水曜日, 5月 18, 2022
ホーム つくば 大河ドラマに登場「八田知家と小田家」特別展 19日から土浦市立博物館

大河ドラマに登場「八田知家と小田家」特別展 19日から土浦市立博物館

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に登場する「八田知家と名門常陸小田氏」の特別展が19日から、土浦市立博物館(同市中央)で開幕する。中世の大規模な平城として国の史跡指定を受けているつくば市の小田城を根拠とする小田氏は近年、15代氏治がクローズアップされるが、特別展はその始祖にさかのぼり、子孫が全国に散らばる現代までの系譜を追っている。5月8日まで。

同館で43回目となる企画展で、小田氏を取り上げるのは2回目。5月1日には「常陸小田氏の新視点」のテーマでシンポジウムが予定されている。

展示は5章で構成される。下野国の宇都宮氏の系譜をひく八田知家が常陸国の守護職となったのを機に小田に居城を構え、時の勢力に翻弄(ほんろう)されながらも、15代約300余年に及んで常陸国南部一帯を支配した栄枯盛衰を描写する。今回は特に、歴史の舞台から消えた氏治以降の家臣たちの末裔(まつえい)の足跡を追い求め、その後の活躍ぶりも紹介している。

展示資料は、甲斐の国(現在の山梨県)への通行許可証となる武田信玄朱印状や小田家と同盟を結ぶ地方有力者の所在録「小田みかたのちり」(国宝)などの古文書、小田家が使用したとされる軍配団扇(うちわ)、小田家家臣の末裔が所持していた江戸時代の陣羽織、小田氏治肖像画など計157点。

同館をはじめ、小田家や鎌倉幕府とゆかりある全国各地の博物館や個人から集めたもので、吾妻鏡(あずまかがみ)に登場する八田知家の記述と照らし合わせながら紹介している。中には主に将軍が用いていた、文頭に署名代わりの記号「花押(かおう)」を記した小田家の古文書なども紹介され、小田家と鎌倉との親密な関係もうかがい知ることができる。

八田知家ら「鎌倉殿の13人」の名がみえる吾妻鏡の条(左ページ)=同

企画展をとりまとめた同館の西口正隆学芸員は「八田知家は大河ドラマ鎌倉殿に登場する13人衆の1人。この13人は2代将軍源頼家が取り入れた合議体制にかかわり、天下国家に大きな影響を与えた。テレビドラマの放映を機に小田城との関わりや一族が長きにわたりこの地方を支配した史実に興味を持ってもらえれば」と話している。(大山茂)

◆第43回特別展「八田知家と名門常陸小田氏―鎌倉殿御家人に始まる武家の歴史」 3月19日(土)から5月8日(日)午前9時から午後4時30分まで。毎週月曜日(3月21日を除く)休館。入館料は一般105円、小中高生50円(税込み、毎週土曜日は小中高生の入館料無料)。電話029-824-2928(同博物館)。▽シンポジウム「常陸小田氏の新視点」は5月1日(日)午前10時30分~午後4時、クラフトシビックホール土浦大ホール(定員300人)で開催。

3館連携で小田氏推し

特別展に合わせる形で、19日から5月8日まで上高津貝塚ふるさと歴史の広場(考古資料館、同市上高津)でテーマ展「中世から近世へ―小田氏が活躍した時代の考古学」を開催。「土浦の遺跡27」として、中世の特徴ある遺物や発掘調査で発見される中世特有の遺構を紹介する。

さらに26日からは、土浦市民ギャラリー(同市大和町)で「サムライたちのデザイン-諏訪原寛幸イラスト展」を開催。戦国時代の人物で名高い諏訪原寛幸さんのイラストを、中世の武将が用いた家紋や花押とともに展示する。5月8日まで連携展開催記念のスタンプラリーも行われる。

4 コメント

誹謗中傷するコメントはNEWSつくば編集局が削除します。
4 Comments
フィードバック
すべてのコメントを見る

陽性確認者数(公表日ベース)の推移

つくば市

土浦市

スポンサー

注目の記事

最近のコメント

最新記事

ラーメン「珍来」茎崎店のオバサン 《ご飯は世界を救う》47

【コラム・川浪せつ子】「ラーメンまで、描くのね!」。仕事仲間から驚かれました。うん、そう。でもラーメンを描いたのは、生まれて初めて。早く食べないと伸びちゃうし。そして難しそうで。でも今回描いて、いろんなことを思い出しました。 このお店「珍来」は、つくば市の洞峰公園の道路の向かい側、今はマンションになっている場所にありました。2階建ての雑居ビル。30年くらい前、よく食べに行きました。息子3人がまだ小さくて、外食ではじっとしていられないころ。ご飯を作るのがしんどい時、その珍来さんしか行けなかったのです。 テーブルコーナーは「コ」の字型で、出口部分に親がひとりずつ座ると、子供はウロチョロ出ていくことができません。そして帰り際、お店の方から「ぺろぺろキャンディ」をもらうのが楽しみで、おとなしくしてくれました。元気すぎる息子たちと、格闘の日々でした。 深々としたお辞儀にウルウル ほどなく洞峰公園店は無くなってしまいました。10年ぐらい後、牛久学園線を走っていた時に見つけた茎崎店(つくば市大井)。ふと寄ってみると、洞峰公園店のオバサンがいました。おいししいご飯を作ってくれていたオジサンは亡くなり、今は親戚の人が調理をしているとのこと。 その後ずっと疎遠だったですが、今年に入ってから行ってみました。そしてオバサンとお話。

