関彰商事(本社・筑西市、つくば市、関正樹社長)主催の「セキショウ走り方教室」が4日、つくば市天久保、筑波大学中央体育館で開かれ、仕事をしながら競技に打ち込むアスリート社員が子供たちに、速く、楽しく、かっこよく走る方法を指導した。
講師は2022年に現役を引退した短距離の魚里勇介さん(同社ヒューマンケア部)、セキショウアスリートクラブ「ONE」所属で400mハードルの高橋塁さん(同)、競歩の熊谷菜美さん(経理部)、中距離の平野綾子さん(総務部)。
グループ企業の社員と子供を対象とした走り方教室で、昨年に続き2回目。手書きの名札を胸に付けた子供たち13人が参加した。
ストレッチで体をほぐした後、片足跳びを軸に教室は進行。プログラムの内容は講師の4人で考えた。講師の高橋さんは「一歩一歩の連続が走る動作につながっている。一歩を支えるために必要なバランス力や地面に重心を伝える力を身に付けるために片足跳びは有効」と言い、しっかりひじを曲げて大きく手を振ることが早く走るポイントだと児童らに伝えた。段階的に負荷をかけながら体を動かし、最後は体育館を全力疾走して1時間の教室は終了した。
昨年に続いて2回目の参加という栗原結衣さん(10)は「普段はあまり走らないけどたまに走るのもいい。家にトランポリンがあるから片足跳びをやろうと思う」と話し、走ることが好きだという中村優花さん(7)は「片足けんけん飛びをして早く走れた」と笑顔を見せた。
指導した高橋さんは「教育実習で中高生に指導したことはあるが小学生は昨年に続いて2回目。子どもたちから無限のパワーを感じた。少し抑え目なトレーニングにしたので物足りなかったかも知れない。機会があれば来年以降も続けたい」と感想を述べた。
11日は水戸市内でも開催する予定で、100mハードルの相馬絵里子さん(広報部)、やり投の村澤雄平さん(総合企画部)らが講師として参加する。
同社は、身体的、精神的、社会的に満たされた状態を表す「ウェルビーイング」の向上を目指す取り組みを展開しており、その一環として開催した。3月には、芸術に親しみながら社員とその家族の交流を促すことを目的に陶芸ワークショップと展覧会観覧ツアーを開催している。
ウェルビーインググループ総務部の草野伸一課長は「イベントを通じて家族間はもちろん社員間の交流を深める機会にもつながっている」と取り組みの成果を話す一方、広報部の石井雅也さんは「就業時間中のイベント参加に二の足を踏む社員もおり、気兼ねなく参加できるよう周知したい」と語る。(泉水真紀)