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2018
4月
ヨガ・瞑想を知って つくばの歯科医ら企画 女性初ヒマラヤ大聖者講演会
2018年4月18日
【大志万容子】ヨガや瞑想への理解を深めてもらおうと、つくば市の歯科医、舟久保せいこさんらが5月12日、ヨガ・瞑想指導者、ヨグマタ相川圭子さんの講演会を開く。舟久保さんは「悩みを抱える人から科学者まで多くの人に参加してほしい」と呼び掛ける。 舟久保さんは、20数年前から「患者さんにリラックスして治療を受けてもらいたい」と、ゆっくりとした呼吸で心を穏やかにするヨガを学ぶようになった。深く知るうちに、ヨガのポーズや瞑想を通じて「自分とは何か」を問いかける精神性の奥深さに魅了された。 2年前に相川さんと出会い、瞑想の指導を受けた。インドで「ヨグマタ(ヨガの母)」と尊敬を集める相川さんは、ヒマラヤ山中での修業を経て、女性初の「シッダーマスター(ヒマラヤ大聖者)」の称号を得、国連でも世界平和のスピーチをしたヨガ・瞑想の第一人者だ。 「瞑想するようになって、本当の自分の思いに気づき、心が安定するようになった。患者さんの思いも感じ取れるようになり、適切な言葉をかけられるようになった」と舟久保さん。相川さんの講演を通じて、多くの人に関心を持ってもらおうと、有志と実行委員会を立ち上げた。 「今この瞬間の心の動きに意識を向ける『マインドフルネス』という瞑想法でストレスが低減されたなど、最近、科学的にも瞑想の効果が実証されるようになった。多くの人に来てもらいたい」と呼び掛ける。 講演会の収益の一部は、つくば市と土浦市に寄付する。 ◆講演会は5月12日(土)午前10時からつくば市竹園のつくば国際会議場大ホールで。参加費は一般3000円、小中学生500円、大学生1000円。チケット販売はイープラス(PC/携帯)http://eplus.jp(直接購入)ファミリーマート。問い合わせは実行委員会070・3133・9181
サクラソウ花壇が見頃 つくば市松見公園
2018年4月18日
【橋立多美】つくば市天久保、松見公園内のサクラソウ花壇が見頃を迎えた。花と緑のまちづくりを目指し、同公園で花の手入れや癒しの庭づくりなどをしているNPO法人つくばアーバンガーデニングの園芸仲間が植え付けた。 江戸時代から伝わる園芸品種など800株以上が、園内を流れる滝の脇の花壇に10区画に分かれて植えられている。薄紫の花は伊達男(だておとこ)、白い花は車白(くるまじろ)、ピンク色の花は天晴(あっぱれ)などの名前が付いている。 現存の園芸品種を将来に向けた遺伝資源として保存しようと、2005年、筑波大学と同NPOが共同で立ち上げた「さくらそう里親の会」のメンバーが株を育てた。株分けの作業で出た余剰株を花壇に植え付けた。 花壇は、シノ竹が茂っていたやぶを園芸仲間やボランティアが手作業で根っこを掘り起こして開墾し、3年前に整備したという。 今年は例年より1週間ほど早い13日に開花した。5月中旬まで楽しめる。同NPO理事の落合由美子さんは「日本古来の貴重な品種の美しさを楽しんでほしい」と話す。 サクラソウは桜によく似た花を咲かせる多年草で、国内外を問わずたくさんの愛好家がいる。春の代表的な草花として江戸時代に育種が進み、多くの品種が作られた。園芸品種は、当時生み出された独自の作法に基づく鑑賞法や、日本人独特の花に対する美意識を考察する上で重要とされる。
「ジオブランド」認定へ 筑波山地域 加工食品や料理を公募
2018年4月17日
