として、「土浦の花火」をさらに盛り上げるための3つの提案を授かった。 その一つが、花火への「市民の誇り」の醸成だ。彼は両市での取材を通して、市民の花火に対する思い、熱量の違いを目の当たりにしたようだ。この点は、筆者も「土浦の花火」は、市民の誇りにつながる土浦の宝であるとの思いから、かねてより新聞・ラジオ、ネットテレビ局、本コラムなど、様々なメディアへの露出機会をいただきながら、情報発信への取り組みを進めてきた。 特に今年は、3年ぶりの大会開催を機に、長年したためてきた市民参加の企画として、「花火鑑賞講座/土浦の花火の魅力を知ろう!」を実行委員会に提案し、日本花火鑑賞士会や土浦市職員有志のサポートのもと、実現することができた。 講座の幕開けは、石原之壽氏による紙芝居「土浦花火物語」。続いて、土浦市立博物館の野田学芸員による土浦花火の歴史、実行委員会OBである湯原氏の体験談、花火愛好家の穗戸田氏、花火鑑賞士の市川氏と筆者による花火の見方など。盛りだくさんの内容で予定時間をオーバーしたにもかかわらず、ほとんどの参加者から次回開催への希望が届くなど、高評価を頂戴した。今後については、あまり間隔を置かず開催できるよう準備を進めている。 新年まで10日あまり。大掃除やら年賀状書きやら、年末の恒例行事は山積みだが、まずは居間に掛ける花火カレンダーの後任を決めることが、最優先なのだ。本日はこの辺で「打ち止めー」。「ドン ドーン!」。(花火鑑賞士、元土浦市副市長)
つくば駅前彩る5000個の灯 3年ぶりランタンアート
2022年12月17日
つくばの冬の風物詩「ランタンアート2022」(つくばセンター地区活性化協議会など主催)が17日、つくばセンター広場などつくば駅周辺で3年ぶりに始まった。公募で参加した市内16校の小中学生が絵などを描いた約5000個のランタンに灯がともり、駅前の通りを温かく彩った。18日まで2日間催される。 同市吾妻のエキスポセンター前から竹園のデイズタウン前までの遊歩道約1.2キロにランタンが配置された。ランタンの装飾カバーには小中学生が、雪だるまやトナカイなど思い思いの絵を描いたり、色画用紙を切り抜いて複雑な模様の切り絵をつくった。 17日夕、会場には大勢の家族連れが訪れ、自分の作品を探したり、作品の前で記念写真を撮る姿が見られた。両親と訪れた市立九重小2年の佐野蒼真さん(8)は、冬をテーマに雪だるまとモミの木の絵を描いた。自分の作品が飾られてるのを見て「めっちゃうれしい」と話していた。 会場の一角には、次々と色が変化する81本のペットボトルが置かれ、子供たちの人気を集めていた。LEDの色が変化する「マイクロビット」と呼ばれるプログラミング教材の上に、水が入ったペットボトルを置いて様々な色に光らせた作品で、市内でプログラミングサークルを開催している「コーダー道場つくば」の高松基広さん(58)が、子供たちがプログラミングした作品を初めて展示した。 当初、2020年に参加する予定だったが、コロナで2年遅れの参加となった。高松さんは「3年越しでやっと出来た。来年はもっとたくさんの子供たちとやりたい」と話していた。 センター広場のステージでは、ゴスペルグループなどによるステージパフォーマンスも催された。 イベントを主催する活性化協議会事務局の貝塚厚さんによると、2019年までは、子どもたちが2リットルのペットボトルを加工してランタンを手作りし、イベントが終わった後はペットボトルを廃棄していた。今年からは子供たちの負担を減らし、さらにペットボトルの廃棄を止めようと、繰り返し利用できるLEDランタン3000個と、ろうそくを入れる容器2000個を購入した。 貝塚さんは「ランタンアートは2009年から開かれ、冬の風物詩として親しまれてきた。コロナで2年空いてしまったが、今年も春ぐらいから『今年はやるんですか』とか『楽しみにしてます』などの声が寄せられていた。3年ぶりに開催できてうれしい。来年以降も続けていきたい」と語った。 18日(日)も午後4時45分から7時15分まで点灯する。 18日は強風のため中止 【18日午後6時追加】つくばセンター地区活性化協議会は18日、強風のため2日目、18日のランタンアートと中止すると発表した。風により昼前から多くのランタンが倒れてしまったという。
