つくば市は15日、市立小学校の特別教室に空調設備を取り付けるための設計の入札で、同日、2件の開札を実施したところ、落札業者を決めるための最低制限価格書を、誤ってもう一方の開札案件の封筒に入れてしまったとして、2件の入札をいずれも中止したと発表した。
市教育局教育施設課によると、同日、竹園東小・松代小・茎崎第一小・茎崎第三小の4校の特別教室に空調を設置するための設計と、要小・沼崎小・柳橋小の3校の特別教室に空調を取り付けるための設計の計2件の開札を実施した。
最初に、竹園東小など4校の設計の開札を実施し、封筒を開けたところ、要小など3校の設計の最低制限価格書が入っており、取り違えが分かった。
入札中止を受けて同課は、入札参加業者に事情を説明し、今後速やかに再入札を実施するとしている。
2件の入札は名称が似ていることから、取り違えが発生してしまったとみられる。再発防止策として同課は、価格書を封筒に入れる前に、価格書作成者のほか、職員2人で案件名の確認を徹底するとしている。
特別教室に空調設備を取り付ける工事は、7校いずれも2022年度に設計、23年度に取り付け工事をする予定で、今回の入札中止が取り付け工事の進ちょくに影響することはないとしている。
2件の入札の参加業者数と最低制限価格については、近く再入札を実施することから非公表としている。