【鈴木宏子】筑波山や霞ケ浦など筑波山地域ジオパークをイメージした優れた商品を「ジオブランド」に認定して、同ジオパークをもっと発信しようと、同推進協議会(つくば、石岡、笠間、桜川、土浦、かすみがうら市の6市で構成)は16日から認定商品を募集している。第1回目の今回は、土産品やご当地グルメにもなる加工食品や料理などが対象。 同ジオパークの地形、地質、歴史、文化、動植物などの特徴がイメージできる商品で、包装などのパッケージもジオパークとの関連を表現したデザインであること、筑波山地域の6市で生産された食材や素材を使っていること、6市内で生産や加工していることなどが条件。すでに販売されている商品でも、これから新規開発する商品でも可能という。 同推進協のジオブランド認定審査会が審査する。研究者、市民団体、商工関係者らでつくる同推進協の3つの部会から推薦を得たり、イオンやカスミなど流通関係者にも意見を聞くという。 認定商品は、これから策定する同ジオブランドのロゴマークを使用でき、同推進協のホームページでPRするほか、6市の観光協会などが運営する直売店や道の駅などでも販売する予定という。認定期間は3年間で、3年ごとに更新する。 初の認定商品は秋ごろ決定する予定で、10点程度を想定している。当面、毎年公募し、今後は工芸品なども対象にすることを検討しているという。 募集期間は6月18日まで。問い合わせは℡0296・55・1159(桜川市商工観光課内の同推進協地域振興部会事務局)
スタジオ増設しリニューアル スポーツクラブNAC 土浦
2018年4月17日
【谷島英里子】土浦市真鍋6丁目のスポーツクラブNAC(ナック)がリニューアルオープンした。健康増進や友達作りなどを目的に人気が高まるエクササイズ用のスタジオを新たに増設した。 新スタジオは、外側がガラス張りになり屋外が見渡せて、太陽の光を浴びながら開放的な気分で体を動かせる。運動プログラムに、リンパの流れをスムーズにする「リンパコンディショニング」や、横になりながら筋トレする「ストレッチポール」などを取り入れ充実させている。 施設内には25m温水プール、トレーニングジム、スタジオ、バスルーム、体育館もあり、さまざまなスポーツが楽しめる。 NACの鶴田敏之課長は「アットホームな雰囲気なので、楽しく運動ができます。なんでも相談して下さい」と話している。 ◆4月限定で入会金(5400円)と月会費1カ月間分が無料となるキャンペーンを実施中。開館日時は火~金曜午前11時~午後11時。土曜午前11時~午後10時。日曜午前11時~午後8時。月曜定休。問い合わせはNAC(電話029・826・4727)まで。
【訃報】倉田弘初代つくば市長が死去
2018年4月16日
【鈴木宏子】初代つくば市長の倉田弘(くらた・ひろし)氏が15日、入院先の筑波記念病院で死去した。87歳だった。 同市栗原出身。合併前の旧桜村助役を務め、1983年から87年まで同村長を歴任した。谷田部、大穂、豊里町、桜村の旧4町村が合併して誕生したつくば市の初代市長を88年から1期務めた。 桜村村長当時、合併協議が難航する中で、現在のつくば市につながる6町村の合併を呼び掛け、協議をまとめ上げるなど、新市誕生に大きな功績を果たした。初代市長になってからは常磐新線(現在のつくばエクスプレス)の誘致に尽力し、現在のつくば市の礎を築いた。 通夜は18日午後6時から、告別式は19日午前10時30分から、いずれもつくば市玉取1766のつくばメモリアルホールで。喪主は長男の尚司(しょうじ)さん。
記者が体験 最後尾でゴール かすみがうらマラソン
2018年4月16日
【富永みくに】15日行われた「第28回かすみがうらマラソン兼国際盲人マラソン2018」(通称・かすマラ)に出場した。フルマラソンは3回目の挑戦。まだ完走したことはない。午前10時スタート。心配していた雨もほとんど降らなかった。 「かすマラ」には、17km地点に2時間15分までに着かないと収容バスに乗らなければならないという関門がある。時間内に着きさえすれば、6時間という制限時間を超えても走らせてもらえる。まずは17km地点を目指した。 前半はにぎやかな土浦市内を通過した。後半は森林やハス田の多い、のどかな光景が広がった。土浦市内は高架橋を上ったり下りたりが多かったが、体力が奪われるほどの勾配ではなかった。 5㎞を過ぎたころ、盲人ランナーの伴走をする、ものまね芸人のM高史さん(33)に追い抜かれた。公務員ランナー川内優輝選手のモノマネで知られるタレントだ。