まちかど音楽市場20周年
ジャズやロック、ブルースなど51バンド300人以上のミュージシャンが集結する音楽祭「キラバイ フェット・ド・ラ・ミュージック(Fēte de la musique)」が26、27日の2日間、つくば駅前の同市吾妻、つくばセンター広場で開催される。
まちかどに音楽が聞こえる街をつくろうと、2004年から同市内でボランティアによるライブイベントなどを開催してきた市民グループ「まちかど音楽市場」代表の三浦一憲さん(72)らが、20周年の意味合いを込め、音楽の素晴らしさを知ってもらおうとこれまでにない規模の音楽祭を開催する。
三浦さんが呼び掛けて14人で組織する実行委員会をつくり、入場無料で開催する。会場には同時に5つのステージを設ける。
魅力度最下位を逆さに
「キラバイ」は、イバラキを逆さに読んだ言葉。茨城は2023年の魅力度ランキングで最下位の47位(24年は45位)だったが、逆さにすればナンバー1になるという意味で名付けたと三浦さん。茨城県の地図を逆さまにして、目と口を書いた妖怪「キラバイ」というキャラクターも作り、商標登録申請中だ。
5つのステージのうちメーンステージは、石のステージと呼ばれるモニュメントプラザになる。26日はロック&ジャズの6バンド、27日はジャズのビッグ・バンド6バンドが出演する。アメージングボイスとして国内のみならず海外からも歌唱力が賞賛されるaya Saekiや、2007年日本ジャズヴォーカル賞特別編奨励賞を受賞した星野由美子などが27日のメーンステージにビッグ・バンドのボーカルとして登場する。
ほかに市民参加型の地域ステージとして4つのテントにステージが設置される。つくば地域などの演奏者らによる「吉沼ステージ」、県西桜川地域による一般参加ジャズセッションなどが催される「桜川ビレッジステージ」、県南土浦地域による弾き語り系の「サケクラすのっぶ」とジャズ&ブルースと弾き語りの「土浦音レンコンステージ」の4ステージで、多くのミュージシャンが集結する。
特別参加として産業技術総合研究所人工知能研究センター・人間情報インタラクション研究部門が「リアル音楽と音楽AIの融合」をテーマに特別展示を行う。
三浦さんは「大人の音楽祭だが、子供たちにも音楽を聞いてもらうことで未来の音楽家や音楽ファンを育てたい」と話し、子供たちのためにぬり絵を用意するほか、チラシを当日持参すればキラバイシールをプレゼントする。
一方、企画が大きくなった分、資金が必要となる。クラウドファンディングも利用したが期待通り集まらず、現在もスポンサー集めに苦慮している。当日会場で活動資金の募集も呼び掛ける予定だ。
三浦さんは「茨城に音楽文化を根付かせ元気にしたいと音楽祭を始めた。今回初めての大きな音楽イベントなので、まずは楽しんでもらいたい」と話す。
第1回つくば中華フェスを同時開催
26、27日はつくばセンタービルで「第1回つくば中華フェス2024」を同時開催する。つくばの中華料理の名店など15店が一堂に会し屋台で中華グルメを提供する。本格獅子舞や変面ショーなどの中華文化も楽しめる。主催はつくば中華フェス実行委員会。(榎田智司)
◆音楽祭「キラバイ フェット・ド・ラ・ミュージック」は26日(土)、27日(日)いずれも午前11時~午後5時、つくば市吾妻1-10-1 つくばセンター広場で開催。問い合わせはメール(Miura.kuro1245@gmail.com=三浦さん)へ。
◆つくば中華フェスは26日(土)は午前11時~午後8時、27日は午前10時~午後7時、つくばセンター広場で開催。