月曜日, 7月 21, 2025
ホームつくば投票用紙を誤交付 つくば市 市外に転居の有権者に

投票用紙を誤交付 つくば市 市外に転居の有権者に

参院選

つくば市選挙管理委員会は20日、同日投票が行われた参院選の投票所で、つくば市から他市町村に転居した有権者1人に対し、誤って選挙区の投票用紙を交付し、投票させてしまったと発表した。その後誤りに気付き、比例代表の投票用紙は投票前に返してもらった。投票が行われた茨城選挙区は1票として扱われる。

同選管事務局によると、この有権者は投票所の入場券を郵送する基準日より後に転居したため、つくば市から入場券が郵送された。20日午前7時15分ごろ、同市栗原、桜第14投票所で、投票事務従事者の市職員がこの有権者の投票を受け付けた際、選挙人名簿の別のページに記載された別人と勘違いした。さらに投票用紙を手渡す際、別人の名前を声に出して確認したところ、この有権者が「はい」と答えたことから、投票用紙を渡してしまったという。その後市職員は、選挙人名簿の生年月日を確認、見た目の年齢と違うのに気づき、誤交付が分かった。

同市は、有権者が多い地区の投票所では、投票受付の際パソコンで選挙人名簿を照会し、転居して別の市町村の選挙人名簿に登録された有権者は、つくば市で投票できないシステムになっている。桜第14投票所は有権者数が少なく、照合はパソコンではなく紙の名簿で実施していた。

誤交付を受け市選管事務局は20日、各投票所に注意喚起を実施し、疑義が生じた場合は複数で対応したり、選管事務局に確認するよう通知した。

今後の対応策として同事務局は、投票受付の際は、必ず本人の入場券であることを確認し、名簿と照会する際、番号のみではなく氏名と照合欄についても確認した上で投票用紙を交付するようマニュアル等に記載するとしている。

他の市町村に引っ越した場合、転入届けを出した日から3カ月が過ぎると、転入した市町村の選挙人名簿に登録され、転入先で投票ができる。一方、引っ越し前の市町村では、転出日から4カ月を過ぎるまでは選挙人名簿に登録されているため、投票所の入場券が郵送される。その間に、転入先の市町村で選挙人名簿に登録されると、転出前の市町村に通知され選挙人名簿からはずされる。誤交付があった有権者は、転入した市町村の選挙人名簿に登録されたため、つくば市の名簿からはずされていた。

➡NEWSつくばが取材活動を継続するためには皆様のご支援が必要です。NEWSつくばの賛助会員になって活動を支援してください。詳しくはこちら

4 コメント

コメントをメールに通知
次のコメントを通知:
guest
最近NEWSつくばのコメント欄が荒れていると指摘を受けます。NEWSつくばはプライバシーポリシーで基準を明示した上で、誹謗中傷によって個人の名誉を侵害したり、営業を妨害したり、差別を助長する投稿を削除して参りました。
今回、削除機能をより強化するため、誹謗中傷等を繰り返した投稿者に対しては、NEWSつくばにコメントを投稿できないようにします。さらにコメント欄が荒れるのを防ぐため、1つの記事に投稿できる回数を1人3回までに制限します。ご協力をお願いします。

NEWSつくばは誹謗中傷等を防ぐためコメント投稿を1記事当たり3回までに制限して参りましたが、2月1日から新たに「認定コメンテーター」制度を創設し、登録者を募集します。認定コメンテーターには氏名と顔写真を表示してコメントしていただき、投稿の回数制限は設けません。希望者は氏名、住所を記載し、顔写真を添付の上、info@newstsukuba.jp宛て登録をお願いします。

