土曜日, 4月 4, 2026

ひとり親の就労支援を強化 茨城労働局 全市町村に臨時相談窓口

厚労省茨城労働局は8月2日から31日の間、県内全44市町村に、ひとり親の就労支援を強化する、ハローワーク臨時相談窓口を設置する。出張相談による「ひとり親全力サポートキャンペーン」を実施する。 児童扶養手当受給中のひとり親が、市町村に「現況届」を提出する8月の時期に合わせて、2015年度から開設している。当初は県内19市のみだったが、2018年度からは全市町村で行うようになった。昨年度は新型コロナ感染拡大防止のため中止した。 臨時相談窓口ではハローワーク職員が、「現況届」提出に訪れたひとり親から職業相談を受けたり、職業紹介や求人情報の提供などをして、ひとり親の生活支援をバックアップする。 具体例としては、本人と中学生の子供、母親の3人暮らしで、コンビニ店員のパートとして週30時間働いていた。月収は10万円程度だったことから、子供の進学を見据え、キャンペーンを知り相談した。ハローワークの相談員と、フルタイム勤務を軸に就職先を一緒に探した結果、フルタイム契約社員の工場内梱包作業に応募し、採用され、給与も18万円になり、母親も安心した―などの成果があるという。 茨城労働局は「臨時相談窓口での相談をきっかけに、相談に応じる個別担当者を決め、プライバシーに配慮しながら、個々のニーズに応じたきめ細かな就労支援を受けることができる」とメリットを強調し、積極的な利活用を呼び掛けている。(山崎実) ▼臨時相談窓口設置日は次の通り・土浦市=8月13日(金)、土浦市役所1階相談室・つくば市=8月24日(火)、つくば市役所2階会議室開設時間はいずれも午前9時30分~午後3時(正午から午後1時は除く)

ナラ枯れの脅威! 被害対策奮戦記(上) 《宍塚の里山》79

【コラム・佐々木哲美】ナラ枯れはコナラなどの樹木が集団で枯れてしまう病気です。2020年9月初め、森林総合研究所(つくば市松の里)に勤める会員から、つくば市内の数カ所でナラ枯れと疑われる症状がコナラに発生しており、宍塚の里山でも発生していないか、注意して見てほしいと連絡がありました。 ナラ枯れの正式名称は「ブナ科樹木萎凋(いちょう)病」といい、一般には「ナラ枯れ」とか「カシノナガキクイムシ被害」と呼ばれています。「ナラ枯れ」は、ナラ類、シイ・カシ類の樹木を枯らす病原菌と、その病原菌を媒介する昆虫による「樹木の伝染病」です。病原菌は「ナラ菌」と呼ばれる糸状菌(カビ)の仲間で、媒介昆虫は体長5ミリほどの甲虫(こうちゅう)、カシノナガキクイムシです。 このキクイムシのメスの背中(前胸背)には、菌のうという臓器器官があり、この菌のうにナラ菌を入れて、被害木から健全木へ運び、被害を拡大させます。当初、本州の日本海側を中心に被害が拡大、太平洋側に広がり、2020年、茨城県内で初めて、ナラ枯れが確認されました。 10月、会員から宍塚里山のコナラが写真のナラ枯れに酷似していると報告があり、森林総研に見ていただいたところ、ナラ枯れの疑いが濃いということでした。 対処する前にナラ枯れの見分け方と対処の仕方を学ぶ必要があります。今年1月、関係者に働きかけて現地調査を開催したところ、森林総研から主任研究員の升屋勇人さんら3名、県南農林事務所1名、県技術センター1名、樹木医1名、当会3名の参加がありました。観察路に沿って里山を一周したところ、ナラ枯れは13本確認できました。 「樹木の切断」「巻いて処置」「切株処置」 その後、升屋主任研究員に現地に来ていただき、対処方法を「樹木の切断」1本、「巻いて処置」6本、「切株処置」3本、「経過観察」3本―に仕分けていただきました。 まず、「巻いて処置」に区分した樹木の対策ですが、①木の根元をスコップで少し掘る、②立木と捕獲シートの隙間を作るために、シノ竹を7~8本周囲に立てて上下2か所を縛る、③捕獲シートの粘着面を立木に向けて張る、④養生用のビニールシートを2層になるよう周囲に巻く、⑤ガムテープで固定する、⑥根元のシートに土をかぶせて固定する―の手順で行います。切株も同様にスペースを作りながら、粘着テープを巻いてビニールシートで覆います。 この作業を3回に分けて実施し、「巻いて処置」6本、「切株処置」3本を、延べ7名の参加で行いました。試行錯誤をしながら試験的に行いましたが、思いのほかうまくいきました。これでナラ枯れの被害木の処置は一応終え、経過を見ることにしました。しかし、まだ「経過観察」3本の対処と新たな松枯れの被害調査をしなければなりません。(宍塚の自然と歴史の会副理事長)

