月曜日, 9月 1, 2025
ホームつくば「次の市長選、市議選は必ずインターネット投票を」【スーパーシティって何@つくば】1

「次の市長選、市議選は必ずインターネット投票を」【スーパーシティって何@つくば】1

つくば市が今年4月の閣議で「スーパーシティ」型国家戦略特区に指定された。7月15、16日には市内の商業施設、イーアスつくばで、市によるキックオフイベントが開かれた(7月15日付)。国に対し、つくば市がアピールした看板事業はインターネット投票だ。スーパーシティって何だろうか。

「3年後(2024年)の市長、市議会議員選挙で、必ずネット投票を導入したい」ー。2021年5月、オンラインで実施された内閣府の国家戦略特区ワーキンググループ(WG)のヒアリングで、五十嵐立青市長は国の委員らにこうアピールした。

国がホームページで公開している議事録によると、「昨年(2020年)市長、市議選が行われたが、投票率は過去最低の51%。20代前半が3割を切っている。70代に向かって投票率が上がっていくが、80代以上が急落して40%を割り込む。市内で高齢化率トップの地域の役員さんにいろいろ話を聞いたところ、投票所まで行けないというのが非常に多い。インターネット投票があれば助かるという声もいただいた。筑波大での調査でも約9割がネット投票を使いたいということだった」と五十嵐市長。

続けて、市内の学校の生徒会選挙で行われたインターネット投票の実証実験の実績を強調し、「スーパーシティ基本構想の住民投票でも、必ず(インターネット投票を)活用したい」とも述べる。

特区の委員は期待、総務省は難色

つくば市をスーパーシティに選んだ、内閣府国家戦略特区の専門調査会が、同市に最も期待するのもインターネット投票の実現だ。国の委員からは「このインターネット投票をぜひできるように、そうすれば非常に大きな目玉になる」(竹中平蔵慶応義塾大名誉教授)、「つくばに関してはインターネット投票、これは何とか実現しないといけない」(原英史WG座長代理)と口々に期待を語る。

ただし公選法を所管する総務省は現時点で、インターネット投票の実施を認めていない。「選挙の公正確保の観点から課題があり、選挙制度の根幹に関わる問題であるため、各党各会派における議論が必要であり、特区として実験的に行うべきものではない」という立場だ。

投票の秘密、買収や強要に懸念

投票所以外の、どんな場所からも投票できるインターネット投票に対しては、投票の秘密が守られる環境が確保できるのかや、買収や強要などの事態が横行するのではないかという懸念がある。

国の委員の高橋滋法政大学教授は解決策として「例えば公選法を改正して、条例によって、選挙事務所で投票のために端末が利用されないよう配慮する義務を選挙責任者に課すことができるようにする、かつ、選挙責任者の違反に対しては連座制を本人に適用する、そして特定の候補者について運動した者については、有権者に対してスマホやパソコンを用いた投票の動作の確認を求め、あるいは確認してはならないとする禁止規定を罰則で設ける等の提案をする、さらには、何人も有権者に対して、スマホ、パソコンを用いた投票の動作の確認を求め、確認してはならないとする規定を設ける等、柔軟な発想、対処方法を示しつつ働き掛けをすべきではないか」などとアドバイスする。

金品をばらまいて票を買うなど金権選挙の摘発が全国各地で無くならない中、買収や強要などの懸念は払しょくできるのだろうか。

つくば市の森祐介部長(当時)は6月議会の一般質問で、なりすましや強要などへの懸念に対し、「技術的に解決できるか検討する」などと答弁。市スマートシティ戦略課はその後の取材に対し、買収の懸念について「買収された本人の意思によって投票しているため、技術的に防止するのは難しい。こうした場合は、罰則を設けるなど法令で対応する方法が考えられる」とし、強要の懸念に対しては「強要は本人の意思によらずに投票を強制されているので、上書き投票(再投票)を可能とするなど技術的に解決する方法が考えられる」とする。

ただし、上書き投票を可能にするためには、1回目にだれがだれに投票したのかを判別できることが前提になる。選挙の基本原則である、だれがだれに投票したか分からないよう秘密を守るという「投票の秘密」を侵すことになってしまう。これに対し同課は「秘密投票との関係もあるので、慎重に検討していく必要がある」とする。(鈴木宏子)

