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コミュニティーバスの新顔「つちまる」 土浦市に発車

土浦市の新たなコミュニティーバス「つちまるバス」荒川沖駅ー霞ケ浦医療センター線が20日、運行を開始した。バス路線が廃止され公共交通不便地域となっていた中村南・西根南地区と、近隣の病院や商業施設、公民館などを結ぶ路線で、市南部の常磐線荒川沖駅から中心部の霞ケ浦医療センターまで約15キロを午前8時から午後5時45分まで1日10便運行する。

同市のコミュニティーバス(コミバス)は、NPOまちづくり活性化土浦が運行し中心市街地を巡回する「キララちゃんバス」の3路線に続いて4路線目。新路線のつちまるバスは、市の地域公共交通活性化協議会(会長・岡本直久筑波大教授)が運行主体となり、関東鉄道に運行を委託する。

バスは定員8人のワゴン車で、グレーの車体に「つちまるバス」の文字などが貼ってある。運賃は1乗車に付き大人200円、小学生100円、障害者は半額。キララちゃんバス(大人150円、小学生80円)より少し高めだ。乗車人数の目標は1便4人程度、年間1万4780人を目標にしている。今年度の運行委託費は準備期間も含め7月から来年3月までで約780万円。年間では約1600万円という。

運行拡大、市長選の争点にも

高齢化が進み2010年をピークに人口が減少に転じている土浦市は、バス路線の休廃止が許可制から届け出制になった2001年以降、40路線以上が廃止となっている。荒川沖駅と土浦駅を結ぶ路線バスは2004年と13年に2路線が廃止となった。

これに対し市は、駅やバス停から遠い地区を公共交通不便地域と定め、各地区にコミュニティー交通の導入を促してきた。2011年10月には地元商工会などが運営委員会などを組織してコミバス「新治バス」を試験運行したが、地元負担3割という条件の下、利用がふるわず2年半で廃止となった。

その後も市は、バス路線がない地域にコミバスの導入を働き掛けたが地元負担3割が壁となって導入が進まず、2019年11月の市長選ではコミバスの運行拡大が争点の一つになった。

改選後の2020年から市公共交通活性化協が新たなコミバスの導入に向けて検討を始め、公共交通不便地域の7地区を対象に、住民アンケート調査、高齢者の割合など地域の状況調査、バス利用の意向調査などを実施した。

調査結果をもとに7地区を順位付けし、バス導入の必要性が最も高い中村南・西根南地区から運行することを決めた。さらに地区長との懇談会、地元説明会などを開き、どこに立ち寄ってほしいかや停留所をどこに設置するかなどのアンケート調査をとり、路線や停留所を選定した。

残り6カ所の公共交通不便地域は、バス導入の必要性が高い順に、②右籾③乙戸南④並木・板谷④木田余東台⑥中高津・永国台・永国東町⑦神立中央・神立町の順。地元の意見を聞きながら順次、コミバスの導入を検討していく。(鈴木宏子)

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