土曜日, 2月 7, 2026
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「君も広重になれる」《写真だいすき》1

オダギ秀さん

【コラム・オダギ秀】テレビを見ていて、いいタイトルだと思ったからパクってやった。「君も広重になれる」。キミも◯○になれるなんて、すごく魅力的な、いい見出しじゃないか。

東海道五十三次の浮世絵画家は広重だ。余談になるが、それは安藤広重だ、と思った方は少々古い。昭和の時代に教育を受けた人は、安藤広重と思っているのだ。ハハハ、古い人だ。今は、まず言わない。安藤でなく歌川広重という。

経緯は別として、彼の絵から、江戸時代の風俗をイメージしている人は少なくない。篭かきがエッサホイサと客を運び、飛脚が何やら担いで行く。傍らには茶店があって、旅人が団子なんか食っている。そんな絵を見て、なんて風情のある風景だと思っている。

だが、この風景を今に置き換えてみよう。すると、タクシーや宅配便のトラックに郵便配達、コンビニやファミレスだ。

今の人間は、この今の風景には風情があるとは思っていないから、ちゃんと写真に撮ったりはしていない。それで、こんな街の風景も丁寧に写真に撮っておこうよ、とボクらは考えた。つまり、今、写真を撮っておけば、後に、君も広重になれるんだぞ、ということだ。

古い写真を発掘し保存しよう

今年8月、土浦写真家協会という団体がスタートした。プロの写真家とか熱心な写真愛好家が集まっている。土浦にはちゃんとしたカメラ屋さんがなくなって、写真をやっている人たちは何とかしたい、と思ったのだ。

その協会の活動に、写真アーカイブ事業というのがある。古い写真を発掘し、大切に保存しようということだ。

「オヤジやジイちゃんが写真好きだったから、随分撮った写真が物置にあるが、そろそろ処分すっか、邪魔だから」って状況が現状だ。昔の写真がどんどん捨てられている。今、そんな写真を真剣に保存しないと、少し前のふるさとの姿さえ、失われてしまうのだ。あんな建物、こんな習慣、あの人、こんなこと、みんな忘れ去られてしまう。暮らしの様子や街並の風情は、言葉だけでは伝えられない。

でも写真なら、一目で過ぎた時を思い出せるのに。いま保存、つまりアーカイブしないと、そんな姿が失われてしまうのだ。

写真はただの思い出ではない。そこに生きた人々の人生そのものなのだ。大切な歴史遺産なのだ。今残さなければ、永遠に無くなってしまう。そこで、古い写真を発掘して、今を残そうということを、土浦写真家協会が始めた。キミも広重にならないか?

興味が湧いたら、土浦写真家協会まで連絡がほしい。ハガキでもメールでも、連絡先を知らせてください。(写真家)

<土浦写真家協会事務局> 土浦市永国東町22-5  Eメール tsuchiuraps@gmail.com

【おだぎ・しゅう】土浦一高卒。早稲田大政経学部卒。写真家。高度な技術に裏付けられたハートフルな写真に定評があり、県内写真界の指導的立場にある。専門はコマーシャルフォト全般およびエディトリアル。㈳日本写真家協会(JPS)会員、㈳日本広告写真家協会(APA)会員、土浦写真家協会会長。1944年、水戸市生まれ、土浦市在住。本名は小田木秀一。

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ふるさとのない時代《くずかごの唄》154

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