常総学院届かず 鹿島学園に初の甲子園切符【高校野球’21】

常総学院、及ばず。第103回全国高校野球選手権茨城大会は24日、ノーブルホームスタジアム水戸で決勝戦を行い、初回に3点を先制した鹿島学園が常総学院の反撃を9回の2点に抑え振り切った。鹿島学園は昨秋の県大会に続いて決勝で常総を破り、夏の大会初優勝。8月9日から阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕する全国高等学校野球選手権に、県代表として出場する。 鹿島学園は3点リードをバックにエース藪野哲也が好投。追う常総は9回裏、1番からの好打順も2死となり、4番・田邊広大の左前打でようやく一・三塁の好機をつくった。 5番・秋本璃空の打席は初球ボール。2、3球目をファールで粘り、4球目はインコースへのストレート。「来た」と思って振り抜くと、打球は左翼フェンスへ達する長打。2点を返し、自らも二塁に至った。「変化球を狙っていたが、球威が落ちて甘いストレートが来た。次につなげてほっとした」と秋本。 1点差に迫り、島田直也監督は代打に青木良弘を送るものの、スイングアウトの三振。最後の打者になった青木は「みんながつないでくれて、絶対に甲子園に行きたいと打席に入ったが、ランナーを返せなかった」と悔やんだ。9回、反撃の足掛かりを作った伊藤琢磨も「このメンバーで最後の大会なので、9回全員で逆転しようと気持ちが入り2点返したが、勝ちきれなかったのが悔しい」と唇をかんだ。 先発投手として初回の3失点を喫した秋本は、「いつもよりアウトコースが厳しいことに気付かず、外で勝負をしすぎた。2回以降は打たせて取るピッチングに切り替えた」と振り返る。3四死球と2安打に加え、守備の乱れもあった。 島田監督「早いうちに1点でも…」 「必ずチャンスは来るのであせらず、1点ずつ返していこうと言っていたが、取れないことが最後まで響いた。早いうちに1点でも返せていれば違っていた」と島田監督。相手の藪野投手については「自信のあるカットボールやスライダーで来ることは分かっていた。ゾーンを高くしながら対応していったが、打線がつながらなかった」と話した。 田邊主将は「スライダーにキレがあり、みんな思った以上に打たされた。自分も全然打てず、打ちたい気持ちでボール球に手を出したりしてしまった」と話す。9回のヒットについては「最後は気持ちで打った。無我夢中で球種は覚えていない」という。 5回途中から登板した大川慈英は「9回の2点で意地を見せたが、あと1点取れなかったのが悔しい。薮野投手は試合の転機が分かっていて、要所でしっかり腕が振れていた。自分は今後こういう思いをしない、絶対勝てるピッチャーになりたい」と決意を新たにした。(池田充雄・高橋浩一)

