透き通った色彩 つくばの川浪せつ子さん 南イタリアをスケッチ

自作の絵を背にする川浪せつ子さん=土浦市中荒川沖のカフェ・ド・コトブキ

【鈴木萬里子】つくば市在住の水彩画家でイラストレーター、川浪せつ子さんの「南イタリアスケッチ展」が、土浦市のJR荒川沖駅西口前のカフェ・ド・コトブキで開かれている。昨年5月にスケッチツアーで南イタリアを訪れた際に描いた下絵を水彩画に仕上げ、そのうち40点を展示している。

透明水彩絵の具を使って描いており、どの作品も透き通った色彩で細部を丁寧に描き込んでいるのが特徴だ。川浪さん(62)は「作品は水彩画というより水彩イラストで、イラストに近い描き方」と解説。家に飾ってなごむ絵、生活の中にある水彩画を中心に描いている。

イタリア旅行は今回が2回目、有名な観光地を巡った前回に比べ、今回は南部地方の小さな町や村を訪れた。南部の有名な観光地アルベロベッロから北東の、アドリア海に面した小さな港町モノポリを一日中1人で歩いた。観光地化されていないモノポリの風景の美しさや、人々の暮らしを丹念に見て回り、数点の作品に仕上げている。

川浪さんは建築の完成予想図を描く仕事に長く携わってきた。昨年3月に休刊した常陽新聞にも長く作品を発表していた。淡い色合いに定評があり、ファンが多かったことでも知られる。つくば市内を描いた絵はポストカードになり、TXつくば駅構内の「つくばの良い品」で販売されている。

来場した赤木裕子さん(65)と平島かよ子さん(68)は熱心に絵を鑑賞し「一般の水彩画とは違って、建築をやっているので建物が丁寧に描かれている。色合いが柔らかくてすてき」「写真とは違い、描き込んでいるのが良く分かる、すてきな作品ばかり」と話した。

◆会期は7月10日(火)まで、正午~午後4時30分。会場は土浦市中荒川沖町1-1カフェ・ド・コトブキ、日曜日休み。問い合わせは川浪さん(電話080・5524・8678)。

作品を鑑賞する来場者=同