無声映画に命吹き込む女性弁士 「つくば山水亭」創業35周年記念上映会
2022年12月17日
つくば市小野崎の料亭「つくば山水亭」で17日、創業35周年を記念して無声映画の上映会が行われた。活動写真弁士の第一人者で、今年デビュー50周年を迎える澤登翠(さわと・みどり)さんが、阪東妻三郎主演の時代劇「雄呂血(おろち)」の映像に、七色の声でセリフを当てて命を吹きこんだ。 上映は2部に分けて行われ、第1部と第2部合わせておよそ300人の予約があったという。「つくば山水亭」を運営するサンスイグループの東郷治久社長は、活動写真弁士の文化を保存したいと無声映画の上映を企画。上映前に「文化庁の支援がありこの公演を開催できた。我々の企画を選んでいただいてありがたい」とあいさつした。 ホテルやレストラン、教育事業など運営するサンスイグループは1946年に映画館の経営を始め、水海道(常総市)の「宝来館」のほか県内16カ所で映画館を開いていた歴史がある。3代目社長である東郷さんは小学生のころ、父が運営する映画館の楽屋で生活していたと話す。「スクリーンの裏に住んでいて夏は暑くて大変だったが、冬は少し暖かかった」と振り返る。映画館に特別な思いがあるという。 活動写真弁士の澤登さんはスクリーン横でななめに構え、スクリーンと観客席を交互に見ながら巧みに声色を変えてナレーションと複数の役柄を演じ分けた。バックミュージックは湯浅ジョウイチさんがギターと三味線で、鈴木真紀子さんがフルートで演奏し、それぞれの場面を盛り上げた。 第1部ではチャールズ・チャップリン主演の「チャップリンのスケート」(1916年公開)と「雄呂血」(1925年公開)、第2部では喜劇「ロイドの要心無用」(1923年公開)と小津安二郎監督、高田稔主演の「大学は出たけれど」(1929年公開)が上映された。「雄呂血」と「ロイドの要心無用」は澤登さんが、「チャップリンのスケート」と「大学は出たけれど」は山城秀之さんが声を当てた。 土浦市から来場し、第1部を鑑賞した男性は「新鮮だった。雄呂血は悪い者が残り、勧善懲悪の話ではない。矛盾を訴える力がある作品と感じた」と話した。同じく第1部を鑑賞したつくば市在住の女性は「今では録音して流すものを生で演じる弁士さんと演奏家の方の力が大きい。表現者の感性で解釈したものを鑑賞者が受け取っている。こういう表現の仕方はこの先もつなげないといけない」と話した。(田中めぐみ)
親友にアドバイスするつもりで 《続・気軽にSOS》123
2022年12月17日
【コラム・浅井和幸】物事を怠けてしまったり、感情的になってしまったりと、うまく物事が前に進まないことがありますよね。分かってはいるけれど実行できないということもありますが、その場になると分かってもいない状況になります。なんでできないのだろう、自分はダメな人間だとネガティブになって、さらに前に進めないという悪循環になることもあるでしょう。 そのようなとき、冷静に自分を客観視することがなかなかできないないものです。自分が望む次の一歩を踏み出すために、いくつかの方法をお伝えします。真剣になればなるほど前に進めないときは、自分自身をちゃかしてしまうのも一つの方法です。 「はい、浅井選手、全く原稿を書く気になれません。たまっている仕事が気になったり、こたつの上のミカンが気になっております。おっと、手がキーボードに乗った~。いよいよ仕事に取りかかるかと思ったら、SNSからのYouTubeを見始めた~。浅井選手、いったい何を言い訳に原稿から逃げるでしょうか。それとも、無理やりでも手につけるか~~?」 なんて、自分で自分の実況中継をすると、ペースを変えたり、客観視したりすることができて、前に進むことができるかもしれません。自分の今の評価をリフレーミング(違う枠組みで見る)やリアプレイザル(物事の見方を変える)するとよいでしょう。 今は仕事が手につかないけれど、1時間前は頑張れていた。できるときはできる自分がいる。緊張しているのは、やる気が出てきたからだ。今仕事をしたくないのは、疲労がたまっているからだ。なので、休憩を取ろう。