関東女子サッカーリーグ1部のつくばFCレディース(本拠地つくば市)は30日、今季ホーム最終戦として、セキショウチャレンジスタジアム(つくば市山木)で山梨学院レッドサンダーズ(本拠地・甲府市)と対戦し、1-1で引き分けた。これでつくばは5勝1分5敗で8チーム中4位。勝ち点16は首位と1差、2位・3位とは同点なので、優勝の可能性は十分残している。
第32回関東女子サッカーリーグ1部 後期第7節(8月30日、セキショウチャレンジスタジアム)
つくばFCレディース 1-1 山梨学院大学レッドサンダーズ
前半0-0
後半1-1

「山梨学院レッドサンダーズは前回5月17日の対戦では0-2で敗れており、どう対応するか整理して臨んだ」と志賀みう監督。「相手はキック&プレスで押してくるが、人が出てくるぶん、後ろが空く。例えばボランチが食いついてきたらその背後、中盤とディフェンスの間のスペースを使おう」と臨んだと狙いを話す。
だが先にペースを握ったのは山梨だった。近年の学生チームの多くがそうであるようにフィジカルの強さ、特に体幹の強さを生かしアグレッシブにボールを奪い、遠目からでもミドルシュートを狙ってくる。前半のシュートは山梨の5本に対し、つくばは佐藤美緒の1本に抑えられた。

後半開始からつくばは右サイドに坪井茉凛を投入。坪井の特徴であるスピードや背後への抜け出しを生かそうと、背後の選手たちも積極的にボールを供給し、両サイドからバランスの良い攻撃を仕掛けられるようになった。
そして後半11分、つくばが先制。佐藤が高い位置で相手からボールを奪うと、そのままドリブルで持ち込み、GKと1対1の場面を作った。「前半からチャンスはつくれていたので、1点は絶対に決めたいと思っていた。相手GKは小柄で少し前へ出ているので上が空く。そこでファーを狙い、ゴールに届けという思いで打った」と佐藤の振り返り。

一旦リードはしたものの山梨もひるまず、33分には同点とされる。「後ろへ下げたボールに対しカウンターを仕掛けられた。前へつないでいれば防げた失点だった」と志賀監督。「周りの選手がボールホルダーをサポートしてあげられればよかった」と高橋萌々香主将。
終盤は相手の猛攻を受けたが、守備陣を中心に相手のシュートをことごとくはね返す。「難しい展開になったが全員が戦う目をしていた。ここでもう1点取りきり、勝ちきる力をつけたい」と高橋主将。

残り2節はいずれもアウェー戦。10月4日は現在3位の東京国際大学、18日は首位の東洋大学という上位との直接対決だ。「1カ月空くので、その間にどれだけ積み上げられるかが大事。なでしこリーグ入れ替え戦への出場がかなわず、今は心や体を整えるのが難しい状況だが、一人一人が先を見据えて努力し、また来季の挑戦につなげていきたい」と志賀監督は選手に奮起をうながす。
地域の力の結集で、再びなでしこへ
地域リーグから日本女子サッカーリーグ(なでしこリーグ)2部への昇格は、まず加盟申請をしたチーム同士で予選大会を行い、その上位2チームが入れ替え戦に出場できるという流れ。つくばFCレディースは今年もなでしこリーグへの加盟申請をしたが、審査を通過せず、入れ替え戦予選大会への出場はかなわなかった。

却下された理由は「総合的な判断」として詳細は明らかにされていないが、大きな要因の一つはスタジアムにあると見られている。つくばFCレディースがホームとしているセキショウチャレンジスタジアムは、救護室や審判員控室のほか大会旗を掲揚するポールなどもなく、選手用のロッカールームは狭く冷房設備もないといった不備が以前から指摘されていたからだ。
これに対しつくばFCでは、救護室や控室の問題については仮設の建屋を置いて解決を図る考えで、スタジアム管理者であるつくば市との間で合意形成を進めている最中という。「来季以降もなでしこリーグを目指すことに変わりはないが、クラブの力だけでは難しい。サポーターや協力企業などの皆さん、また自治体の力もお借りして課題を克服していきたい」と、つくばFC代表の石川慎之助さんは呼びかける。(池田充雄)







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