百聞は一見に如かず 福島第1を視察 《邑から日本を見る》92

【コラム・先﨑千尋】去る7月10日、私は村上達也前東海村長、海野徹前那珂市長ら「脱原発をめざす首長会議」のメンバー13人と東京電力福島第1原発の構内に入り、事故を起こした1号機から4号機を、100メートルの近距離からわが目で見た。 水素爆発やメルトダウンを起こした原発が目の前にある。1号機は特にひどい。建屋の屋根は吹き飛び、上半分の鉄骨がむき出しになり、天井クレーン、燃料クレーンが落下し、折り重なっている。使用済み核燃料は手つかずで、その真下にある。 海は建屋のすぐ向こうに見える。カモメがのんびり飛んでいる。土曜日だったので、4000人近く働いているという作業員の姿は少なかった。この光景を見て私は「百聞は一見に如かず」という言葉を思い浮かべた。世の中にはじかに見ないと分からないということがあるものだ。 視察見学は約3時間。東電社員が最初に事故概要や汚染水処理状況などを説明し、質疑のあと専用のバスで構内を回る。二重のチェックがあり、携帯やカメラは持ち込めない。事故を起こさなかった5・6号機や、汚染水を多核種除去設備(ALPS)で処理した水をためておくタンク群、浄化設備、廃棄物焼却設備などを、1時間以上かけて案内してくれる。 バスの中で、原発の事故がなければ、いや原発そのものがなければ、このような無駄なことをしなくて済むのに、と考えた。 膨大な量の汚染水 最初の質疑では、核燃料デブリ(燃料と構造物等が溶けて固まったもの)の現状、廃炉作業の今後などの質問が次々に出されたが、最も多かったのは汚染水の処理問題。現在までに125万立方メートルあり、現在でも1日に100~150立方メートル発生しており、来年秋ごろには貯蔵用タンクが満水になるという。 汚染水は、まず燃料デブリを冷却するための水が燃料デブリに触れて高濃度の放射性物質を含んだ汚染水になり、さらに建屋内に流れ込む地下水、雨水が混じり合うことで新たな汚染水が生じる。汚染水にはトリチウム、ストロンチウムなど分かっているだけで63種類の放射性物質が含まれている。この汚染水をALPSで浄化処理したものを東電では「処理水」と言っている。 この汚染水問題について、私は4月26日付の本欄「福島第1の汚染水、海洋放出へ」で問題点を指摘しておいた。この日の東電への質疑でも「東電は2015年に、関係者の了解なしにはいかなる処分も行わないと文書で約束している。約束違反ではないか。風評被害と政府、東電は言っているが実害ではないか。この10年、東電は被害者への賠償を十分に行ってこなかった。今回の海洋放出で、期間、地域、業種を限定せずに補償すると言っているが、信用できない」などと聞いた。それに対する東電の答えは、口調は丁寧だけれどもまともなものではなかった。 首長会議では翌日、北隣にある相馬市の松川浦を訪れ、漁師から現在の状況や汚染水問題をどう考えるかを聞き、その後「政府は汚染水の海洋放出を断念せよ」とする緊急声明を発表した。それらについては次回に報告する。(元瓜連町長)

関東鉄道、電気バスなどを40%以上に 2030年 SDG’s目標 

関東鉄道(松上英一郎社長、本社・土浦市真鍋)は、SDG's(国連の持続可能な開発目標)の達成期限である2030年までに、電気バスなど電動車の保有率を全車両の40%以上にする目標を設定した。 同社の経営理念・行動指針「環境」に基づき、SDG'sの目標の一つである「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」「気候変動に具体的な対策を」などに貢献する。国の2050年カーボンニュートラル(温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする)の実現に向けても取り組む。 災害時、電気バスは電源供給車としても活用するという。 関東鉄道によると、すでにつくばみらい市では、同社が運行を委託されているコミュニティーバス「みらい号」(小絹ルート)が今年4月1日から、県内初の電気バスを導入している。 同社はこれまで、省エネルギー・低公害なハイブリットバスなどの導入を進めてきた。今後はさらに環境に配慮し、電気バスの導入を進める。(山崎実)

