水曜日, 10月 5, 2022
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障害があっても「好き」を仕事に 手作りバッグ販売 さくら学園 つくば

「障害があっても、好きなことを仕事にしたい」。障害のある利用者や、支援員のそんな思いを込めた手作りバッグを、つくば市で障害者の就労支援に取り組む「さくら学園」(同市島名、NPO法人明豊会運営)が製作し、28日、つくば市役所で開かれるマルシェで販売する。

独特のセンスとユーモア

白地のバッグに描かれる、卵が乗るご飯とTKGの文字。「T(たまご)K(かけ)G(ごはん)」の略称だ。その他にも、街の風景や、「最後の晩餐」などの見慣れた絵柄が、独特のセンスとユーモアであしらわれている。描くのは、さくら学園を利用する、つくば市の根本歩美さん(25)。ある時、学園での創作時間に根本さんが描く絵の魅力に、生活支援員の鈴木芽未さんが気付いた。「好きなこと、得意なことを仕事にできたら」と鈴木さんら職員たちが思いを強くした。

当日販売されるバッグには、根本さんの自信作「TKG」も並ぶ

才能あっても生かす場ない

「さくら学園」では、障害によって働くことに困難がある人に対して、梱包作業や清掃業務、パソコン入力などの仕事を通じて、一般企業への就職を目指す「就労移行支援」や、その後のサポートをする「就労定着支援」、就労訓練を提供し工賃を支払う「就労継続支援B型」などの就労支援をしている。

支援の現場では、利用者の適正に応じた就職先を施設職員が一緒に探すのが一般的だという。鈴木さんは「障害のある人が選べる職種の幅は、非常に少ない」とし、「『好き』を仕事にできる機会はさらに限られている」と言う。才能があっても生かす場がないのが現状だ。バッグの製作・販売は、こうした状況を変えるための試みだ。

28日、根本さんもマルシェに

利用者それぞれの得意なことや、好きなものを一緒に見つけるのも、支援の一つだという。根本さんの「TKG(卵かけご飯)」の絵も、そんな思いを抱く職員とのやりとりから生まれた。

バッグはリバーシブル。根本さんらが描いた絵の反対側には、さくら学園で行われている「手織り教室」で作られた織物があしらわれている。サイズは、大・小2種類。

今回、さくら学園が出展するマルシェは、28日午前10時から午後2時まで、つくば市役所庁舎南側の芝生前広場で開催される。つくば市にある障害者就労施設ら12事業所が参加する企画だ。

さくら学園ではバッグのほかに、根本さんらの絵をモチーフにしたポストカードも販売する。当日は、職員と共に、根本さんも売り場に立つ。

鈴木さんは「目の前で商品が売れたら、描いた人はうれしいし、夢もふくらむはず」とし「障害があっても、自分の好きなことで食べていけるようになれば、他の障害者の方にも夢を与えると思う」と意気込みを語った。(柴田大輔)

◆バッグの値段は、大(幅37×高さ35×奥行き13センチ)4000円、中(31×35×11センチ)3500円、小(32×18×8.5センチ)2200円。

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