世界環境デーの5日、筑波山神社(つくば市筑波、上野貞茂宮司)では、NPO法人地球の緑を育てる会(事務局・つくばみらい市、石村章子理事長)による第16回筑波山水源の森づくりが約350人の参加で行われた。インドネシアなどからの留学生も参加、安全祈願の神事に頭を垂れた後、山中の神社林に向かいスダジイやタブノキ、コナラなど落葉・常緑の広葉樹10種、約1000本の苗木を植えた。
2006年に始まった植林活動で、毎年定期的に行われてきたが、コロナ禍で中断し、19年10月以来約2年半ぶりの開催となった。協賛企業や明るい社会づくり筑浦協議会、土浦ライオンズクラブなどの関係団体、市民ら約350人が参加。神社随神門前で開会式を行った後、女体山に向かう登山道脇の神社林に入り、約1時間ほど作業した。

筑波山神社は 375 ヘクタールもの広大な神社林を有するが、戦後植えられたスギ、ヒノキ、マツの針葉樹林が多くを占め、間伐などの管理不全のまま荒廃している部分が目立っていた。土壌を豊かにし、保水力のある「水源の森」にするには広葉樹が最適という。
苗木の広葉樹は、育てる会の石村理事長らが自前の圃場でドングリなどから育ててきたもの。中断の間に大きく育ち過ぎてしまい、搬入が難しくなるなどして処分した苗木もあったが、この日は高さ50ー70センチほどにそろえたポット苗1000鉢が持ち込まれた。
世界環境デーに国際色豊か
今回植林する約500平方メートルの山の斜面は事前に間伐が施され、日光が差し込むようになった。間伐材で足場となる土止めを組むなど、事務局による準備が整えられた。石村理事長によれば「準備期間中、本当に開催できるか不安でしょうがなかった。そしたら5日が世界環境デーだと昨日(4日)知った。これも巡り合わせ。ぐずつき気味だったお天気もよくなって、神様の山だけありますね」と感慨深げ。
「1人3本の木を植えてもらいます。森になります」などとの指導で、筑波大学のインドネシア留学生グループを中心にトルコやイラン、中国などの若者たちも31人が参加、植林の列に加わった。
東京農工大学連携大学院のある茨城大学農学部(阿見町)で学ぶイグデ・カルタ・サトリアウィバウさんは、来日3年で筑波山には4回も登っている大の山好き。「何が感動したって、こんなに多くの人が木を植えるために山に登ってくる。インドネシアに持ち帰って是非やってみたいと思った」
レザ・アリエスカさんは筑波大学農林学系で学ぶ。国では森林学を専攻していた。「赤道直下のインドネシアだけど気温は年中25℃で一定しているから、30℃以上になる日本の夏は暑いと思う。だからここのフォレスト(森)はいい。今日は最高のコンデション、気持ちよかった」。参加を呼び掛けたトルコやイランからの留学生仲間にも喜ばれていた。(相澤冬樹)