➡NEWSつくばが取材活動を継続するためには皆様のご支援が必要です。NEWSつくばの賛助会員になって活動を支援してください。詳しくはこちら

9 コメント

コメントをメールに通知
次のコメントを通知:
guest
最近NEWSつくばのコメント欄が荒れていると指摘を受けます。NEWSつくばはプライバシーポリシーで基準を明示した上で、誹謗中傷によって個人の名誉を侵害したり、営業を妨害したり、差別を助長する投稿を削除して参りました。
今回、削除機能をより強化するため、誹謗中傷等を繰り返した投稿者に対しては、NEWSつくばにコメントを投稿できないようにします。さらにコメント欄が荒れるのを防ぐため、1つの記事に投稿できる回数を1人3回までに制限します。ご協力をお願いします。

NEWSつくばは誹謗中傷等を防ぐためコメント投稿を1記事当たり3回までに制限して参りましたが、2月1日から新たに「認定コメンテーター」制度を創設し、登録者を募集します。認定コメンテーターには氏名と顔写真を表示してコメントしていただき、投稿の回数制限は設けません。希望者は氏名、住所を記載し、顔写真を添付の上、info@newstsukuba.jp宛て登録をお願いします。

9 Comments
フィードバック
すべてのコメントを見る
スポンサー
一誠商事
tlc
sekisho




spot_img

最近のコメント

最新記事

筑波大・図書館情報系講師の大庭さん《ふるほんや見聞記》8

【コラム・岡田富朗】筑波大学の図書館情報メディア系講師を務める大庭一郎(おおば いちろう)さんは、図書館情報大学(現・筑波大)大学院・図書館情報学研究科(修士課程)を修了後、海外での経験も経て、筑波大の教員として教壇に立ち、「図書館情報学」という領域の教育と研究に携わっています。 大庭さんと図書館との出合いは、熊本で通っていた小学校でした。そこには珍しく2つの図書館があり、紙の書籍だけでなく、教育番組などを収録したカセットテープの音声資料も収蔵されていました。本を読むことも好きでしたが、それ以上に、さまざまな資料にアクセスできる図書館という場所に興味を持ちました。 大庭さんは現在、「記録による知識共有の重要性」を理解し、「知識共有の制度や技術」に熟知した人材養成をしています。共著に、『図書館情報学を学ぶ人のために』(世界思想社、2017)、『読書教育の未来』(ひつじ書房、2019)などがあります。 壺井栄『二十四の瞳』展 軽井沢タリアセン内の旧朝吹山荘「睡鳩荘(すいきゅうそう)」で開催された特別展「戦後80年 壺井栄『二十四の瞳』~図書館情報学の世界から~」(6月28日~8月31日)は、大庭さんの企画・資料協力により実現しました。 戦争と平和を見つめる文学作品として、親から孫の3世代にわたり読み継がれてきた壷井栄(1899~1967)の小説『二十四の瞳』(1952)を、図書館情報学の視点で収集された網羅的コレクションによって、多角的に紹介。壺井栄は1956年に中軽井沢に山荘を建てて以降、晩年まで毎年5月から11月ごろまで山荘で仕事をしていた、軽井沢にゆかりの深い文学者です。 この企画では、①直筆原稿(複製)②作品の初出掲載雑誌③初版本から各種の単行本・全集・児童書④研究書・研究論文⑤映画化・テレビ番組化された映像資料⑥映像資料の脚本・シナリオ・スチール写真⑦海外で翻訳出版された図書⑧『二十四の瞳』に関する観光グッズ―などの資料が一堂に展示されました。 昨年秋に同会場で開催された展覧会「石井桃子とクマのプーさんの世界」は、大庭さんの貴重なコレクションの提供を受けて実現しました。 ヴォーリズが設計した山荘 展示会が開かれた「睡鳩荘」は、軽井沢別荘建築史の中でも最上質なものとされています。1931(昭和6)年にW.M.ヴォーリズの設計により建てられ、帝国生命や三越の社長をつとめた朝吹常吉の別荘であったのち、常吉の長女でありフランス文学者でも有名な朝吹登水子が夏場を過ごすための山荘としてこの建物を引き継いで使用しました。2008年に軽井沢タリアセンに移築され、現在一般公開されています。(ブックセンター・キャンパス店主)