その後、バルセロナ五輪銀メダリストのマラソンランナー、有森裕子さん(51)が、ランナーの間を行き来しながら、大きな声を出して走り方をアドバイスする場面に出会い励まされた。現役の頃と変わらずきれいで、とても若々しかった。神立小学校前では、小学生たちの声援が何よりも励みになった。 スタートから2時間後の正午ごろ、無事に17㎞の関門通過。関門付近で記者仲間を見つけ、余裕で手を振った。しかし調子が良かったのは25km地点まで。この後、足取りが徐々に重くなり、走ったり、歩いたりを繰り返すようになった。 午後3時ごろ、リタイアした人を収容する車が並走し始める。沿道のエイドはすでに帰り支度を始めていたが、残りのランナーのために水やバナナなどを取り置いてくれた。 午後4時、スタートから6時間が経過し、ゴール地点の競技場から制限時間を知らせる号砲が鳴り、上空に白とピンクの煙が上がるのが見えた。後ろから追い抜いてきたパトカーから歩道を歩くようにと指示を受けた。最終の収容バスも横を通り過ぎていった。どこまでも続くハス田の向こうに、土浦市街のビルがうっすらと見える。 自分を含め周囲のランナーは皆、歩くのが精一杯という様子だったが、皆黙々とゴールを目指した。足がつって立ち止まったとき、追い抜きざまに声を掛けてくれた男性は「収容バスに乗るのは簡単だけれど、乗ってしまうと何も残らない。せめて完走したという達成感が欲しい」と話した。 その後も脚の痛みに耐えながら歩き続け、午後5時過ぎ、スタートから7時間後にようやくゴールゲートをくぐった。会場を片付けていたスタッフが「あなたが最後」と言いながら、土浦JAの「れんこんめん」、柴沼醤油の醤油、スポーツドリンクなどが入った参加賞を手渡してくれた。制限時間を1時間オーバーしたものの、初めてのフルマラソン完走となった。
5㎞で土浦湖北高生が優勝 かすみがうらマラソン 雨の中1万6500人が力走
2018年4月15日
【崎山勝功】第28回かすみがうらマラソン兼国際盲人マラソン2018(同実行委員会、土浦市など主催)が15日、土浦市川口、川口運動公園近くを発着点に行われ、フルマラソン(42.195㎞)、10マイル(16.09㎞)、5㎞の各部門に約2万4000人がエントリーし、1万6509人が断続的に雨の降る悪天候の中、力走した。 このうち県勢は、5㎞一般の部男子で、柴田樹(17)=県立土浦湖北高校3年=が15分54秒で優勝した。柴田は「記録は悪かったけど1位を取れて良かった」と喜びを語った。 また、同5㎞一般の部では、土浦市など周辺3市町の高校11校が参加し、3人1組の高校生ランナーが合計タイムを競う「土浦市内・かすみがうら市内高校対抗レース」が行われ、柴田らが所属する県立土浦湖北高校が優勝した。柴田は「3人で練習してきたので、こういう形で3人で1位を取れて良かった」、2年の小林篤生(16)は「大会で実を結んだ」とそれぞれ話した。5㎞の部で16分31秒で3位入賞した、同校3年の茅森志温(17)は「やっと結果を残せてうれしい。僕自身はタイムは目標に届かず悔いが残るけど、団体で優勝できてうれしい」と述べた。 男子は渡邉清紘、女子は藤沢舞が独走優勝 フルマラソン一般の部男子は、渡邉清紘(31)=山形県=が2時間23分05秒で2位に約3分もの差を付けて独走状態でゴールした。同女子では藤沢舞(43)=北海道、エクセルAC=が2時間45分54秒で2位に約4分の大差で勝利を収めた。「2年ぶりに出場した」という藤沢は「天気が悪かったけど走りやすかった。優勝は8年ぶりだったので素直にうれしい」と喜びの表情を見せた。 10マイル一般の部女子で57分54秒で優勝した新立啓乃(20)=兵庫県、ノーリツ=は「持久力を付けていって(次戦の)ハーフマラソンやマイル大会につなげていければ」と、次の大会を見据えた。 5㎞一般の部女子で17分48秒で5連覇を果たした松本恭子(47)=千葉県=は「タイムはいまいちだったけど今年も勝てて良かった。走ったらいいコンディションで、意外に風もなく走れた」とレースを振り返った。 同時に行われた国際盲人マラソンでは、伴走者と一緒に走る盲人ランナーらの姿が見られた。 このほか、大会には一般ランナーに混じって仮装したランナーも走り、大会に花を添えた。フルマラソン一般の部女子で参加した関口洋子さん(38)=龍ケ崎市=は、少女アニメの仮装で参加し、4時間58分46秒のタイムで完走した。「初めて仮装して走ったけど、いろんな方に声を掛けてもらって楽しかった」と満足げな表情だった。
