木曜日, 7月 7, 2022
ホーム スポーツ 常総学院届かず 鹿島学園に初の甲子園切符【高校野球’21】

常総学院届かず 鹿島学園に初の甲子園切符【高校野球’21】

常総学院、及ばず。第103回全国高校野球選手権茨城大会は24日、ノーブルホームスタジアム水戸で決勝戦を行い、初回に3点を先制した鹿島学園が常総学院の反撃を9回の2点に抑え振り切った。鹿島学園は昨秋の県大会に続いて決勝で常総を破り、夏の大会初優勝。8月9日から阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕する全国高等学校野球選手権に、県代表として出場する。

(鹿島学園は初優勝)

鹿島学園は3点リードをバックにエース藪野哲也が好投。追う常総は9回裏、1番からの好打順も2死となり、4番・田邊広大の左前打でようやく一・三塁の好機をつくった。

5番・秋本璃空の打席は初球ボール。2、3球目をファールで粘り、4球目はインコースへのストレート。「来た」と思って振り抜くと、打球は左翼フェンスへ達する長打。2点を返し、自らも二塁に至った。「変化球を狙っていたが、球威が落ちて甘いストレートが来た。次につなげてほっとした」と秋本。

1点差に迫り、島田直也監督は代打に青木良弘を送るものの、スイングアウトの三振。最後の打者になった青木は「みんながつないでくれて、絶対に甲子園に行きたいと打席に入ったが、ランナーを返せなかった」と悔やんだ。9回、反撃の足掛かりを作った伊藤琢磨も「このメンバーで最後の大会なので、9回全員で逆転しようと気持ちが入り2点返したが、勝ちきれなかったのが悔しい」と唇をかんだ。

先発投手として初回の3失点を喫した秋本は、「いつもよりアウトコースが厳しいことに気付かず、外で勝負をしすぎた。2回以降は打たせて取るピッチングに切り替えた」と振り返る。3四死球と2安打に加え、守備の乱れもあった。

肩を落とし引き揚げる常総ナイン=同

島田監督「早いうちに1点でも…」

「必ずチャンスは来るのであせらず、1点ずつ返していこうと言っていたが、取れないことが最後まで響いた。早いうちに1点でも返せていれば違っていた」と島田監督。相手の藪野投手については「自信のあるカットボールやスライダーで来ることは分かっていた。ゾーンを高くしながら対応していったが、打線がつながらなかった」と話した。

田邊主将は「スライダーにキレがあり、みんな思った以上に打たされた。自分も全然打てず、打ちたい気持ちでボール球に手を出したりしてしまった」と話す。9回のヒットについては「最後は気持ちで打った。無我夢中で球種は覚えていない」という。

5回途中から登板した大川慈英は「9回の2点で意地を見せたが、あと1点取れなかったのが悔しい。薮野投手は試合の転機が分かっていて、要所でしっかり腕が振れていた。自分は今後こういう思いをしない、絶対勝てるピッチャーになりたい」と決意を新たにした。(池田充雄・高橋浩一)

優勝した鹿島学園ナイン

2 コメント

誹謗中傷するコメントはNEWSつくば編集局が削除します。
2 Comments
フィードバック
すべてのコメントを見る

陽性確認者数(公表日ベース)の推移

つくば市

土浦市

スポンサー

注目の記事

最近のコメント

最新記事

歴史ある名門サッカーチームに危機 筑波大蹴球部が支援呼び掛け

グラウンド老朽化し劣化 126年の歴史を持つ日本最古の名門サッカーチーム、筑波大学(つくば市天王台)蹴球部が、危機に立たされている。筑波大学サッカー場が老朽化して劣化が進み、2020年11月に性能テストを実施した結果、グラウンドの衝撃吸収や安定性などさまざまな点で日本サッカー協会が定める基準値を下回り、練習環境としての安全性が低いと判断された。 はがれた箇所が原因でけがをする部員も出ているという。このままでは、来年以降使用が予定されている公式戦でも、ホームグラウンドでの試合が開催できない状況にある。 グラウンド内に人工芝のめくれが目立つ 改善には、前回の改修から11年が経つ人工芝の全面張り替えが必要だ。その費用は最低で8000万円。同大によると、改修費用は大学の資金と寄付を合算してねん出する予定だが、さらに不足する1000万円をクラウドファンディングから募るとしている。資金が不足する背景には、国から大学に交付される運営交付金の減額などもあるという。