ライバル4書店が力合わせ 第1回つくば本推しコンテスト 

中高生の帯やポップを店頭で紹介 読書離れが言われる中、子どもたちに本に親しんでもらおうと、つくば市内にある四つの書店が力を合わせて「第1回つくば本推しコンテスト」(書店4店と市が共催)を開催し、31日、同市吾妻のつくば文化会館アルスホールで表彰式が催された。 つくば市に在住または在学する中高生に、自分が好きな本や人に薦めたい本の魅力を紹介する「帯」や「ポップ」(メッセージカード)などを作成してもらい、市内の書店4店の店頭や市の図書館などで展示し紹介する取り組みだ。「子どもの頃、出合えてよかった本がたくさんあった。中高生の皆さんにもそんな出合いがあれば」と、土浦一高出身の小説家で弁護士の新川帆立さんがコンテストに協力し、新川さんのデビュー作「元彼の遺言状」(宝島社)の「全帯」(表紙カバー)デザインの公募も実施された。 店長が市長と発案 四つの書店は、イーアスつくば内のアカデミアイーアスつくば店、コーチャンフォーつくば店、ツタヤデイズタウンつくば、イオンモールつくば内の未来屋書店つくば店。 アカデミアイーアスつくば店の伊東愛美店長が、五十嵐立青市長にあいさつする機会を得て、市長に相談したのがきっかけという。伊東店長は日頃、中学生の保護者などから子供が何を読んだらいいのか相談を受けることがあり、市の協力を得て、つくばにゆかりのある作家などに中高生向けの本を推薦してもらって、店内に推薦本コーナーをつくることになった。市内の他店にも呼び掛け、会議を開き企画を練る中、中高生の本推しコンテストをやろうという声が出て、開催に至った。 今年3~4月、まず各書店と市が、つくばや茨城県ゆかりの作家や研究者など18人に声を掛け、中高生に向けた図書45冊を推薦してもらい、各書店で紹介した。続いて5~6月に、本の帯のキャッチコピーと店頭に並べるポップのデザイン、新川さんの著書の全帯デザインの公募を実施した。6月下旬までに中高生から105作品の応募があり、書店4店と市図書館が一次審査を実施して25点を選んだ。7月に投票を実施した結果、5人の5作品が優秀賞に選ばれた。 優秀賞に選ばれたのは▽ミヒャエル・エンデ著「モモ」の帯のキャッチコピーを作成した中学3年の中山ほのかさん(14)▽村田沙耶香著「コンビニ人間」の帯を作成した高校3年の藤本桃依さん(17)▽星野源著「いのちの車窓から」のポップデザインを作成した中学3年の納田莉里花さん(15)▽三上延著「ビブリア古書堂の事件手帖」のポップを作成した高校1年の小栗綾華さん(16)▽新川帆立著「元彼の遺言状」の全帯を作成した中学2年の篠内結衣さん(14)の5人。 藤本桃依さんが作成した「コンビニ人間」の帯は「ただ普通に生きたかった。あなたの普通はどんな姿をしていますか?その普通は本当にあなたのものですか?自分らしさを謳う現代社会を生きるすべての人々へー」。藤本さんは「多様性や自分らしさについて関心が高まった時期にこの本を読み、自分の個性を大切にすることと、社会が求める同調性の葛藤の中で帯のキャッチコピーをつくった」という。 この間、応募があった全105作品は7月から、4店の店頭などに順次展示され、書籍と共にそれぞれ紹介されている。さらに新川さんの「元彼の遺言状」の全帯は、優秀賞を受賞した篠内結衣さんのデザインが今後4店に並べられる本に付けられて実際に販売される。 2回、3回と続けたい 31日の表彰式で、本推しコンテスト開催のきっかけをつくった伊東店長は「本来ライバルである書店が、読書の楽しさを子供たちに広げようと力を合わせた。大人である私たちも本の魅力を改めて感じることができた。1回限りでなく2回、3回と続けていきたい」と話した。 表彰式には作家の新川帆立さんも出席し、優秀賞を受賞した5人と対談会を開催した。「作家は自分を出版社に売り込んだりするのか」との中高生の質問に新川さんは「作家は出版社に売り込んだりはしないが、新人賞をとるなどデビューした後から人としゃべらないと仕事がもらえない。編集者はほめるのは5%、ダメ出しが95%なので、いちいち傷つかないで仕事をするのが大事」だなどと答え、「創作する際、ストーリーが先かキャラクターが先か」の質問には「ストーリーが先。何となくこういう話にしようと決めてその後キャラクターをつくる。『元彼の遺言状』のキャラクターは『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラ。当時(贈り物に対してお返しをする義務について書かれた)モースの『贈与論』を読んでいた。あまりにも大きすぎる恩を受けるのは人間にとって負担が大きいので、多額のお金をもらっても負担に思わない人物を主人公にした。自分に近いキャラクターだと自分の延長で楽しくない。自分と違うキャラクターにして追体験する方が楽しい」などと答えた。「アイデアや振り方をどう考えるのか」という質問には「日頃、面白いことがあったらメモっておいたり、SNSに面白い言い回しがあったらスクショするなど、具体的なエピソードを日ごろから集めている」などと答えていた。(鈴木宏子)