つくばの研究機関・大学28カ所が一般公開 16~22日 科学技術週間
2018年4月15日
【富永みくに】「科学技術週間」に合わせた一般公開イベントが16~22日までの期間中、つくば市内の研究機関、大学など28カ所で催され、施設公開、講演会、展覧会など工夫を凝らした企画が実施される。 産業技術総合研究所「サイエンス・スクエアつくば」(つくば市東)は21日午前9時30分~午後5時、災害調査ロボ「CRoSDI」のデモンストレーションとミニ講演を実施。人が入れないような狭い場所で活躍するロボットが見られる。他にもオリジナルのビーズストラップやはんこが作れる工作コーナーなどが設置される(予約制)。 物質・材料研究機構(NIMS、つくば市千現・並木・桜)は22日午前10時~午後4時、講演、実験、工作など70を超えるプログラムを用意。谷田部中学校とのコラボイベント「永久磁石を作ってみよう」、ナノ戦隊スマポレンジャーによるスマートポリマー実験ショーなども開催される。 21日(土)、22日(日)の2日間は、無料の「つくばサイエンスツアーバス」が1日6便運行され、北回りはTXつくば駅、国土地理院、国立科学博物館つくば植物園を、南回りはつくば駅、つくばエキスポセンター、産業技術総合研究所、筑波宇宙センターを巡回する。 その他、主な施設の公開日は次の通り。 ▽国立公文書館つくば分館=16~21日午前9時15分~午後5時、特別企画展「花さんぽ」植物図譜を中心に園芸書・名所図会などの展示。 ▽建築研究所=22日午前10時~午後4時、耐熱性に優れ強度がある新しい木材製品CLTの特徴を体感できるCLT実験棟、防耐火棟・強度試験棟の見学など(予約制)。 ▽国土技術政策総合研究所・土木研究所=20日午前10時~午後4時、道路に関する実験を行う試験走路の見学、土石流の発生の仕組みを学ぶコーナーなど。 ▽防災科学技術研究所=22日午前10時~午後4時、豪雨体験ができる施設見学(雨具・長靴持参)、ペットボトルで地震計を作るコーナーなど。 ▽国立科学博物館筑波研究施設・筑波実験植物園=21日午前10時~午後4時、植物園バックヤードツアー、「研究お宝大公開」など。※一般常設展示有(「さくらそう品種展」は14日~22日) ▽JAXA筑波宇宙センター=16~22日午前9時30分~午後5時、国際ステーションから見た地球の映像の上映、展示館クイズツアーなど。 ▽気象庁高層気象台=18日午前10時~午後4時、自由気球を使った高層大気の観測、古い気象測器の展示など。 ▽国土地理院=17、19日午前10時~午後4時、測量用航空機「くにかぜ」内部公開など。 ▽国際協力機構JICAつくば=21日午前10時~午後4時、トマトの接ぎ木教室(先着順)、世界の布でしおりを作る工作、ボランティア事業紹介など。 ▽森林総合研究所=20日午前10時~午後4時、樹木園・実験住宅を研究員による解説付きで見学。 ▽国際農林水産業研究センター=20、21日の午前時~午後4時、熱帯果樹・黒糖・さとうきびなどの試食会、ハイビスカス・パインなどの苗の配布(先着順)など。 ▽筑波大学=21日午前9時~午後5時、子どものための特別授業「キッズ・ユニバーシティ」面白くてためになる科学実験など。 ▽筑波技術大学=20日午後1~5時、視覚障がい者のために開発された触って理解する教材、触覚的な案内表示などを公開。 ▽日本自動車研究所=21日午前10時~午後4時、水素・電気で走る車の試乗、交通安全教室、消防・救急車両展示など。 詳しくは、2018年度筑波研究学園都市研究機関一般公開総合ガイド(http://stw.mext.go.jp/event/tsukuba.html)へ。
