筑波銀行軟式野球部が県代表として、燃える感動かごしま国体(国民体育大会)に出場する。チームは11日まで地元で練習を続け、12日に鹿児島に向けて出発する。
国体は32の都道府県代表がトーナメント方式で対戦し、筑波銀行は13日、1回戦で奈良(佐藤薬品工業)と対戦する。
筑波銀行は8月19日にさいたま市で行われた国体関東予選で、埼玉県代表の旭製作所と対戦した。3回に森田直樹(水戸商業高校出身)がスライダーを完璧に捉え、左中間へチーム初安打となる本塁打を放ち流れを引き寄せると、先発したエース征矢隼輔(水城高校出身)は9回を投げ抜き、完投で国体本戦の切符を手にした。
那珂市にあるグラウンドでは国体本戦に向けての練習も最終段階を迎える。初戦で先発が予想される征矢は「コントロールを気をつけて、気持ちで相手に負けないように向かっていく投球をして、国体で初勝利を目指す」と力強く語った。全体練習ではランナーを置いて実戦を想定した守備、走塁、打撃練習を4時間程行い、最後の調整に余念がなかった。
関東予選で本塁打を放ち、勝利に大きく貢献した森田直樹は「国体本戦では優勝を狙う。今年のテーマである、当たり前を馬鹿にせずちゃんとやることを心掛けているし、練習試合でも県外の強豪相手に負けないチームになって順調に仕上がっている」と意気込みを語る。
キャプテンの秋川弘明(常総学院出身)は「一人一人の勝ちへの強いこだわりを意識したい。全国大会で勝ったことがないのでまず1勝して、優勝を目指す」と抱負を語った。
岡野信裕監督は「接戦に持ち込み、少ないチャンスをものにして国体初勝利を挙げ、ベスト8を目指す」と話した。(高橋浩一)