【崎山勝功】日本女子サッカーリーグ3部のチャレンジリーグEAST(イースト)に所属する「つくばFCレディース」のホームゲーム開幕戦(第2節)が29日、つくば市山木のセキショウチャレンジスタジアムで行われた。アウェーで勝利した第1節に続き無観客試合で第2節に臨み、新潟医療福祉大女子サッカー部に1―1で引き分けた。
コロナ禍で4カ月遅れてホーム開幕戦を迎えた。今年は、選手の半数が新入団と、若い布陣でなでしこリーグ昇格を目指す。
試合は前半、つくばがペースをつかめず、新潟優位で進み、前半25分に新潟に先制点を許した。新加入のFW大坪菜が高い位置でボールを奪うも、相手陣地での支配権維持がやや甘く、試合の流れを取り戻せないまま、前半を0-1で折り返した。
後半に気持ちを切り替えたつくばは積極的な攻撃に転じ、DF平川梨紗、新加入のMF岸川りなたちが果敢に新潟ゴールを攻めた。
後半28分にMF廣田愛のシュートが決まり、1-1と同点に追いついた。つくばはさらに巻き返しを図ったが2点目が遠く、引き分けた。

試合終了後、藤井志保主将は「コミュニケーションを取りながら、後半の最後は交代した選手も含めて、アグレッシブに点を取りに行くことができた。チームとしてトレーニングを積んできた成果。(同点に追いつき)ピッチの中もベンチも盛り上がった」と試合を振り返った。
小山勇気監督は「(前半に)失点してから苦しい時間帯だったが、(相手の)守備の前から奪うというのを(練習で)ずっとやっていたので、残り時間が少なくなってからも点を取ろうという形はうまくやれた」と語った。
無観客もチームが生中継
コロナ禍の今シーズンは、選手・スタッフはPCR検査を受けて試合に臨んでいる。無観客試合が続いているが、チームがYouTubeで生中継している。一方、現時点で観客を入れての試合運営の予定は立ってないという。
無観客試合について、藤井主将は「声援が無く今までとのギャップがすごい。すごい寂しい部分があるけど、サポーターからもメッセージをいただいているので、この場にいなくても応援してくれているということは感じている」と述べた。小山監督は「(なでしこリーグ)1部、2部は有観客試合になってきているので、少しずつ日常が戻っているのかなと思う。医療従事者とかサッカーの開催にいろいろ尽力してくださっている方々に感謝したい」と、感謝の意を示した。
◆第3節は9月6日午後4時から帝人アカデミー富士グラウンド(静岡県裾野市)で、JFAアカデミー福島(福島県)との無観客試合が行われる。試合はつくばFCのYouYube公式チャンネルで生中継する。同FCのホームぺージから無料で見ることができる。