4 Comments
フィードバック
すべてのコメントを見る
スポンサー
一誠商事
tlc
sekisho




spot_img

最近のコメント

最新記事

定年後の計画《短いおはなし》41

【ノベル・伊東葎花】 ずっとずっと未来の話です。 「定年退職したら、旅行でもしようか」 「いいわね。宇宙旅行がいいわ。私、行きたい星があるの」 「うーん、宇宙か。この前、宇宙船がブラックホールに吸い込まれる事件があったな」 「あんなのまれよ。100年に1回の大惨事だわ」 「それもそうだな。地球にいても危険なことはあるしな」 「そうよ。この前、宇宙生物にかまれて入院した人がいたわ」 「簡単にペットを捨てる時代だからな」 「ねえ、いっそどこかの星に移住しない? 地球は暑すぎるわ」 「それもいいな。人工じゃなくて、本物の海がある星がいいな」 「高いわよ。退職金、たくさん出るの?」 「そりゃあ出るだろう。98年も働いているんだぞ」 「昔は定年が60歳だって聞いたけど、早いわよね。残りの100年、どうやって過ごしたのかしら」 「寿命が違うだろう。そのころは100年生きれば長寿って言われた時代だ」 「100歳なんて、働き盛りよね」 「おっと、ボスから呼び出しだ。出かけてくる」「気を付けてね。スカイハイウエイ、事故渋滞みたいよ」 「AIの誤作動によるあおり運転だろう。迷惑なことだ」 「行ってらっしゃい」   * 「ボス、お呼びですか?」 「ああ、君、すまんが来月からポンコツ星の工場に出向してくれんか」 「え? 私、もうすぐ定年ですが」 「それなんだが、定年を120歳から130歳に引き上げることにした」 「えええ~」 「政府からの要請だ。人生150年と言われて久しいが、今や160歳、170歳はザラにいる。どうせなら働いて、税金を納めてもらおうというわけだ」   * 「ええ! ポンコツ星に単身赴任?」 「そうなんだ。家族は連れていけないんだ。体制が整ってないらしい」 「わかったわ。寂しいけど待ってる」 「10年もすれば帰れるさ」 「10年後か。まあ、そのぶん退職金も増えるし、定年後の計画を考えておくわね」 「うん。よろしく頼むよ」 〈10年後〉 「ただいま。単身赴任がやっと終わった」 「あなた、おかえりなさい」 「ようやく定年だ。旅行の計画を立てよう」 「それがね、あなたがポンコツ星に行っている間に法律が変わってね、定年制度が無くなったのよ。生きている間はずっと働くことになったのよ」 「そ、そんな! じゃあ、退職金はどうなるんだ」 「あなたが死んだ後に出るらしいわ。遺族がいない場合は国の物になるらしいの。だから私あなたより10年以上は長生きするわ。アンチエイジングジムと、若さを保つサプリメント。元気で長生きして、絶対に宇宙旅行に行くわ」 死ぬまで働きたくは…ない。 (作家)

