【コラム・玉置晋】2017年にスタートしたコラム「食う寝る宇宙」も100回に到達しました。開始時に「宇宙天気防災研究者」という肩書をいただいたものの、宇宙天気は研究の世界のもので、防災という現実世界に出るのはもう少し時間がかかるかなと考えていました。
あれから4年。2021年12月20日に総務省から「宇宙天気予報の高度化の在り方に関する検討会」を発足させるとの発表がありました。これは、宇宙天気予報について、分野横断的に国の観測・分析能力や対処の在り方を検討するというものです。
本コラムの執筆中に、僕は宇宙ビジネスサロン「ABLab」で宇宙天気プロジェクトを立ち上げました。そして、組織にはカリスマリーダーが必要と考え、テレビで気象キャスタを務める気象予報士の斉田季実治さんを、プロジェクトマネージャにお迎えしました。その斉田さんが検討会のメンバーに選ばれました。国として宇宙天気防災に立ち向かう機が熟したといえます。
本コラムは今回が最終回となります。2025年の太陽活動サイクル極大に向けて、すでに準備は始めています。僕はこれから大学院で博士の学位を取りに行きます。そして、本格的に宇宙天気防災に取り組んでいきたいと思います。学位をとったら、また戻ってきますね。
過去20回のタイトル一覧
100宇宙天気防災を国で議論開始 99~97太陽フレアの情報 96宇宙天気防災戦略 95宇宙で髪を切る 94宇宙天気キャスタ 93宇宙天気を朝ドラに出すぞ 92地球温暖化が宇宙ゴミを増やす 91国際宇宙ステーションから放たれた謎の物体
90理科の自由研究をどうしよう 89未確認飛行物体と遭遇 88「大気の窓」と3ミリの宇宙服 87宇宙の物質は弱虫とマッチョ 86宇宙の最前線に迷い込むハチ 85トランポリンで宇宙へ 84宇宙が観光地へ 83桜の開花と宇宙天気キャスタ 82「知識」と「知恵」の違い 81衛星のクリーンルームに住みたい 80火星探査「魔の7分間」
1~79を含めこれまでのコラムは、トップ画面の最上部にある「コラム」をクリックして「コラム一覧」に入り、さらに「玉置晋」をクリックすると、全てただで読むことができます。「NEWSつくば」って便利だな~。(宇宙天気防災研究者)