65歳以上の一般高齢者に対する新型コロナウイルスワクチンの3回目接種間隔を、国が昨年12月、8カ月から7カ月に短縮したのを受けて、つくば市は5日、2回目接種から7カ月が経過した一般高齢者を対象に3回目の接種券の発送を開始した。64歳以下についても2回目接種から7カ月が経過した順に接種券を発送する。5月23日までに2回接種者全員に発送する方針だ。
市新型コロナウイルスワクチン接種対策室によると、同市では昨年5月24日から1回目の接種をスタートし、6月14日に2回目の接種が始まった。昨年6月に2回目を接種した一般高齢者などには、7カ月目の今月5日から17日までに接種券を発送する▽昨年7月に2回目を接種した人は1月24日~2月14日に発送する▽昨年8月接種者は2月21日~3月14日▽昨年9月接種者は3月22日~4月11日▽昨年10月接種者は4月18日~5月9日▽昨年11月接種者は5月23日にそれぞれ接種券を発送する。接種券が届き次第、1、2回目と同じ方法で、市のホームページや電話で予約することができ、市内107の医療機関や県の大規模接種会場などで3回目の接種を受けることができる。
同市の3回目のワクチンの種類は、5日時点ではすべてファイザー社製という。1、2回目は市内医療機関での接種がファイザー社製、県の大規模接種会場と職域接種がモデルナ社製で、同市のモデルナ社製とファイザー社製の接種者の割合は1対2.1だった。3回目はモデルナとファイザーが1対1.2の割合になる見通しで、今後は、1、2回目にファイザー社を接種した人が3回目にモデルナ社製を接種するケースも出てくる。国は、いずれのワクチンも薬事承認されており、1、2回のワクチンの種類に関わらず、ファイザー社製、モデルナ社製どちらでも接種できるとしている。
つくば市の12歳以上の2回目ワクチン接種率は昨年12月21日時点で91.08%。現在、医療関係者などを対象に実施されている3回目のワクチン接種状況は、医療従事者約1万3000人に対し、5日時点で1464人という。
1月下旬から発送開始 土浦市
土浦市は1月下旬から一般高齢者を対象に3回目の接種券の発送を開始する。同市は80歳以上、75歳以上、70歳以上、65歳以上と年齢を区切って順に接種を開始したことから、80歳以上から3回目の接種を開始する。一般高齢者の接種開始は2月から。65歳未満については現時点で、国の方針通り2回目接種から8カ月を経過した順に接種券を発送するが、市コロナワクチン対策室は、国の方針やワクチン供給状況などを見ながら「早めに前倒しして発送することができれば」としている。
3回目のワクチン接種時期について国は、2回目接種を完了した日から原則8カ月以上経過した人としている。ただし医療従事者や重症化リスクの高い高齢者施設入所者などは6カ月に短縮し、一般高齢者は2月以降、7カ月に短縮する方針を示している。
2月10日までに大規模接種会場設置 県
一方、県は、オミクロン株の市中感染が今月2日に県内で確認されたことを受けて、第6波の到来を見据えた緊急対策を5日発表した。20床以上の病床がある病院の医療従事者に対する3回目ワクチン接種を1月15日までに終えるよう要請する▽福祉施設の入所者と職員に対する3回目の接種を2月10日までに終えるよう要請する▽3回目未接種の医療従事者は週1回PCR検査、福祉施設職員は薬局などで週1回、無料の抗原検査などを実施するよう要請する▽大規模接種会場を前倒し設置し2月10日までにつくば市や牛久市など県内5カ所に設置するーなどとしている。