金曜日, 4月 18, 2025
ホームつくば教育局長に県部長の森田氏 つくば市人事異動

教育局長に県部長の森田氏 つくば市人事異動

【鈴木宏子】つくば市は16日、4月1日付人事異動を内示した。教育委員会教育局長に、31日付で定年退職する県教育庁学校教育部長の森田充氏(59)、新任の保健福祉部長に厚労省大臣官房会計課長補佐の水野忠幸氏(39)が就任する。

森田氏は任期付きで期間は2020年3月末までの2年間。小中一貫校設置計画の見直しなど重要な教育施策に対応するため県の部長を配置するという。一方、国から派遣される部長は、文科省出身の神部匡毅・政策イノベーション部長に次いで2人目になる。

定年退職者の再任用は、31日付で退職する部長のうち、鈴木傳司総務部長が総務政策監、栗原正治建設部長が建設政策監となる。昨年4月、再任用で部長になった小泉邦男財務部長、飯泉省三こども部長はそれぞれ財務政策監、こども政策監になる。部長を経験し、次長級となる再任用職員は計4人となる。いずれも高度な行政知識と経験を持つことから配置するという。

異動総数は28.9%の361人、女性管理職の割合は前年度より2.3%減って21.2%になる。定年退職者は61人、新規採用職員は105人。4月1日時点の全職員数は前年度より73人増え1810人になる。

機構改革は、保健福祉部社会福祉課にこども未来室を新設し子どもの貧困対策や格差解消に取り組む。経済部産業振興課にスタートアップ推進室を設置し、新産業の創出につなげる。生涯学習部門を市長部局から教育局に戻し、生涯学習推進課を設置などする。

◇人事異動(4月1日付、課長級以上、敬称略、カッコ内は現職)

【部長級】
▽総務部長(同部次長兼人事課長)藤後誠
▽財務部長(経済部長)髙野正美
▽市民部長(政策イノベーション部次長)飯村通治
▽保健福祉部長(厚生労働省大臣官房会計課長補佐)水野忠幸
▽こども部長(同部次長)中山由美
▽経済部長(同部次長)篠塚英司
▽建設部長(都市計画部次長)上野義光
▽教育局長(県教育庁学校教育部長)森田充
▽議会事務局長(教育局長)新井隆男
▽消防長(消防本部消防次長)植木利男

【次長級】
▽市長公室次長(情報政策課長)杉山晃
▽総務部次長(危機管理課長)吉沼正美
▽総務部総務政策監・再任用(総務部長)鈴木傳司
▽総務部政策法務監(政策法務監)三浦基広
▽政策イノベーション部次長(企画経営課長)片野博司
▽財務部次長(会計事務局長)中島弘志
▽財務部財務政策監(財務部長・再任用)小泉邦男
▽市民部次長(保健福祉部次長)山田憲男
▽市民部地区担当監・大穂相談センター所長(生活環境部次長)中野実
▽市民部地区担当監・豊里相談センター所長(大穂相談センター所長)大塚喜則
▽市民部地区担当監・谷田部相談センター所長(つくば市東京事務所長)小神野洋一
▽市民部地区担当監・谷田部相談センター駐在(教育局次長)木村徳一
▽市民部地区担当監・桜相談センター所長(桜相談センター駐在)國府田修
▽市民部地区担当監・桜相談センター駐在(医療年金課長)松浦裕之
▽市民部地区担当監・筑波相談センター所長(生活環境部次長)澤邉義光
▽市民部地区担当監・筑波相談センター駐在(筑波相談センター所長)瀧田剛己
▽市民部地区担当監・茎崎相談センター所長(豊里相談センター所長)宮本任
▽市民部市民活動課長(地区相談課長)東郷公咲
▽保健福祉部次長(健康増進課長)小室伸一
▽こども部次長(社会福祉課長)松本茂
▽こども部こども政策監・再任用(こども部長・再任用)飯泉省三
▽経済部次長(観光推進課長)柴原利継
▽都市計画部次長・総合交通政策課長(総合交通政策課長)中澤正登
▽都市計画部次長・公有地利活用推進課長(市街地振興課長)稲葉清隆
▽建設部次長(建設部次長・道路建設課等担当)小又利幸
▽建設部建設政策監・再任用(建設部長)栗原正治
▽生活環境部次長・環境政策課等担当(市長公室次長)谷内俊昭
▽生活環境部次長・水道総務課等担当(水道総務課長)岡野康夫
▽生活環境部次長・下水道管理課等担当(国体推進課国体推進監)西村誠
▽会計管理者(財務部次長)酒井作徳
▽教育局次長・学務課等担当(教育局次長・健康教育課長)中山隆
▽教育局次長・教育総務課等担当(法務課長)大久保克己
▽教育局学校教育審議監(学校教育監)永井康
▽議会事務局次長(議会総務課長)川崎誠
▽選挙管理委員会事務局長(生活環境部次長)風見昌幸
▽監査委員事務局長(議会事務局次長)石田慎二
▽農業委員会事務局長(都市計画部次長)中根祐一
▽消防本部消防次長(消防総務課長)大里洋一
▽消防本部消防次長(警防課長)宇津野公夫
▽消防本部南消防署長(中央消防署副署長)北澤光二
▽消防本部北消防署長(筑波分署長)神立孝一
▽消防本部中央消防署長(並木分署長)髙野和之