理科の自由研究 どうしよう 《食う寝る宇宙》90

【コラム・玉置晋】友人の宇宙ファミリー(コラム44参照)から「ウチの子の学校で、夏休みの宿題で理科の自由研究が必須になったのだけれど、よいテーマはないかなあ」と相談メールがきました。僕はすかさず、「じゃあ、宇宙天気について調べてみたら?」と、自分の研究仲間を増やすべく勧誘しています。 研究テーマの設定は、小中学生であろうと大学院生であろうと悩むものです。科学的な自由研究に取り組むコツを、気象学者の荒木健太郎先生が「科学的な自由研究とは?」と題してまとめてくださっています。参考にしてみてください。僕も先日、友人に教えてもらって、目から鱗(うろこ)が落ちました。 アクセス先はこちらです。「天気自由研究を大募集!『すごすぎる雲の研究』にチャレンジしよう!」 太陽の裏で大爆発 7月14日の夜中、人工衛星が太陽から広がるガスの様子を捉えました。ガスとは太陽の大気(プラズマ)で、これが宇宙空間に吹き飛ばされる現象を「コロナ質量放出(CME:Coronal Mass Ejection)」といいます。地球から、CMEは放射状に拡がって見えました。こういう場合は、地球方向に近づいているか、太陽の反対側に遠ざかっているか、どちらかです。 今回は、地球から見えている太陽面にはCMEの発生源は確認できませんでしたので、爆発は太陽の裏で発生した模様です。続いて、7月16日にも同じ方向に、7月17日には少し異なる方向にCMEが発生しました。このことから、活発な活動領域が少なくとも2カ所、太陽の裏にあることが推測されます。 この活発な活動がいつから続いていたのか、振り返ります。太陽は地球から見て約27日で自転しています。7月3日ごろに太陽面の北半球の西端に黒点ができ、Xクラスと呼ばれる最大規模の太陽フレアを起こしました。この時は強力な発光のみで、CMEが地球に飛んでくることはありませんでした。南半球にも1か所、今にも爆発を起こしそうな黒点がありました。あれから2週間が経ち、これら2カ所の黒点は太陽の真裏を通り過ぎたころのはずです。 これから、これらの黒点が地球から見える位置に回ってきます。活発な活動を維持しているようでしたら、僕は地球防衛のために休日返上で働くことになるでしょう。手伝ってくれる仲間がほしいです。というわけで、理科の自由研究をきっかけに、若手をスカウトしよう!というオチでした。(宇宙天気防災研究者)

