第108回全国高校野球選手権茨城大会は12日目の23日、ノーブルホームスタジアム水戸で準決勝2試合が行われ、常総学院は昨年の覇者、明秀日立と対戦し、延長10回タイブレークの末、9ー8の逆転サヨナラ勝ちで2021年以来、5年振りの決勝進出を決めた。明秀日立は準々決勝で優勝候補土浦日大を破り、勢いに乗っていたが敗れた。
23日 準決勝 ノーブルホームスタジアム水戸 第1試合
明秀日立 2100010004 8
常総学院 3000000105× 9

常総学院は初回、先発投手の七村佑聖が、2死後3連打を浴び、2点を先制される。「それは想定内」と、その裏、明秀日立先発のエース徐上力から、先頭の水口煌太朗がレフト前ヒットで出塁。「絶対に塁に出る気持ちでファーストストライクを打ち、しっかりいいスイングが出来た」と水口。続く荒沼暖人のバントで、水口が二塁に進むと、吉澤颯大の内野安打と、明秀日立サードの坂上大地の失策で水口が生還。さらに幸田元希と高瀬啓睦のタイムリーで初回に逆転した。しかし七村は2回、2死3塁で明秀日立の脇山琉維にタイムリーを打たれて同点とされる。

常総学院は3回からマウンドに上がった2番手高橋幸聖が、5回に1死二、三塁のビンチを招くが、明秀日立の白旗桜芽をセカンド併殺打に仕留め、ピンチを切り抜ける。しかし高橋は6回、1死3塁で宮楠到弥にスクイズを決められ勝ち越される。

常総学院は、初回途中からマウンドに上がった明秀日立の2番手でアンダースローの山田悠月を打ちあぐねていた。が、1点を追う8回。ヒットで出塁した荒沼を二塁に置いて、幸田のタイムリーツーベースで試合を振り出しに戻すと、4ー4の同点で試合は延長タイブレークに突入した。

常総学院は10回表、水口の失策で勝ち越され、さらに明秀日立、田淵侑真のタイムリーと白竹浬久虎の犠牲フライで4失点とピンチに立たされる。
島田直也監督はベンチに帰ってきた選手たちに「相手ができるならこっちも出来る。しっかりつないでいこう」とナインに声を掛けた。するとその裏、荒沼と吉澤のタイムリーで1点差に迫ると、1死一塁で宮原悠守が「絶対に打つ気持ちで打席に入った」とストレートを3塁線にタイムリーツーベースで同点に追いつく。


さらに明秀日立のワイルドピッチと四球で満塁とし、最後は佐藤泉里が「いい当たりではなかったが何とか落ちてくれて良かった」と、レフト前に執念のサヨナラタイムリーを放ち、延長までもつれ混んだ接戦に終止符を打った。佐藤は「監督から『気持ちだ』と言われ、自分が決めるつもりで打席に入った」と振り返り、「決勝まで来たら実力の差はないと思うので、最後はチーム一丸となって気持ちで戦って必ず優勝します」と力強く宣言した。

水口煌太朗主将は「最後はチーム一願となり、応援してくれた人たちのお陰で勝ちにもっていくことができ、チームが成長できた。自分は延長でミスをしてしまったが、声を出して、つないで、つないで、諦めない気持ちが強かったし、スタンドからの声援が力になった。決勝戦も最後は全員が一つになって勝ちきりたい」と意気込んだ。
島田直也監督は「延長に入って4点取られ、(選手たちは)笑顔でベンチに帰って来たけど、プレッシャーは相当あった。それでもこういう試合が出来るのだから、次もやることをやれば勝てる。一戦一戦、力が付いてきている。守備もいいプレーがあったし、このまま守備でリズムをつくって攻撃につなげるのがうちの野球なので、決勝戦でもそれをやりたい」と話した。2016年以来10年振りの夏の頂点まであと1勝。常総学院ナインが全員野球で一願となり悲願の甲子園出場を目指す。(高橋浩一)






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