常総学院 5回コールド29安打29得点で勝利【高校野球茨城’25】

第107回全国高校野球選手権茨城大会は20日、2球場で4回戦4試合が行われた。J:COMスタジアム土浦の第2試合では常総学院が大子清流に29-0で5回コールド勝ちを収めた。 20日 4回戦 第2試合 J:COMスタジアム土浦常総学院 275312 29大子清流 00000 0 常総学院は今大会、3試合連続の2ケタ得点とコールド勝ち。恐ろしいほどの強さを見せつけている。今日の試合では41打数29安打、四死球4、3犠打2犠飛、7盗塁という数字を残した。「勝ててよかった。とにかくチャレンジャーの意識で1戦1戦大事に行く、相手に関係なく自分たちの野球をする。そうでないと思わぬところで隙を突かれることになる」と島田直也監督のコメント。 先制点はまさに電光石火。1番・浜崎怜央が二ゴロで出塁すると、2番・渡辺康太の2球目に二盗。3球目で渡辺が送りバントを決め、送球がそれる間に浜崎が本塁を駆け抜けた。2死後、5番・吉岡基喜の左中間三塁打で1点を加えた。 2回は8番・水口煌太朗から吉岡まで7連打。出た走者をすぐ次の打者が返すという連チャン状態。6番・横山義賢の中犠飛も加え、この回7得点。 3回も2回に続いて打者一巡。先頭の水口が左前打で出塁すると9番・佐々木智滉が送り、浜崎から横山まで6連打で5得点。 6連打の中には4番・柳光璃青の2点本塁打もあった。打球は滞空時間の長いアーチを描き、本人が二塁ベースに達する手前で右翼席へスタンドイン、右腕を高く掲げた。「今大会初ホームラン。春は不調で苦しんだが、ここに来て調整がうまく行き、とてもいい一発になった。今日も第1打席は消極的になってしまったが、2打席目から自分のスイングができ、いい流れで勝てた」と柳光。 5回は打者17人で12安打12得点。4回から1番に入った柴田隼里の2点本塁打もあった。「1、2打席目はバットがボールの下に入っていたので、バットを若干下に入れようと、しっかりイメージを持って振り抜いた。ちょうど相手投手も変化球が高めに浮いてきたところだった」と柴田。 投手は先発の佐々木が3回を投げ、その後は野口龍馬と大木投哉が継投。最終回はエース小澤頼人が打者3人に対し2三振で締めた。 「投手は全員投げさせることができた。(2四死球を出した)野口以外は及第点。佐々木は一回りをしっかり3人ずつで抑え、大木は走者を背負った場面で持ち味を発揮してくれた。小澤も自分のピッチングができていた」と島田監督。「次からは総力戦。全員で戦う。ここまで来たら気持ちが大事。やるべきことをやれば結果もついてくる」と意気込む。 常総学院の次戦、準々決勝の相手は、あすの東洋大牛久-緑岡戦の勝者。23日にJ:COMスタジアム土浦の第1試合で対戦する。(池田充雄)

つくば秀英 圧勝し準々決勝進出【高校野球茨城25】

第107回全国高校野球選手権茨城大会は20日、4回戦が行われた。J:COMスタジアム土浦の第1試合はつくば秀英が守谷と対戦、7回コールド7-0で昨年夏ベスト4の守谷に圧勝し、準々決勝進出を決めた。 20日 4回戦 第1試合 J:COMスタジアム土浦つくば秀英 0104020 7 守   谷 0000000 0 つくば秀英は11安打を放ち効率良く得点を重ねた。2回1死後、つくば秀英は石井清太郎がセンター前ヒットで出塁、続く稲葉煌亮がライトへタイムリー3ベースを放ち先制した。「ランナーを進めることを考えて右狙いを意識して打った」と稲葉。 4回には松尾優斗、石塚大志、石井清太郎の3連打で2点を追加すると、投手の中郷泰臣もレフト前へタイムリーを放ちさらに2点を追加、守谷を突き放した。 6回にも中郷が「自分でもビックリした」という今日2本目のタイムリーを放つと、芦屋響の犠牲フライでダメ押しの2点を追加した。 つくば秀英は、投げては先発の中郷泰臣が守谷打線を6回3安打無失点に抑え、「自分のピッチングをすることを心掛けてマウンドに上がった。調子が悪いなりにも粘り強く投げられた」と振り返った。 7回からは安光駿太が打者2人、知久耀が打者1人を抑え、守備でも無失策と完璧な守りでDシードの守谷を倒した。 吉田侑真主将は「つなごうという意識が点につながった」と語り、先制タイムリーを放った稲葉煌亮は「ベンチも盛り上がっていい状態になっている。先は長いので、次の試合も一戦必勝で打線をつなぎ、守る方もしっかり守って隙のない野球で勝つ」と意気込んだ。 つくば秀英の桜井健監督は「試合前に『楽に勝てる試合はない。勝つためには自分たちで勝ちにいかなければならない。打つためには自分たちで打ちにいかなければならない』と話した。中郷はしっかり修正して試合をつくってくれた。捕手の稲葉も昨年の夏を経験し怖さを知っている選手なので、投手陣をまとめ上げしっかりと0点で抑えてくれた。次の試合は厳しい試合になるが、うちの選手も夏の雰囲気には慣れてきているので、しっかり準備してベストを出させてあげればいいゲームが出来と思う」と話した。(高橋浩一)

