金曜日, 3月 20, 2026
ホームスポーツ記者が体験 最後尾でゴール かすみがうらマラソン

記者が体験 最後尾でゴール かすみがうらマラソン

【富永みくに】15日行われた「第28回かすみがうらマラソン兼国際盲人マラソン2018」(通称・かすマラ)に出場した。フルマラソンは3回目の挑戦。まだ完走したことはない。午前10時スタート。心配していた雨もほとんど降らなかった。

「かすマラ」には、17km地点に2時間15分までに着かないと収容バスに乗らなければならないという関門がある。時間内に着きさえすれば、6時間という制限時間を超えても走らせてもらえる。まずは17km地点を目指した。

前半はにぎやかな土浦市内を通過した。後半は森林やハス田の多い、のどかな光景が広がった。土浦市内は高架橋を上ったり下りたりが多かったが、体力が奪われるほどの勾配ではなかった。

5㎞を過ぎたころ、盲人ランナーの伴走をする、ものまね芸人のM高史さん(33)に追い抜かれた。公務員ランナー川内優輝選手のモノマネで知られるタレントだ。その後、バルセロナ五輪銀メダリストのマラソンランナー、有森裕子さん(51)が、ランナーの間を行き来しながら、大きな声を出して走り方をアドバイスする場面に出会い励まされた。現役の頃と変わらずきれいで、とても若々しかった。神立小学校前では、小学生たちの声援が何よりも励みになった。

スタートから2時間後の正午ごろ、無事に17㎞の関門通過。関門付近で記者仲間を見つけ、余裕で手を振った。しかし調子が良かったのは25km地点まで。この後、足取りが徐々に重くなり、走ったり、歩いたりを繰り返すようになった。

午後3時ごろ、リタイアした人を収容する車が並走し始める。沿道のエイドはすでに帰り支度を始めていたが、残りのランナーのために水やバナナなどを取り置いてくれた。

午後4時、スタートから6時間が経過し、ゴール地点の競技場から制限時間を知らせる号砲が鳴り、上空に白とピンクの煙が上がるのが見えた。後ろから追い抜いてきたパトカーから歩道を歩くようにと指示を受けた。最終の収容バスも横を通り過ぎていった。どこまでも続くハス田の向こうに、土浦市街のビルがうっすらと見える。

自分を含め周囲のランナーは皆、歩くのが精一杯という様子だったが、皆黙々とゴールを目指した。足がつって立ち止まったとき、追い抜きざまに声を掛けてくれた男性は「収容バスに乗るのは簡単だけれど、乗ってしまうと何も残らない。せめて完走したという達成感が欲しい」と話した。

その後も脚の痛みに耐えながら歩き続け、午後5時過ぎ、スタートから7時間後にようやくゴールゲートをくぐった。会場を片付けていたスタッフが「あなたが最後」と言いながら、土浦JAの「れんこんめん」、柴沼醤油の醤油、スポーツドリンクなどが入った参加賞を手渡してくれた。制限時間を1時間オーバーしたものの、初めてのフルマラソン完走となった。

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