11月9日 つくば国際会議場
筑波大学の学生ストリートダンスサークル「リアルジャム(Realjam)」が11月9日、つくば国際会議場(つくば市竹園)で同団体初となる自主公演「跡影」(あとかげ)を開催する。
今年で設立30周年となる同団体は、同大1〜3年生を中心に卒業生も含め約160人が所属している。今回の自主公演では、ヒップホップやロック、パリ五輪2024大会で新競技として正式採用されたブレイキンなど7つのジャンルで9チームに分かれ、約130人が参加する。
当日観客は、9つのチームによるダンスパフォーマンスを間近で見ることができる。これまで団体をまとめてきた3年生にとっては引退前最後の大舞台となる。
初となる自主公演を企画し実演することは、引退を控える3年生の集大成を披露する場を作り、同団体のさらなるステップアップにつなげる狙いがある。自主公演名「跡影」は13人の幹部メンバーで考えた。由来には「積み重ねてきた練習や努力の軌跡(跡)を未来の世代に繋げる(影)」という意味が込められている。
自主公演開催の背景には、引き継ぎの不備や確認不足などにより毎年11月に行われる同大学園祭の出演時間を十分に確保することができかったことがある。500〜1000人の観客の前で披露される予定だった学園祭に代わるステージを模索した結果、今回新たに最大で900人の観客の前でダンスを披露できる舞台が実現する。
本番に向けて、メンバーは週2日各2時間の全体練習に加え、毎日自主的に練習を積み重ねている。同団体副代表で社会・国際学群社会学類3年の大本裕陶さん(20)は、当日の見どころの一つについて「照明や音響などの演出にこだわっている。ストリートダンスの良さを前面に打ち出し、見た人に感動を与えられるステージにしたい」と話した。
同団体代表で理工学群物理学類3年の長谷川碧杜さん(20)は「ダンスに大学生活を捧げてきた。学生ならではの若さや強さを表現して、観客に活力やエールを伝えたい。当日はぜひ会場に足を運んでほしい。」と来場を呼び掛ける。(上田侑子)
◆同団体は、自主公演開催にあたり、新たに資金調達のためのクラウドファンディングにも取り組んでいる。寄付への返礼品には、オリジナルグッズのほか、筑波山山頂でオリジナルメッセージを叫ぶ特典やメンバーからのビデオメッセージなど多岐にわたる。
◆自主公演Realjamスペシャルステージ「跡影」は、11月9日(土)午後4〜6時、同市竹園2-20-3、つくば国際会議場Leo Esakiメインホールで開催。開場は午後3時30分、入場料は500円。イベントに関する情報は、公式インスタグラムやクラウドファンディング公式ページへ。