金曜日, 7月 24, 2026
ホーム暮らしワクチンなど4つの取組が成果 殺処分 最新集計を検証する㊦

ワクチンなど4つの取組が成果 殺処分 最新集計を検証する㊦

【コラム《晴狗雨dogせいこううどく》特別編・鶴田真子美】かつて全国最多だった茨城県動物指導センターの殺処分数はなぜ大幅に減少したでしょうか?

理由の第1は、パルボワクチン接種です。

2015年6月以降、常総市の野犬保護の取り組み時に、センターに収容された野犬が感染症のパルボウイルスに罹患したのを契機に、センターのパルボ撲滅を強く要望しました。このときセンターは、パルボを抑え込んだ千葉県のセンター等に視察に行かれ、全頭接種が鍵であることを聞かれたそうです。間もなく茨城県動物指導センターでも、パルボワクチンがすべての収容犬に接種されるようになりました。

それまでセンターに蔓延していたパルボウイルスにより、健康な犬たちも収容されてすぐに罹患し、血便と嘔吐で弱り、ガス室に入る前にはすでに衰弱していたというのがセンターの状況でした。殺処分前提で収容が行われていたからです。

しかし2015年夏から現在、ワクチンにより、ウイルスから個体を守ることができるようになったため、ボランティアが安心してセンターから犬を引き出せるようになりました。犬の殺処分を減らせた大きな契機はワクチン接種の実現でした。

残念ながら子猫にはまだ充分にワクチン接種がなされておらず、センターでも猫パルボが発生しております。パルボさえ抑え込めたら子猫の収容中死亡率も下がり譲渡が進みます。

これを防止するのは、幼齢の子猫への仮ワクチンの接種です。小さいからワクチンは打てないのでは、パルボウイルスにより命を落としてしまいます。パルボウイルスの体内増殖と競うように1日も早く抗体をあげるには収容時点での速やかなワクチン接種が必要です。

さらに、センターでは環境整備が課題となるかと思われます。子猫は一カ所に集めず、センター内外に小さなスペースを用意し、きょうだいごとに隔離収容することができたら、罹患したひと腹の兄弟猫と、健康体であるひと腹の兄弟猫とを一緒にせずに、より安全に助けられると思います。

また、センターに入れる前に、子猫を預けられるミルクボランティアさんの登録と養成も、猫の延命率を上げるのに有効でしょう。

条例制定で財源確保

なぜ殺処分が大幅に減少したのか? 理由の第2は、茨城県犬猫殺処分ゼロ条例の制定による財源確保です。

2018年12月、茨城県で犬猫殺処分ゼロ条例が施行され、これにより、収容犬猫へのワクチン接種や避妊去勢手術、地域猫活動に予算が下りることになりました。

2015年に常総市で野犬保護問題に取り組んで四苦八苦していたとき「待ってろよ、いまに犬猫を生かすための条例を作ってやるからな」と県議に言われました。保護犬の公示期間も2週間に延長されました。

2019年にはプレハブ猫舎が2棟建設され、古墳ドッグランが出来ました。

また、2020年にはドッグトレーナーが採用され、9月には雑居房にエアコンが入りました。

茨城県動物指導センターに2019年に整備されたドッグラン

センターが直接、一般譲渡

なぜ殺処分が大幅に減少したのか? 理由の第3は、センターが直接、一般譲渡に踏み出したからです。

2019年3月までセンターは、犬猫が欲しい県民を門前で断っていました。必ず登録ボランティア団体を通して譲渡を受けることが義務付けられており、県民は犬猫がほしくてもセンター登録団体をみつけて交渉するか、ペットショップに走るしかありませんでした。

2019年度からはセンターから一般の方に直接譲渡ができるようになりました。

センターが直接一般譲渡する犬が待つ「ふれあい犬舎」

保護団体が毎週引き出し

なぜ殺処分が大幅に減少したのか? 理由の第4は、当会CAPINが、殺処分平均数である週4匹を毎週、センターから引き出す活動を続けているからです。これは県内外のボランティアさんの頑張りによります。

