【富永みくに】関東鉄道(本社土浦市、松上栄一郎社長)は3月末までに、路線バスの全車両(328台)をノンステップまたはワンステップバスとし、100%バリアフリー化を達成した。これにより車椅子、ベビーカーの利用者や高齢者などがバス利用をしやすくなった。
ノンステップバスは車内に段差がない低床車両で、ワンステップバスは車内に低い段差が1段ある。いずれも車椅子での利用が可能で、1車両につき1~2台まで乗車できる。乗車時は、インターフォンや手振りなどで運転手に知らせ、乗り口からスロープを引き出して乗車する。移動中は安全確保のため、指定場所に固定する。移動の手助けや固定装置の装着などは運転手が行う。
ベビーカーは、混雑時などには折り畳んで乗るよう勧めているが、スペースに余裕がある場合は子どもを乗せたままでも乗車できる。その場合は指定の場所に後ろ向きに停め、車輪にストッパーを掛けた上で、シートベルトを着用する。
同社では新入社員全員を対象にバリアフリー研修を行っている。今後さらに県内福祉団体の協力を得て、障害者の利便性を高めるために、社内研修などを実施する予定。今後、グループ会社の関鉄グリーン、関鉄パープルバス、関鉄観光バスの路線バスについても、バリアフリー車両の導入を進めるという。
