つくば国際ペット専門学校(同市沼田、東郷治久理事長)の卒業式が8日、つくば国際会議場(つくば市竹園)で催された。189人の卒業生を前に高橋仁校長は「きょう皆さんは憧れの職業へのスタートラインに立った。勇気を持って次の大きな目標へと立ち向かってほしい。他人を認め尊重できる人間になってほしい」とエールを送った。
東郷理事長は「『わんわんランド』という環境があるため、実際に動物に触れ合いながら学ぶことが出来たと思う。愛情と根気を身につけ、真のプロフェッショナルを目指し、胸を張って巣立って欲しい」と卒業生に祝辞を述べた。
卒業生代表として答辞を読んだドッグトレーナーコースの綱川未来さんは「入学当時は不安だったが、先生や仲間の力でなんとかやってこられた。(学園祭の)犬友祭では苦戦し、自分の実力を知ることになったが、とてもためになった」と語った。

式典では、公認訓練士などの公認資格試験の実施と公認資格発行などを行っている一般社団法人ジャパンケネルクラブから、同法人によるトリマーB、C級、ハンドラーC級、愛犬飼育管理士の合格者へのライセンス授与や、ビジネス能力検定3級と愛玩動物看護士の表彰なども行われた。
式典の最後には、在学中の思い出を振り返る映像が会場の大スクリーンに映し出され、参加した保護者らからも卒業生に向けて大きな拍手が起こった。
ペットケア総合コースを卒業した栃木県小山市出身の尾島葵さん(22)は「ペットケアに関することを幅広く学べたので良かった、卒業後は動物病院で働くことになっているので、経験を生かし頑張りたい」と語った。

同校は1997年にトリミングスクールとしてスタートし、県内初の動物分野の専門学校として2006年に開校、現在は、ドッグトリマー、ドッグトレーナー、ペットケア総合、愛玩動物看護師、動物看護福祉の5コースと、22年4月に開設した日本初となる通信制コース、通信制ペット学科(3年制)に計約450人が在籍している。在学中ずっと、生徒1人が1匹の子犬の世話をする「パートナードッグシステム」が特色で、隣接地にはグループ企業による犬のテーマパーク「つくばわんわんランド」(同市沼田)があり、現場で実習を積むことが出来る環境が整っている。(榎田智司)