つくば市二の宮にある県営の都市公園、洞峰公園(約20ヘクタール)に今年4月から、民間の資金やアイデアを活用するパークPFI(公園設置管理)制度が導入され、グランピング施設やバーベキュー(BBQ)施設の整備、南側駐車場の拡張などが計画されている問題で、県都市整備課は24日、説明会とアンケート調査を7月2日から実施すると発表した。
説明会は県が主催し、7月2日から31日まで計4回、つくば市内の3会場で開催する。県都市整備課と、パークPFI事業者の「洞峰わくわく創造グループ」(代表法人・長大)が、バークPFI事業の目的、事業内容のほか、今年3月のオープンハウス型説明会で出された意見や、市民団体から寄せられている要望書など、これまで寄せられたさまざまな意見に対し、県や事業者の考え方を説明するという。
説明会の定員は会場ごとにそれぞれ100人~400人。説明資料は7月1日までに県都市整備課のホームページに掲載するという。
併せて、7月2日から8月31日までの2カ月間、アンケート調査を実施する。アンケート用紙は説明会会場でも配布し、会場でも回答を受け付けるほか、県ホームページ(HP)に掲載し、HPで回答を受け付ける。県都市整備課はアンケートの内容について「計画をより良くするためのアンケートになる」などとしている。
パークPFI事業による洞峰公園のリニューアル計画に対してはこれまで、地元の五十嵐立青つくば市長が、グランピング施設とBBQ施設について「周辺に対し臭いやアルコールなど懸念がある」などと表明している。
ほかに、公園周辺に住む住民らでつくる市民団体「地域参加型の洞峰公園整備計画を求める会」(木下潔代表)が、公園管理者と地域の利用者が話し合う「協議会」を設置するよう4000人を超える署名を添えて県などに提出している。同会はさらに南側駐車場を拡張するため伐採予定の約300本の樹林地に、準絶滅危惧種のキンラン、ギンランが確認されたなどとして、希少な動植物を保全するよう求めている。
◆洞峰公園パークPFI事業説明会の日程は以下の通り。
①7月2日(土)午後2~4時=つくば国際会議場Leo Esakiメーンホール(大ホール)、つくば市竹園2-20-3、定員400人
②7月12日(火)午後7~9時=谷田部総合体育館、つくば市谷田部4711、定員100人
③7月21日(木)午後7~9時=谷田部総合体育館、定員100人
④7月31日(日)午後2~4時=洞峰公園体育館、つくば市二の宮2-20、定員100人
※入場は先着順。受け付け開始は開会の1時間前。資料は県HPで公表し当日配布はしない。アンケ―トは説明会会場でも回収する。