【課長級】
▽市長公室秘書課長(科学技術振興課長)久保田靖彦
▽市長公室広報戦略課長(人事課ワークライフバランス推進室長)中川伸一
▽市長公室危機管理課長(道路建設課長補佐)御田寺義郎
▽総務部総務課長(下水道管理課長)中泉繁美
▽総務部人事課長(同課長補佐)塚本浩行
▽総務部法務課長(総務課長)坂本人史
▽総務部契約検査課長(同課長補佐)木村幸弘
▽政策イノベーション部企画経営課長(同課長補佐)大越勝之
▽政策イノベーション部情報政策課長(同課長補佐・情報ネットワークセンター所長)平山伸太郎
▽政策イノベーション部科学技術振興課長(市民活動課長補佐)岡野渡
▽財務部管財課長(開発指導課長補佐)坂田博之
▽財務部資産税課長(教育局教育総務課長)上方和男
▽市民部地区相談課長(資産税課長)野澤政章
▽市民部つくばメモリアルホール斎場長(クリーンセンター所長)大野泰宏
▽保健福祉部社会福祉課長(同課長補佐)安田正幸
▽保健福祉部国民健康保険課長(同課長補佐)木澤伸治
▽保健福祉部医療年金課長(桜学校給食センター所長)岡田高明
▽保健福祉部介護保険課長(地域包括支援課長)水品久美子
▽保健福祉部地域包括支援課長(同課長補佐)会田延男
▽保健福祉部健康増進課長(国民健康保険課長)吉原衛
▽経済部土地改良課長(下水道整備課長)秋葉義美
▽経済部産業振興課長(つくば市東京事務所副所長)小川英男
▽経済部観光推進課長(同課長補佐)大橋一彦
▽経済部観光推進課筑波ふれあいの里所長(豊里ゆかりの森所長)菊地秀之
▽都市計画部市街地振興課長(同課周辺市街地振興室長)中島一美

▽都市計画部建築指導課長(同課長補佐)吉田和行
▽都市計画部開発指導課長(産業振興課長)根本一夫
▽建設部道路計画課長(道路建設課長)富田剛
▽建設部道路整備課長(水道業務課長補佐)野原浩司
▽建設部道路管理課長(道路維持課長補佐)色川英雄
▽建設部公園・施設課長(開発指導課長)吉原利夫
▽建設部営繕課長(道路維持課長)飯泉法男
▽建設部住宅政策課長(建築指導課長)猪野泰弘
▽生活環境部環境政策課長(公園・施設課長補佐)嶋崎道徳
▽生活環境部環境保全課長(市民活動課長)田口一彦
▽生活環境部廃棄物対策課長(環境課長)星野和也
▽生活環境部クリーンセンター所長(管財課長)石塚英樹
▽生活環境部水道総務課長(同課長補佐)小吹正通
▽生活環境部下水道管理課長(公園・施設課長)滝本勝弘
▽生活環境部下水道整備課長(契約検査課長)小神野真
▽会計事務局長(国体推進課国体推進監)栗山正行
▽教育局教育総務課長(市長公室秘書課長)貝塚厚
▽教育局教育施設課長(同課長補佐)秋葉芳行
▽教育局健康教育課長(つくばすこやか給食センター豊里所長)山口康弘
▽教育局桜学校給食センター所長(つくば市東京事務所副所長)村上克己
▽教育局筑波学校給食センター所長(教育施設課長)安田勝則
▽教育局つくばすこやか給食センター豊里所長(廃棄物対策課長)鈴木洋一
▽教育局生涯学習推進課長(教育指導課長補佐)伊藤直哉
▽教育局中央図書館副館長(広報広聴課長)柴原徹
▽議会事務局議会総務課長(同課長補佐)伊藤和浩
▽消防本部予防広報課長(同課長補佐)五月女謙次
▽消防本部警防課長(同課長補佐)土田仁一
▽消防本部消防総務課長(同課長補佐)東郷道明
▽中央消防署副署長(同桜分署長)染谷隆
▽中央消防署参事・豊里分署長(同豊里分署長)野口守
▽中央消防署桜分署長(北消防署参事補)沼尻博
▽中央消防署並木分署長(中央消防署参事補)柳田英男
▽南消防署参事・茎崎分署長(南消防署参事補)野口勝
▽北消防署筑波分署長(中央消防署豊里分署参事補)堀江道夫