決勝は常総学院vs鹿島学園【高校野球’21】

第103回全国高校野球選手権茨城大会は24日、ノーブルホームスタジアム水戸で準決勝2試合が行われた。第1試合では常総学院が、好投手の樫村佳歩を擁する水城と対戦、ロースコアの接戦の末、2-1で競り勝った。第2試合は鹿島学園が石岡一を7ー1を下した。決勝は26日、同球場で常総学院と鹿島学園が甲子園出場を賭けて対戦する。 常総学院は先発の秋本璃空が7回まで1安打3三振の好投。唯一の失点は2回で、安打と犠打、内野ゴロで2死三塁から暴投で与えた。「2回の先頭打者には軽く投げてしまった。ちょっと抜くところが欠点で、それを治せば信頼できる。調子は良いときの彼に戻ってきた」と島田直也監督。 秋本自身は「変化球がよく低めに集まり、完投しようと思っていた」そうで、7回も自ら志願して行ったが、足がつったため1死で大川慈英に交代。「秋本が粘ってくれたので、自分は短いイニングで全力で集中して投げた。連投で疲れはあったが、打者に対し1球1球コースをイメージして、しっかり腕を振って投げられた」と大川。最速を更新する148キロを出したが「自分としては球速よりもキレ。出たな、という程度」の感想だそうだ。 攻撃では樫村に対し3回までノーヒット。3回は四死球がらみで1死一・二塁のチャンスを作るが鹿田優の二ゴロでダブルプレー。4回は1死一塁から三輪拓未が二盗を狙うが、田邊広大の三振と守備妨害でチェンジとなる。 だが5回は違った。2死から下位打線が粘りを発揮。7番 柴田将太郎と8番 宮原一綺が右翼への二塁打を2連続で放ち1点を返すと、9番 鳥山穣太郎が死球でチャンスを広げ、1番・鹿田の左前打で逆転に成功。「第2打席まではストレートを狙っていてチェンジアップで打たされていた。この打席では意識を切り替えた結果、ストレートを待ちながらチェンジアップにもうまく対応できた」 樫村攻略について島田監督は「1巡目は完璧に抑えられたが、その間にしっかり球を見極め、球数を投げさせたことで後半、少ないチャンスを生かすことができた」と話す。 鹿田は「相手が疲れてからが勝負。ボール球を打ってしまうと相手に流れが行くので、ゾーンに来た球だけ打っていこうと意識した」という。秋本も「樫村は乗ってきたら止められない、楽しく試合をするタイプ。打たれて気分よくさせないよう、彼の打席ではギアを上げて投げた」と、ピッチングでアシストしたそうだ。 いよいよ甲子園まであと1勝。島田監督は次戦に向けて、打線の奮起を期待する。「投手に負担がかかっているので、点を取れるときに取ってもらわないと。自分が就任して以来、センターへ強い打球を返すことを意識させているが、なかなかそれができていないので徹底させたい」(池田充雄・高橋浩一) 第2試合は鹿島学園が石岡一を突き放した。

TOKYO2020 善後策のプラチナメダル 《ひょうたんの眼》39

【コラム・高橋恵一】いよいよオリンピックが始まった。東日本大震災の復興の証しとして、福島原発事故の終息の証しとして、安倍前首相がスーパーマリオに扮(ふん)し、原発の処理水も完全にコントロールしているとして、誘致したオリンピックである。最近の商業主義が色濃くなったオリンピック主催を躊躇(ちゅうちょ)する意見もあったが、じり貧の日本経済の回復を見込む動きが強く、2020東京開催が決まった。 大会が半年後に迫るとき、新型コロナウィルスによるパンデミックが起き、中止や2年延期の議論が起こる中で、前首相は「完全な形でのオリンピック」を目指し、1年延期を決断した。 完全な形のオリンピック。私は、1964年の東京オリンピックをイメージする。スポーツを通しての世界連帯、人種、国籍を超えた人々の交流。オリンピック期間中は戦争を中断した古代オリンピックに習う、平和のスポーツ祭典である。日本にとっては、平和国家としてアジア、世界に認めてもらうと共に、戦後社会経済の復興・発展を遂げ、欧米以外のアジア・アフリカ諸国の地位向上の先頭に立つイベントでもあった。 秋晴れの青空にブルーインパルスの飛行機雲が地球連帯を表す五輪マークを描いた開会式には、最大の参加国、最大の参加選手を迎え、新国立競技場を満員にした観衆が応援し、日本中に行き渡ったテレビが中継した。 日本人選手だけでなく、聞いたことのない国の選手やなじみの少ない種目の女子選手など、世界各国のあらゆる選手の活躍に感動し、応援した。各々の国旗の下に整列した開会式に高揚し、全ての競技で全力を尽くした最後の夜は、選手が国別ではなく、入り混じって、手をつなぎ、肩を組んで、満面の笑顔で入場し、互いの活躍を称えあったのだ。「完全な形」の平和のスポーツ祭典の閉会式だった。 全選手と関係者に「栄誉と感謝の気持ち」を 前首相の後を受けて、菅首相は「安心安全」の開催を公約した。本来、世界中で戦闘が止み、パンデミックも終息していてこそ、各国選手が安心して競技に臨め、安全安心で完全な形のオリンピックであろう。少なくとも、戦闘や感染が終息の方向に動いている必要があったが、現実は程遠かった。せめて、参加選手には、困難な事情を抱えながらも、開催地日本への入出国、日本での滞在、そして競技。日本のホストタウンをはじめ歓迎する人々との交流、多くの観客前での全力パフォーマンスなどが保障されるべきだった。 しかし、事前のワクチン接種も不十分。水際対策も検査体制も不十分。来日してから、感染やその疑いで競技できない選手も出てきたし、無観客なので、日本でオリンピックの選手として競技を誰にも見てもらえない選手もいるのではないか。 このままでは、選手や支えてきた関係者にとって、地球上のあらゆる地域から、遠いけど、美しい、おもてなしの日本に来た意味が無くなってしまうのではないか。 困難な状況下で日本に来てくれた選手に、全ての競技のテレビ放映を実施してほしい。参加選手全員に、金メダルあるいは特製のプラチナメダルを与えてほしい。日本国民から、平和とオリンピックを愛する全ての選手と縁の下から支えてくれた関係者への栄誉と感謝の気持ちとして、実現できないか。(地図好きの土浦人)