アストロプラネッツ3連勝 つくばで福島と対戦

残り5試合で東地区3位 プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの茨城アストロプラネッツは30日、つくば市流星台のさくら運動公園野球場で福島レッドホープスと戦い、6-4で勝利した。茨城はこれで3連勝。通算成績は25勝27敗1分で東地区3位。今季は残り5試合で、2位栃木および4位福島との勝差はともに4.5なので、このまま順位が確定しそうな様相だ。 【ルートインBCリーグ2025公式戦】8月30日、さくら運動公園野球場茨城アストロプラネッツ-福島レッドホープス福島 00100012 4茨城 0100230X 6(球場規定により8回で試合終了) 先手を取った茨城が終始優位に試合を進めた。「先発の三浦遼大がしっかりゲームを作ってくれた。相手もエース級の藤田涼太郎を立ててきて投手戦が予想されたが、先に点を取れたことが勝利につながった」と巽真吾監督。 茨城は2回裏、先頭の5番・草場悠がバントヒットで出塁、暴投と6番・原海聖の外野フライで1死三塁とし、7番・佐藤大和は一塁への内野ゴロ。「打ったのはアウトコース低めのツーシーム。芯を外してボテボテのゴロになったが、いいところに飛んでくれた」と佐藤。この打球を一塁手が弾き、投手のカバーリングがもたつく間に草場が先制のホームを踏んだ。 3回表はチャンスの後のピンチ。福島に2連打を許し1死一・二塁とされた後、三浦は3番打者をカーブで空振り三振に取り、4番打者には中前適時打を浴び同点とされるも、5番打者のバットをへし折る三ゴロでこの回を終わらせた。「(5番打者には)ファールで粘られたが、外角へ意識を向けさせた後、内角へのストレートで詰まらせることができた。ずるずる行かずに切り抜けられてほっとした」との振り返り。三浦はこの後6回まで投げ、3イニングをいずれも三者凡退で締めている。 福島の先発・藤田は4回ごろから球が荒れだし、茨城のチャンスが広がった。5回裏に2点を追加。先頭の9番・北川柊が右中間を破り無死二塁、1番・新太郎が左越え三塁打でまずは1点、2番・高田龍が左翼への犠牲フライでもう1点という内訳。また6回にも敵失や交代投手の暴投などで3点を加え、大勢を決した。 5回裏の適時三塁打でMVPに輝いた新太郎は、前の試合でも三塁打を放っており、最近は1番打者ながら長打でチームに貢献している印象だ。「しっかり振ることを意識し、その結果としての外野オーバー。うまく行けばホームランも狙いたい」と目論む。また盗塁数では30の大台に乗せ、現在リーグ2位の成績。「警戒されている中で思い切ってスタートを切り、こちらも1つでも伸ばしていきたい」と話す。 今季の茨城は、4月6日の栃木戦から5月4日の栃木戦まで公式戦7連敗と出足でつまずいたが、6月8日の山梨戦から7月5日の埼玉武蔵戦まで1引き分けを挟んで8連勝というチーム新記録も樹立し、浮き沈みが大きいシーズンだった。「いま最終盤に来て、再びいい形で上がってきている。リーグ戦の残り試合はもちろん、BCリーグ選抜とNPB(日本プロ野球)2軍チームの交流戦も控えている。最後の1日まで気を抜かず野球に取り組んでほしい」と、巽監督はNPBを夢見る選手たちに最後の発破をかける。(池田充雄)