日本屈指のコレクションを公開 さくらそう品種展始まる 筑波実験植物園
2018年4月14日
【鈴木萬里子】日本屈指のサクラソウの品種コレクションを一堂に公開する「さくらそう品種展」が国立科学博物館筑波実験植物園(つくば市天久保)で14日から始まった。筑波大学が保有する314品種の「筑波大学コレクション」が150点ずつ順に展示される。 サクラソウは室町時代後期から江戸時代前期に野生種の栽培が始まり、茶会の席にも使われるなど人気が高かった。江戸後期になると品種改良が進み多数の園芸品種が生み出された。筑波大は収集した品種のDNAタイプを調べ保全している。同展に展示されている150点は4~5日ごとに入れ替えるため、全品種を見ることが出来る。 NPOつくばアーバンガーデニングのメンバーらが中心となった「筑波大学さくらそう里親の会」による「里子コレクション」も展示されている。筑波大が保有する園芸品種を保存する里親で、市民と共に遺伝資源を守っている。里親の一人は「芽分け作業時には交配しないよう土を入れ替えるなど、細心の注意が必要。でもとても楽しい」と話していた。 会場には、サクラソウの花を観賞するために江戸時代に考案された陳列法「桜草花壇」が建てられている。下向きに咲く花は上段に、上向きの花は下段に配置するなど、花の色が一番きれいに見える工夫がされている。 植物園入口の教育棟には昨年のサクラソウ人気投票上位10品種が飾られている。 牛久市の60代女性は「サクラソウを見るのが楽しみで毎年来ている。あでやかなのに静かな雰囲気が良いですね」と話し、品種ごとに付けられた名前を丁寧にチェックしていた。名前は作った人が付け、和歌から取ったものが多いそうだ。中には日露戦争後に名付けられた「戦勝」などユニークな名前もあった。 ◆同展は22日(日)まで。16日(月)休園。開館時間は午前9時~午後4時30分。入園料は一般310円。
「マイ時刻表」作成サービス開始 土浦市、県内初
2018年4月13日
【鈴木宏子】バスなど公共交通を気軽に利用してもらおうと、土浦市は4月から、一人ひとりのニーズに応じた「マイ時刻表」の作成サービスを始めた。 市民を対象に、自宅近くの最寄りのバス停から、病院など普段よく行く場所までの、バスの発車時刻、乗り換え場所、到着時刻、乗車料金などを、市職員が無料でA4の紙1枚にまとめて、自分だけの時刻表を作ってくれる。実施は県内市町村で初めて。 昨年3月に策定された市地域公共交通網形成計画に基づいて開始した。市民アンケート調査で、路線バスを利用しないと回答した市民が72%あり、利用しにくい理由として、「便数が少ない」「バス停が遠い」「料金が高い」などのほかに「利用方法が分からない」などもあった。 「どこで乗り換えたらいいのか分からない」「どのバス停で降りるのか分からない」「免許証を返納したけど病院にどうやって行ったらいいか分からない」「スマホでルートを検索するのは苦手」などの声に応える。 3月の市広報紙にお知らせを掲載したところ、4月のスタートから2週間で計10人の申し込みがあったという。70~80代がほとんどで、マイ時刻表をもらった市民からは「大変便利でありがたい」など丁寧な礼状が届いているという。市都市計画課担当職員の桜井智之さんは「お役に立ててうれしい」と話している。 パソコンやスマートフォンを利用している市民向けに市は2011年から、公共交通情報サイト「つちナビ」を開設し、常磐線、路線バス、コミュニティバス「キララちゃん」、乗り合いタクシー、長距離バスなどの路線や時刻表、運賃などの情報を案内している。 ◆マイ時刻表の申込方法は、所定の申込用紙に氏名、住所、生年月日、電話番号、最寄りのバス停、行きたい場所、行きたい時刻と帰宅したい時刻などを書いて、市都市計画課都市交通係宛て、郵便かファックスか直接持参して申し込む。問い合わせは℡029・826・1111(市都市計画課都市交通係)
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