金曜日, 11月 27, 2020
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独特の書体 書家・鈴木赫鳳さん 日展受賞作品と近作 つくば

【鈴木萬里子】第21回筑波銀行ギャラリー企画展「気韻とロマンを求めて 書家・鈴木赫鳳展~日展特選受賞作品を中心に筆跡と近作~」が、つくば市竹園の筑波銀行ギャラリーで開かれている。

高萩市在住の鈴木赫鳳(かくほう)さん(68)は、1989年日展に初入選し、2014年と16年には特選に選ばれている。読売書法展でも2年連続の準大賞を受賞するなど茨城の書道会を牽引する書家の一人。会場には日展特選作品のほか、掛軸六幅組、六曲屏風(ろっきょくびょうぶ)、巻子(かんす)など全57点が展示されている。このほか貴重な印材や愛用の文房四宝(筆、墨、硯、紙)も多数出品されており、興味深い展示になっている。

赫鳳さんは書家の鈴木雲鳳氏を父に持ち、書に囲まれて成長した。大学卒業後は建築家を目指し建築関係の会社に就職した。「サラリーマンでは書に時間が取れない。本格的に書に力を入れたい」と、36歳の時に建築事務所を立ち上げた。同年、日本芸術院賞の書家、故殿村藍田(らんでん)氏に師事し、鎌倉まで通い指導を仰いだ。その2年後、早くも日展に入選するなどの経歴を持つ。

書は芸の道であり、芸の到達点

書と建築は全く異なる世界の様に思われるが、赫鳳さんは「書も建築の設計図も真っ白な紙にゼロから書いていく。無から作り上げていく工程が両者に共通している」と話す。無から何を書き出すのかが重要なのだという。「書は芸の道であり、芸の到達点。文字を媒体とする書道を、芸術として皆さんに面白いと思ってほしい。私自身も芸術により近づいていきたい」と話した。

会場には行草体の作品が多く並ぶが「漢字ばかりではなく観る人に楽しんでもらいたい」と急きょ書いた、かな交じりの調和体の作品も展示され、運筆の美しさが際立つ。土浦から来場した60代の女性2人は「文字の線が素晴らしい。線質に迫力があって、さすがだと思う」「独特の力強い書体の中に繊細さがあって面白い」と話していた。席上揮毫(きごう)が7日(日)、8日(日)午前11時より行われる。

熱心に書や硯に見入る来場者たち=同

◆会期は28日(日)まで。午前9時~午後5時(土・日・祝日も開館)問い合わせは筑波銀行地域振興部(電話029・859・8111)まで。

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