などなど、ダメだダメだと繰り返すのではなく、別の見方をするということです。 前に進めないときは少しだけ休憩をとる 別の見方をするときに、一つの枠組みとして使う価値があるのが、「自分の好きな人が今の自分と同じ状況になったら、どのような声掛けをするか?」という疑問に回答することです。例えば、部屋の掃除になかなか取りかかれず、自分はものぐさなダメな人間だと落ち込んでいたとします。そのような考え方に家族や親友が陥っていたら、どのような声掛けをするでしょうか。 できるだけ具体的な人を思い浮かべて考えるとよいでしょう。嫌いな人ではなく、好きな人や尊敬している人がよいです。 自分に対してだと、「なんてダメな奴なんだ」と考えてしまうけれど、自分が好きな人が同じ状況だったら、「掃除ができないぐらい疲れているのだから、休んだ方がよい」とか、「できるところだけ掃除をすればよいよ」とか、「今掃除をしないことだけで、あなたの評価が最悪になることは無いよ」などの優しい言葉が出てきやすいものです。 前に進めないときは、少しだけ休憩をとること。そして、他の人にかけられる優しい言葉を自分にもかけてみてください。厳しさと同じぐらい、自分に対する優しさも大切なものなのです。(精神保健福祉士)
人権はすべての人の問題 《電動車いすから見た景色》37
2022年12月16日
【コラム・川端舞】12月は「人権月間」と呼ばれている。法務省のホームページには、「『誰か』のことじゃない」をテーマに、セクシュアルハラスメントやいじめ、感染症に起因する差別などを描いた短編動画が公開されている。「人権問題」というと、障害者や外国籍の人、LGBTQ当事者など特定の人たちの問題として扱われることも多いが、法務省の動画では、すべての人に関わる問題として描かれている。 「人権」は、この社会に生きるすべての人が平等に持っている、人が人らしく生きるためのものだ。「自分には人権がある」と分かってこそ、ハラスメントなど人権侵害を受けたとき、自分から周りに助けを求められ、自分で自分を守ることができる。 人権の主体になる 今年9月、障害者権利条約の対日審査の結果、国連から日本に「すべての障害者を他の者と同等に人権の主体と認める」ように、法律や政策を見直すことという勧告が出された。 国連は、日本ではいまだに父権主義的な考えが強いことを指摘している。父権主義とは、本人の意思に関係なく、本人の利益のためだとして、本人に代わって意思決定をすることだ。障害者を人権の主体と認める障害者権利条約とは相反する。 また、日本は、19年に「子どもの権利条約」の審査においても、国連から「子どもに関わるすべての事柄について自由に意見を表明する権利を保障し、子どもの意見が正当に重視されることを確保するよう」促されている。 日本は、障害者や子ども本人の意思を聞き、「人権の主体」として位置づけることが苦手なようだ。 「自分には他の人と同じように人らしく生活する権利があり、その権利が侵害された時は『おかしい』と主張していいのだ」と思えるのが「人権の主体」になることではないか。日本では自分の権利を主張すると、「わがままだ」と思われがちだが、自分の権利を侵害されていることに気づけない人が、他の人の権利を大切にできるはずがない。 障害者や子どもだけでなく、すべての人が「人権の主体」になれるように促すことが「人権啓発」なのかもしれない。(障害当事者)
宙からすずなり19万本のイチゴ 常総に大規模観光農園デビュー
2022年12月15日
常総市の圏央道常総インターチェンジに隣接して、大規模いちご農園「グランベリー大地」が17日、グランドオープンする。食と農の融合による産業団地の形成を図る「アグリサイエンスバレー構想」の一翼を担う施設で、15日には現地でテープカットが行われ、内覧会で「日本最大級の空中いちご農園」という触れ込みの全容を明かした。 いちご園は大地(同市三坂新田町、吉原将成社長)が建設、運営する観光農園。3万7000平方メートルの敷地に、連棟で計1万7000平方メートルの大型ハウスを設置。オランダで開発されたという栽培システム「フェンロー型ハウス」では上下に動く可動式タイプの栽培棚を採用、これは関東では初導入、日本では最大規模という。