この空をご先祖さまも見ていた 古今東西の空模様《遊民通信》44

【コラム・田口哲郎】 前略 梅雨が明けて、空模様が変わりましたね。晴れると、遠くに入道雲のようなものが見える、夏の空になりました。 空を見ていてふと思ったのですが、わたしが空を眺めているとき、当然、見たままの空が認識されているわけですが、その空は写真のような空です。でも、たとえばその空を絵のように記憶しようとしたとしたら、おそらく写実的な水彩や油彩の絵、つまり西洋画に描かれている空です。光と影がある、リアルな空が広がるのです。 日本古来の空感覚 でも、日本は西洋画が本格的に入ってきた明治期以前から存続している国であり、日本人は昔からこの日本列島に住んできました。すると、当然ご先祖さまたちもわたしが普段何気なく眺めている空を眺めていたはずです。

自転車とジオパーク拠点整備へ 旧筑波東中に7月着工 つくば市

2018年3月に廃校になったつくば市北条、旧筑波東中学校(約3.7ヘクタール)校舎に、自転車拠点とジオパーク中核拠点を整備する工事が7月に着工する。さらに校庭に、自転車競技の一つ、BMX(バイシクルモトクロス)コースを新設する工事も年度内に着手する。いずれも来年夏か秋ごろのオープンを目指す。 本格的なBMXコースは、ひたちなか市の国営ひたち海浜公園に次いで県内2カ所目、ジオパーク専用の拠点施設は、6市で構成する筑波山地域ジオパークで初となる。 BMXコースは全長350メートル 自転車拠点は、つくば霞ケ浦りんりんロードから約200メートル、峠の坂道を登るヒルクライムで人気の筑波山の不動峠から1.4キロの位置にあることなどから整備する。校舎東側の1、2階約1100平方メートルに、自転車を点検・修理したり、部品を販売するスペースをつくるほか、シャワー室、更衣室などを設置する。 校庭のBMXコースは、でこぼこの小高い山や谷をつくるなどして整備する。コース面積約7500平方メートル、コースの全長は約350メートルで、国際大会が開催できる水準とする。別に初心者向けのコースもつくる。土木工事の予算は約9900万円。 完成後の運営は市の直営とするが、連携事業者として市内に本拠地を置く自転車チーム「弱虫ペダルサイクリングチーム」の知見を借りながら運営するという(21年6月25日付)。

10億円の交差点 自動車研究所にADAS試験場《土着通信部》52

【コラム・相澤冬樹】かつて谷田部の高速試験場、のちに自研、いまやJARIと呼ぶのか、つくば時代を知るものには長い付き合いとなる日本自動車研究所(坂本秀行理事長)が4日、城里町の城里テストセンターに完成させたADAS試験場の完成披露を行った。 ADASは「Advanced driver-assistance systems」の略で、読み方は「エーダス」が一般的。日本語では「先進運転支援システム」となる。カメラやセンサーで運転環境を認知して、ドライバーの判断を助け、車両制御をアシストする。こうした機能を車両に実装し、事故が起きる確率を減らしたり、運転の負荷を軽減したりする技術開発が業界挙げて盛んになっている。 その研究開発で、JARI-ADASは国内初の専用試験場となる。つくばエクスプレス(TX)建設に合わせ、JARIがつくばに研究所を残し、高速テストコースを城里に移転したのが2005年。以来17年、ようやく訪れる機会を得て、完成記念のメディア向け公開に駆けつけた。 全周5.5キロの高速周回路で知られる城里テストセンターだが、楕円コースの内径部北側にあった悪路試験場を改修してADAS試験場を新設した。総工費10億円をかけ、直進方向500メートル、横断方向300メートルの道路が、扇形走路の北に寄った部分で直行する。全舗装面積は約3万平方メートル、路面は極度に平坦にならした3層舗装を施している。 2014年度建設の第2総合試験路(全長520メートル)では実施の難しい、走路幅の大きい試験路整備を目指した。特に交差点を想定した走行評価を行う。