オオムラサキを見に行こう 《くずかごの唄》90

【コラム・奧井登美子】私たちが「どんぐり山」と呼んでいる山がある。21年前の2000年、皆でどんぐりの実を持ち寄り、「どんぐりの里子作戦」と名づけて、かすみがうら市加茂の岡野静江さんの畑(1500坪)にまいたのが始まりである。 作戦には130人もが来てくれた。東京の台東区の子供たちや、廃校になった土浦の宍塚小学校の子供たちも参加して、草取り、苗植えなどなど、森づくり作業に喜んで参加してくれた。 どんぐりの苗よりも大きくなってしまった雑草を刈りとるのが一仕事。皆、蚊や蚋(ぶよ)に刺されて大変だった。現地の人たちは、草むしりの前に殺虫剤をまくことを提案してくれた。私たちは将来の昆虫の森を夢に見ていたので、殺虫剤だけはまかないでほしいと、「殺虫剤の勉強会」まで開催してその案を阻止した。 広い畑の下草刈りはあまりに重労働だったので、敷地の半分くらいに段ボールを敷き詰めて、「ペーパーマルチ」を実験してみた。段ボールが溶けてなくなるまでの2~3年間、その場所の雑草は生えずにどんぐりの木を守ってくれた。 雑草取りの手間が省けてとてもよかったと喜んだが、段ボールの下は冬でもかなり暖かいらしく、いつの間にか、ヤマカガシ君とマムシ君たちの別荘になってしまったらしい。 会いに行くことが楽しみ 「マムシが出た」と叫んだら、現地の石川さんのオジサンが素手で5匹もつかまえてくれた。2005年。とうとう、待ちに待ったあこがれのオオムラサキが出現した。さすが国蝶とあって、色といい、貫禄といい、申し分のない格調の高さである。 オオムラサキはエノキで育つ蝶である。近くにエノキがあるに違いない。岡野家の敷地の突き当りにある大きなエノキ。木の下には、春、秋、冬を通じて、かわいい顔をしたオオムラサキの幼虫に会うことができる。私は会いに行くことが楽しみだった。 ほぼ毎年、7月の土曜日に昆虫観察会を開くと、オオムラサキも毎年10羽以上来てくれるようになった。しかし、昨年はコロナで子供たちの参加を止めたら、オオムラサキも来てくれなかった。どうしたのだろうか? エノキは無事だろうか? 森の中にコロナはいないので、今年は昆虫観察会決行と決めた。(随筆家、薬剤師) ※ 昆虫観察会:7月31日(土)午前8時30分、霞ケ浦環境科学センター前集合。問い合わせは霞ヶ浦市民協会(電話029-821-0552)