当会CAPINでは、センターから毎週4頭ずつ、野犬、老犬、怖がり犬を中心に引き出してきました。2019年1月から21年5月までの合計で犬398匹となります。

飼い主に返還は少ないまま

センターに収容された後、飼い主に無事返還された数はどうなっているでしょうか。

犬は2016年から20年まで、順に152匹、122匹、128匹、149匹、133匹が返還数です。収容数そのものの減少を考慮しても、相変わらずの返還率の低さです。収容頭数と比べると2016年は7%、20年は12%です。

猫の16年から20年までの返還数は、1匹、6匹、2匹、2匹、9匹という少なさです。負傷していない限り成猫は原則引き取らないセンターに、居なくなった猫を探して足を運ぶ方も少ないようです。

返還率の低さは、個々の猫の飼い主さんに、終生飼養や逸走防止の心得、完全室内飼育が当たり前という意識が育っていないこともあるでしょうが、行政側からの畜犬登録指導や鑑札迷子札の装着徹底の啓発が進んでいないことが背景にあります。

狂犬病予防法に基づく人命救助の観点からも、飼い主不明の犬がこれほどたくさん徘徊していること自体が深刻な問題です。狂犬病予防接種と畜犬登録は市町村の業務であり、市町村も飼い犬の迷子札装着や逸走時の予防線として犬の情報をつかむことが必要と思われます。

迷子や遺棄は後をたたず、収容犬猫は県内外の譲渡ボランティア団体の努力で何とか殺処分を減らしているような現状では、真の解決は遠いと思われます。

水戸市の動物行政は独立

 なお2020年度から、水戸市は中核市として動物行政を独立させ、水戸市動物愛護センターを開設しました。水戸市独自で収容と譲渡を行っているので、こちらの統計は水戸市を除いた数となっています。

水戸市では現在まで殺処分は行われていません。(犬猫保護活動団体CAPIN代表)

➡NEWSつくばが取材活動を継続するためには皆様のご支援が必要です。NEWSつくばの賛助会員になって活動を支援してください。詳しくはこちら

1コメント

1 Comment
フィードバック
すべてのコメントを見る
スポンサー
一誠商事
tlc
sekisho




spot_img

最近のコメント

最新記事

霞ケ浦が決勝進出、相手は常総学院【高校野球茨城’26】

第108回全国高校野球選手権茨城大会12日目の23日、ノーブルホームスタジアム水戸で準決勝2試合が行われた。第2試合では霞ケ浦が水戸商と対戦し、小林-稲山の継投により5-1で勝利。25日行われる決勝の組み合わせは常総学院-霞ケ浦に決まった。 23日 準決勝 ノーブルホームスタジアム水戸 第2試合水戸商 000000100 0霞ケ浦 00101003X 5 霞ケ浦は先発投手の小林将大が面目躍如、7回途中まで8奪三振1失点の好投で試合をつくった。「初戦と2戦目は緊張して腕が振れず、自分の本来の投球ではなかった。今日は覚悟が決まって緊張がほぐれ、初回をゼロで切り抜けてからは少しずつ自分の投球ができるようになった」との振り返り。メンタル面の変化の要因は「今まではピンチになったとき、自分のことばかり考えていたが、チームのためにベストを尽くそうと考えられるようになり、自然と緊張しなくなった」という。 この日の小林の投球は、最速135キロのストレートのキレが良く、「球威があるから少し甘くなっても大丈夫」との監督のアドバイスにも背中を押され、スライダーやカーブで追い込んでストレートで空振り三振を奪っていった。 打線の援護もあった。3回には先頭の8番・渡邉航太が敵失で出塁、9番・相田歩希の犠打と1番・加藤龍の中前打で1点を先制。「先輩がつないでくれて、チャンスで1本打てて非常にうれしい。カーブが多い投手なのでそれを狙いつつ、まっすぐにも反応しようという構え。二遊間が空いていたのでカーブを引き付けて中堅を狙った」と加藤。5回には渡邉の中前打と相田の内野安打などで2死二塁とし、2番・村上聖の左前打で1点を加えた。 小林は6回無死三塁からのピンチも無失点で切り抜け、7回に暴投と2安打で1点を失ったところで交代。「小林は良かった。いいリズムで強い球を投げてくれた。あとは打線がもう少し早くセーフティリードをつくれていれば」と高橋祐二監督。マウンドを引き継いだのは稲山幸汰。抜群の安定感で、残りイニングを1安打4三振で締めくくった。 待望の追加点は8回。まず村上の中前打、4番・西野結太の左前打、暴投で1点を追加。続いて5番・佐藤大亜の四球、6番代打・野口空真の右前打で1点。7番・菊地勇一の四球と渡邉の中犠飛でもう1点を追加した。 これで霞ケ浦は2023年以来3年ぶりの夏の決勝進出となる。「決勝で常総学院と対戦するのは今回で3回目。過去2回はいずれもサヨナラ負けなので、3度目の正直にしたい」と高橋監督。村上主将は「下級生がつないでくれたおかげ。また、ここまでは投手陣が頑張ってきたので、次は野手が頑張って点を取り、先輩たちの成績を上回りたい」と意気込む。決勝戦は25日午前10時から、ノーブルホームスタジアム水戸で開催される。(池田充雄)