谷川俊太郎をしのぶ つくばでつながった縁きっかけ

29日から写真展とコンサート 昨年11月に亡くなった詩人・谷川俊太郎さんを追悼する連続企画がつくば市で始まった。29日からつくば市民ギャラリー(同市吾妻)で、谷川さんの詩と写真家 松本美枝子さんの写真による写真詩集「生きる」の写真展が9月4日まで開かれる。9月19日には、谷川さんと多数の作品を生み出してきたフォークシンガー 小室等さんによるコンサート「小室等 谷川俊太郎を歌う『いま生きているということ』」が、つくばカピオホール(同市竹園)で開かれる。演奏は、谷川さんの長男でピアニストの谷川賢作さん、バイオリニストの太田惠資さん、歌手のこむろゆいさん、ドラマーの河野俊二さんら。 主催するのは、1979年から2000年まで同市天久保にあった多目的ライブハウス「クリエイティブハウスAkuAku(アクアク)」を運営した野口修さん(69)らによる実行委員会。アクアクでは1980年代、つくばエキスポセンター・プラネタリウムを使用して谷川さんの作品を上映するなど、3度にわたり市内で谷川さんとイベントを開催してきた。 野口さんは谷川さんの印象について「できるだけ平易に、多くの人に伝えられる言葉を使い、人の人生に関わる言葉を投げかける方だった。アクアクの若いスタッフと交流する際も、ごく普通のたたずまいに優しさを感じた」と語る。 今回写真展を開く松本さんは、2008年に谷川さんとともに写真詩集『生きる』を刊行した。写真展では、写真集のページをめくるように、写真と詩を交互に展示する。現在、茨城県を拠点に国内外で活躍する松本さんが初めて個展を開いたのも、アクアクだった。 小室等さんは1978年、谷川さんとの共作アルバム「プロテストソング」を発表。その後も谷川さんの詩を歌い続け、亡くなった後も作品を歌い継ぐ活動を行っている。市内の県立並木中等教育学校(旧・県立並木高校)の校歌も、谷川さんと小室さんによるものだ。 私たちの中で詩が生きている 一連の企画について野口さんは「追悼的な企画をやらないといけないと思っていた」とし、昨年12月、谷川さんの逝去直後に都内で開かれた小室さんらのコンサートに参加した際、出演者にオファーしたことがきっかけとなったと語る。 野口さんは「谷川さんが亡くなってから、SNSなどで俊太郎さんの詩が多く共有された。亡くなっても、私たちの中で常に詩が生きていると感じた。俊太郎さんは『詩はむしろ詩作品と読者との関係に潜んでいるはず』とも語っていた。イベントの主催者側の企画意図ではなく、作品を見たり聞いたりすることで感じるものが、来場者の中に残ってくれたらいい。多くの方に俊太郎さんの言葉に出合っていただければ」と思いを語った。コンサート会場では、演奏される曲と谷川さんの詩をもとに、つくば市在住の「絵描き」natunatuna(なつなつな)さんによる即興ライブペイントも披露される。(柴田大輔) ◆谷川俊太郎×松本美枝子写真詩集「生きる」写真展は、つくば市吾妻2-7-5、中央公園レストハウス内 つくば市民ギャラリーで、8月29日(金)~9月4日(木)まで開催。開館時間は午前10時~午後4時30分(最終日は午後3時まで)。会期中の8月30日(土)午後2時から松本美枝子さんによるアーティストトーク、31日(日)午後2時から自由参加の朗読会が開催される。いずれも入場無料。 ◆コンサート「小室等 谷川俊太郎を歌う『いま生きているということ』」は、つくば市竹園1-10-1、つくばカピオホールで、9月19日(金)午後7時から。入場は一般5000円、学生・障害者4000円。イベントのホームページはこちら。