「感謝して手放したい」 1000体の人形を供養 JAつくば市谷田部

持ち込まれた人形を祭壇に並べるJAつくば市谷田部の職員たち=つくば市榎戸のJA谷田部つくばホール

【橋立多美】JAつくば市谷田部(横田伊佐夫組合長)主催の人形供養祭が29日、同市榎戸のJA谷田部つくばホール(建物面積1248平方メートル、220人収容)で行われ、持ち込まれた約1000体の人形の供養が行われた。

祭壇に並んだのは、子どもの健やかな成長を願ったひな人形や五月人形、遊び相手として親しまれてきた大小のぬいぐるみ、日本人形、羽子板など。受付は1家族につき20体までとされ、数体持ち込む人がいる一方、箱に入ったままの段飾りのひな人形を運び込む参列者もあった。僧侶による人形供養が執り行われ、読経に合わせて約100人の参列者が焼香して人形に別れを告げた。

フランス人形など7体を持ち込んだ谷田部在住の55歳の女性は「人形に感謝してきちんと手放したいと申し込みました」。70代の女性は「10年前に他界したしゅうとめが大事にしていたフランス人形で、ケースが壊れたので思い切って供養することにしました」。5歳の女児と一緒に参加した30代の女性は「姉と私がかわいがったぬいぐるみを持ってきました。押し入れの奥から出したら娘が喜んで、子ども時代を思い出しました」と話した。

供養祭は「押し入れに入ったままだが、ごみのように処分するのは忍びない」人たちに感謝されているという。今年で3回目。地元谷田部地区のJA組合員だけでなく、近隣住民の参加もある。供養祭を終えた参列者たちは一様に晴れやかな表情でホールを後にした。