常総学院、延長逆転サヨナラで決勝進出【高校野球茨城’26】

第108回全国高校野球選手権茨城大会は12日目の23日、ノーブルホームスタジアム水戸で準決勝2試合が行われ、常総学院は昨年の覇者、明秀日立と対戦し、延長タイブレークの末、9ー8の逆転サヨナラ勝ちで2021年以来、5年振りの決勝進出を決めた。明秀日立は準々決勝で優勝候補土浦日大を破り、勢いに乗っていたが敗れた。 23日 準決勝 ノーブルホームスタジアム水戸 第1試合明秀日立 2100010004 8常総学院 3000000105× 9 常総学院は初回、先発投手の七村佑聖が、2死後3連打を浴び、2点を先制される。「それは想定内」と、その裏、明秀日立先発のエース徐上力から、先頭の水口煌太朗がレフト前ヒットで出塁。「絶対に塁に出る気持ちでファーストストライクを打ち、しっかりいいスイングが出来た」と水口。続く荒沼暖人のバントで、水口が二塁に進むと、吉澤颯大の内野安打と、明秀日立サードの坂上大地の失策で水口が生還。さらに幸田元希と高瀬啓睦のタイムリーで初回に逆転した。しかし七村は2回、2死3塁で明秀日立の脇山琉維にタイムリーを打たれて同点とされる。 常総学院は3回からマウンドに上がった2番手高橋幸聖が、5回に1死二、三塁のビンチを招くが、明秀日立の白旗桜芽をセカンド併殺打に仕留め、ピンチを切り抜ける。しかし高橋は6回、1死3塁で宮楠到弥にスクイズを決められ勝ち越される。 常総学院は、初回途中からマウンドに上がった明秀日立の2番手でアンダースローの山田悠月を打ちあぐねていた。が、1点を追う8回。ヒットで出塁した荒沼を二塁に置いて、幸田のタイムリーツーベースで試合を振り出しに戻すと、4ー4の同点で試合は延長タイブレークに突入した。 常総学院は10回表、水口の失策で勝ち越され、さらに明秀日立、田淵侑真のタイムリーと白竹浬久虎の犠牲フライで4失点とピンチに立たされる。 島田直也監督はベンチに帰ってきた選手たちに「相手ができるならこっちも出来る。しっかりつないでいこう」とナインに声を掛けた。するとその裏、荒沼と吉澤のタイムリーで1点差に迫ると、1死一塁で宮原悠守が「絶対に打つ気持ちで打席に入った」とストレートを3塁線にタイムリーツーベースで同点に追いつく。 さらに明秀日立のワイルドピッチと四球で満塁とし、最後は佐藤泉里が「いい当たりではなかったが何とか落ちてくれて良かった」と、レフト前に執念のサヨナラタイムリーを放ち、延長までもつれ混んだ接戦に終止符を打った。佐藤は「監督から『気持ちだ』と言われ、自分が決めるつもりで打席に入った」と振り返り、「決勝まで来たら実力の差はないと思うので、最後はチーム一丸となって気持ちで戦って必ず優勝します」と力強く宣言した。 水口煌太朗主将は「最後はチーム一願となり、応援してくれた人たちのお陰で勝ちにもっていくことができ、チームが成長できた。自分は延長でミスをしてしまったが、声を出して、つないで、つないで、諦めない気持ちが強かったし、スタンドからの声援が力になった。決勝戦も最後は全員が一つになって勝ちきりたい」と意気込んだ。 島田直也監督は「延長に入って4点取られ、(選手たちは)笑顔でベンチに帰って来たけど、プレッシャーは相当あった。それでもこういう試合が出来るのだから、次もやることをやれば勝てる。一戦一戦、力が付いてきている。守備もいいプレーがあったし、このまま守備でリズムをつくって攻撃につなげるのがうちの野球なので、決勝戦でもそれをやりたい」と話した。2016年以来10年振りの夏の頂点まであと1勝。常総学院ナインが全員野球で一願となり悲願の甲子園出場を目指す。(高橋浩一)