とちおとめ、あまおとめなど7種、19万本のイチゴを栽培している。 栽培棚の上下動により、宙に浮かぶイチゴを立ったまま収穫するスタイル。床面はフラットで支柱など障害物が少ないことから、ベビーカーや車椅子でも安心していちご狩りを楽しむことができる。営業は午前9時30分~午後5時、40分食べ放題制で、大人(中学生以上)2200円(税込み)。 大地の吉原社長は代々、同市で営農してきた認定農業者。栽培棚に用いる培地は独自開発による。オープニングセレモニーでは「小学校の卒業文集に『将来の夢は大農園の社長になる』と書いた。大農園は実現させたので事業として必ず成功させたい」と語った。 23日以降は、毎週金曜、土曜と祝日の前日限定の予約制で午後7時から「夜のいちご狩り」も開催。7200本のLEDでライトアップされたハウスの幻想的な雰囲気の中で、ひと味違ったいちご狩りが楽しめるそう。午後8時までで大人3000円(同)。 来春には「道の駅」が開業 「アグリサイエンスバレー」は、常総IC周辺約45ヘクタールに高生産性の「農地エリア」(約14ヘクタール)と加工・流通・販売が連動する「都市エリア」(約30.7ヘクタール)を集積をめざし、同市が中心になって進めている構想。生産(第1次産業)・加工(第2次産業)・流通・販売(第3次産業)が一体となった地域農業の核となる産業団地(6次産業)を形成し、地域の基幹産業である農業を活性化するためのまちづくりを目指している。 農地エリアは市街化区域に編入しない土地改良事業で整備が進められており、いちご園の敷地も整備前は水田だった。地元地権者からの借地で事業化されている。国道294号をはさんだ区画9.4ヘクタールは、大規模施設園芸ゾーンとしてソフトバンクのグループ企業によるミニトマトの栽培(植物工場)が始まっている。 一方の都市エリアでは運輸・倉庫業の企業が張り付き、一部が稼働開始。市と地権者と3者で官民連携事業(PPP協定)を結んで参画する戸田建設による土地区画整理事業が進められている。2023年4月には「道の駅常総(仮称)」が開業予定で、アグリサイエンスバレーのまちびらきを目指している。道の駅と並ぶ集客施設となる「TSUTAYAブックカフェ」は来年6月ごろ、温浴施設は24年春の開業と見込まれている。 神達岳志市長は「6年間、皆さんが苦難を乗り越え、ここまで来た。この先まだまだ大変だが、今回のグランドオープンでひと山越える。大勢のお客様が来ることを期待したい」と語った。
マライカBAZAARつくば店《ご飯は世界を救う》53
2022年12月15日
【コラム・川浪せつ子】西大通りを筑波山に向かう途中、筑波大学病院の反対側にある「マライカBAZAAR(バザール)つくば店」(つくば市春日3丁目)。巨大な木でできた「ゾウさん」のオブジェがあります。かなり前は、ファミレスでした。数年前に出現した、ちょっと不思議なお店。「怪しい感じ~」と避けていましたが、気になって仕方ない。ネットで調べたら、なんと!私の好きなエスニックのお店だとわかりました。 店内には、アジア、アフリカ、南北アメリカと、世界各地の手仕事や天然素材のものが、小物から、洋服、バック、宝石まで。民族衣装は、見ているだけで、テンションが上がります。でも、ちょっと値が張るし、どこで着たらいいのかわからない。 でも何か買いたくて、小さなポシェットや帽子を購入。持っているだけで元気になります。どんな場所で、どんな方が作ったのかなぁ、どうやって日本まで、たどり着いたのかなぁ…。作った方々、品物を日本に輸出することで、少しは潤うことができたかしら。 ホンワカした甘さのワッフル ここには、私の大好きなワッフルがあるのです。他のお店では、ほぼスイーツなのですが、こちらは食事でも提供。ワッフルのホンワカした甘さと、ベーコンの塩加減が絶妙です。付け合せのニンジンも、エスニックなお味。時々、食べたくなります。テーブル席は、温室がお勧めです。 ぷちエスニック旅行気分と、熱帯モードの空間を、どうぞお楽しみくださいね。(イラストレーター)
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