バレーボールVリーグ男子のつくばユナイテッドSunGAIA(略称サンガイア、本拠地つくば市)は11月30日と12月1日、つくば市流星台の桜総合体育館で東京ヴェルディ(本拠地 東京都稲城市)との2連戦を戦い、両日とも3-0のストレート勝ちを収めた。これでサンガイアは5勝3敗で東地区4位。次節は7・8日、桜総合体育館でレーヴィス栃木(本拠地栃木県)と対戦する。
2024-25 Vリーグ男子(東地区)レギュラーシーズン(12月1日、桜総合体育館)
サンガイア 3-0 東京V
25-11
25-17
25-18
サンガイアは10月26・27日の開幕節では3-2、3-1と苦しみながら勝った相手に、今節は2試合とも3-0の完勝。「少しずつチームとしてまとまり、仕上がってきた。2日間で違うメンバーを出して勝てたことも収穫」と加藤俊介コーチ。
セッターでは新人の森居史和が初のスタメン。正セッターの于垚辰は筑波大女子バレーボール部のコーチも務めているため今節はチームを離れ、全日本女子インカレに帯同、筑波大の大会2連覇に貢献した。
森居は昨年は順天堂大の正セッターとして活躍、だがインカレ決勝では体調不良のため試合に出られず、チームも準優勝に終わった。「去年からちょうど1年ぶりの運命の日の復帰戦。燃えるような気持ちで臨んだ。立ち上がりはボールがうまく手に収まらないなど試合勘に不安があったが、周りのスパイカーがカバーしてくれてトスを上げやすかった」とこの日の感想。「持ち味である強気のトス回しを生かし、いつもとテンポの違う攻撃をしてくれた」と加藤コーチ。
「森居が初スタメンなので、後押しできるよう頑張った。気持ちが乗っていた」と話すのは梅本鈴太郎。第1セット半ばには強烈なドライブサーブで3本のサービスエースを奪い、チームの9連続得点に貢献。他のプレーも好調だったという。
サンガイアは梅本だけでなく、鎌田敏弥や川村駿介らも強烈なサーブやスパイクで得点を重ねた。「ミスをせず攻めるサーブを選手たちに求め、見事1週間で修正してくれた。サーブが機能するとブロックも絞りやすくなり、いい形で守備から攻撃に移れる」と加藤コーチ。東京Vも途中から強いサーブで対抗し、バックアタックも多用して追いすがるが、精度の差がそのままスコアに表れた。
架谷也斗主将は「選手一人一人の努力の結果。全員がやるべきことをやれれば勝つ自信はあった」と話し、次節のレーヴィス栃木戦については「プレシーズンマッチで敗れた相手。チャレンジャーの気持ちで向かっていく」と答えた。(池田充雄)