不登校支援のあり方検討スタート つくば市 事業者選定の迷走受け

つくば市が昨年12月に実施した不登校児童生徒の学習支援施設運営事業者の選定をめぐって迷走した問題を受けて、今後の市の不登校支援のあり方について検討する「市不登校に関する児童生徒支援検討会議」の第1回会合が17日、市役所で開かれ、検討がスタートした。 市が、2020年10月から22年3月末までNPO法人リヴォルヴ学校教育研究所(同市二の宮、本山裕子理事長)と協働で実施した「むすびつくば」の事業について検証するほか、今後の市の全体的な支援方針を策定する。 検討会議のメンバーは、森田充・市教育長と市教育委員4人の計5人。不登校の保護者など当事者は入っていない。来年1月までに計14回程度の会合を開く。今年9月ごろ、新たな予算を必要とする施策を決め、来年1月ごろまでに全体的な支援方針をまとめる。 むすびつくばの検証については、利用者の小中学生と保護者にアンケートをとったり、運営者のリヴォルヴに自己評価を作成してもらうなどする。リヴォルヴによる運営は、来年3月までの1年間延長されただけであることから、23年度以降どうするかについても検討会議で協議する。 今後の市の支援方針については、先進自治体を調査したり、市内の民間フリースクールの利用状況を調査したり、市内の不登校児童生徒と保護者にアンケート調査などを実施した上で、フリースクールのあり方や支援策などについて検討する。 検討を始めるにあたって、現在の課題については▽専門職であるスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの人数が十分か注視する必要がある▽発達障害の早期発見や診断が遅れると個人の特性に応じた支援や対応が遅れる▽民間フリースクールは有料であるため公設の支援施設の利用者と負担に差が生じている▽不登校の児童生徒数が増えているのに対して公設支援施設の定員は2割程度しかない▽児童生徒数が増加している市南部に公設支援施設がない▽学校での別室登校による支援は専属の教員がいないーなどを挙げている。

望まれず産まれる猫の命をつなぐ 《晴狗雨dog》5

【コラム・鶴田真子美】子猫の季節がやってきました。動物保護団体には野良猫の産んだ子猫の相談が相次ぎます。先週も田植えをしていた近所の農家さんから、ダンボールに入った子猫があぜ道に捨てられていたと相談がありました。 まだ目も開いておらず、産まれてすぐに捨てられたであろう、幼い兄弟5匹。預かりボランティアさんが手分けして連れ帰り、必死の授乳中です。(その映像は以下に) https://www.youtube.com/watch?v=6rDM115ilJg&authuser=0 離乳前の幼い犬猫を自宅に預かり、ミルクを与えて育てるボランティアさんは「ミルクボランティア」と呼ばれます。この方々の存在なくしては、乳飲み子は救えません。 離乳するのは生後2カ月弱。授乳と授乳の間の時間は、成長するにつれて徐々に延びていきます。4時間から6時間おきに。犬や猫がだんだん体重を増やし、よちよち歩くようになり、兄妹で戯れて遊ぶようになるのを見るのは喜びです。

バス停見落とし、3人乗車できず つくバス

つくば市は16日、市のコミュニティーバス「つくバス」南部シャトル上り41便(茎崎窓口センター発つくばセンター行き)が、同日午後5時28分ごろ、同市高野台の国道408号を走行中、高野台停留所に停車せず通過し、バス停に待っていた乗客3人が乗れなかったと発表した。 つくバスは市が関東鉄道(本社・土浦市)に委託して運行している。市総合交通政策課によると、高野台停留所には同社の路線バスとつくバスの停留所が併設されている。つくバスが高野台停留所に近づいたところ、すでに路線バスが停車していたことから、つくバス運転手は、41便の停留所ではないと思い込み、通過したという。 高野台停留所には、乗客3人がつくバスを待っていた。41便が通過したことから、先に停車していた路線バスの運転手が、関東鉄道の営業所に連絡した。 連絡を受けた関東鉄道は、高野台停留所に送迎車を手配し、待っていた乗客1人を目的地まで送迎した。一方、2人はすでに移動していて送迎車到着時にはバス停にいなかったという。 市は関東鉄道に対し、安全運行の徹底と再発防止を指示したとしている。