筑波大3年、石田理紗さん(20)による「虹色」をテーマにした個展が、土浦市中央2丁目の古民家カフェ、城藤茶店で開かれている。11日まで。
石田さんは同大生命環境学群地球学類で大気科学を学んでいる。今年7月、氷河の調査のため訪れたスイスで虹を見つけ、まぶたを閉じても焼き付く自然の色の力に圧倒された。「スマートフォンを見るばかりの生活で人工的な色に慣れてしまっていた。この虹色で人の感情を表現したい」と作品を書き始めた。
展示されているのは、A5用紙に水彩色鉛筆で描いた架空の女性の表情。虹を見つけた瞬間の感動や驚いた表情のほか、石田さんが初めて鉱石を磨いたときの喜びを虹の七色で表現した作品など計8点が展示されている。「色鮮やかな虹色の七色を植物や空から探すきっかけになれば」と話す。