世界一臭い花 ショクダイオオコンニャクが開花 筑波実験植物園

独特の悪臭を放ち世界一臭い花といわれるインドネシア・スマトラ島原産のショクダイオオコンニャクが23日、つくば市天久保、国立科学博物館 筑波実験植物園(遊川知久園長)で開花した。見頃は2~3日で、その後は枯れてしまう。 この株が開花するのは同園で7回目。2023年に開花し人工授粉によって実を付けて以来の開花となる。実を付けたら枯れてしまうことが多い中、結実後に開花したのは日本で初めて。世界でも珍しいという。 世界で最も大きな花の一つで、23日開花した花は、高さ2メートル38センチ、直径は93センチ。世界最大の花として、高さ3.1メートルのものがギネスブックに登録されている。 開花後、ろうそくのような突き出た部分を発熱させて、食べ物が腐ったような臭いを放つ。本来、夜に開花し、昼は花びらの役割をする花序(かじょ)を閉じる。開花中の深夜、独特の臭いを1キロ先まで発散させて、昆虫や動物の死骸をえさにする夜行性の甲虫、シデムシをおびき寄せる。花序(かじょ)の内側に雌花と雄花の集まりがあり、シデムシの体に花粉を付けて媒介させる。 しかし同園での今回の開花は昼夜逆転となり、23日午前7時ごろ出勤した職員が、開花が始まっているのに気付いた。朝方に開花が始まったのは同園で初めて。今回なぜ朝開花したのか、原因は分からないという。ただし、昼夜逆転により、来園者は今回初めて、開花した状態を見ることができる。 独特の強烈な臭いは、今回、昼夜逆転の影響なのか、「今年の臭いは本来より弱め」だと同園育成員の小林弘美さん。「いつもは服ににおいが染み付くぐらい臭い」という。 ショクダイオオコンニャクは絶滅危惧種で、原産地のスマトラ島では、限られた森の中だけに生える。今回開花した株は、2006年に東京大学の小石川植物園(東京都文京区)から譲渡を受けた。筑波実験植物園ではこれまで2012年5月に初めて開花して以降、2~3年に1度、計7回開花している。同実験植物園では、東京都立神代植物公園(調布市)から譲り受けた別の株も2023年と25年に2回開花しており、ショクダイオオコンニャクの開花は筑波実験植物園で9回目となる。 展示している熱帯雨林温室には、開花中のショクダイオオコンニャクと合わせて、タイ原産の高さ約7.5センチの世界一小さいコンニャクの花も展示している。遊川園長は「世界最小のコンニャクも日本ではほとんど咲いたことがない希少種。どういう虫に花粉を運んでもらうかという進化の過程で、こんなにも変わる。両極端の個体を同時に見てほしい」と話す。(鈴木宏子) ◆開花中のショクダイオオコンニャクは、つくば市天久保4-1-1 国立博物館 筑波実験植物園 熱帯雨林温室内で25日(土)か26日(日)ごろまで見ることができる。開花に合わせて同園は24日(金)の開園時間を通常より30分早めて午前8時30分から開園する。閉園時間は90分延長し、午後6時30分に閉園する(入場は午後6時まで)。通常の開園時間は午前9時から午後4時30分(入場は午後4時まで)。入園料は一般・大学生320円、小中高校生と65歳以上、障害者などは無料。