茨城県内の花火大会は見どころ満載(下)《見上げてご覧!》42

【コラム・小泉裕司】平成の大合併から20年。昨年から今年にかけて、全国あちこちで「市制施行20周年」を冠したイベントが催され、もちろん茨城県内も例外ではない。前回(6月22日掲載)に続き今回も、合併して誕生した筑西市や常総市の花火大会の見所を紹介しよう。 常総市合併20周年記念 第58回常総きぬ川花火大会 9月20日(土)午後6時35分から約85分間、鬼怒川河川敷を会場に、例年1万3000発のところ、合併(2006年に1市1町が新設合併)記念として、今年は約2万発(最大8号)に増量する。 山﨑煙火製造所、野村花火工業、紅屋青木煙火店(長野市)、北日本花火工業(大仙市)など、著名な煙火業者が一堂に会する大会には、全国からコアな花火好きが集う。昨年の人出は約13万人。公共交通は、関東鉄道常総線を利用。車でのアクセスは、無料駐車場は用意されていないため、チケット購入と同時に有料駐車場の確保が必要。 名物となったナイアガラ富士でのオープニングや個人申込によるメッセージ花火は定番の人気。日本煙火芸術協会会員によるコンテストは、例年、高品質の凝った作品が持ち込まれ、花火大会になじみのない人にも見応え十分。打ち上げ幅はそれほど広くないので有料の協賛席が良席。チケットの販売は7月18日から始まっている。 大会発展の最大の功労者である澤辺悦雄氏(元常総市商工会)は、煙火業界では著名人。本人とは盃を交わす仲だが、「澤辺悦雄物語」の記事を打診したところ、かたくなに首を横に振り続けている。 筑西市誕生20周年 ちくせい花火大会2025 10月18日(土)19時から約60分、道の駅グランテラス筑西周辺を会場に約2万発を打ち上げる。担当は、山﨑煙火製造所(つくば市)、野村花火工業(水戸市)、森煙火工場。昨年の人出は17万人。道の駅会場には下館駅や無料駐車場からのシャトルバスが便利。ちなみに筑西市は2005年、1市3町が新設合併して誕生した。 すべて県内の煙火業者だけで打ち上げる大会はここだけ。野村花火や山﨑花火の安定感と高いクオリティは言うに及ばず、森煙火工場は地元筑西市の花火会社で、土浦全国花火競技大会で毎回、競技の基準となる10号の審査標準玉の製作を30年以上担当する実績十分の業者。 約1時間に凝縮した2万発を超えるスターマインは、すべて音楽付き。グランドフィナーレのワイドスターマインは、3社共同のプログラム。最大幅400メートル、3カ所から打ち上げられる大パノラマを満喫できる。 筑西市と同じ20周年を迎えた人気アイドル育成ゲーム「アイドルマスター」とのコラボレーション花火は、昨年の大好評で今年も実施。IPコンテンツとのコラボは各方面で耳目を集めるが、観客参加型のプログラムとして成功した希有な事例だ。チケットの一般販売は、8月下旬を予定している。 ちなみに、サブタイトルの「時速20,000発」は、担当職員のアイデアとのこと。 茨城県は魅力的な大会がいっぱい! 前回から2回にわたり、6つの花火大会を紹介したが、県内にはまだまだ魅力的な花火大会がいっぱい。9月13日(土)利根川大花火大会(境町)、9月27日(土)大洗海上花火大会、10月4日(土)おみたま花火大会、10月11日(土)鹿嶋市花火大会、10月25日(土)サンセットフェスタIN天王崎2025(行方市)。 いばらきの花火は、7月26日の水戸偕楽園花火を皮切りに、11月1日の土浦へとまっしぐら! 本日は、これにて打ち留めー。「いばらきの夜空に どどどーん」。(花火鑑賞士、元土浦市副市長)