◇退職(3月31日付)

【部長級】
▽総務部長・鈴木傳司
▽市民部長・中山貢
▽市民部主幹つくば文化振興財団派遣・中村平
▽保健福祉部長・小田倉時雄
▽建設部長・栗原正治
▽議会事務局長・塚田修身
▽消防長・大山裕幸

【次長級】
▽市民部次長・鈴木一男
▽谷田部相談センター所長・飯野孝善
▽谷田部相談センター駐在・河村敏男
▽桜相談センター所長・松本三枝子
▽茎崎相談センター所長・松田明悦
▽建設部次長・岩瀬武
▽建設部営繕・住宅課長・宮久保正美
▽会計管理者・板倉亨一
▽選挙管理委員会事務局長・田中千晴
▽監査委員事務局長・高田有理子
▽農業委員会事務局長・寺田好二
▽消防本部消防次長・田中寿幸
▽消防本部中央消防署長・市村健一
▽消防本部南消防署長・大久保隆男
▽消防本部北消防署長・金子晴夫
▽消防本部予防広報課長・苅部明夫
▽市民部消費生活センター所長・矢口春美
▽竹園交流センター所長・吉田隆司
▽広岡交流センター所所長・中根和枝
▽つくばメモリアルホール斎場長・猪野瀬隆弘
▽介護保険課長・宮本喜代子
▽土地改良課長・久松進
▽地籍調査課長・金子清志
▽筑波学校給食センター所長・秋葉孝
▽南消防署茎崎分署長・髙谷忠

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6年間で280件、誤った発信者名で通知 つくば市

福祉事務所長と市長業務の区別誤る つくば市は17日、認可外保育施設に対する指導監査事務と生活保護に関する事務について、法令や市の規則に定められた福祉事務所長が行うべき業務と、市長が行うべき業務の区別を誤り、2019年度から24年度まで6年間で計280件について、誤った発信者名で通知を出していたと発表した。 市社会福祉課によると、認可外保育施設の指導監査については、毎年1回行っている指導監査などの立ち入り調査や調査結果の通知を、23年度は63カ所に対し128件、24年度は54カ所に対し108件、計236件の通知文の発信者名を、つくば市長名で出すべきところ、市福祉事務所長名で発送していた。 児童福祉法に関わる認可外保育施設の指導監査事務については、権限が知事から市に移譲され、さらに市長から市福祉事務所長に委任された。その後22年度末に市の規則が改正されて市福祉事務所長への委任が削除されたことから、つくば市長名で通知を出すべきところ、市福祉事務所長名のままで発送していた。 一方、生活保護行政に関わる事務については、2019年度から24年度までの6年間で計44件の通知文について誤った発信者名で通知していた。具体的には①遺留金品の処分について、金融機関に対し23年度と24年度に計3件、市福祉事務所長名で通知すべきところ市長名で通知を出していた ②医療扶助や介護扶助の損害賠償請求に関しては、保険会社に対し20年度から24年度までの5年間で計5件、市長名で通知を出すべきところ福祉事務所長名で出していた ➂生活保護受給者らへの費用の徴収に関しては、受給者に対し19年度から23年度まで5年間で計36件、市長名で通知文を出すべきところ、市福祉事務所名で出していたという。 生活保護法に関わる生活保護の行政事務については、市の規則により、市長から福祉事務所長に委任されている事務と委任されていない事務があるにもかかわらず、一部の通知文で誤った発信者名で通知していた。 今年4月、社会福祉課内の職員から指摘があり、過去にさかのぼって調査したところ、誤りが分かった。市の規則について、当時の管理職を含む職員の認識不足が原因という。 今後の対応として市は、市ホームページに関係機関に対するお詫びと、通知文の内容は無効でない旨を掲載すると共に、関係機関と関係者に順次、説明と謝罪を行うとしている。 再発防止策として、根拠法令と市の規則を再度確認し、管理職を含む課内職員全員で適切な運用を徹底していくとしている。 福祉事務所は、社会福祉法に規定された福祉に関する事務所で、福祉6法に定められた事務を行う社会福祉行政機関。市役所とは別の行政機関になるが、市役所内にあり、市社会福祉課など市の関係部署の職員で構成されている。福祉事務所長は市福祉部長が務めている。 【14時15分 訂正】認可外保育施設について「指導監督」を「指導監査」に、生活保護について「扶養義務者」を「生活保護受給者ら」に訂正しました。