常総学院、土浦日大の追い上げかわし準決勝へ【高校野球’21】

第103回全国高校野球選手権茨城大会は22日、準々決勝4試合が2球場で行われた。土浦・つくば勢は常総学院と土浦日大が対戦し、常総が6ー5で土浦日大の追い上げをかわしベスト4に進出した。準決勝は24日、常総学院と水城、石岡一と鹿島学園が対戦する。 ノーブルホームスタジアム水戸の第1試合は、土浦日大と常総学院が対戦。常総が先行し日大が追い上げるという展開で、終盤までもつれたが6-5で常総が逃げ切った。試合を大きく左右したのは両チームの投手力だった。 常総は初回裏、日大の先発・河野智輝投手の立ち上がりを攻め立てた。先頭の鹿田優が内野ゴロで出塁し、3番 三輪の中越え二塁打で先制。6番 秋本の左中間二塁打で2点を追加。日大のエース小谷野奨大を早くも引っ張り出し、2回にも伊藤琢磨の左前打で1点を加えた。 日大の反撃は4回。2番 萩原康誠が内野ゴロ、3番 芹沢優仁主将が中前打、この2人が重盗を決めて1死二・三塁、5番 大島優太朗の三塁線を抜く二塁打で2点を返す。常総はこの回、先発の秋本を下げてエース大川慈英を登板させた。 6回には常総が追加点。連投の影響が残る小谷野を、三輪の中越え2点二塁打でノックアウト。日大は3人目の山田奏太をマウンドへ送った。 7回の日大は、その山田のバットが流れを引き寄せた。2死二塁の場面で右前適時打。続く武田優輝の内野安打は悪送球を招き1点追加、さらに萩原の左前適時打で、この回計3点をもぎ取った。 最後はがまん比べ。8回裏の常総の攻撃では、山田が2死球を与え2死一・二塁となるが、申告敬遠で塁を埋め、次打者を三振に切ってピンチを脱出。9回表の日大の攻撃では、大木の内野安打で1死一塁から、代走今西と代打吉次を送って起死回生を図るが、三振2つであえなくゲームセットとなった。 土浦日大「この経験を来季に生かす」 日大の小菅勲監督は常総の大川投手について「崩れそうでいて要所を抑えて投げきった。さすがいろんな経験をしている投手。彼を打ち崩せないと甲子園には招かれない。そのきっかけにしようと選手たちに言っていた」と話す。 日大の小谷野投手は、春前に傷めた肩をかばって病院に通いつつ、毎試合長いイニングを投げるという苦しさがあった。「本調子ではないが、試合になるとそんなことは言っていられない。アドレナリンが出て痛みも消えた。霞ケ浦戦までは自分のピッチングができたが、最後にそれができずとても悔しい」 山田投手は5四死球と苦しみつつも3三振を奪い無失点。前回登板からの成長を見せた。「軸足の流れを修正したことで体の開きが消え、アウトコースが引っかからなくなった。自分のピッチングで流れを引き寄せたかったが、先輩たちと甲子園へ行けなくなり悔しい。この経験を来季に生かしたい」 常総学院「しっかり修正しミスなくす」 常総の島田直也監督は勝利に安堵しながらも、7回の失点には「先の先のプレーをやろうと考えて、自分たちで苦しめてしまった。目の前のプレーを大事にしないと、このままでは全国でまた同じミスをしてしまう」と厳しい表情。 殊勲打の三輪も「次も接戦が続くと思うので、しっかり修正してミスをなくし、守備から流れを持ってくるようにしたい。バッティングでは今日のようにセンター返しを意識し、強い打球で必死にボールにくらいついていきたい」と次を見据えた。(池田充雄) 準々決勝、他3試合の結果と、24日の準決勝の組み合わせは以下の通り。  

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