【鈴木宏子】つくば市は19日、生涯学習施設、市ふれあいプラザ(同市下岩崎)のフィットネスプール内ジャグジーから、基準値を上回るレジオネラ菌が検出されたとして、16日から利用を停止していると発表した。
市文化芸術課によると、指定管理者の常陸興業が今月6日、年2回の水質定期検査を実施したところ、休館日の16日、検査機関から「分析途中だがレジオネラ菌検出の疑いがある」旨の連絡があった。指定管理者はジャグジーとプールの利用を停止し、高濃度洗浄剤でジャグジーを清掃、配管など循環設備の清掃を実施した。
18日、検査機関から基準値(100ミリットル当たり10CFU未満)を上回る10CFUのレジオネラ菌が検出されたと口頭で報告があり、19日、検査報告書の提出があった。
ジャグジーは直径約2.5メートル、深さ約1メートル。36度から40度程度の温水で、隣接のプールで水中ウオーキングなどをした利用者が体を温めるために使用している。温水は毎日、水をすべて抜き、入れ替えている。
一方、プールからレジオネラ菌は検出されておらず、利用者から健康被害の報告もないという。
指定管理者は今後、さらに滅菌効果を高るためアルカリ洗浄などの追加清掃を行う。再度、水質検査を実施し、安全が確認でき次第再開する。
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同市は2020年1月21日、再検査の結果、水質の安全が確認されたとして、22日から利用を再開すると発表した。利用停止期間中、プールとジャグジーについて、高濃度洗浄、塩素消毒、高圧洗浄などを実施し、その後の水質検査で安全が確認されたという。21日時点で健康被害の報告はない。
※CFUはコロニーの形成単位
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