「砂の器」の父と子の旅《映画探偵団》87

【コラム・冠木新市】脚本家、橋本忍が橋本プロダクションをつくり、その第1回作品に選んだのが「砂の器」(1974年)だった。すでに脚本は十数年前にできていた。 当初、ハンセン病の父と子を描いた松本清張の原作は非常に入り組んでおり、橋本忍は頭を抱えたそうだ。だが原作にある「その道中どんなことがあったか、それは親子のこじきにしかわからない」との「父と子の旅」の1節に注目し、そこから脚本を構成、共同脚本の山田洋次と仕上げた。松竹で製作予定だったが、内容が暗いためか中止となってしまう。 橋本忍の父親が病の床につき故郷に戻った時、父親の床に2冊の台本が置かれていた。「お前の書いたホンの中でまァまァなのはこの二つや」と「切腹」と「砂の器」をあげ「けど、わしはこの砂のなんとかのほうが好きや」と言い、さらに興行師の経験もあった父親は「この外題(砂の器)は、やりさえすりゃ当たる」との遺言を残している。 その後、橋本忍は各映画会社に企画を持ち込むが、様々な理由を付け皆断ってきた。遂には他の仕事の依頼を受けても、「砂の器」をつくらなければ仕事はやらないとまでに。とうとう独立プロダクションを設立し「砂の器」を自主制作することにした。 すると橋本忍は、映画監督の黒澤明から電話で呼び出された。脚本を読み、冒頭の容疑者捜索シ一ンは意味がなく無駄だし、犯人の愛人が血痕の付着した服を切り刻んで電車からまく証拠隠滅シ一ンがおかしいと指摘を受けた。橋本忍もその欠点には気づいてはいたが、しかし最後まで削除改訂することはしなかった。橋本忍はクライマックスの父と子の旅にすべてをかけていた。 「砂の器」の後半がすごい。①警察庁での捜査会議の席上、今西刑事(丹波哲郎)が殺人事件の背景を語るシ一ン②犯人の作曲家、和賀英良(加藤剛)のピアノコンサートのシ一ン③お遍路姿の病人(加藤嘉)と7、8歳の男の子(春田和秀)の旅路のシ一ン。この3つのシ一ンが同時並行で描かれるからだ。 橋本忍の父親は、捜査会議(義太夫語り)とコンサート(三味線弾き)とお遍路親子(人形)が、人形浄瑠璃の仕掛けだと見抜いていた。 丹波哲郎、加藤剛、加藤嘉、春田少年の演技と全編に流れるピアノとオ一ケストラの音楽には誰もが泣かされるはずである。 父と子の旅のシ一ンは、今西刑事の想像であり、作曲家でピアニスト和賀英良の回想でもある。だから主軸は、父と子の旅の場面だ。セリフはなく、音楽のみで表現される。 私がいつも泣かされるのは、少年が山道から小学校の校庭で体育の授業風景をじっと見つめる場面だ。父親は旅をせかすが、少年は動かない。少年の授業を受けたい思いが痛いほど伝わってくる。『砂の器』の父と子の旅の場面は、戦後の貧しかった日本の社会を象徴するものといえる。 私の父は「砂の器」が公開された年に亡くなった。久し振りに「砂の器」を見直した。サイコドン  ハ  トコヤンサノセ。(脚本家)