カリキュラムと教育活動の連携《よぎさんの眼》3

【コラム・よぎ(P.ヨゲンドラ)】日本の学校教育には、長年続いてきた大きな課題がある。それは、授業、考査、学校行事、探究活動、部活動、校外学習などが、それぞれ独立して存在していることである。本来、教育とはすべての活動がつながり合い、生徒の人格形成や実践力育成へ向かうべきものである。しかし現実には、「授業は授業」「行事は行事」と分断され、生徒自身も「何のためにやっているのか」を理解できないまま、学校生活を送っている場合が少なくない。 生徒と宿泊行事に参加した際、企画運営を担当した生徒に「この活動から何を学んだか」と尋ねたことがある。最初、生徒は答えられなかった。そこで「社会人になって似たような企画を任されたら再現できるか」と問い直すと、「人を集め、計画し、役割分担をして、必要な情報を調べる」と、具体的に説明し始めた。つまり生徒は実践的な力を身につけていたにもかかわらず、それを“学び”として認識できていなかったのである。 「授業だけの学校」から脱却せよ ここに、日本の教育の大きなヒントがある。学校行事や探究活動は単なる思い出づくりではない。本来は、理解力、応用力、分析力、創造力、実行力、協調性を育成する重要な教育活動なのである。 だからこそ学校全体で「学びのストーリー」を設計する必要がある。例えば、情報の授業で学んだプログラミングを文化祭の受付システム開発に活用する。経営理論を学んだ生徒が、学校行事の予算管理や企画運営を担う。探究学習で調べた地域課題を、地域イベントや行政提言へとつなげる。このように、授業と実社会を接続してこそ、生徒は「学ぶ意味」を理解し始める。 私が校長を務めた土浦一高では、中高一貫6カ年構想のもと、学習・考査、特別活動、探究学習、課外学習、校外学習、学校行事の6領域を相互に連携させる改革を進めてきた。探究活動では、DX、ビジネス、マネジメント、中国語などを導入し、外部専門家や大学との連携を進めた。また模擬国連、模擬議会、海外研修、起業家講演などを通じ、生徒が教室外で社会と接続できる環境づくりを推進した。 学びの可視化、目的や目標の確認 さらに重要なのは、「学びの可視化」である。高校3年間で何をどの順番で学び、それがどの活動や実験とつながるのかを示さなければ、生徒は学習の目的を見失う。カーナビのない運転が不安であるように、学びにも道筋が必要なのである。そのためにも年度当初、学年ごとに、科目ごとに具体的なオリエンテーションを行うべきである。これから1年をかけて学ぶ内容、どこで山場がくるのか、参加する行事とその意義を確かめるとよい。保護者にも参加してもらうことで、二人三脚が実現できる。 教育とは、知識を点で覚えさせることではない。教科、活動、体験、人間関係を線と面でつなぎ、「生きる力」に変えていく営みである。日本の教育改革に必要なのは新しい科目を増やすことだけではない。学校全体を「ひとつの大きな学びのシステム」として再設計することなのである。(土浦一高・付属中学校 元校長)