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筑波大学(つくば市天王台)と日本国際学園大学(同市吾妻)の学生3人がデザインした商品パッケージラベルが、つくば市桜と守谷市けやき台に計2店舗あるチーズケーキ工房&(アンジー)のプリン3種類のパッケージデザインに採用され、販売されている。 プリンは、茨城県を代表する新たなご当地グルメを決める「シン・いばらきメシ総選挙2024」のスイーツ部門で守谷市代表として出場し、上位10位のファイナリストに選ばれた「ご褒美 いばとろリッチプリン」(税込み626円)と、同店がつくばの学生など向けにお手頃価格帯のスイーツとして新たに開発した姉妹品の「ブルーベリーとろ生チーズぷりん」(同302円)と「濃厚お芋のブリュレプリン」(410円)の3種類。 筑波大芸術学群2年の吉田有希さん(19)と、同大同学群3年の吉野侑良さん(20)、日本国際学園大経営情報学部3年の田麦梨々花さん(20)がそれぞれパッケージラベルをデザインした。吉田さんのデザインは「いばとろ」の文字を、ひらがなを使わず、アルファベットや数字、句読点を用いてユニークに表現している。吉野さんは「ブルーベリープリン」の文字を、実家の祖父が庭先で栽培しているブルーベリーの木をイメージしてデザインした。田麦さんは素材が一目で分かるよう、お芋のイラストを入れ、さらに濃厚さが伝わるようにソースのデザインにもこだわった。 パッケージラベルにはデザインした学生の名前がそれぞれ記載されている。3人には、賞金と副賞のプリンが贈られた。3人は「大変光栄で、うれしい」などと話す。 同店オーナーで県南、県西を中心に飲食店を展開する「いのいち」(本社つくば市天久保)の市村剛社長(49)と、筑波大出身で同市天久保で筑波大生向けにリサイクル品を販売したり家電のリースサービスなどを提供する店「つくばローカルコミュニティ」を経営する山根和仁代表(49)が、デザインコンペを企画し実施した。 両大学の学生約50人から応募があり、同店のスタッフらが審査し選考した。日本国際学園大はデザインの授業の一環で取り組んだ。同大からはほかに、商品化はされなかったが、経営情報学部4年の笹尾栄太さんのデザインが社長賞に選ばれた。 いのいちは22年前につくば市内で居酒屋を創業した。飲食店事業を拡大する中、市村社長によると、たくさんの筑波大生がグループ店でアルバイトをしてくれたことから、恩返しできないかとつくばの大学生を対象にデザインコンペを開催した。今回新たに販売するブルーベリーとお芋の2種類のプリンは、大学生が帰省する際などに、ちょっとした手土産になるつくばのスイーツにしたいと開発したという。 山根代表は「地域の企業とつくばの学生が協力して新しい商品やサービスをつくり、地域を盛り上げることができれば」とし「今後も地域の企業のニーズに応えてコンペを開催していきたい」と話す。(鈴木宏子)

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【コラム・川浪せつ子】つくば市の「豊里ゆかりの森」(同市遠東)の中にある「スペースキャビン」。つくば科学万国博覧会のとき、宿泊施設として造られました。1985年オープンなので、建ったのは40年前です。今でも宿泊に使われています。年数が経ったため、現在11棟あるものを修理し、数棟に減らす予定だそうです。自然の中のこの場所の風景にマッチしています。 園内には、キャンプ場、バーベキュー場、アスレティック施設、テニスコート、宿泊施設「あかまつ」、昆虫館、工芸館などがあります。スケッチに行ったとき、平日にもかかわらず、年配の方から子供まで、たくさんの方が来訪されていました。 昨年からは美術館も開館。日本のトップクラスの画家さんの展覧会が、今までに3回も開催されました。それも無料で! 4回目の展覧会も期待しています。 ゆかりの森の入り口手前に、私の30数年来の友人が「野市場」という農産物販売所と自然体験活動のクラブハウスを造りました。農作物などの販売のほか、ネイチャークラブ20数年のキャリアが詰め込まれた店主さんの野外活動の拠点にもなっています。 お店の本格的な始動は4月25日から。「野市場」の建物も描かせて頂きました。つくばに新しい風を吹き込んで、地域と自然を大切にして、楽しく暮らせる場所になっていくことでしょう。(イラストレーター) ◆「野市場」はこちら。「つくばネイチャークラブ」はこちら。